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4章
Part 331『惜しくなるほどに幸せな日々を』
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「・・・・・・本当に消えるのか? 記憶」
いつまでも誤魔化してはいられない。俺がそう尋ねるとサクヤは頷いた。
「この桜が全て散ると記憶はなくなりますね。もう満開ですからね。後、1週間か、少しぐらいですかね。」
「・・・・・・それだけしかないのか。」
現実に直面して愕然とする。そして、後悔ばかりが募っていく。もし俺がもっと早く作品を完成させていればと思わずにはいられない。
あと少しのところまでは完成していた。何度か繰り返せば満足いく作品が作れるはずだ。
というよりも今ならば、一回で成功する気すらする。
「あまり暗くならないでください。確かに残念ですけど、日向さんのせいじゃありません。」
「だけどさ」
「日向さんには最後まで楽しい思い出でいて欲しいです。」
「サクヤ・・・・・・」
「私は忘れちゃいますけど、日向さんには私と最後まで一緒にいて幸せだったって思って欲しいです。」
消え入る様な声でサクヤはそう言った。その声は少し震えていた。
記憶が消える。覚悟していたことだ。
人間と妖精が結ばれる。その意味を知っていた。自分の努力でどうにかなった結末かもしれない。けれど、もうどうしようもない。
だったら俺はサクヤとの約束を守る。後悔はある。けれど、それでサクヤとの残された時間を悲劇にするのは違う。
「忘れるのが惜しくなるくらい幸せにするって言ったもんな。」
「はい! 最後まで幸せにしてください!」
俺はサクヤを抱きしめて、何度もお互いの気持ちを伝え合う様にキスをした。脳が痺れる様な口付けは、麻薬の様だった。
こうしていられるのも少しだけだと思うとタガが外れた様にお互い欲望に素直になっていく。
お互い言葉を交わすことはない。しかし、どうして欲しいのか手に取るように分かる。
トロンとした惚けた表情を浮かべるサクヤは、艶やかで理性なんてあっという間に奪い去っていく。
もっと欲しい。もっと触れ合いたい。
そんな欲望が際限なく溢れてくる。それを抑えることなくサクヤに向けた。サクヤもそれを受け入れて更に深く愛欲に沈んでいく。
「日向さん、今日は肉食系なんですか?」
「ああ。見たいって言ってただろ。どうだ?」
「ドキドキしますね。これはこれでありです。」
「それは良かった。」
その日は結局、二人でそうしているだけで一日が過ぎていった。
けれど忘れられないほど激しい記憶になったのは間違いない。
いつまでも誤魔化してはいられない。俺がそう尋ねるとサクヤは頷いた。
「この桜が全て散ると記憶はなくなりますね。もう満開ですからね。後、1週間か、少しぐらいですかね。」
「・・・・・・それだけしかないのか。」
現実に直面して愕然とする。そして、後悔ばかりが募っていく。もし俺がもっと早く作品を完成させていればと思わずにはいられない。
あと少しのところまでは完成していた。何度か繰り返せば満足いく作品が作れるはずだ。
というよりも今ならば、一回で成功する気すらする。
「あまり暗くならないでください。確かに残念ですけど、日向さんのせいじゃありません。」
「だけどさ」
「日向さんには最後まで楽しい思い出でいて欲しいです。」
「サクヤ・・・・・・」
「私は忘れちゃいますけど、日向さんには私と最後まで一緒にいて幸せだったって思って欲しいです。」
消え入る様な声でサクヤはそう言った。その声は少し震えていた。
記憶が消える。覚悟していたことだ。
人間と妖精が結ばれる。その意味を知っていた。自分の努力でどうにかなった結末かもしれない。けれど、もうどうしようもない。
だったら俺はサクヤとの約束を守る。後悔はある。けれど、それでサクヤとの残された時間を悲劇にするのは違う。
「忘れるのが惜しくなるくらい幸せにするって言ったもんな。」
「はい! 最後まで幸せにしてください!」
俺はサクヤを抱きしめて、何度もお互いの気持ちを伝え合う様にキスをした。脳が痺れる様な口付けは、麻薬の様だった。
こうしていられるのも少しだけだと思うとタガが外れた様にお互い欲望に素直になっていく。
お互い言葉を交わすことはない。しかし、どうして欲しいのか手に取るように分かる。
トロンとした惚けた表情を浮かべるサクヤは、艶やかで理性なんてあっという間に奪い去っていく。
もっと欲しい。もっと触れ合いたい。
そんな欲望が際限なく溢れてくる。それを抑えることなくサクヤに向けた。サクヤもそれを受け入れて更に深く愛欲に沈んでいく。
「日向さん、今日は肉食系なんですか?」
「ああ。見たいって言ってただろ。どうだ?」
「ドキドキしますね。これはこれでありです。」
「それは良かった。」
その日は結局、二人でそうしているだけで一日が過ぎていった。
けれど忘れられないほど激しい記憶になったのは間違いない。
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