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第4章 自由連合同盟都市国家メルキオール 首都メルキオール~北方封鎖地編
第102話 クリスマス? いえ、メルキオールでは建国記念祭ですの件
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そうして、少しルークさんと歓談していたところで、
「ピィ、ピィイー」
白い幼竜形態で目に涙を浮かべたルシィが俺の目の前に【転移】してきた。ルシィは俺を目にしたら、泣きついてきた。
「もう大丈夫だよ、ルシィ」
俺は足にしがみ付いてきた泣きじゃくるルシィを抱き上げて背中を摩って、魔力球を作り出して、幼竜形態のルシィの口に入れた。
「やはりこうなりましたか」
ベルがルシィの惨状を予め予測していたこと口にした。気のせいか、いつも凛々しいその両目から光が消えた様に見える。
「ああ、これはおそらくリアの言う通りだね。ユウ君、ベルシグナス君、うちのファリスが迷惑をかけて申し訳ない」
そう言ってルークさんが頭を下げてきた。
「あの、どういうことでしょうか?」
ルシィの様子を見ただけで状況を把握し、2人は納得している。一方、ある程度予測はできているが、俺は状況を上手く飲み込めていない。当のルシィはまだ落ち着けていないため、事情を訊くのは難しそうだ。
「ファリスは普段、仕事中では滅多に見せないけれども、可愛いものが大好きなんだよ」
「お母様は私が小さい頃、衣替えの時期になると、私に似合う服があると言って、食事とお花摘みのときを除いて、私が過度の眠気によって気絶する様に眠っても着せ替え続けていたことがあります」
そう言ってルークさんとベルは説明してくれた。そして、ベルの目は死んでいた。
「ファリスには悪気がないのだけれどもね。リアの幼少時を彷彿とさせるベルシグナス君を目の当たりにして、これまで蓄積してしまっていたものが暴発してしまったのだろう」
そう言うルークさんの顔には苦笑いが浮かんでいる。
「いえ、ルシィがこうなってしまったのは、おそらくベルファリスさんだけでなく、飛鳥とクロエもベルファリスさんに協力したからだと思いますよ」
凛とした普段の姿からは想像できないほど可愛いものが好きな飛鳥はじめ、クロエも妹分であるルシィのことを過度に溺愛している。
そこにルークさんが言った状態のベルファリスさんが加わればさもありなん。
そこで俺はあることに気がついて、ルシィに向けていた視線をベルの方に向けた。
すると、ベルは俺の視線と交わるのを逃れる様に視線逸らした。
「……ベル、俺の補佐を出汁にして逃げてきたね」
「! ……申し訳…ありません……」
俺の指摘にベルは絞り出した声でベルが謝罪してきた。普段、抑え役として機能しているベルをもってしても、あの女傑3人の相手は荷が勝ち過ぎた様だったので俺はベル許した。
そして、ルシィは泣き疲れたのか、俺に抱きついた状態で寝息をたてて、眠ってしまった。
クロエの【竜魔術】の【転生】の半端に機能している前世知識の継承と種族的な特性によって、精神が人族に比べて早熟で見落としがちではあるが、ルシィはまだ生まれて数ヶ月も経っていない。
クロエの方は完全に前世の記憶と人格を引き継いでいるけれども、ルシィはそうではないため、未熟な面がでるのは当然と言える。
仕事時との差が激しいのはベルもそうだが、ルシィの場合は特にその違いが顕著なのだ。
ベルもルシィもメイド時は俺に尽くすために積極的に世話を焼いてくるものの、私事になると、今回の様に親しい間柄の者には気を許して甘えてくることがある。
本当は眠っているルシィを寝台に移してあげたいのだが、幼竜とはいえ、竜の腕力でガッチリと抱きつかれているため、俺の力では外すことが難しい。
いろいろあって人間を辞めだしている自覚があるので、できないとは言わないが、気持ちよさそうに眠っているルシィを起こすのは可哀想だった。
仕方がないので、俺は【空間収納】にクロエが生まれたてでまだ自力で動けないときに使っていた改造抱っこ紐を取り出して、尾を通す穴にルシィの尻尾を通し、ルシィの体を入れて固定した。
改めて自分の今のシルエットを省みると、いろいろ問題ありな姿だが……深く考えるのはやめよう。
「ユウ君、なんだねそれは!?」
ルークさんが興奮した面持ちで俺に問い詰めてきた。
後日、メリクリウス商会の一般販売品目に安価な抱っこ紐が加わり、子持ちの主婦に文字通り飛ぶ様に売れたそうだ。
■
「「ごめんなさい」」
しばらくして工房にやってきた飛鳥とベルファリスさんが眼を醒ましたルシィに謝罪した。
プイッ
しかし、未だ幼竜状態のままで、俺の体に抱っこ紐で固定されているのをよしとしているルシィは謝ってきた2人に対して可愛らしくそっぽを向いた。まだルシィのご機嫌は斜めで御立腹の様子だ。
ルシィを抱っこする状態になって劇薬や危険物を扱うことができなくなったので、俺は予定していた対モフモバニー用の魔導具、催涙弾や閃光弾の製作を後回しにして、危険の少ない夕食の用意をすることにした。
それから、クロエはどうしているかと言うと、
『アスカ怖い、ベルファリス怖い、アスカ怖い、ベルファリス怖い、……』
とルシィと同じく幼竜形態になって、俺の後頭部にがっしりとしがみつき、壊れた様に同じ言葉を繰り返して震えている。
震えで伝わってくる細かい振動で俺の視界が揺れるので困ったことになっているが、強引に剥がそうにも先程までのルシィと同じく、クロエはがっしりと俺の後頭部に貼り付いているので、力任せに引き剥がすと俺の頭皮に深刻なダメージが引き起こされかねないので、厄介だがしばらく放置せざるを得ない。
このクロエの状態からルシィが離脱した後、飛鳥とベルファリスさんの矛先がクロエに向いて着せ替え人形状態にさせられていたのは明らかだ。そのクロエの貴い犠牲により、飛鳥とベルファリスさんは満足した様に思われる。
「お2人共、特にお母様は反省してください。クロエとルシィも着せ替え人形ではないのですから」
ベルはそう言って2人に反省を促した。
「まぁ、リア。2人共、悪気があってのことではないのだから「だから許せというのはされた側への配慮を欠いたお言葉ですよ。お父様」う……」
2人を擁護しようとしたルークさんにベルが被せ気味に反論した。
ベルの話によると、幼少時にベルファリスさんに衣替えの季節の度に連日着せ替え人形にされたことが半ばトラウマ地味たものになっている様だ。
今回はルシィと合わせになる衣装が用意されているだろうことを虫の知らせか何かで直前にベルは察し、俺の補佐を出汁に回避したのだった。
とはいえ、流石にベル達と飛鳥達の関係がこのままではよろしくない。
「綺麗で可愛いベルとルシィ、クロエの3人を着飾りたいという飛鳥達の意見には俺も同意する。3人の華やかな姿は眼福だからね。今後、節度をもつことで許してあげるのはどうかな? 当然、違えたらお仕置き付きで」
俺はそう言って、ルシィの頭を撫でながら、ベルに言った。
「ピィ」
ルシィは渋々といった様子で同意の意思表示で鳴き、
「……ご主人様がそう仰るのでありましたら、畏まりました」
ベルも納得してくれて、一先ずこの場は収まった。
『ふぁ!? ここは誰? 我は何処じゃ?』
壊れた録音機状態だったクロエには魔力球を複数投与して強引に完治させた。
■
「そう言えば、今年のメルキオールの建国記念日なのだが、ユウ君達はどうするのかな?」
夕食のブラッディブルの肉団子を入れたオーク肉と香味野菜のミートソーススパゲッティを堪能した食後にルークさんが問いかけてきた。
