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リターンズ
12素材の買い歩き
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我輩は武器屋である。まだ売り物の武器はない。
いくつか予約は入っているのだが元々ここで慌てて店を出すつもりも無かったので殆ど素材もなくあった物も工作機器のバージョンアップで使い切ってしまった。
そこで今あるのは消耗品の矢が鏃の種類で貫通矢と炸裂矢の2種類だけいくつか売れるだけはある。
それと試作品の失敗作な剥ぎ取りナイフが在庫であるだけ。
後はマルチ防具システムの見本が軽装と重装の2タイプあるがあくまでもフルセット見本だから売れないしパーツも素材がなくて作れない。
後は練習用の各種木製武器だがまだ店で動きを見る様で置いてる分しかない。
後は先日用意した超重鉄のただ重いだけの鍛錬用武器も店内見本を作っただけで在庫が切れた…
だから今は在庫としてある矢とナイフ以外は商品がないし作れないのである。
店内もここまで準備が出来たからいい加減自分で素材集めに行きたいんだがここの家主の商人フォルテの護衛で知り合った連中がちょこちょこ来やがってなかなか出れない。
注文も持ち運び竃キット、育った胸の為の胸当のリニューアル、材質変更の大剣とあるのだが材料が無いから自分達に取りに行かせてその買取価格と相殺で作ってやる事になっているがそれでも細々とした材料は自分で探しに行かないと間に合わないだろう。
その為にフォルテに店の商品任せて、出掛けようとしてたらまたまたというかやっぱりとういうかここで来るのが最後の1人槍さんが来ましたよ…
そしてその理由は聞くまでもなくその手にあった。
それは真っ二つに折れた無残な姿の槍が握られていた。
金属製の槍で丈夫そうに見えたのだが折れたところを見せてもらうと中が空洞となり腐っていた。
詳しく調べていくと刃の接合部の取り付けが甘く隙間があり、その付近にはベットリと獣の血が固まっていた。それが中に入り込み中を伝って下まで垂れ、垂れた所から腐食が始まり徐々に広がり、金属疲労が溜まった所とのダブルパンチで真ん中部分で見事に折れてしまっていた。
3m近くあった槍は今では身長よりも低い140ほどしかなく使い勝手が悪そうだし、長槍を使っていた人間がいきなり短槍では使い勝手が変わりすぎてさぞ困った事だろう。
だがしかし。
直すにも材料が無い。
そこで若造達3人も大剣さんも素材集めして貰ってその差し引きで作るって事になっているのを伝えた。
そして貸し出せる様な武器も無いが、木槍と超重鉄の槍ならあると伝えたら鍛錬にいいって250cmの超重槍を選んで持って行った。
肩に担いで持って行ったが…あんなんで戦えるのか?
一応刃だけつけたから切れなくは無いし刺せなくもないが恐らく離れた位置から振り下ろして鈍器として使うしか無いと思うのだが…本人が良いって言ってるから良いか?
そういう事で槍さんも素材採取に旅立っていった。
さてこれで暫くはこの店に来そうな連中はもう居ないだろう。
それじゃ後はフォルテに客の相手を頼んどけば留守にしていても平気か?
そうすれば少し素材系のものを買いに行っても問題は無いだろう。
鉱石や皮は頼んであるからくるとしてだ。そうなると後必要そうなのになると布系や紐、木材なんかも必要になってくるか?
その辺りはどこに売ってるかな雑貨屋に服屋とかか?木材は製材所なんて無いだろうし大工?木こり?まあいい売ってそうなところを適当に見て回るとするか?
行動予定を大まかに決めて埃まみれの仕事用作業着を普段着に着替えマジックバック1つに金貨を20枚程入れた小袋と銀貨、銅貨を入れた小銭袋をあるだけ持ってまずは中心街のほぼ中心にいるから四方八方に大通りをすぐに移動出来るしどっちに行こうか?悩んでも仕方無い気分にまかせて東通りだな。
東門から続く道は東に広大な農地を構えているから、めし屋関係が多いな。
おぉ!?懐かしいな東にあった古城が今は蜂、蟻の女王が住み着いてるからここにもロイヤルゼリーが売っているのか。
あのレ○女王達は元気にしてるかな?会いに行きたくもあるけど…また高級栄養剤を量産させられると思うと…やめやめ。当分はいかないぞ。
でもロイヤルゼリーか…ん?蜂蜜もある…ちょっと買っておこうか…自分用に栄養剤を持ってるのはアリだな。
「姉ちゃんこれとこれもらえるか?」
「ありがとうございます」
「姉ちゃんすまんが1つ聞いていいか?これは蜂女王の住処で貰って来るのか?」
「はいそうです。今は出産ラッシュで大量に出来るそうでこちらにも回してもらえる様になりました」
「なるほど…偶によらしてもらうぞ」
「ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」
元気のいい姉ちゃんだったな。蜂蜜のおかげか?まあいい定期的に仕入れて栄養剤を作ってみよう。余ればフォルテにおろせばいいだろう。
よし次だ。
ほぉ~ここは鉱石屋か?
