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第三章:獅子の覚醒
第25話 迫る王都の刺客
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ローゼンベルク領がかつてない活気と結束力に満ち溢れる一方、王都では重苦しい空気が支配していた。グスタフ辺境伯率いる追討軍が、辺境の小領主であるはずのローゼンベルク家に完膚なきまでに叩きのめされた。その事実は王宮に大きな衝撃と混乱をもたらした。
「馬鹿な!あのグスタフが全滅だと!?」
玉座の間でアルフォンス第一王子は、報告に来た兵士を蹴り飛ばした。その顔は怒りと屈辱に醜く歪んでいる。
「たかが女一人に何を手こずっているのだ!それでも我が国の精鋭か!」
「も、申し訳ございません!しかしヴィクトリアは、もはやただの女では……。まるで悪魔のような軍略で……」
「言い訳は聞きたくない!下がれ!」
ヒステリックに叫ぶ王子を、その隣に立つリヒター宰相が冷たい目で見下ろしていた。
(……やれやれ。これだから無能な若造は手に負えん)
宰相は内心で舌打ちした。彼は最初からヴィクトリアという女を侮ってはいなかった。むしろその類稀なる才能を危険視していたからこそ排除しようとしたのだ。その読みが最悪の形で当たってしまった。
(あの女、ローゼンベルクの地で完全に覚醒しおったか。民衆を扇動し一大勢力を築き上げているという報告も入ってきている。……これは本格的にまずい流れだ)
正規軍を再度差し向けても、また同じ轍を踏む可能性がある。あの女の異常なまでのカリスマ性と軍略の才は、通常の戦いでは測れない。
(……ならば)
宰相の蛇のような瞳に、昏い光が宿った。
(……戦場で殺せぬのなら、寝床で殺せば良いまでのこと)
彼は最も確実で、そして最も汚い手を使うことを決断した。暗殺だ。
その日の夜、宰相は王宮の地下にある秘密の部屋で、数人の影のような男たちと対峙していた。彼らは王国で最も恐れられている暗殺者ギルド『静寂の刃(サイレント・ブレイド)』のメンバーだった。
「……仕事の依頼だ」
宰相はテーブルの上に、金貨がずっしりと詰まった革袋を置いた。
「標的はヴィクトリア・フォン・ローゼンベルク。……必ず殺れ。失敗は許さん」
影の一人が無言で革袋を受け取る。そして煙のようにその場から姿を消した。
彼らが仕事に失敗したことは一度もない。宰相は口の端を歪めて笑った。
(ふふふ……。これで終わりだ、ヴィクトリア。どんな英雄も戦姫も、寝込みを襲う毒の刃には勝てぬのだよ)
彼は勝利を確信していた。
その頃、ローゼンベルク領では収穫を祝うささやかな祭りが開かれていた。戦時下ではあったが、民の心を少しでも和ませようという私の計らいだった。広場には篝火が焚かれ、人々は歌い踊り、つかの間の平和を楽しんでいる。
私も兵士や領民たちと同じ輪に入り、彼らとエールを酌み交わしていた。誰もが私に親しげに話しかけてくる。身分の差など、もはやここには存在しない。
「ヴィクトリア様!こっちの肉もうまいですぜ!」 「女神様と乾杯できるなんて夢のようだ!」
その温かい雰囲気に、私の心も自然と解きほぐされていく。王都にいた頃には決して味わうことのできなかった幸福感だった。
(……少し飲み過ぎてしまったかしら)
頬がほてり、気分が高揚しているのが自分でも分かった。私は少し夜風に当たるため、一人賑わいの輪から離れた。
城壁の上に登ると、眼下に祭りの楽しげな灯りが広がっている。その向こうには静かな闇夜の森。
その時だった。
不意に背後に人の気配を感じた。それも普通の人間ではない。完全に気配を殺した、プロのそれだ。
(……!)
私の酔いは一瞬で吹き飛んだ。戦場で何度も死線を潜り抜けてきた私の勘が、最大級の警報を鳴らしている。
――殺気。
私は振り返らない。振り返れば、その瞬間にやられる。
相手は私が気づいていないと思っているはずだ。その一瞬の油断が、私の唯一の勝機。
心臓が早鐘のように鳴り響く。冷や汗が背中を伝った。
(……来る)
背後の闇から、音もなく何かが私に向かって高速で迫ってくるのが分かった。それは死神の鎌。
私はその瞬間、全ての神経を研ぎ澄ませ地面を強く蹴った。体を捻り、咄嗟に身をかわす。
ヒュッ!
