3 / 60
第一章:偽りの王都
第3話 偽りの婚約指輪
しおりを挟む
テラスで一人夜風に当たっていると、背後から静かな足音が聞こえた。振り向く気にもなれず、私は眼下の庭園を見つめたままでいた。どうせ私の失態を笑いに来た、意地の悪い誰かだろう。
「……ひどい仕打ちだ。兄上もどうかしている」
しかし聞こえてきたのは予想外に穏やかで、同情に満ちた声だった。驚いて振り返ると、そこに立っていたのはアルフォンス殿下の弟君。
エリオット第二王子殿下だった。
「エリオット殿下……」
「ヴィクトリア嬢、驚かせてしまったかな。いや、兄上のあの態度は王族としてあるまじき行為だ。君に心から詫びたい」
そう言って、彼は私に対して深々と頭を下げた。王族が一介の公爵令嬢に頭を下げるなど、前代未聞のことだ。
「おやめください、殿下!貴方様が謝ることではございませんわ」
慌てて制止する私に、エリオット殿下は憂いを帯びた瞳で静かに微笑んだ。彼は兄アルフォンスとは全く違う。知的で穏やかで、そして何より物事の本質を見抜く聡明さを持っている。
「君が、ローゼンベルク家が、この国のためにどれほどの犠牲を払ってきたか、私は知っている。……それを理解せず、ただ自らの権力欲のために君を利用しようとする兄上と宰相が、私には許せないのだ」
彼の言葉は、乾いた私の心へじんわりと染み渡っていく。この王都に、私とローゼンベルク家の真価を理解してくれる人がいたとは。
「……もったいないお言葉です」
「事実を言ったまでだ。……ああ、そうだ。これを」
そう言って、エリオット殿下は一枚のハンカチを差し出した。その時、私は初めて気づいた。自分の頬を一筋の涙が伝っていることに。
「……!」
悔し涙だった。アルフォンス殿下に受けた屈辱が、今になって涙となって溢れ出したのだ。私は慌てて涙を拭い、彼のハンカチを丁重に受け取った。
「ありがとうございます、殿下」
「無理はしないでくれ。君が一人で多くのものを背負っていることは、分かっているつもりだ」
そう言い残し、エリオット殿下は静かにその場を去っていった。一人残されたテラスで、私は彼から受け取ったハンカチを強く握りしめる。仄かに香る上品な香りが心を落ち着かせてくれた。
(エリオット殿下……)
暗闇に差し込んだ一筋の光。彼の存在は、私のささくれ立った心を少しだけ癒してくれた。
しかし、夜会はまだ終わらない。私は気を取り直し、再びあの偽りに満ちた戦場――夜会の会場へと戻った。
会場に戻ると、アルフォンス殿下は私がテラスにいたことなど気にも留めない様子で、取り巻きの貴族たちと高笑いしていた。その輪の中心には、妖艶な笑みを浮かべた伯爵令嬢が寄り添っている。
私の存在など、まるで無いもののように扱われている。
(これが、現実)
エリオット殿下の優しさにわずかに浮かれていた心が、急速に冷えていくのを感じた。
私は無言でアルフォンスの隣へ戻る。すると彼は、まるで思い出したかのように鬱陶しそうな視線を私に向けた。
「どこへ行っていた?」
「……少し夜風に当たっておりました」
「そうか。まあいい。ヴィクトリア、お前の指輪を見せろ」
唐突な命令に、私は一瞬戸惑う。言われるがまま、私は左手をそっと差し出した。薬指にはアルフォンスから贈られた婚約指輪。大粒のダイヤモンドがシャンデリアの光を反射しまばゆいほどに輝く。
彼は私の指から乱暴に指輪を引き抜き、隣の伯爵令嬢の前に突き出した。
「どうだ、美しいだろう?これは次期王妃となるべき女性にこそ相応しい」
その言葉が何を意味するのか、私にはすぐに理解できた。周りの貴族たちが息を呑むのが分かった。
伯爵令嬢は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、うっとりとその指輪を眺めている。
ドクン、と心臓が大きく跳ねた。
これはただの侮辱ではない。私とローゼンベルク家に対する明確な意思表示だ。この婚約はもはや意味をなさないのだ、と。
婚約の証である指輪はただのアクセサリーでしかなく、私たちの間に心の繋がりなど欠片も存在しないのだと、満座の面前で突きつけられたのだ。
