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1話 信じられない理由での婚約破棄
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「エリーゼ、済まないが私はまだ遊んでいたいのだ」
「はい……? どういう意味でしょうか?」
私はクローンズ王国の第二王子殿下であるジスタード様の部屋に呼び出されていた。彼は私の婚約者でもある。
「だから親が決めた婚約を破棄したいと思っている」
「えっ……それって……」
「お前とは婚約破棄だ、エリーゼ。悪く思わないでくれ、私もお前もまだ10代で若いだろう? 所帯を持ちたくないという気持ちも理解出来るだろう?」
私は彼の言っている意味が理解出来なかった。まるで、一般人の発想かのようだ。いえ、王族や貴族でも16歳という年齢で結婚したくないという気持ちは分からなくはないけれど。それを婚約者の私の前でハッキリと言ったことが信じられなかった。
しかも、婚約破棄って……嘘でしょう?
「婚約破棄……? 本気なのですか、ジスタード様……?」
「ああ、もちろん本気だとも」
信じられない……クローンズ王国の第二王子殿下である彼がこんなことを言うなんて。私と彼は16歳という年齢だ、心の中ではまだ所帯を持ちたくないと思っていても許されるかもしれないけれど……こんなにハッキリ言うのは本当に信じられなかった。
婚約中もジスタード様はいい加減な部分が目立っていたけれど、まさかこんなとんでもないことを言う人だなんて……そこまでは思っていなかったわ。
やむを得ない理由での婚約破棄ならともかく……まだ、遊んでいたいからなんて、とても信じられない。遊んでいたいというのは、主に女遊びをしていたい、とも受け取れるし。実際に秘密裏に娼婦を招き入れているという噂も出ているくらいだから……。
「エリーゼ、婚約破棄をしてくれるな? まあ、元々お前に選択肢などないがな」
「そんな……ちょっと待っていただけませんか?」
お父様やお母様は私が第二王子との婚約が決まった時、とても喜んでくれていた。兄さまも喜んでくれていたし、ラクドアリン家始まって以来の快挙だという声もあった。まあ、王国の第二王子殿下との婚約なんだから、そういう声が出てもおかしくはないと思うけど。
「私に拒否権はないのでしょうか……?」
「あるわけないだろう? たかが伯爵令嬢の分際で。とにかく、私の決めたことは絶対なんだから、さっさと出て行ってくれるか?」
「ジスタード様……」
駄目だ……この人は私の話など聞くつもりは毛頭ないようだ。これ以上話しても意味がないだろう、そう思えた瞬間だった。
「非常に残念でございます……ジスタード様……」
「私もだよエリーゼ。お前は美人だし、好みのタイプではあったのだがな」
これが本音かどうかは分からないけれど、女性を外見でしか判断していない最低な人の言い分にしか聞こえなかった。
私とジスタード王子殿下の婚約はこうして破棄されたことになった……あまりに理不尽、身勝手な理由で……。
「はい……? どういう意味でしょうか?」
私はクローンズ王国の第二王子殿下であるジスタード様の部屋に呼び出されていた。彼は私の婚約者でもある。
「だから親が決めた婚約を破棄したいと思っている」
「えっ……それって……」
「お前とは婚約破棄だ、エリーゼ。悪く思わないでくれ、私もお前もまだ10代で若いだろう? 所帯を持ちたくないという気持ちも理解出来るだろう?」
私は彼の言っている意味が理解出来なかった。まるで、一般人の発想かのようだ。いえ、王族や貴族でも16歳という年齢で結婚したくないという気持ちは分からなくはないけれど。それを婚約者の私の前でハッキリと言ったことが信じられなかった。
しかも、婚約破棄って……嘘でしょう?
「婚約破棄……? 本気なのですか、ジスタード様……?」
「ああ、もちろん本気だとも」
信じられない……クローンズ王国の第二王子殿下である彼がこんなことを言うなんて。私と彼は16歳という年齢だ、心の中ではまだ所帯を持ちたくないと思っていても許されるかもしれないけれど……こんなにハッキリ言うのは本当に信じられなかった。
婚約中もジスタード様はいい加減な部分が目立っていたけれど、まさかこんなとんでもないことを言う人だなんて……そこまでは思っていなかったわ。
やむを得ない理由での婚約破棄ならともかく……まだ、遊んでいたいからなんて、とても信じられない。遊んでいたいというのは、主に女遊びをしていたい、とも受け取れるし。実際に秘密裏に娼婦を招き入れているという噂も出ているくらいだから……。
「エリーゼ、婚約破棄をしてくれるな? まあ、元々お前に選択肢などないがな」
「そんな……ちょっと待っていただけませんか?」
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「私に拒否権はないのでしょうか……?」
「あるわけないだろう? たかが伯爵令嬢の分際で。とにかく、私の決めたことは絶対なんだから、さっさと出て行ってくれるか?」
「ジスタード様……」
駄目だ……この人は私の話など聞くつもりは毛頭ないようだ。これ以上話しても意味がないだろう、そう思えた瞬間だった。
「非常に残念でございます……ジスタード様……」
「私もだよエリーゼ。お前は美人だし、好みのタイプではあったのだがな」
これが本音かどうかは分からないけれど、女性を外見でしか判断していない最低な人の言い分にしか聞こえなかった。
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