25 / 76
第一章 今生の出会い
24 バラと、シロツメクサと
しおりを挟む
籠のほうです。冠は、トール殿下がくださいました。
そう伝えてからのアストラッドは実に鮮やかだった。にっこりと非の打ち所のない笑顔を浮かべて、さっさとヨルナの左腕にかかっていた籠を取り上げてしまう。
「あ!」
確かに花束は渡すつもりだった。でも籠まで持たせるわけには……と、自由になった左手を伸ばして追いかけるも、ひらりと避けられる。
「アーシュ様? お返しください。そちらは王妃様にっ……」
「平気。戻しておくよ。それよりちょっと寄り道していい? 僕もそれ、作ってみたいんだけど」
「それ?」
左手にヨルナの手。
右手にバラの花籠を掲げたアストラッドは歩みを止め、ふたたび完璧な笑顔を向けた。
「――花冠。兄上は魔法を使ったでしょう? 僕は自分で作ってみたい。よかったら、教えてください。ヨルナ嬢」
* * *
(意外。ご兄弟で張り合っちゃったりするのかな。DIYスキルとか……器用さ合戦?)
そういうことでしたら、と大人しく付いてゆくと、木立が途切れて広場のような空間に躍り出た。
日の光を浴びて一面、シロツメクサに似た真ん丸い花と葉が、いっぱいに敷き詰められている。
寝転んでみたくなるほどふわっふわだ。ピンク色の蓮華っぽい花も混じっている。
「わぁっ……!」
思わず歓声をあげるヨルナに、アストラッドは先ほどよりもずぅっと和らいだ表情をした。惜しむらくは彼女の後ろに立っていたため、ヨルナにはちっとも見えないこと。
それでも、ふふっと楽しげな声がもれる。
つられて振り返ったヨルナは「アーシュ様?」と呼んだ。アストラッドは緩く頭を振る。
「ううん、何でもない。座れるかな? この時間なら露はないし、そんなに汚れないと思ったんだけど……」
しまったな、と呟く王子は稽古のためか軽装だった。目線や仕草でマントがないのを悔んでいるように見えたヨルナは、きょろきょろと辺りを見渡す。
(あった)
目ざとく葉っぱだけの場所を見つけると、そのまますとん、と腰を降ろす。呆気にとられる王子を見上げて、にこりと微笑んだ。
「大丈夫ですわ。公都の邸ではこれくらい、しょっちゅうでしたから」
どうぞ? と逆に促され、アストラッドは面白そうにヨルナの左隣に胡座をかいた。
――――十分経過。
ヨルナはシロツメクサ(仮)を摘んでは編み、ささやかながら手本を示してゆく。
アストラッドは見よう見まねで籠のバラを使い、一本ずつ茎を連ねていた。
「痛っ」
「あぁぁ、棘には気をつけてくださいね? 小さいですけど、刺さったらすごく痛いですよ?」
「そうみたいだね。さすが兄上。知り尽くしてる……。そうか、だから魔法で編んだのか」
アストラッドは棘を刺したらしい親指を悔しそうに舐めている。
治癒魔法を使えないのを申し訳なく思いつつ、ヨルナはそっと訊いてみた。
「トール殿下が魔法を使われたと、どうしてお分かりに?」
「うん? んー……、次兄は生育魔法が得意で。切り花をもう一度土に根づかせたり、生長を促したりするのが上手いんだ。でも壊滅的に手先は不器用だから」
「はぁ」
――わかりにくいが、つまり。
言外に花冠の見事さを褒めているようなものだった。ヨルナは、くすっと笑う。
(そういえば最初の若君も。そのあとのあなたも一人っ子だったかな。良かった。ご兄弟がいるのって楽しそう)
にこにことご機嫌で花を編む少女に、アストラッドも頬を緩める。やがてコツをつかんだらしく、リズミカルにバラを編んでいった。
「あのね。君を翔ばしたサジェス兄上は、あとできつ~く叱っておくけど。今度姉上に無茶をされそうになったら言ってやって。『このままじゃ辺境に追放されますよ』って」
「うう~ん」
笑顔一転。ヨルナは遠慮なく困り顔になった。なにしろ、それこそがロザリンドの本懐だと今なら知っている。
視線を落とす。編んだ花縄を輪っかにしながら、ぽそっと尋ねた。
「王女殿下は、お帰りのあとどちらに?」
「……ほんとは内緒なんだけど。実は、けっこう深刻なんだ。いつもの魔封じの部屋は壊されちゃったから、今は父上が姉の力を一部、“縛って”るはず」
「縛る……。んん? あれ?」
「はいどうぞ」
ヨルナは目を白黒させた。わりと込み入った話をしていたはずだが、いつの間にかアストラッドがトールの花冠を外し、代わりにみずからのお手製冠を乗せている。
「???」
きょとん、と瞬くと、アストラッドは悪戯っぽく首を傾げた。
「僕のバラは君にあげる。代わりに兄上のバラを僕がもらう」
「え……? でも、それじゃおかしくありません?」
ヨルナは新しい冠に両手で触れながら、ぐるぐると思考を巡らせた。どの王子もあっさりと王妃のバラを手放してしまった。どころか。
(ええと? アーシュ様は、トール殿下の花冠が欲しかったってこと?)
「…………」
悶々と悩む少女に堪えきれず、アストラッドは吹き出した。「何か勘違いしてるかもしれないけど」と前置き、ふわりと顔を寄せる。
「!! きゃっ」
「べつに、兄上のが欲しかったわけじゃないよ。僕が、君にあげたかっただけ。……そうだな、これもいただけますか?」
一瞬、左の肩先に金の髪が掠めるほど近かった。去り際、膝の上に置いてあったシロツメクサの花輪まで奪われてしまう。
あうあう、と声にならずに赤面したヨルナに手を差し出し、ひどく強引で紳士な王子は行儀よく少女を林の出口まで導いた。
そこからは、繋いであった愛馬に相乗りさせて王城の客棟まで送ってゆき。
やきもきと階下に降りて主を案じていた、サリィに見つかった。
そう伝えてからのアストラッドは実に鮮やかだった。にっこりと非の打ち所のない笑顔を浮かべて、さっさとヨルナの左腕にかかっていた籠を取り上げてしまう。
「あ!」
確かに花束は渡すつもりだった。でも籠まで持たせるわけには……と、自由になった左手を伸ばして追いかけるも、ひらりと避けられる。
「アーシュ様? お返しください。そちらは王妃様にっ……」
「平気。戻しておくよ。それよりちょっと寄り道していい? 僕もそれ、作ってみたいんだけど」
「それ?」
左手にヨルナの手。
右手にバラの花籠を掲げたアストラッドは歩みを止め、ふたたび完璧な笑顔を向けた。
「――花冠。兄上は魔法を使ったでしょう? 僕は自分で作ってみたい。よかったら、教えてください。ヨルナ嬢」
* * *
(意外。ご兄弟で張り合っちゃったりするのかな。DIYスキルとか……器用さ合戦?)