「殿下、それは……」
「何だ?文句でもあるのか?」
アルフォンス殿下はせせら笑う。その目は私を完全に見下しきっていた。
(ああ、そう……。そうだったのですね)
今まで我慢してきた。ローゼンベル-ク家のため、民のために、どんな屈辱も耐え忍んできた。
でも、もう限界だ。
私の心の中で、張り詰めていた糸がぷつりと切れる音がした。自分を縛り付けていた、我慢という名の鎖が断ち切れた音だった。
顔を上げる。もう、俯くのはやめだ。
私の瞳に宿った光の変化に、アルフォンスが一瞬怯んだように見えた。
「……いいえ、殿下。何も文句などございません」
私は自分でも驚くほど落ち着いた声で言った。そして、ゆっくりと続ける。
「ええ。その指輪は、今の私には相応しくありませんので」
私の言葉に、会場が水を打ったように静まり返る。
「何……?」
アルフォンスが怪訝な顔で私を見る。
私は彼から視線を外し、会場の全貴族を見渡すようにゆっくりと宣言した。
「本当に価値あるものは、偽りの輝きを放つ宝石などではございません。……そうでしょう?」
それは誰に向けた言葉だったのか。アルフォンスか、リヒター宰相か、あるいはこの場にいる全ての人間か。
いや、違う。
これは私自身に向けた、決別の誓いだった。
偽りの婚約指輪はもういらない。 偽りの淑女を演じるのも、もう終わりだ。
これから始まるのは、私、ヴィクトリア・フォン・ローゼンベルクの真の戦い。 この腐敗した王都に鉄槌を下すための戦いが、今、幕を開けようとしていた。
「……ひどい仕打ちだ。兄上もどうかしている」
しかし聞こえてきたのは予想外に穏やかで、同情に満ちた声だった。驚いて振り返ると、そこに立っていたのはアルフォンス殿下の弟君。
エリオット第二王子殿下だった。
「エリオット殿下……」
「ヴィクトリア嬢、驚かせてしまったかな。いや、兄上のあの態度は王族としてあるまじき行為だ。君に心から詫びたい」
そう言って、彼は私に対して深々と頭を下げた。王族が一介の公爵令嬢に頭を下げるなど、前代未聞のことだ。
「おやめください、殿下!貴方様が謝ることではございませんわ」
慌てて制止する私に、エリオット殿下は憂いを帯びた瞳で静かに微笑んだ。彼は兄アルフォンスとは全く違う。知的で穏やかで、そして何より物事の本質を見抜く聡明さを持っている。
「君が、ローゼンベルク家が、この国のためにどれほどの犠牲を払ってきたか、私は知っている。……それを理解せず、ただ自らの権力欲のために君を利用しようとする兄上と宰相が、私には許せないのだ」
彼の言葉は、乾いた私の心へじんわりと染み渡っていく。この王都に、私とローゼンベルク家の真価を理解してくれる人がいたとは。
「……もったいないお言葉です」
「事実を言ったまでだ。……ああ、そうだ。これを」
そう言って、エリオット殿下は一枚のハンカチを差し出した。その時、私は初めて気づいた。自分の頬を一筋の涙が伝っていることに。
「……!」
悔し涙だった。アルフォンス殿下に受けた屈辱が、今になって涙となって溢れ出したのだ。私は慌てて涙を拭い、彼のハンカチを丁重に受け取った。
「ありがとうございます、殿下」
「無理はしないでくれ。君が一人で多くのものを背負っていることは、分かっているつもりだ」
そう言い残し、エリオット殿下は静かにその場を去っていった。一人残されたテラスで、私は彼から受け取ったハンカチを強く握りしめる。仄かに香る上品な香りが心を落ち着かせてくれた。
(エリオット殿下……)
暗闇に差し込んだ一筋の光。彼の存在は、私のささくれ立った心を少しだけ癒してくれた。
しかし、夜会はまだ終わらない。私は気を取り直し、再びあの偽りに満ちた戦場――夜会の会場へと戻った。
会場に戻ると、アルフォンス殿下は私がテラスにいたことなど気にも留めない様子で、取り巻きの貴族たちと高笑いしていた。その輪の中心には、妖艶な笑みを浮かべた伯爵令嬢が寄り添っている。
私の存在など、まるで無いもののように扱われている。
(これが、現実)
エリオット殿下の優しさにわずかに浮かれていた心が、急速に冷えていくのを感じた。
私は無言でアルフォンスの隣へ戻る。すると彼は、まるで思い出したかのように鬱陶しそうな視線を私に向けた。
「どこへ行っていた?」
「……少し夜風に当たっておりました」
「そうか。まあいい。ヴィクトリア、お前の指輪を見せろ」
唐突な命令に、私は一瞬戸惑う。言われるがまま、私は左手をそっと差し出した。薬指にはアルフォンスから贈られた婚約指輪。大粒のダイヤモンドがシャンデリアの光を反射しまばゆいほどに輝く。
彼は私の指から乱暴に指輪を引き抜き、隣の伯爵令嬢の前に突き出した。
「どうだ、美しいだろう?これは次期王妃となるべき女性にこそ相応しい」
その言葉が何を意味するのか、私にはすぐに理解できた。周りの貴族たちが息を呑むのが分かった。
伯爵令嬢は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、うっとりとその指輪を眺めている。
ドクン、と心臓が大きく跳ねた。
これはただの侮辱ではない。私とローゼンベルク家に対する明確な意思表示だ。この婚約はもはや意味をなさないのだ、と。
婚約の証である指輪はただのアクセサリーでしかなく、私たちの間に心の繋がりなど欠片も存在しないのだと、満座の面前で突きつけられたのだ。
「殿下、それは……」
「何だ?文句でもあるのか?」
アルフォンス殿下はせせら笑う。その目は私を完全に見下しきっていた。
(ああ、そう……。そうだったのですね)
今まで我慢してきた。ローゼンベル-ク家のため、民のために、どんな屈辱も耐え忍んできた。
でも、もう限界だ。
私の心の中で、張り詰めていた糸がぷつりと切れる音がした。自分を縛り付けていた、我慢という名の鎖が断ち切れた音だった。
顔を上げる。もう、俯くのはやめだ。
私の瞳に宿った光の変化に、アルフォンスが一瞬怯んだように見えた。
「……いいえ、殿下。何も文句などございません」
私は自分でも驚くほど落ち着いた声で言った。そして、ゆっくりと続ける。
「ええ。その指輪は、今の私には相応しくありませんので」
私の言葉に、会場が水を打ったように静まり返る。
「何……?」
アルフォンスが怪訝な顔で私を見る。
私は彼から視線を外し、会場の全貴族を見渡すようにゆっくりと宣言した。
「本当に価値あるものは、偽りの輝きを放つ宝石などではございません。……そうでしょう?」
それは誰に向けた言葉だったのか。アルフォンスか、リヒター宰相か、あるいはこの場にいる全ての人間か。
いや、違う。
これは私自身に向けた、決別の誓いだった。
偽りの婚約指輪はもういらない。 偽りの淑女を演じるのも、もう終わりだ。
これから始まるのは、私、ヴィクトリア・フォン・ローゼンベルクの真の戦い。 この腐敗した王都に鉄槌を下すための戦いが、今、幕を開けようとしていた。
55
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄ありがとうございます。自由を求めて隣国へ行ったら、有能すぎて溺愛されました』
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子に「可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄された公爵令嬢エヴァントラ。
涙を流して見せた彼女だったが──
内心では「これで自由よ!」と小さくガッツポーズ。
実は王国の政務の大半を支えていたのは彼女だった。
エヴァントラが去った途端、王宮は大混乱に陥り、元婚約者とその恋人は国中から総スカンに。
そんな彼女を拾ったのは、隣国の宰相補佐アイオン。
彼はエヴァントラの安全と立場を守るため、
**「恋愛感情を持たない白い結婚」**を提案する。
「干渉しない? 恋愛不要? 最高ですわ」
利害一致の契約婚が始まった……はずが、
有能すぎるエヴァントラは隣国で一気に評価され、
気づけば彼女を庇い、支え、惹かれていく男がひとり。
――白い結婚、どこへ?