私の喉があった場所を、黒い毒が塗られた短剣が通り過ぎた。その切っ先は私の髪を数本切り裂いた。
私が体勢を立て直すと、そこには漆黒の装束をまとった二人の刺客が音もなく立っていた。
「……ほう。これをかわすか。さすがは『戦場の銀薔薇』」
一人が感心したように、しかし感情のこもっていない声で呟いた。
「リヒター宰相の差し金ね?」
私の問いに彼らは答えない。ただその手に持った短剣を不気味に光らせるだけだ。
祭りの喧騒が遠くに聞こえる。誰も、この城壁の上で死闘が繰り広げられようとしていることなど気づいていない。
私は腰の銀薔薇の剣に手をかけた。相手は二人。しかも王国最強の暗殺者ギルド。一対二ではあまりに分が悪い。
(……でも、やるしかない)
ここで私が死ぬわけにはいかないのだから。
二人の刺客が、左右から同時に私へ襲いかかってきた。その動きは闇に溶ける影のようだ。
絶体絶命。私の運命はここで尽きるのか。
いや、まだだ。まだ策はある。
私は覚悟を決め、二つの死神の刃を迎え撃った。祭りの夜に不釣り合いな甲高い金属音が響き渡った。
「馬鹿な!あのグスタフが全滅だと!?」
玉座の間でアルフォンス第一王子は、報告に来た兵士を蹴り飛ばした。その顔は怒りと屈辱に醜く歪んでいる。
「たかが女一人に何を手こずっているのだ!それでも我が国の精鋭か!」
「も、申し訳ございません!しかしヴィクトリアは、もはやただの女では……。まるで悪魔のような軍略で……」
「言い訳は聞きたくない!下がれ!」
ヒステリックに叫ぶ王子を、その隣に立つリヒター宰相が冷たい目で見下ろしていた。
(……やれやれ。これだから無能な若造は手に負えん)
宰相は内心で舌打ちした。彼は最初からヴィクトリアという女を侮ってはいなかった。むしろその類稀なる才能を危険視していたからこそ排除しようとしたのだ。その読みが最悪の形で当たってしまった。
(あの女、ローゼンベルクの地で完全に覚醒しおったか。民衆を扇動し一大勢力を築き上げているという報告も入ってきている。……これは本格的にまずい流れだ)
正規軍を再度差し向けても、また同じ轍を踏む可能性がある。あの女の異常なまでのカリスマ性と軍略の才は、通常の戦いでは測れない。
(……ならば)
宰相の蛇のような瞳に、昏い光が宿った。
(……戦場で殺せぬのなら、寝床で殺せば良いまでのこと)
彼は最も確実で、そして最も汚い手を使うことを決断した。暗殺だ。
その日の夜、宰相は王宮の地下にある秘密の部屋で、数人の影のような男たちと対峙していた。彼らは王国で最も恐れられている暗殺者ギルド『静寂の刃(サイレント・ブレイド)』のメンバーだった。
「……仕事の依頼だ」
宰相はテーブルの上に、金貨がずっしりと詰まった革袋を置いた。
「標的はヴィクトリア・フォン・ローゼンベルク。……必ず殺れ。失敗は許さん」
影の一人が無言で革袋を受け取る。そして煙のようにその場から姿を消した。
彼らが仕事に失敗したことは一度もない。宰相は口の端を歪めて笑った。
(ふふふ……。これで終わりだ、ヴィクトリア。どんな英雄も戦姫も、寝込みを襲う毒の刃には勝てぬのだよ)
彼は勝利を確信していた。
その頃、ローゼンベルク領では収穫を祝うささやかな祭りが開かれていた。戦時下ではあったが、民の心を少しでも和ませようという私の計らいだった。広場には篝火が焚かれ、人々は歌い踊り、つかの間の平和を楽しんでいる。
私も兵士や領民たちと同じ輪に入り、彼らとエールを酌み交わしていた。誰もが私に親しげに話しかけてくる。身分の差など、もはやここには存在しない。
「ヴィクトリア様!こっちの肉もうまいですぜ!」 「女神様と乾杯できるなんて夢のようだ!」
その温かい雰囲気に、私の心も自然と解きほぐされていく。王都にいた頃には決して味わうことのできなかった幸福感だった。
(……少し飲み過ぎてしまったかしら)
頬がほてり、気分が高揚しているのが自分でも分かった。私は少し夜風に当たるため、一人賑わいの輪から離れた。
城壁の上に登ると、眼下に祭りの楽しげな灯りが広がっている。その向こうには静かな闇夜の森。
その時だった。
不意に背後に人の気配を感じた。それも普通の人間ではない。完全に気配を殺した、プロのそれだ。
(……!)
私の酔いは一瞬で吹き飛んだ。戦場で何度も死線を潜り抜けてきた私の勘が、最大級の警報を鳴らしている。
――殺気。
私は振り返らない。振り返れば、その瞬間にやられる。
相手は私が気づいていないと思っているはずだ。その一瞬の油断が、私の唯一の勝機。
心臓が早鐘のように鳴り響く。冷や汗が背中を伝った。
(……来る)
背後の闇から、音もなく何かが私に向かって高速で迫ってくるのが分かった。それは死神の鎌。
私はその瞬間、全ての神経を研ぎ澄ませ地面を強く蹴った。体を捻り、咄嗟に身をかわす。
ヒュッ!
私の喉があった場所を、黒い毒が塗られた短剣が通り過ぎた。その切っ先は私の髪を数本切り裂いた。
私が体勢を立て直すと、そこには漆黒の装束をまとった二人の刺客が音もなく立っていた。
「……ほう。これをかわすか。さすがは『戦場の銀薔薇』」
一人が感心したように、しかし感情のこもっていない声で呟いた。
「リヒター宰相の差し金ね?」
私の問いに彼らは答えない。ただその手に持った短剣を不気味に光らせるだけだ。
祭りの喧騒が遠くに聞こえる。誰も、この城壁の上で死闘が繰り広げられようとしていることなど気づいていない。
私は腰の銀薔薇の剣に手をかけた。相手は二人。しかも王国最強の暗殺者ギルド。一対二ではあまりに分が悪い。
(……でも、やるしかない)
ここで私が死ぬわけにはいかないのだから。
二人の刺客が、左右から同時に私へ襲いかかってきた。その動きは闇に溶ける影のようだ。
絶体絶命。私の運命はここで尽きるのか。
いや、まだだ。まだ策はある。
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