そういうことでしたら、と大人しく付いてゆくと、木立が途切れて広場のような空間に躍り出た。
日の光を浴びて一面、シロツメクサに似た真ん丸い花と葉が、いっぱいに敷き詰められている。
寝転んでみたくなるほどふわっふわだ。ピンク色の蓮華っぽい花も混じっている。
「わぁっ……!」
思わず歓声をあげるヨルナに、アストラッドは先ほどよりもずぅっと和らいだ表情をした。惜しむらくは彼女の後ろに立っていたため、ヨルナにはちっとも見えないこと。
それでも、ふふっと楽しげな声がもれる。
つられて振り返ったヨルナは「アーシュ様?」と呼んだ。アストラッドは緩く頭を振る。
「ううん、何でもない。座れるかな? この時間なら露はないし、そんなに汚れないと思ったんだけど……」
しまったな、と呟く王子は稽古のためか軽装だった。目線や仕草でマントがないのを悔んでいるように見えたヨルナは、きょろきょろと辺りを見渡す。
(あった)
目ざとく葉っぱだけの場所を見つけると、そのまますとん、と腰を降ろす。呆気にとられる王子を見上げて、にこりと微笑んだ。
「大丈夫ですわ。公都の邸ではこれくらい、しょっちゅうでしたから」
どうぞ? と逆に促され、アストラッドは面白そうにヨルナの左隣に胡座をかいた。
――――十分経過。
ヨルナはシロツメクサ(仮)を摘んでは編み、ささやかながら手本を示してゆく。
アストラッドは見よう見まねで籠のバラを使い、一本ずつ茎を連ねていた。
「痛っ」
「あぁぁ、棘には気をつけてくださいね? 小さいですけど、刺さったらすごく痛いですよ?」
「そうみたいだね。さすが兄上。知り尽くしてる……。そうか、だから魔法で編んだのか」
アストラッドは棘を刺したらしい親指を悔しそうに舐めている。
治癒魔法を使えないのを申し訳なく思いつつ、ヨルナはそっと訊いてみた。
「トール殿下が魔法を使われたと、どうしてお分かりに?」
「うん? んー……、次兄は生育魔法が得意で。切り花をもう一度土に根づかせたり、生長を促したりするのが上手いんだ。でも壊滅的に手先は不器用だから」
「はぁ」
――わかりにくいが、つまり。
言外に花冠の見事さを褒めているようなものだった。ヨルナは、くすっと笑う。
(そういえば最初の若君も。そのあとのあなたも一人っ子だったかな。良かった。ご兄弟がいるのって楽しそう)
にこにことご機嫌で花を編む少女に、アストラッドも頬を緩める。やがてコツをつかんだらしく、リズミカルにバラを編んでいった。
「あのね。君を翔ばしたサジェス兄上は、あとできつ~く叱っておくけど。今度姉上に無茶をされそうになったら言ってやって。『このままじゃ辺境に追放されますよ』って」
「うう~ん」
笑顔一転。ヨルナは遠慮なく困り顔になった。なにしろ、それこそがロザリンドの本懐だと今なら知っている。
視線を落とす。編んだ花縄を輪っかにしながら、ぽそっと尋ねた。
「王女殿下は、お帰りのあとどちらに?」
「……ほんとは内緒なんだけど。実は、けっこう深刻なんだ。いつもの魔封じの部屋は壊されちゃったから、今は父上が姉の力を一部、“縛って”るはず」
「縛る……。んん? あれ?」
「はいどうぞ」
ヨルナは目を白黒させた。わりと込み入った話をしていたはずだが、いつの間にかアストラッドがトールの花冠を外し、代わりにみずからのお手製冠を乗せている。
「???」
きょとん、と瞬くと、アストラッドは悪戯っぽく首を傾げた。
「僕のバラは君にあげる。代わりに兄上のバラを僕がもらう」
「え……? でも、それじゃおかしくありません?」
ヨルナは新しい冠に両手で触れながら、ぐるぐると思考を巡らせた。どの王子もあっさりと王妃のバラを手放してしまった。どころか。
(ええと? アーシュ様は、トール殿下の花冠が欲しかったってこと?)
「…………」
悶々と悩む少女に堪えきれず、アストラッドは吹き出した。「何か勘違いしてるかもしれないけど」と前置き、ふわりと顔を寄せる。
「!! きゃっ」
「べつに、兄上のが欲しかったわけじゃないよ。僕が、君にあげたかっただけ。……そうだな、これもいただけますか?」
一瞬、左の肩先に金の髪が掠めるほど近かった。去り際、膝の上に置いてあったシロツメクサの花輪まで奪われてしまう。
あうあう、と声にならずに赤面したヨルナに手を差し出し、ひどく強引で紳士な王子は行儀よく少女を林の出口まで導いた。
そこからは、繋いであった愛馬に相乗りさせて王城の客棟まで送ってゆき。
やきもきと階下に降りて主を案じていた、サリィに見つかった。
0
あなたにおすすめの小説
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる