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2.私達を巻き込まないでくださいませ
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休日明けの学院は、馬車が混雑します。私はアンやクレアと一緒に乗り合わせて登校しました。馬車を減らせるし、最後の打ち合せもしておきたかったのです。打ち合わせと言っても詳細を決めたところで、臨機応変な対応を迫られるのは間違いないわ。
「いい? リストの子達に礼儀作法の指導をするの。あくまでも上品に、でも厳しくね。揚げ足を取られないよう、単独行動は絶対に控えて」
「分かっていますわ」
「任せて。こういうの一度やってみたかったの」
アンもクレアも最上位貴族、公爵家の御令嬢ですもの。礼儀作法は物心つく前から自然と身につけてきました。人に声をかける時の作法、優雅な跪礼、僅かな指先の所作に至るまで。完璧と言わしめる実力の持ち主です。
貴族令嬢や平民のお嬢さん達の間で流行る恋愛小説は、王子様と平民の娘が結ばれる結末ばかり。その際に王子様の婚約者は悪役となり、断罪する流れが多く見受けられました。劇としてもお話としても完成されていて面白いけれど、現実ではあり得ませんのよ。
付け焼き刃の伯爵令嬢達に、生まれてから高位貴族として教育を受けた私達が負けるわけがありません。きっちり上から注意して差し上げましょう。虐められたと、王太子殿下に泣きつくまで。互いに確認を終えると、馬車の座席に並んだクッションに話が移りました。
「この刺繍、素敵ね」
「お母様のお手製なのよ。私はまだまだね」
馬車を出したのはラ・カーメラ公爵家。クレアのお母様は刺繍の名人として、貴族のご夫人方に名が知られています。この国では珍しい黒髪は、隣国特有の色でした。クレアに引き継がれた絹糸のような黒髪は、本当に羨ましい限りだわ。この黒髪のお陰で、クレアが王太子殿下の婚約者になる可能性が低いのです。さらに羨ましさが増しました。
アンは見事な金髪で、私は少しピンクがかった金髪です。全員が申し合わせたように、王家の色であるサファイア・ブルーの瞳を持っていました。象牙色の肌をもつこの国で、抜けるように白い肌を持つのは王家の血を引く証拠。今はそれも悪い方へ働いています。
今の王妃殿下は異国の王女殿下だったため、王家の血が薄まっていました。普段なら血筋的に近い従姉妹の私達は候補から外れますが、次世代の王家の血筋を保つために選ばれたのです。愛玩動物の血統書じゃないのですから、いい加減にして頂きたいわ。
馬車がエントランスについて、御者が踏み台を用意します。ここで婚約者がいる令嬢なら、エスコートを頼むのがマナーです。残念ながら、王太子殿下の婚約者候補の私達は、貴族令息の手を借りることは出来ませんでした。
「いってらっしゃいませ、お嬢様」
アンの専属執事ファウストが優雅に手を差し伸べました。使用人の手を借りることは、浮気になりません。先にアンが降り、次にクレアがアンの手を借ります。最後に私が二人に囲まれる形で降り立ちました。公爵令嬢である私達より身分の高い通学者は、王族のみ。
挨拶を受けながら踏み出したところに、王太子殿下が駆け込んできました。威厳も風格もない、彼の名はレオポルド・デ・ボルボン。金髪に青い瞳の顔だけは整った王子様です。そう、顔だけは……と表現するのは残念ですが、頭の中は軽くてお花畑でした。
歴史や執務、外交問題を教えれば途中で放り出して逃げる。ならば剣術や体術はどうかと言えば、サボってばかりで動けない。馬術も最低ランクときたら、何を褒めたらいいのやら。唯一外見だけは、王族ゆえの美しさを保っていました。それすらなければ、最悪でしたわね。
外見だけで中身の伴わない王太子殿下。第二王子殿下が優秀なので、王太子の肩書きもいつか奪われるでしょう。16歳になったばかりの私やひとつ上のアンとクレアも含め、第二王子の婚約者になる可能性はありませんでした。年齢差が5つもあれば、考えますよね。それに立派な婚約者がおられます。
レオポルド王太子殿下に問題なければ、嫁ぐ希望者は引きも切らず現れたでしょう。ですが、すでに我ら公爵家はもちろん侯爵家のご令嬢方にも断られました。今回の王太子妃探しのお陰で、多くの侯爵令嬢が婚約者を作ったとか。そこまで全力で断られるのもひとつの才能でしょうか。
「待ちかねたぞ、アン、クレア、ステフィ」
「ごきげんよう、王太子殿下」
「お久しぶりでございます」
馴れ馴れしく愛称を呼ぶレオポルド王太子殿下ですが、アンもクレアも距離を置いた対応です。私はもっと辛辣に参りますわ。扇で顔の半分を隠し、眉を寄せた。そもそも挨拶もなしに「待ちかねた」とは無礼ではないでしょうか。王族だからと何でも許されるわけではございませんのに。
「レオポルド王太子殿下、勝手に愛称を呼ぶのは失礼ですわ。私は従姉妹ですが、あなた様の婚約者ではございません。アンやクレアも同様です。公式の対応をなさいませ」
ぴしゃんと言い聞かせました。ここで周囲に誤解されては困りますの。私達が婚約者候補の地位に満足しているなんて間違って伝わったら、それこそ嫁の貰い手がなくなります。国王陛下はほとほと困り果て、私達の一人に押し付けるつもりですから。隙を見せたら負けですわ。