「オヤジこの石はなんだ?」
「おう。これはな屑鉱石って言ってな鍛冶屋も買い取らないのを捨て値で出してんだ。こんなのでも農具で使うくらいには使えるからな」
なるほど。そういえばこの先に農具系の鍛冶屋があるし、農地も出てすぐだしちょうどいいのか?それはそれで需要はあるんだな。
おや?これは…銀が混じってる…でも1gも無いから捨て値で出されちゃうのか…こっちは魔鉄!?これも精錬する手間と量が見合わないのか?
ふむ…少し買い取って試してみるか…
「オヤジこれ少し分けてくれ」
「おう。少しと言わずいっぱい持ってけ。裏に腐る程貯まって邪魔でしょうがねえんだその分まけとくからよ」
という事でなぜか屑鉱石を軽トラ一杯分ぐらいを銀貨1枚で譲り受けてしまった…
俺にとっては宝の山だが加工出来なきゃゴミだもんな…良しとしよう。
さて次は何を見ようかな…おやもう城門まで来ちまったか…しょうがない小腹も減ったしその辺の露店で買い食いしながら次に行くか。
次は…そのまま反対の西に行くか。
西は妖精の国に繋がるから何があるのかな?
う~ん俺には似合わんエリアだな…装飾品ばかりだし…指環にネックレス、イヤリングと使うことの無いのばかりだな…早々に引き上げt…いやだめだ!これは魔法付与品か!?
なるほど。これなら見て損は無いが能力は…低いな…
使った所で値段と釣り合いなんか取れないが研究用に適当に買いあさって次行こう。
次は南に行こう。
南通りは服飾関係か?ある意味目的地の1つだが目的の物があるのやら…
パッと見て歩いても完成品、中古と形の出来てるものしか置いて無いな…
しかももう城門付近に来て服屋は終わっちまって、大量の草を何かしてるとこしか無いな…ついでだから見てみるか…
これはなんの草だ?そこの年配の女性に尋ねてみるか。
「作業中にすまんがこれはなんの草で何してるんだ?」
「これはそこらに生えてる麻だよ。そしてこれから紐とか糸作ってるんだよ」
ほぉ~麻って言うとどうしても薬物のイメージが強いが本来は生活必需品の時代もあったんだよな。それに紐とか探してたからある意味ちょうど良かった。
「その出来た紐とかは売ってくれるのか?」
「ああ構わないよちょいっと待ってな。こちらお客さんだよ相手しておくれ」
すると作業をしてない女が出てきて相手をしてくれた。
そこで品物をいくつか見せてもらい何種類か纏めて購入して、出来る作りの見本をいくつかもらい店を後にした。
ここはある程度要望に応えて作ってくれるそうで今後ともお世話になりそうだ。しかも糸を扱っている所も紹介してもらい、そこから生地屋などの素材屋を横の繋がりで紹介してもらい、芋づる式に欲しかった物が買えてお気に入りの地域になりそうだ。
さて最後に北に行こう。
北通りに行くと思った通りに木材製品を扱っているところが多かった。
やはり北に行くとエルフの住むフォレストタウンがあるだけあって離れていてもその恩恵を少ないながらも受けている森の影響でそこそこいい木を扱っているようだ。
そこで隅々見ていくと素材が良いからそこそこの製品が多くライバルも多いから切磋琢磨して良い雰囲気だ。
歩き回ってると活気のある店を見つけた。
そこは製品を販売というよりは木材に加工して販売していた。
丸材、角材、板と幅広く一本の木から生み出していくのは見ていて面白い。
見入ってたら中から1人出てきて声を掛けてくれより近くで見せてくれた。
適当にやってそうできっちり揃って仕上げるなんてやはり職人の動きはロボットより精密な仕事するね。動きを見てるだけで学べる物がある。
でもあんまり長居しては作業の邪魔になるから個人店にも小売してくれるのかを確認し、欲しいサイズを注文し出来上がったらフォルテの店に知らせくれるように頼んで後にした。
最後にもう一軒ギルド直営店にも顔を出しておいた。
ここでは良いところの品は大手に持って行かれてしまうので質の低いのや冒険者の剥ぎ取り失敗した端材程度だがそれでも加工すれば短くても革紐に出来たりするからいくつか購入して、それと薬草を少し購入して店に戻った。
いくつか予約は入っているのだが元々ここで慌てて店を出すつもりも無かったので殆ど素材もなくあった物も工作機器のバージョンアップで使い切ってしまった。
そこで今あるのは消耗品の矢が鏃の種類で貫通矢と炸裂矢の2種類だけいくつか売れるだけはある。
それと試作品の失敗作な剥ぎ取りナイフが在庫であるだけ。