「君が笑ってくれるなら、それでいい」
不器用な宰相補佐の溺愛が、静かに始まっていた。
一方、王国では元婚約者が転落し、真実が暴かれていく――。
婚約破棄ざまぁから始まる、
天才令嬢の自由と恋と大逆転のラブストーリー!
---
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さくら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】「お前に聖女の資格はない!」→じゃあ隣国で王妃になりますね
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【全7話完結保証!】
聖王国の誇り高き聖女リリエルは、突如として婚約者であるルヴェール王国のルシアン王子から「偽聖女」の烙印を押され追放されてしまう。傷つきながらも母国へ帰ろうとするが、運命のいたずらで隣国エストレア新王国の策士と名高いエリオット王子と出会う。
「僕が君を守る代わりに、その力で僕を助けてほしい」
甘く微笑む彼に導かれ、戸惑いながらも新しい人生を歩み始めたリリエル。けれど、彼女を追い詰めた隣国の陰謀が再び迫り――!?
追放された聖女と策略家の王子が織りなす、甘く切ない逆転ロマンス・ファンタジー。
家族から虐げられた令嬢は冷血伯爵に嫁がされる〜売り飛ばされた先で温かい家庭を築きます〜
香木陽灯
恋愛
「ナタリア! 廊下にホコリがたまっているわ! きちんと掃除なさい」
「お姉様、お茶が冷めてしまったわ。淹れなおして。早くね」
グラミリアン伯爵家では長女のナタリアが使用人のように働かされていた。
彼女はある日、冷血伯爵に嫁ぐように言われる。
「あなたが伯爵家に嫁げば、我が家の利益になるの。あなたは知らないだろうけれど、伯爵に娘を差し出した家には、国王から褒美が出るともっぱらの噂なのよ」
売られるように嫁がされたナタリアだったが、冷血伯爵は噂とは違い優しい人だった。
「僕が世間でなんと呼ばれているか知っているだろう? 僕と結婚することで、君も色々言われるかもしれない。……申し訳ない」
自分に自信がないナタリアと優しい冷血伯爵は、少しずつ距離が近づいていく。
※ゆるめの設定
※他サイトにも掲載中
婚約破棄を兄上に報告申し上げます~ここまでお怒りになった兄を見たのは初めてでした~
ルイス
恋愛
カスタム王国の伯爵令嬢ことアリシアは、慕っていた侯爵令息のランドールに婚約破棄を言い渡された
「理由はどういったことなのでしょうか?」
「なに、他に好きな女性ができただけだ。お前は少し固過ぎたようだ、私の隣にはふさわしくない」
悲しみに暮れたアリシアは、兄に婚約が破棄されたことを告げる
それを聞いたアリシアの腹違いの兄であり、現国王の息子トランス王子殿下は怒りを露わにした。
腹違いお兄様の復讐……アリシアはそこにイケない感情が芽生えつつあったのだ。
地味で器量の悪い公爵令嬢は政略結婚を拒んでいたのだが
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
心優しいエヴァンズ公爵家の長女アマーリエは自ら王太子との婚約を辞退した。幼馴染でもある王太子の「ブスの癖に図々しく何時までも婚約者の座にいるんじゃない、絶世の美女である妹に婚約者の座を譲れ」という雄弁な視線に耐えられなかったのだ。それにアマーリエにも自覚があった。自分が社交界で悪口陰口を言われるほどブスであることを。だから王太子との婚約を辞退してからは、壁の花に徹していた。エヴァンズ公爵家てもつながりが欲しい貴族家からの政略結婚の申し込みも断り続けていた。このまま静かに領地に籠って暮らしていこうと思っていた。それなのに、常勝無敗、騎士の中の騎士と称えられる王弟で大将軍でもあるアラステアから結婚を申し込まれたのだ。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さくら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる