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第2部
4旅立ち準備
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工作機械の製造がいつしか武装化してしまいとんでも無いものになってしまって、精神的ダメージを受けつつ、荷物をまとめて旅立ちの準備を行っていた。
工作機械は作ってもそれに付随する物はまだ出来ていなかったのである。
さすがに筋繊維むき出しのパワードスーツを着て歩くのは抵抗あるし、杭打ち用の杭もまだ用意していない。
これは武装用とは違い固定用の杭も用意が出来てないので、これは足場に使う単管パイプを参考に機械の固定器具を作っておくことになる。
ここまで来ちゃうと作業台セットの製作になってきそうだが…
今はよそう。
ちょっとした台で縫製出来れば簡単に服が作れてひとまずはよしとしようと思っている。
それさえ出来ればパワードスーツと万能グローブつけたままで荷物はマジックバックに入れておけばすぐ動けるからいいだろう。
さて作業を続けるか。
まず2m程の杭を撃ち込んで、それを一畳程のサイズで四隅に4本撃ち込んでその長さに会うパイプを組んで枠を作りそこに板を乗せれば簡易作業台の出来上がり。
ここに生地を出してハサミと針を用意して、イメージは作務衣とか道着の様なある程度余裕のあるフリーサイズでいい様に大きめにして紐で縛る様にしとけば調整できていいだろう。
そんな感じで生地を切りにかかるが線すら引かずに手が動く…万能グローブが意図を読み取って勝手に動いてる。
これパワードスーツとグローブあれば体が動かない人でも自由に生活出来そうだよね。
そんな思考のそれなんかも気にせず手は勝手に動き精密な縫製であっという間に出来てしまった。
腰元で縛る帯も作られててなんか柔道着みたいになっちゃった。
まあいっか。
ついでだから帯にマジックバックを取り付けられる様にして、武装用、工作機械用、材料用、生活用とに分けて脇に2個づつ固定しちゃった。
でもまだもう一個あるけど…これはまだいいか…無理に使う必要も無いもんね。
それにしてもファッション性無い格好だね。
ま~鍛冶屋のおっさんで考えればこれ程似合うものも無いだろうけどさ~今更色気出してもね~
いいんだ頑固オヤジでもうこの路線でいけばいいんだ。そうだそれでいいんだ。
さてとそろそろ行くとしますか?
今居るのは常人国ヒルデベルの東、蜂達が住んでいる古城のさらに東。
ここから古城まででて街道を北上し漆黒の谷経由でエルフの森に入って、妖精国フェルネルと獣人国モルターの中間交易村から発展したフォレストタウンを目指すのである。
ここはダークエルフのテオが先に帰って居るので、まずは合流を目指すのだが漆黒の谷に居るのか、ダクドラの爺さんの所か、依頼主のフォレストタウンか…
最終的にはフォレストタウンに行かなくてはいけないから気にせず1人の時間を満喫して行くとしますか。
道具は用意できたので、一人旅で大丈夫なのかステータスを確認してみよう
名前:親方 職業:鍛冶屋
生命力:測れません(プログラムが違います)
攻撃力:道具に依存
防御力:道具に依存
素早さ:道具に依存
武器:親方専用 試作工作機器
防具:親方専用 試作肉体補助機器
…………ハッ……俺って…死なないキャラクターにでもなったのか?
余りにも想定外の現実に意識が別世界に旅立ってしまった…
そもそも名前が親方って…俺にはちゃんと名前が………思いさせない…
あれ?なんで思い出せないんだ?
これはもしや親方って役割以外いらない事は思い出せないのか?
ガーン
すげ~ショック…
そうなるとひたすら鍛冶屋やってれば良いだけって事か…それもそれで楽だけどこれもショックだな…
は~
ステータスも道具に依存って俺じゃなくても良く無いか?
極論ゴーレムで良い様な気がしてきたぞ。
って事は俺の存在価値は頭だけ?ゴーレム人間で良いのか…
ま~仕方ない潔く諦めて気ままに行くか。悩むだけ無駄なんだろう。
なる様になるさ。開き直りも肝心さ。
長い事世話になったこの場所も今は誰も居らずに寂しいものだがいざ後にしようとすると感慨深いものがある。
一通り部屋を見て回り思い出を懐かしみながら後ろ髪引かれる思いで館を後にするのだった。
館を出ると道という道は無いのだが獣道の様なちょっと人が通るには草が避けられている程度の道を進んで疎らにある広葉樹の林を一路西に向け歩みを進めていた。
この辺りは安全とは言われていたのだが嫌な気配がする。
どうやらモンスターが新たに生息をしている様だ。
危険探知の様なものは出来るとは思っていないのだが第六感的な虫の知らせの様なものを感じて、殺意の様な害意の様に感じている様だ。
それならばと装備をいつでも対処できる様に準備を始めた。
パワードスーツのサポート率を100%まで上げて小手の削岩機に刃物を取り付けることにした。右手のみの装備だが80cmの両刃の刃物を取り付けして、襲撃されても即カウンターを叩き込める様に起動状態に変えた。
この削岩機の振動に刃物で普通に切るよりは攻撃力があるだろう。
これは後手元のスイッチを入れるだけで振動を始める。
両刃の刃物と言っても断面菱形のほぼ鈍器なので、振動が加わる事により切断力が上乗せできる程度のものである。
振動も上下運動なので、切ることよりはレイピアの様に突き主体の方が向いてると思われる。