後はマルチ防具システムの見本が軽装と重装の2タイプあるがあくまでもフルセット見本だから売れないしパーツも素材がなくて作れない。
後は練習用の各種木製武器だがまだ店で動きを見る様で置いてる分しかない。
後は先日用意した超重鉄のただ重いだけの鍛錬用武器も店内見本を作っただけで在庫が切れた…
だから今は在庫としてある矢とナイフ以外は商品がないし作れないのである。
店内もここまで準備が出来たからいい加減自分で素材集めに行きたいんだがここの家主の商人フォルテの護衛で知り合った連中がちょこちょこ来やがってなかなか出れない。
注文も持ち運び竃キット、育った胸の為の胸当のリニューアル、材質変更の大剣とあるのだが材料が無いから自分達に取りに行かせてその買取価格と相殺で作ってやる事になっているがそれでも細々とした材料は自分で探しに行かないと間に合わないだろう。
その為にフォルテに店の商品任せて、出掛けようとしてたらまたまたというかやっぱりとういうかここで来るのが最後の1人槍さんが来ましたよ…
そしてその理由は聞くまでもなくその手にあった。
それは真っ二つに折れた無残な姿の槍が握られていた。
金属製の槍で丈夫そうに見えたのだが折れたところを見せてもらうと中が空洞となり腐っていた。
詳しく調べていくと刃の接合部の取り付けが甘く隙間があり、その付近にはベットリと獣の血が固まっていた。それが中に入り込み中を伝って下まで垂れ、垂れた所から腐食が始まり徐々に広がり、金属疲労が溜まった所とのダブルパンチで真ん中部分で見事に折れてしまっていた。
3m近くあった槍は今では身長よりも低い140ほどしかなく使い勝手が悪そうだし、長槍を使っていた人間がいきなり短槍では使い勝手が変わりすぎてさぞ困った事だろう。
だがしかし。
直すにも材料が無い。
そこで若造達3人も大剣さんも素材集めして貰ってその差し引きで作るって事になっているのを伝えた。
そして貸し出せる様な武器も無いが、木槍と超重鉄の槍ならあると伝えたら鍛錬にいいって250cmの超重槍を選んで持って行った。
肩に担いで持って行ったが…あんなんで戦えるのか?
一応刃だけつけたから切れなくは無いし刺せなくもないが恐らく離れた位置から振り下ろして鈍器として使うしか無いと思うのだが…本人が良いって言ってるから良いか?
そういう事で槍さんも素材採取に旅立っていった。
さてこれで暫くはこの店に来そうな連中はもう居ないだろう。
それじゃ後はフォルテに客の相手を頼んどけば留守にしていても平気か?
そうすれば少し素材系のものを買いに行っても問題は無いだろう。
鉱石や皮は頼んであるからくるとしてだ。そうなると後必要そうなのになると布系や紐、木材なんかも必要になってくるか?
その辺りはどこに売ってるかな雑貨屋に服屋とかか?木材は製材所なんて無いだろうし大工?木こり?まあいい売ってそうなところを適当に見て回るとするか?
行動予定を大まかに決めて埃まみれの仕事用作業着を普段着に着替えマジックバック1つに金貨を20枚程入れた小袋と銀貨、銅貨を入れた小銭袋をあるだけ持ってまずは中心街のほぼ中心にいるから四方八方に大通りをすぐに移動出来るしどっちに行こうか?悩んでも仕方無い気分にまかせて東通りだな。
東門から続く道は東に広大な農地を構えているから、めし屋関係が多いな。
おぉ!?懐かしいな東にあった古城が今は蜂、蟻の女王が住み着いてるからここにもロイヤルゼリーが売っているのか。
あのレ○女王達は元気にしてるかな?会いに行きたくもあるけど…また高級栄養剤を量産させられると思うと…やめやめ。当分はいかないぞ。
でもロイヤルゼリーか…ん?蜂蜜もある…ちょっと買っておこうか…自分用に栄養剤を持ってるのはアリだな。
「姉ちゃんこれとこれもらえるか?」
「ありがとうございます」
「姉ちゃんすまんが1つ聞いていいか?これは蜂女王の住処で貰って来るのか?」
「はいそうです。今は出産ラッシュで大量に出来るそうでこちらにも回してもらえる様になりました」
「なるほど…偶によらしてもらうぞ」
「ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」
元気のいい姉ちゃんだったな。蜂蜜のおかげか?まあいい定期的に仕入れて栄養剤を作ってみよう。余ればフォルテにおろせばいいだろう。
よし次だ。
ほぉ~ここは鉱石屋か?