「勉強不足で申し訳ありません。建国記念日には特別になにかやることがあるのでしょうか?」
「そう言えばユウ君とアスカちゃんは異世界出身だったわね。この国の12月24日はこの国の建国日で祝日かつ休日。12月20日から25日までの5日間は祝賀祭が中央区域を中心に行われることになっているのよ」
俺の問いかけにベルファリスさんが丁寧に答えてくれた。ティア教が広く信仰されているメルキオールの建国記念日は現代日本のクリスマスとほぼ同じ祝日で、サンタではなく、女神様がよい子にプレゼントを枕下に届けてくれるというものだそうだ。
「商人にとっては稼ぎ時でもあるから、何か目玉になる様な物、人目を引く様な物を用意したい所なんだけれどもね……はぁ」
そう言って、ルークさんは嘆息した。
「薬品ギルドの不祥事の余波で、僅かではありますがメルクリウス商会の評判に悪影響が出ているのです」
ルークさんの嘆息の原因をベルが補足した。
詳しく話を聞いた所、俺の造った魔導具による売り上げによって業績が右肩上がりのメルクリウス商会を妬んだ他の商会が連なって、いろいろ難癖を付けてルークさんに旧薬品ギルドがあった事故物件扱いの土地を押し付けたらしい。
断ろうにも商人の横の繋がりを考えると、それは悪手でしかなかったため、ルークさん達は引き受けざるを得なかったそうだ。
当然無料でという訳ではなく、安くはない土地代をルークさんはメルキオールの土地を管理している行政府に払うことになってしまったそうだ。
「できればユウ君が販売権をくれた物を含めた魔導具を展示販売する専門店舗にして、リアに任せようかと考えているんだ。験担ぎも考えて建国記念祭初日にあわせての開店を目指しているのだけれども、君達がよければなにか知恵を貸してもらえないかと思ってね。もちろん、相応の対価は支払うよ」
ルークさんは笑顔でそう言い、その横のベルファリスさんも笑みを浮かべている。
将来的にベルがルークさんのメルクリウス商会を引き継ぐことは規定路線ではあるものの、これはベルにとっての試金石なのだろう。
時間としては3週間程度しかないけれども、はてさてどうしたものか……。
「ピィ、ピィイー」
白い幼竜形態で目に涙を浮かべたルシィが俺の目の前に【転移】してきた。ルシィは俺を目にしたら、泣きついてきた。
「もう大丈夫だよ、ルシィ」
俺は足にしがみ付いてきた泣きじゃくるルシィを抱き上げて背中を摩って、魔力球を作り出して、幼竜形態のルシィの口に入れた。
「やはりこうなりましたか」
ベルがルシィの惨状を予め予測していたこと口にした。気のせいか、いつも凛々しいその両目から光が消えた様に見える。
「ああ、これはおそらくリアの言う通りだね。ユウ君、ベルシグナス君、うちのファリスが迷惑をかけて申し訳ない」
そう言ってルークさんが頭を下げてきた。
「あの、どういうことでしょうか?」
ルシィの様子を見ただけで状況を把握し、2人は納得している。一方、ある程度予測はできているが、俺は状況を上手く飲み込めていない。当のルシィはまだ落ち着けていないため、事情を訊くのは難しそうだ。
「ファリスは普段、仕事中では滅多に見せないけれども、可愛いものが大好きなんだよ」
「お母様は私が小さい頃、衣替えの時期になると、私に似合う服があると言って、食事とお花摘みのときを除いて、私が過度の眠気によって気絶する様に眠っても着せ替え続けていたことがあります」
そう言ってルークさんとベルは説明してくれた。そして、ベルの目は死んでいた。
「ファリスには悪気がないのだけれどもね。リアの幼少時を彷彿とさせるベルシグナス君を目の当たりにして、これまで蓄積してしまっていたものが暴発してしまったのだろう」
そう言うルークさんの顔には苦笑いが浮かんでいる。
「いえ、ルシィがこうなってしまったのは、おそらくベルファリスさんだけでなく、飛鳥とクロエもベルファリスさんに協力したからだと思いますよ」
