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4章
Part 333『真冬さんとコン』
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全員に挨拶するとなると異界まで行かなければならないので、俺達に残された時間を考えると難しかった。
なので、ひとまずは真冬さんとコンに報告をしようという話になった。
俺達が来ると真冬さんは既に自体を予想していた様にすぐに応対してくれた。
おそらくは、溢れ出る魔力が一年分程度のものでないことがすぐに分かったのだと思う。
真冬さんはサクヤを強く抱きしめると「サクヤさんが私のことを忘れても必ず会いに行きますからね。」と話していた。
その言葉にサクヤは涙を流して感謝していた。サクヤは開花の際に記憶をなくしてしまうことで知り合った相手が悲しむことを理解している。
呪いを受けた頃に妖精と関わって自分だけが取り残された経験をしているからだ。
しかし、それと同時に今の関係がリセットされてしまうのを恐れていた。
真冬さんは、それを否定してくれたのだ。
「それに今年は無理でも来年はきっと日向さんが呪具を作ってくれますよ。そうですよね?」
「勿論です。今度こそ間に合わせてみせます。」
ハチの言葉を信じるなら実体のないサクヤは、食事を魔力に変換出来る。つまりは一年分の記憶を賄うだけの食事を提供すれば、来年は記憶を失うことはない。
今更、あいつの言葉を信じるのもどうかとは思うが、真冬さんに尋ねても同じ言葉が返ってきたので信頼出来る。
「では、お話は終わったので思う存分、綺麗になったサクヤさんを堪能しますね。」
そう言って真冬さんはサクヤの髪を櫛で整えたり、髪型を弄ったりし始めた。
真冬さんは、サクヤを猫可愛がりしているのでしばらくは、そのおしゃれを見て楽しんでいることにする。
「いやぁ、自分が出る幕がないっすね。」
そう言って俺の近くでコンが呟いた。真冬さんが全部言いたい事を言ってしまったのか、ただ呆然と立ち尽くしている。
「寂しいっすか?」
「そりゃあもう。後悔もあるよ。だけど、記憶が消えるのはリセットじゃない。俺はサクヤのことを覚えてる。もう一度、惚れ直させれば良いんだ。」
「凄い自信っすね。」
「当たり前だろ。恋人を惚れ直させれない男が、長寿の妖精を相手に出来るかよ。」
そう答えるとコンは感心した様子で「かっこよくなったっすね。」と話す。
「いや、ごめん。サクヤ一筋だし、ちょっと男は・・・・・・」
「いや、変な意味じゃないっすよ。喧嘩するっすか? 買うっすよ?」
そんな冗談を話しながら真冬さんの家で少し滞在した。
別れ際には流石に真冬さんも寂しそうな表情を浮かべていた。しかし、サクヤをもう一度抱きしめるといつもの優しい笑顔を浮かべて「それじゃあ、行ってらっしゃい。」とサクヤを送り出す。
「はい。行ってきます。」
サクヤも笑顔で答えた。俺達は真冬さんの家を後にした。
なので、ひとまずは真冬さんとコンに報告をしようという話になった。
俺達が来ると真冬さんは既に自体を予想していた様にすぐに応対してくれた。
おそらくは、溢れ出る魔力が一年分程度のものでないことがすぐに分かったのだと思う。
真冬さんはサクヤを強く抱きしめると「サクヤさんが私のことを忘れても必ず会いに行きますからね。」と話していた。
その言葉にサクヤは涙を流して感謝していた。サクヤは開花の際に記憶をなくしてしまうことで知り合った相手が悲しむことを理解している。
呪いを受けた頃に妖精と関わって自分だけが取り残された経験をしているからだ。
しかし、それと同時に今の関係がリセットされてしまうのを恐れていた。
真冬さんは、それを否定してくれたのだ。
「それに今年は無理でも来年はきっと日向さんが呪具を作ってくれますよ。そうですよね?」
「勿論です。今度こそ間に合わせてみせます。」
ハチの言葉を信じるなら実体のないサクヤは、食事を魔力に変換出来る。つまりは一年分の記憶を賄うだけの食事を提供すれば、来年は記憶を失うことはない。
今更、あいつの言葉を信じるのもどうかとは思うが、真冬さんに尋ねても同じ言葉が返ってきたので信頼出来る。
「では、お話は終わったので思う存分、綺麗になったサクヤさんを堪能しますね。」
そう言って真冬さんはサクヤの髪を櫛で整えたり、髪型を弄ったりし始めた。
真冬さんは、サクヤを猫可愛がりしているのでしばらくは、そのおしゃれを見て楽しんでいることにする。
「いやぁ、自分が出る幕がないっすね。」
そう言って俺の近くでコンが呟いた。真冬さんが全部言いたい事を言ってしまったのか、ただ呆然と立ち尽くしている。
「寂しいっすか?」
「そりゃあもう。後悔もあるよ。だけど、記憶が消えるのはリセットじゃない。俺はサクヤのことを覚えてる。もう一度、惚れ直させれば良いんだ。」
「凄い自信っすね。」
「当たり前だろ。恋人を惚れ直させれない男が、長寿の妖精を相手に出来るかよ。」
そう答えるとコンは感心した様子で「かっこよくなったっすね。」と話す。
「いや、ごめん。サクヤ一筋だし、ちょっと男は・・・・・・」
「いや、変な意味じゃないっすよ。喧嘩するっすか? 買うっすよ?」
そんな冗談を話しながら真冬さんの家で少し滞在した。
別れ際には流石に真冬さんも寂しそうな表情を浮かべていた。しかし、サクヤをもう一度抱きしめるといつもの優しい笑顔を浮かべて「それじゃあ、行ってらっしゃい。」とサクヤを送り出す。
「はい。行ってきます。」
サクヤも笑顔で答えた。俺達は真冬さんの家を後にした。
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