「オヤジこの石はなんだ?」
「おう。これはな屑鉱石って言ってな鍛冶屋も買い取らないのを捨て値で出してんだ。こんなのでも農具で使うくらいには使えるからな」
なるほど。そういえばこの先に農具系の鍛冶屋があるし、農地も出てすぐだしちょうどいいのか?それはそれで需要はあるんだな。
おや?これは…銀が混じってる…でも1gも無いから捨て値で出されちゃうのか…こっちは魔鉄!?これも精錬する手間と量が見合わないのか?
ふむ…少し買い取って試してみるか…
「オヤジこれ少し分けてくれ」
「おう。少しと言わずいっぱい持ってけ。裏に腐る程貯まって邪魔でしょうがねえんだその分まけとくからよ」
という事でなぜか屑鉱石を軽トラ一杯分ぐらいを銀貨1枚で譲り受けてしまった…
俺にとっては宝の山だが加工出来なきゃゴミだもんな…良しとしよう。
さて次は何を見ようかな…おやもう城門まで来ちまったか…しょうがない小腹も減ったしその辺の露店で買い食いしながら次に行くか。
次は…そのまま反対の西に行くか。
西は妖精の国に繋がるから何があるのかな?
う~ん俺には似合わんエリアだな…装飾品ばかりだし…指環にネックレス、イヤリングと使うことの無いのばかりだな…早々に引き上げt…いやだめだ!これは魔法付与品か!?
なるほど。これなら見て損は無いが能力は…低いな…
使った所で値段と釣り合いなんか取れないが研究用に適当に買いあさって次行こう。
次は南に行こう。
南通りは服飾関係か?ある意味目的地の1つだが目的の物があるのやら…
パッと見て歩いても完成品、中古と形の出来てるものしか置いて無いな…
しかももう城門付近に来て服屋は終わっちまって、大量の草を何かしてるとこしか無いな…ついでだから見てみるか…
これはなんの草だ?そこの年配の女性に尋ねてみるか。
「作業中にすまんがこれはなんの草で何してるんだ?」
「これはそこらに生えてる麻だよ。そしてこれから紐とか糸作ってるんだよ」
ほぉ~麻って言うとどうしても薬物のイメージが強いが本来は生活必需品の時代もあったんだよな。それに紐とか探してたからある意味ちょうど良かった。
「その出来た紐とかは売ってくれるのか?」
「ああ構わないよちょいっと待ってな。こちらお客さんだよ相手しておくれ」
すると作業をしてない女が出てきて相手をしてくれた。
そこで品物をいくつか見せてもらい何種類か纏めて購入して、出来る作りの見本をいくつかもらい店を後にした。
ここはある程度要望に応えて作ってくれるそうで今後ともお世話になりそうだ。しかも糸を扱っている所も紹介してもらい、そこから生地屋などの素材屋を横の繋がりで紹介してもらい、芋づる式に欲しかった物が買えてお気に入りの地域になりそうだ。
さて最後に北に行こう。
北通りに行くと思った通りに木材製品を扱っているところが多かった。
やはり北に行くとエルフの住むフォレストタウンがあるだけあって離れていてもその恩恵を少ないながらも受けている森の影響でそこそこいい木を扱っているようだ。
そこで隅々見ていくと素材が良いからそこそこの製品が多くライバルも多いから切磋琢磨して良い雰囲気だ。
歩き回ってると活気のある店を見つけた。
そこは製品を販売というよりは木材に加工して販売していた。
丸材、角材、板と幅広く一本の木から生み出していくのは見ていて面白い。
見入ってたら中から1人出てきて声を掛けてくれより近くで見せてくれた。
適当にやってそうできっちり揃って仕上げるなんてやはり職人の動きはロボットより精密な仕事するね。動きを見てるだけで学べる物がある。
でもあんまり長居しては作業の邪魔になるから個人店にも小売してくれるのかを確認し、欲しいサイズを注文し出来上がったらフォルテの店に知らせくれるように頼んで後にした。
最後にもう一軒ギルド直営店にも顔を出しておいた。
ここでは良いところの品は大手に持って行かれてしまうので質の低いのや冒険者の剥ぎ取り失敗した端材程度だがそれでも加工すれば短くても革紐に出来たりするからいくつか購入して、それと薬草を少し購入して店に戻った。
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