凛とした普段の姿からは想像できないほど可愛いものが好きな飛鳥はじめ、クロエも妹分であるルシィのことを過度に溺愛している。
そこにルークさんが言った状態のベルファリスさんが加わればさもありなん。
そこで俺はあることに気がついて、ルシィに向けていた視線をベルの方に向けた。
すると、ベルは俺の視線と交わるのを逃れる様に視線逸らした。
「……ベル、俺の補佐を出汁にして逃げてきたね」
「! ……申し訳…ありません……」
俺の指摘にベルは絞り出した声でベルが謝罪してきた。普段、抑え役として機能しているベルをもってしても、あの女傑3人の相手は荷が勝ち過ぎた様だったので俺はベル許した。
そして、ルシィは泣き疲れたのか、俺に抱きついた状態で寝息をたてて、眠ってしまった。
クロエの【竜魔術】の【転生】の半端に機能している前世知識の継承と種族的な特性によって、精神が人族に比べて早熟で見落としがちではあるが、ルシィはまだ生まれて数ヶ月も経っていない。
クロエの方は完全に前世の記憶と人格を引き継いでいるけれども、ルシィはそうではないため、未熟な面がでるのは当然と言える。
仕事時との差が激しいのはベルもそうだが、ルシィの場合は特にその違いが顕著なのだ。
ベルもルシィもメイド時は俺に尽くすために積極的に世話を焼いてくるものの、私事になると、今回の様に親しい間柄の者には気を許して甘えてくることがある。
本当は眠っているルシィを寝台に移してあげたいのだが、幼竜とはいえ、竜の腕力でガッチリと抱きつかれているため、俺の力では外すことが難しい。
いろいろあって人間を辞めだしている自覚があるので、できないとは言わないが、気持ちよさそうに眠っているルシィを起こすのは可哀想だった。
仕方がないので、俺は【空間収納】にクロエが生まれたてでまだ自力で動けないときに使っていた改造抱っこ紐を取り出して、尾を通す穴にルシィの尻尾を通し、ルシィの体を入れて固定した。
改めて自分の今のシルエットを省みると、いろいろ問題ありな姿だが……深く考えるのはやめよう。
「ユウ君、なんだねそれは!?」
ルークさんが興奮した面持ちで俺に問い詰めてきた。
後日、メリクリウス商会の一般販売品目に安価な抱っこ紐が加わり、子持ちの主婦に文字通り飛ぶ様に売れたそうだ。
■
「「ごめんなさい」」
しばらくして工房にやってきた飛鳥とベルファリスさんが眼を醒ましたルシィに謝罪した。
プイッ
しかし、未だ幼竜状態のままで、俺の体に抱っこ紐で固定されているのをよしとしているルシィは謝ってきた2人に対して可愛らしくそっぽを向いた。まだルシィのご機嫌は斜めで御立腹の様子だ。
ルシィを抱っこする状態になって劇薬や危険物を扱うことができなくなったので、俺は予定していた対モフモバニー用の魔導具、催涙弾や閃光弾の製作を後回しにして、危険の少ない夕食の用意をすることにした。
それから、クロエはどうしているかと言うと、
『アスカ怖い、ベルファリス怖い、アスカ怖い、ベルファリス怖い、……』
とルシィと同じく幼竜形態になって、俺の後頭部にがっしりとしがみつき、壊れた様に同じ言葉を繰り返して震えている。
震えで伝わってくる細かい振動で俺の視界が揺れるので困ったことになっているが、強引に剥がそうにも先程までのルシィと同じく、クロエはがっしりと俺の後頭部に貼り付いているので、力任せに引き剥がすと俺の頭皮に深刻なダメージが引き起こされかねないので、厄介だがしばらく放置せざるを得ない。
このクロエの状態からルシィが離脱した後、飛鳥とベルファリスさんの矛先がクロエに向いて着せ替え人形状態にさせられていたのは明らかだ。そのクロエの貴い犠牲により、飛鳥とベルファリスさんは満足した様に思われる。
「お2人共、特にお母様は反省してください。クロエとルシィも着せ替え人形ではないのですから」
ベルはそう言って2人に反省を促した。
「まぁ、リア。2人共、悪気があってのことではないのだから「だから許せというのはされた側への配慮を欠いたお言葉ですよ。お父様」う……」
2人を擁護しようとしたルークさんにベルが被せ気味に反論した。
ベルの話によると、幼少時にベルファリスさんに衣替えの季節の度に連日着せ替え人形にされたことが半ばトラウマ地味たものになっている様だ。
今回はルシィと合わせになる衣装が用意されているだろうことを虫の知らせか何かで直前にベルは察し、俺の補佐を出汁に回避したのだった。
とはいえ、流石にベル達と飛鳥達の関係がこのままではよろしくない。
「綺麗で可愛いベルとルシィ、クロエの3人を着飾りたいという飛鳥達の意見には俺も同意する。3人の華やかな姿は眼福だからね。今後、節度をもつことで許してあげるのはどうかな? 当然、違えたらお仕置き付きで」
俺はそう言って、ルシィの頭を撫でながら、ベルに言った。
「ピィ」
ルシィは渋々といった様子で同意の意思表示で鳴き、
「……ご主人様がそう仰るのでありましたら、畏まりました」
ベルも納得してくれて、一先ずこの場は収まった。
『ふぁ!? ここは誰? 我は何処じゃ?』
壊れた録音機状態だったクロエには魔力球を複数投与して強引に完治させた。
■
「そう言えば、今年のメルキオールの建国記念日なのだが、ユウ君達はどうするのかな?」
夕食のブラッディブルの肉団子を入れたオーク肉と香味野菜のミートソーススパゲッティを堪能した食後にルークさんが問いかけてきた。
「勉強不足で申し訳ありません。建国記念日には特別になにかやることがあるのでしょうか?」
「そう言えばユウ君とアスカちゃんは異世界出身だったわね。この国の12月24日はこの国の建国日で祝日かつ休日。12月20日から25日までの5日間は祝賀祭が中央区域を中心に行われることになっているのよ」
俺の問いかけにベルファリスさんが丁寧に答えてくれた。ティア教が広く信仰されているメルキオールの建国記念日は現代日本のクリスマスとほぼ同じ祝日で、サンタではなく、女神様がよい子にプレゼントを枕下に届けてくれるというものだそうだ。
「商人にとっては稼ぎ時でもあるから、何か目玉になる様な物、人目を引く様な物を用意したい所なんだけれどもね……はぁ」
そう言って、ルークさんは嘆息した。
「薬品ギルドの不祥事の余波で、僅かではありますがメルクリウス商会の評判に悪影響が出ているのです」
ルークさんの嘆息の原因をベルが補足した。
詳しく話を聞いた所、俺の造った魔導具による売り上げによって業績が右肩上がりのメルクリウス商会を妬んだ他の商会が連なって、いろいろ難癖を付けてルークさんに旧薬品ギルドがあった事故物件扱いの土地を押し付けたらしい。
断ろうにも商人の横の繋がりを考えると、それは悪手でしかなかったため、ルークさん達は引き受けざるを得なかったそうだ。
当然無料でという訳ではなく、安くはない土地代をルークさんはメルキオールの土地を管理している行政府に払うことになってしまったそうだ。
「できればユウ君が販売権をくれた物を含めた魔導具を展示販売する専門店舗にして、リアに任せようかと考えているんだ。験担ぎも考えて建国記念祭初日にあわせての開店を目指しているのだけれども、君達がよければなにか知恵を貸してもらえないかと思ってね。もちろん、相応の対価は支払うよ」
ルークさんは笑顔でそう言い、その横のベルファリスさんも笑みを浮かべている。
将来的にベルがルークさんのメルクリウス商会を引き継ぐことは規定路線ではあるものの、これはベルにとっての試金石なのだろう。
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