「……すまん」
「お言葉遣いも直された方がよろしくてよ」
高慢ちきに見えるくらいでちょうどいいですね。嫌われるために順調にステップを踏みます。微笑ましいと私を見守るのは、アンやクレアを始めとした高位貴族の令息や令嬢。彼らや彼女らは事情を知っているため、同情の眼差しが注がれました。優雅に一礼して応えます。
身に着ける制服はふんわりとした薄緑のドレスで、それぞれの家紋を刺繍したスカーフを巻きます。スカーフの色は実家の地位に応じて与えられ、公爵家はオレンジ色でした。男性は濃緑の礼服ですが、ネクタイの色はやはり階級を示します。王家の赤いネクタイが悪目立ちしていました。似合わないですね。
「ステフィ、まいりましょう」
「ええ」
アンに促され、一緒に教室に向かいます。年齢はひとつ下ですが、一緒の学年で通うために幼い頃から必死で学びました。レオポルド王太子殿下はひとつ下の学年に入学し、成績が最下位なのでどうやっても教室で机を並べることは無理です。
努力をせず、有能な側近を見つけることも出来ず、ただ王家の地位に安穏と生きてきた。そのツケはご自分で支払ったらよろしいでしょう。私達を巻き込まないでくださいませ。
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世界を滅ぼす僕だけど、愛されてもいいですか
https://www.alphapolis.co.jp/novel/470462601/174623072
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「分かっていますわ」
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アンもクレアも最上位貴族、公爵家の御令嬢ですもの。礼儀作法は物心つく前から自然と身につけてきました。人に声をかける時の作法、優雅な跪礼、僅かな指先の所作に至るまで。完璧と言わしめる実力の持ち主です。
貴族令嬢や平民のお嬢さん達の間で流行る恋愛小説は、王子様と平民の娘が結ばれる結末ばかり。その際に王子様の婚約者は悪役となり、断罪する流れが多く見受けられました。劇としてもお話としても完成されていて面白いけれど、現実ではあり得ませんのよ。
付け焼き刃の伯爵令嬢達に、生まれてから高位貴族として教育を受けた私達が負けるわけがありません。きっちり上から注意して差し上げましょう。虐められたと、王太子殿下に泣きつくまで。互いに確認を終えると、馬車の座席に並んだクッションに話が移りました。
「この刺繍、素敵ね」
「お母様のお手製なのよ。私はまだまだね」
馬車を出したのはラ・カーメラ公爵家。クレアのお母様は刺繍の名人として、貴族のご夫人方に名が知られています。この国では珍しい黒髪は、隣国特有の色でした。クレアに引き継がれた絹糸のような黒髪は、本当に羨ましい限りだわ。この黒髪のお陰で、クレアが王太子殿下の婚約者になる可能性が低いのです。さらに羨ましさが増しました。
アンは見事な金髪で、私は少しピンクがかった金髪です。全員が申し合わせたように、王家の色であるサファイア・ブルーの瞳を持っていました。象牙色の肌をもつこの国で、抜けるように白い肌を持つのは王家の血を引く証拠。今はそれも悪い方へ働いています。
今の王妃殿下は異国の王女殿下だったため、王家の血が薄まっていました。普段なら血筋的に近い従姉妹の私達は候補から外れますが、次世代の王家の血筋を保つために選ばれたのです。愛玩動物の血統書じゃないのですから、いい加減にして頂きたいわ。
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「いってらっしゃいませ、お嬢様」
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挨拶を受けながら踏み出したところに、王太子殿下が駆け込んできました。威厳も風格もない、彼の名はレオポルド・デ・ボルボン。金髪に青い瞳の顔だけは整った王子様です。そう、顔だけは……と表現するのは残念ですが、頭の中は軽くてお花畑でした。
歴史や執務、外交問題を教えれば途中で放り出して逃げる。ならば剣術や体術はどうかと言えば、サボってばかりで動けない。馬術も最低ランクときたら、何を褒めたらいいのやら。唯一外見だけは、王族ゆえの美しさを保っていました。それすらなければ、最悪でしたわね。
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「ごきげんよう、王太子殿下」
「お久しぶりでございます」
馴れ馴れしく愛称を呼ぶレオポルド王太子殿下ですが、アンもクレアも距離を置いた対応です。私はもっと辛辣に参りますわ。扇で顔の半分を隠し、眉を寄せた。そもそも挨拶もなしに「待ちかねた」とは無礼ではないでしょうか。王族だからと何でも許されるわけではございませんのに。
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