そんなものでも防御主体でカウンターを狙うには都合が良さそうである。
果たしてこの第六感的な感覚は何を捉えて、この防御体制は活用できるのであろうか…
工作機械は作ってもそれに付随する物はまだ出来ていなかったのである。
さすがに筋繊維むき出しのパワードスーツを着て歩くのは抵抗あるし、杭打ち用の杭もまだ用意していない。
これは武装用とは違い固定用の杭も用意が出来てないので、これは足場に使う単管パイプを参考に機械の固定器具を作っておくことになる。
ここまで来ちゃうと作業台セットの製作になってきそうだが…
今はよそう。
ちょっとした台で縫製出来れば簡単に服が作れてひとまずはよしとしようと思っている。
それさえ出来ればパワードスーツと万能グローブつけたままで荷物はマジックバックに入れておけばすぐ動けるからいいだろう。
さて作業を続けるか。
まず2m程の杭を撃ち込んで、それを一畳程のサイズで四隅に4本撃ち込んでその長さに会うパイプを組んで枠を作りそこに板を乗せれば簡易作業台の出来上がり。
ここに生地を出してハサミと針を用意して、イメージは作務衣とか道着の様なある程度余裕のあるフリーサイズでいい様に大きめにして紐で縛る様にしとけば調整できていいだろう。
そんな感じで生地を切りにかかるが線すら引かずに手が動く…万能グローブが意図を読み取って勝手に動いてる。
これパワードスーツとグローブあれば体が動かない人でも自由に生活出来そうだよね。
そんな思考のそれなんかも気にせず手は勝手に動き精密な縫製であっという間に出来てしまった。
腰元で縛る帯も作られててなんか柔道着みたいになっちゃった。
まあいっか。
ついでだから帯にマジックバックを取り付けられる様にして、武装用、工作機械用、材料用、生活用とに分けて脇に2個づつ固定しちゃった。
でもまだもう一個あるけど…これはまだいいか…無理に使う必要も無いもんね。
それにしてもファッション性無い格好だね。
ま~鍛冶屋のおっさんで考えればこれ程似合うものも無いだろうけどさ~今更色気出してもね~
いいんだ頑固オヤジでもうこの路線でいけばいいんだ。そうだそれでいいんだ。
さてとそろそろ行くとしますか?
今居るのは常人国ヒルデベルの東、蜂達が住んでいる古城のさらに東。
ここから古城まででて街道を北上し漆黒の谷経由でエルフの森に入って、妖精国フェルネルと獣人国モルターの中間交易村から発展したフォレストタウンを目指すのである。
ここはダークエルフのテオが先に帰って居るので、まずは合流を目指すのだが漆黒の谷に居るのか、ダクドラの爺さんの所か、依頼主のフォレストタウンか…
最終的にはフォレストタウンに行かなくてはいけないから気にせず1人の時間を満喫して行くとしますか。
道具は用意できたので、一人旅で大丈夫なのかステータスを確認してみよう
名前:親方 職業:鍛冶屋
生命力:測れません(プログラムが違います)
攻撃力:道具に依存
防御力:道具に依存
素早さ:道具に依存
武器:親方専用 試作工作機器
防具:親方専用 試作肉体補助機器
…………ハッ……俺って…死なないキャラクターにでもなったのか?
余りにも想定外の現実に意識が別世界に旅立ってしまった…
そもそも名前が親方って…俺にはちゃんと名前が………思いさせない…
あれ?なんで思い出せないんだ?
これはもしや親方って役割以外いらない事は思い出せないのか?
ガーン
すげ~ショック…
そうなるとひたすら鍛冶屋やってれば良いだけって事か…それもそれで楽だけどこれもショックだな…
は~
ステータスも道具に依存って俺じゃなくても良く無いか?
極論ゴーレムで良い様な気がしてきたぞ。
って事は俺の存在価値は頭だけ?ゴーレム人間で良いのか…
ま~仕方ない潔く諦めて気ままに行くか。悩むだけ無駄なんだろう。
なる様になるさ。開き直りも肝心さ。
長い事世話になったこの場所も今は誰も居らずに寂しいものだがいざ後にしようとすると感慨深いものがある。
一通り部屋を見て回り思い出を懐かしみながら後ろ髪引かれる思いで館を後にするのだった。
館を出ると道という道は無いのだが獣道の様なちょっと人が通るには草が避けられている程度の道を進んで疎らにある広葉樹の林を一路西に向け歩みを進めていた。
この辺りは安全とは言われていたのだが嫌な気配がする。
どうやらモンスターが新たに生息をしている様だ。
危険探知の様なものは出来るとは思っていないのだが第六感的な虫の知らせの様なものを感じて、殺意の様な害意の様に感じている様だ。
それならばと装備をいつでも対処できる様に準備を始めた。
パワードスーツのサポート率を100%まで上げて小手の削岩機に刃物を取り付けることにした。右手のみの装備だが80cmの両刃の刃物を取り付けして、襲撃されても即カウンターを叩き込める様に起動状態に変えた。
この削岩機の振動に刃物で普通に切るよりは攻撃力があるだろう。
これは後手元のスイッチを入れるだけで振動を始める。
両刃の刃物と言っても断面菱形のほぼ鈍器なので、振動が加わる事により切断力が上乗せできる程度のものである。
振動も上下運動なので、切ることよりはレイピアの様に突き主体の方が向いてると思われる。
そんなものでも防御主体でカウンターを狙うには都合が良さそうである。
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