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本編
第三十話 マッチレース
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「スタート地点に集合!」
友里恵さんがルルの鞍上から旗を振る。わたし―源小梅は、その旗を合図にやってくるバカ兄とあさひさんの様子をじっと見ていた。
「あさひ先輩!頑張ってくださ~い!」
隣で一つ年上の女子―木地小屋栞奈さんが黄色い歓声を上げる。
「結那、鬼鹿毛の機嫌は良さそうか?」
「背中に乗るだけなら大丈夫みたいです。それ以外は激怒して暴れますけど」
反対側の隣の狼森さんと高澤さんから、バカ兄の命が心配になる一言が聞こえてきた。
「・・・」
わたしの後ろでは、土狩さんが片方しかない目でじっと本馬場を見つめる。
「バカ兄~!」
わたしは大きく息を吸い込むと、馬の背の兄に呼びかけた。
「無様な負け方したら承知しないわよ!」
「フッ」
わたし―春峰あさひは短く息を吐くと、ヘルメットの顎ひもをもう一度確認した。
「光太」
左で同じように各部を確認する友人に声をかける。
「また、わたしが勝つからね」
「その言葉、そっくりそのままお返しするよ」
光太が不敵な笑みを浮かべた。
「両者位置について・・・」
友里恵が馬上から旗を水平におろす。
「スタート!」
旗が一気に振られた。
ドッ!
二頭の馬の脚が同時に砂を蹴立てる。
「フッ・・・」
僕―源光太はすこし息を吐き、一時的に借りてる友人の愛馬の手綱をしっかり押さえた。
(鬼鹿毛の脚質適正は追込・・・)
だから、最初はしっかり手綱を抑えていく。鬼鹿毛はすんなりと従ってくれた・・・と、言うより、本気で走ってないように感じる。
(まあ、好都合だ)
もう一頭、あさひの天照は必然的に先頭を走ることとになる。
ゴォッ
耳元で風がうなり、先輩たちの見守るゴール前をあっという間に通過。
「はい、こっちだ!」
最初のコーナー。鬼鹿毛の頭を曲げ、右へと導く。
ダカッ、ドゴッ
二頭の馬の足音が雲雀ヶ原の空にこだました。
バッ!バッ!
前の天照が蹴り上げる砂が飛んでくる。
(ん!)
砂をモロにかぶったからか、鬼鹿毛が少し失速したような気がした。
「こっちだ!」
天照の真後ろを避けて大外をまわし、一週目のゴール前を通過。
「よし!」
予定通りのラップタイム・・・自分の体内時計によれば。
「この辺から・・・」
手綱を少し緩めると、鬼鹿毛はジワリと加速を始めた。
「やっぱりね」
わたし―春峰あさひは、後方から徐々に近づいてくる足音を聞きながらつぶやく。
(鬼鹿毛はもともと追い込み馬。しかも・・・)
レース中盤からゆっくりとまくっていくタイプだ。決して直線一気で突き抜ける馬じゃない。
「でも、油断はできない」
自分に言い聞かせるようにつぶやく。鬼鹿毛は直線一気でないとはいえ、切れのある末脚が出せないわけじゃない。
「現役時のレースはすべてチェック済みよ」
YouTubeで過去のレース映像をたくさん出してくれたJRAに感謝ね。
後ろからじわりじわりと気配が近づいてくる。
「そろそろ・・・」
しっかりキープしてた手綱を緩め、天照に速度を上げるよう促した。
「ブルルッ」
天照の鼻の穴は人間の拳が入りそうなほど大きく開き、そこから荒い鼻息が吐き出される。
ダカッ、ドコッ!
四本の脚が力強く砂を蹴り上げ、砂塵が雲雀ヶ原の空に舞った。
「さて・・・」
そろそろ最終コーナー目前。光太と鬼鹿毛が本格的にスパートをかけるころだろう。
「ブフー」
背後から聞こえる鼻息。鬼鹿毛はさっきからわたしの後ろをぴったりマークしている。
「一気に抜き去らないのは、わたしたちに配慮してるつもりなの?」
本来ならダービー馬の鬼鹿毛と、ただの三勝クラスの天照の力の差なんて歴然としている。たとえ鬼鹿毛が最初からハナを切ろうとも勝てるだろう。
「って、聞こえるわけないか」
わたしはそう言うと、天照の手綱を押してスパートをかけ始める。
「なら、その油断、ありがたく使わせてもらうわね」
さらに手綱を押すと、天照のギアが入った。
(本来なら・・・)
天照だって、先陣を切る競馬をするような子じゃない。父譲りの末脚勝負なタイプだ。
「ブハッ!ブルルッ」
後ろから聞こえる鼻息が大きくなる。
「本格的に仕掛けてきたわね」
そういうと同時に最後のコーナーを通過。直線勝負に入る。
ダカッ!
外から鹿毛の馬体が姿を現す。
「お先に」
鬼鹿毛はあっという間にわたしと天照を抜かすと、さらにギアを上げた・・・瞬間・・・
グラッ
大きく内ラチめがけてヨレた。
「おうっ!」
光太が必死に手綱を引き、内ラチに接触しそうな鬼鹿毛を抑える。
ドドッ!
天照がその隙を突いて鬼鹿毛に並ぶ。そして・・・
「あぁ~」
わたし―源小梅は、ヨレる馬を抑える兄を見ながら声を漏らす。
「やっぱりやった~!」
隣で高澤さんが頭を抱える。
「・・・どっちだ?」
わたしをはさんで反対側の隣で、土狩さんがぼそりとつぶやく。わたしが見る限りでは・・・
「ほぼ同時。ですね」
「競馬場だったら、写真判定になるとこだな」
いつの間にわたしの後ろに来てたのか、狼森さんが言った。もちろん、雲雀ヶ原祭場地に写真判定機なんてものはない。
「友里恵!どうだった?」
狼森さんが声をかけると、わたしたちの反対側でゴールをを見ていた友里恵さんが駆けてくる。
「う~ん、こっち側からもほぼ同時ですね。首の上げ下げってとこでしょうか」
ルルの馬上から言う友里恵さん。
「あってハナ差か」
狼森さんがそうつぶやいた瞬間・・・。
「ぐぇっ!」
「ちょっ!光太、大丈夫⁉」
馬場の方から、バカ兄とあさひさんの声が聞こえてきた。
「あ~、またやらかした!」
高澤さんが見る先で、鬼鹿毛に振り落とされるバカ兄の姿が見えた。
「痛てて・・・」
僕―源光太は体についた砂を払うと、ゆっくりと立ち上がった。
「やってくれたな・・・」
かろうじて握っていた手綱。その先の鬼鹿毛は人を馬鹿にした顔で舌をベロンベロンさせている。
「大丈夫?」
あさひがそう言うと、するりと天照の鞍上から降りた。
「ああ、手綱を離さなくてよかったよ」
だからこそ足から着地できた。と言うと、あさひは十一年前と同じ笑顔で笑う。
「で、友里恵!狼森先輩!結果はどうです?」
あさひが問うと、狼森先輩たちはまだ話し合っている最中だった。
「うん、かなりギリギリだね」
友里恵が苦笑交じりに言う。周りの狼森先輩や小梅ちゃんたちも困り顔だ。
「こっちからは全く同じにしか見えないな」
狼森先輩の声。
「もう同着でいいんじゃないですか?」
疲れ果てた表情でいう栞奈ちゃん。
「でも、決着はつけた方がいいんじゃないか?」
正彦が静かに言った。
「確かにそうね」
あさひはうなずくと、僕の方を振り向く。
「ねえ」
そして、問いかけた。
「どっちが勝ったと思うか、同時に言おうか」
「そうだな。『せーの』で言うか」
僕がうなずく。そして・・・
「じゃあ、いくよ。せーのっ」
「光太」「あさひ」
二人の声が重なった。それぞれが互いを指さして。
そして、一瞬の沈黙。
『フッ』
「フッ」
互いの口から笑いがこぼれる。
「なんで笑うんだよ」
「こっちのセリフよ!」
言い合うけど、なんで笑いが込み上げてきたのかはわからない。多分あさひも分かってないだろう。
「ま、そんなわけで・・・」
ひとしきり笑うと、僕たちはみんなの方を見る。
「わたしたちとしては、どっちが一着でも大丈夫です」
みんなは困惑したように顔を見合わせ、それからこっちを向いた。
「そうだな・・・」
狼森先輩が口を開く。
「この勝負、勝者は・・・」
少しの静寂。
「源光太!」
あさひは僕に拍手を贈ると、その目をまっすぐ見つめる。
「これで一勝一敗ね」
「ああ、そうだな」
僕も、同じようにあさひを見た。
「またどこかで、決着はつけましょう」
互いに無言でうなずくと、それぞれの愛馬の首をなでた。
友里恵さんがルルの鞍上から旗を振る。わたし―源小梅は、その旗を合図にやってくるバカ兄とあさひさんの様子をじっと見ていた。
「あさひ先輩!頑張ってくださ~い!」
隣で一つ年上の女子―木地小屋栞奈さんが黄色い歓声を上げる。
「結那、鬼鹿毛の機嫌は良さそうか?」
「背中に乗るだけなら大丈夫みたいです。それ以外は激怒して暴れますけど」
反対側の隣の狼森さんと高澤さんから、バカ兄の命が心配になる一言が聞こえてきた。
「・・・」
わたしの後ろでは、土狩さんが片方しかない目でじっと本馬場を見つめる。
「バカ兄~!」
わたしは大きく息を吸い込むと、馬の背の兄に呼びかけた。
「無様な負け方したら承知しないわよ!」
「フッ」
わたし―春峰あさひは短く息を吐くと、ヘルメットの顎ひもをもう一度確認した。
「光太」
左で同じように各部を確認する友人に声をかける。
「また、わたしが勝つからね」
「その言葉、そっくりそのままお返しするよ」
光太が不敵な笑みを浮かべた。
「両者位置について・・・」
友里恵が馬上から旗を水平におろす。
「スタート!」
旗が一気に振られた。
ドッ!
二頭の馬の脚が同時に砂を蹴立てる。
「フッ・・・」
僕―源光太はすこし息を吐き、一時的に借りてる友人の愛馬の手綱をしっかり押さえた。
(鬼鹿毛の脚質適正は追込・・・)
だから、最初はしっかり手綱を抑えていく。鬼鹿毛はすんなりと従ってくれた・・・と、言うより、本気で走ってないように感じる。
(まあ、好都合だ)
もう一頭、あさひの天照は必然的に先頭を走ることとになる。
ゴォッ
耳元で風がうなり、先輩たちの見守るゴール前をあっという間に通過。
「はい、こっちだ!」
最初のコーナー。鬼鹿毛の頭を曲げ、右へと導く。
ダカッ、ドゴッ
二頭の馬の足音が雲雀ヶ原の空にこだました。
バッ!バッ!
前の天照が蹴り上げる砂が飛んでくる。
(ん!)
砂をモロにかぶったからか、鬼鹿毛が少し失速したような気がした。
「こっちだ!」
天照の真後ろを避けて大外をまわし、一週目のゴール前を通過。
「よし!」
予定通りのラップタイム・・・自分の体内時計によれば。
「この辺から・・・」
手綱を少し緩めると、鬼鹿毛はジワリと加速を始めた。
「やっぱりね」
わたし―春峰あさひは、後方から徐々に近づいてくる足音を聞きながらつぶやく。
(鬼鹿毛はもともと追い込み馬。しかも・・・)
レース中盤からゆっくりとまくっていくタイプだ。決して直線一気で突き抜ける馬じゃない。
「でも、油断はできない」
自分に言い聞かせるようにつぶやく。鬼鹿毛は直線一気でないとはいえ、切れのある末脚が出せないわけじゃない。
「現役時のレースはすべてチェック済みよ」
YouTubeで過去のレース映像をたくさん出してくれたJRAに感謝ね。
後ろからじわりじわりと気配が近づいてくる。
「そろそろ・・・」
しっかりキープしてた手綱を緩め、天照に速度を上げるよう促した。
「ブルルッ」
天照の鼻の穴は人間の拳が入りそうなほど大きく開き、そこから荒い鼻息が吐き出される。
ダカッ、ドコッ!
四本の脚が力強く砂を蹴り上げ、砂塵が雲雀ヶ原の空に舞った。
「さて・・・」
そろそろ最終コーナー目前。光太と鬼鹿毛が本格的にスパートをかけるころだろう。
「ブフー」
背後から聞こえる鼻息。鬼鹿毛はさっきからわたしの後ろをぴったりマークしている。
「一気に抜き去らないのは、わたしたちに配慮してるつもりなの?」
本来ならダービー馬の鬼鹿毛と、ただの三勝クラスの天照の力の差なんて歴然としている。たとえ鬼鹿毛が最初からハナを切ろうとも勝てるだろう。
「って、聞こえるわけないか」
わたしはそう言うと、天照の手綱を押してスパートをかけ始める。
「なら、その油断、ありがたく使わせてもらうわね」
さらに手綱を押すと、天照のギアが入った。
(本来なら・・・)
天照だって、先陣を切る競馬をするような子じゃない。父譲りの末脚勝負なタイプだ。
「ブハッ!ブルルッ」
後ろから聞こえる鼻息が大きくなる。
「本格的に仕掛けてきたわね」
そういうと同時に最後のコーナーを通過。直線勝負に入る。
ダカッ!
外から鹿毛の馬体が姿を現す。
「お先に」
鬼鹿毛はあっという間にわたしと天照を抜かすと、さらにギアを上げた・・・瞬間・・・
グラッ
大きく内ラチめがけてヨレた。
「おうっ!」
光太が必死に手綱を引き、内ラチに接触しそうな鬼鹿毛を抑える。
ドドッ!
天照がその隙を突いて鬼鹿毛に並ぶ。そして・・・
「あぁ~」
わたし―源小梅は、ヨレる馬を抑える兄を見ながら声を漏らす。
「やっぱりやった~!」
隣で高澤さんが頭を抱える。
「・・・どっちだ?」
わたしをはさんで反対側の隣で、土狩さんがぼそりとつぶやく。わたしが見る限りでは・・・
「ほぼ同時。ですね」
「競馬場だったら、写真判定になるとこだな」
いつの間にわたしの後ろに来てたのか、狼森さんが言った。もちろん、雲雀ヶ原祭場地に写真判定機なんてものはない。
「友里恵!どうだった?」
狼森さんが声をかけると、わたしたちの反対側でゴールをを見ていた友里恵さんが駆けてくる。
「う~ん、こっち側からもほぼ同時ですね。首の上げ下げってとこでしょうか」
ルルの馬上から言う友里恵さん。
「あってハナ差か」
狼森さんがそうつぶやいた瞬間・・・。
「ぐぇっ!」
「ちょっ!光太、大丈夫⁉」
馬場の方から、バカ兄とあさひさんの声が聞こえてきた。
「あ~、またやらかした!」
高澤さんが見る先で、鬼鹿毛に振り落とされるバカ兄の姿が見えた。
「痛てて・・・」
僕―源光太は体についた砂を払うと、ゆっくりと立ち上がった。
「やってくれたな・・・」
かろうじて握っていた手綱。その先の鬼鹿毛は人を馬鹿にした顔で舌をベロンベロンさせている。
「大丈夫?」
あさひがそう言うと、するりと天照の鞍上から降りた。
「ああ、手綱を離さなくてよかったよ」
だからこそ足から着地できた。と言うと、あさひは十一年前と同じ笑顔で笑う。
「で、友里恵!狼森先輩!結果はどうです?」
あさひが問うと、狼森先輩たちはまだ話し合っている最中だった。
「うん、かなりギリギリだね」
友里恵が苦笑交じりに言う。周りの狼森先輩や小梅ちゃんたちも困り顔だ。
「こっちからは全く同じにしか見えないな」
狼森先輩の声。
「もう同着でいいんじゃないですか?」
疲れ果てた表情でいう栞奈ちゃん。
「でも、決着はつけた方がいいんじゃないか?」
正彦が静かに言った。
「確かにそうね」
あさひはうなずくと、僕の方を振り向く。
「ねえ」
そして、問いかけた。
「どっちが勝ったと思うか、同時に言おうか」
「そうだな。『せーの』で言うか」
僕がうなずく。そして・・・
「じゃあ、いくよ。せーのっ」
「光太」「あさひ」
二人の声が重なった。それぞれが互いを指さして。
そして、一瞬の沈黙。
『フッ』
「フッ」
互いの口から笑いがこぼれる。
「なんで笑うんだよ」
「こっちのセリフよ!」
言い合うけど、なんで笑いが込み上げてきたのかはわからない。多分あさひも分かってないだろう。
「ま、そんなわけで・・・」
ひとしきり笑うと、僕たちはみんなの方を見る。
「わたしたちとしては、どっちが一着でも大丈夫です」
みんなは困惑したように顔を見合わせ、それからこっちを向いた。
「そうだな・・・」
狼森先輩が口を開く。
「この勝負、勝者は・・・」
少しの静寂。
「源光太!」
あさひは僕に拍手を贈ると、その目をまっすぐ見つめる。
「これで一勝一敗ね」
「ああ、そうだな」
僕も、同じようにあさひを見た。
「またどこかで、決着はつけましょう」
互いに無言でうなずくと、それぞれの愛馬の首をなでた。
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