斯様な形で婚約破棄を宣言されたのですから、もう後には戻れませんよ?

剣伎 竜星

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主要登場人物設定とお蔵入りエピソード その1(ネタばれあり)

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◆ミネルバ・メティス
主人公。メティス子爵家長女。家族は両親と兄。

才色兼備の才媛で、可愛さよりも凛々しさを強く感じる顔立ち。自然と周囲に人が集まる魅力をもつ誠実な努力家。ただ、本人は自身に向けられる好意に対して割と鈍く、トリアス第二王子の好意になかなか気づかなかった。

アレウスとは幼馴染の間柄で親同士が決めた婚約者ではあるものの、常に上から目線で爵位を理由にマウントをとってくるだけでなく、自分の都合のいい方向にしか物事を考えない我儘なアレウスに辟易していた。

婚約成立当初の幼少時は母の淑女教育もあって、結婚後はアレウスを支えようとも思っていたが、嫌な事(主に勉強)から言い訳をして逃げ続けて、責任転嫁してくるアレウスに失望した。そのうえ、学園入学後にはアレウスがミネルバと会うのを避ける(逃げる)様になったため、婚約者として最低限の配慮と付き合いはするものの、内心では見限っていた。

アレウスとの婚約理由もユピタル伯爵家側にしかメリットがない上、身分差によって断ることができないことを両親から謝罪とともに教えられていた。

その婚約についてはいずれアレウスがやらかして撤回されるか、結婚後にアレウス有責で離婚になることを予測していたが、当のアレウスはその予測を上回る酷い思考と行動力で本編の惨事を引き起こした。

留学中にアレウス有責によって婚約破棄が正式に成立したことで、仕事に生きようかと考え始めていた。しかし、留学先の令息達の積極的な姿勢に危機感を抱いたトリアス第二王子情熱的なアプローチと告白を受ける。

帰国後は実家が伯爵家に格上げされたことで身分差の問題も解決して婚約、結婚。公爵夫人となって兄夫妻同様、子宝に恵まれて夫を支えていく。



◆アレウス・ユピタル
ユピタル伯爵家嫡男にして長男。家族は両親のみ。

母譲りの美貌と父方の代々から続く騎士としての剣の腕は高い。しかし、嫌なことからは逃げ、都合の悪いことは事実であっても、恣意的に歪めて自身の都合のいい方向に信じて疑わない悪癖がある。

自分の代になると確実に爵位を剥奪されることを全く認識していなかった。

学園入学後はより明晰で魅力的になったミネルバに対する劣等感が増大し、避ける様になる。公表されている婚約者であるため、社交の場にミネルバが招待されて出席する際も仮病を使っていた。

アレウスの性格に危機感を感じた父ディシスは矯正しようと諫めていたが、甘やかす母の所為でいつもそれは徒労に終わっていた。その父の説教から逃れるのと少しでも劣等感を抱く婚約者のミネルバと会うストレスを減らすため、学園に入学すると我儘を通して寮生活を始める。

社交の場には仮病で一切出席していなかったが、トリアス第二王子主催のパーティーに招待状がなにも関わらず、実家の爵位と同伴者のヴィーナにミネルバを騙らせることでゴリ押しして入場。

その目的は衆目が集まる場で持て囃されるミネルバとの婚約をなかったことにして、新たにヴィーナと結ばれることを周知して、ミネルバを貶めて大勢から祝福されたいという軽挙妄動だった。

トリアス第二王子に投獄されても、自身の犯した罪の自覚は皆無。提示された証拠は覆しようがない物ばかりで、呆れを通り越して無表情になったディシスが淡々と確認を終えて認めたことで、婚約破棄の有責と成立が確定する。本人に慰謝料の支払い不能が確認されたことで犯罪奴隷落ちが決まる。

婚約破棄の証拠の中には婚約破棄宣言の映像だけではなく、ミネルバと婚約中にも関わらず、ヴィーナとともに宿屋に無断外泊し、肉体関係を結んだ不貞の証拠が複数確認されたため、他の不貞行為と併せ、王国法に沿って性犯罪者として、薬で子供ができない体にされ、性奴隷に落とされて競売に掛けられることになった。

最終的に、特殊性癖の関係が冷え切った夫婦に落札されて飼われることとなり、その夜の激しい行為によって、夫婦の関係改善に貢献したものの、かつての面影はなく、精神が大きく退行し、奴隷落ちした両親の死を知っても、それを認識・理解できないほどに壊れ、最期まで元に戻ることはなかった。



◆ヴィーナ・アプロス

アプロス男爵家長女。家族構成は両親のみ。

実家は先々代が商家から男爵家に成り上がった貴族家で、父の代で爵位返上が確定していた。しかし、先代の祖父が功績なく急死したため、猶予期間を与えられて身分を継承したものの、父はなにも爵位を維持できる功績を挙げられなかったため、伯爵家であるユピタル家と婚姻関係を結ぶことで維持しようと両親と共謀していた。

豊満で男受けする容姿ではあるが、同性から嫌われやすい性格とデリカシーに欠ける言動を無自覚にしてしまうため友人はいない。母のアプロス男爵夫人も貴族令嬢としての社交界に関する勉強を怠っていたこともあって、無自覚に敵を量産し続けていたため、母娘ともども社交界では孤立していた。

アレウスとミネルバの婚約に関しては貴族の間では広く認知されていたものの、社交界で孤立していたヴィーナと夫人は知らなかった。

父の男爵も他の貴族家との付き合いが先代が急死してしまったことで、引き継ぐはずだった付き合いや関係も彼の対応が悪かったことでなくなってしまう。アレウスがミネルバと結んでいる婚約に関して一切触れずにヴィーナとの婚約を結ぶことに積極的だったことが災いし、精神的に追い詰められていたこともあって、確認を怠ってしまう。

アレウスと共に第二王子への不敬罪。更にはミネルバの名を実際は本人の意思に関わらず、アレウスの所為で騙ったことにされ、その場で否定しなかったことにより、最終的に実家と絶縁の上、戦乱や魔獣の脅威で生存が絶望的な内陸側へ国外追放となる。その後の行方は不明。
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