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食後それぞれの時間!
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「なんともはや・・・これまでとは。」
食事が終わり、余韻に浸るサラマンド王、同じくセレスティア王妃も満足そうに頷く。
「聖女チハル様、これがジブラロール王国の料理で御座いますか?」
セレスティアは食べ終わった皿が引かれ、その皿をものおしそうに見つめる。
「クルゥトクは初めて使いましたけれど、味付けはそうですね。」
「千春・・・日本の調味料使ってたよね(ボソッ)」
「こまけぇこたぁいいのよ(ボソッ)」
頼子に突っ込まれ、答える千春、そして並ぶママさんズ達は、セレスティア王妃に声を掛ける。
「王妃殿下、少しお時間宜しくて?」
智美が言うと、頷くセレスティア、既に内容を聞いており、食い気味にママさんズへ質問攻めをした、そして食後にとママさんズはセレスティアにオアズケしたのだ。
「さて、僕たちも話を進めようか。」
「そうだな。」
「エンハルト君、エーデル君達も一緒に良いかい?」
「勿論です。」
「「はっ!」」
「それでは・・・。」
大樹はそう言うと、サラマンド王を見る、サラマンド王は真面目な顔で頷く。
「それじゃメンドクサイ・・・じゃなく、厄介・・・いや、えっと、複雑な大人の話はお任せして、私たちは休ませてもらおうー♪」
「そうだね。」
パパさんズも立ち上がり、部屋を出て行く、するとルプ達が一緒に付いて行こうとしていた。
「あれ?ルプどこ行くの?」
「ん?そりゃ勿論、大樹達と一緒に話をな?」
「話ねぇ~・・・ほどほどにしてよね?」
「ああ、千春が寝る頃には戻る。」
「はーい。」
ルプ、ビェリー、コン、そしてロイロは嬉しそうにパパさんズについて行く、勿論酒はビェリーが全て収納済だ。
「それじゃお風呂に行きますかー♪」
「まさかストーノク王国も温泉あるとはねー。」
「楽しみ~♪」
「どんな効能なんだろうね。」
「何でもいい!温泉なら!」
ワイワイと騒ぎながら部屋を移動する千春達、そして王宮の大浴場は豪華絢爛と言う言葉が合う程の、立派なお風呂だった。
-------------------------------------
「・・・神女ウィステル様の生まれ変わり、だと?」
重厚な書斎の奥、高背椅子に身を預けた壮年の貴族、ルネスト・デュラン侯爵は、静かに問い返した。
「はい、間違いありません、聖女チハル様こそが、神女ウィステル様の転生と・・・女神アイトネ様がご宣言を」
官吏の男は深く頭を垂れた。背筋は震えていたが、その声は確かだった。
「・・・女神アイトネ、古代神話に語られる、あの?」
「左様にございます、陛下もご存知で、すでに謁見なさっております」
「・・・なるほど。陛下が腰を浮かすわけだ、して、聖女チハル様はどのような御方か?」
「・・・端的に申せば、底抜けに優しく、そして・・・少々くだけすぎておられるような・・・」
「ふむ?」
「少々・・・話し方が・・・」
「平民出か?」
「恐らく・・・しかし、他国の王女であり、王子の婚約者、次期王妃のようです。」
「豪儀だな。」
「はい、そして聖女であり、神女であり、我が王国の未来を担う御方です」
「・・・・・・ならば」
エルネスト侯爵は静かに立ち上がる、灰色の目が真っ直ぐ官吏を見据えた。
「我が命、この身、この地位、すべて王のためにあり、そして陛下がそのような御方を迎えられたのならば・・・その御方のために、私も立つ。」
「侯爵・・・!」
「愚か者どもが動く前に手を打たねばならぬ、聖女チハル様を狙おうとする者が出る前に、“護る”手を張っておかねば。」
侯爵は机の引き出しから、封蝋の紋章入り文書を取り出し始める。
「侯爵閣下、まさかこれは・・・」
「ああ、同じ志を持つ者達へ通達を出す。“王命に等しい指令が下る可能性あり。機密優先にて動け”と。」
「時期尚早では?」
「いや、まだ目立たせてはならん、だが、周囲の動きを見張る者は必要だ、情報も遮断されては困る」
「さすがでございます・・・」
「ふ、誉められても嬉しくはない・・・ただ、こういうのは嫌いではないのだ。無垢なるものを、守るのはな」
侯爵は、窓の外に目をやった。夕闇に包まれる王都の空。どこか、遠くの空を見つめているようだった。
「聖女が、再びこの国に降り立った、ならば、私の矜持はただ一つ。」
静かに言葉を紡ぎ、彼は最後にこう締めくくった。
「王に忠を、聖女に剣を・・・」
「・・・侯爵、今この時、貴族の誇りを見ました。」
「ならば動け、言葉より行動だ、善意が遅れては、悪意の先手に意味がない。」
ルネスト・デュラン侯爵は、己が誇りを胸に刻みながら、最初の一手を打つために歩みを進めた、王と、聖女チハルの未来を守るために。
-------------------------------------
「ユーリン~♪」
小さな羽音とともに、妖精リリが酒場の窓から飛び込む、ここは「黒竜の涙」、ジブラロール王国、犯罪ギルドのアジトだ。
「リリ? どうしたの?」
ソファでくつろいでいたユーリンが声をかける。
「ロイロから伝言よー、明日迎えに来るから、準備しておいてだって~♪」
「へ、準備?何の準備だろう。」
オレンジ色の短髪を指先でくるくるしながら、ユーリンが楽しそうに笑う。
「ロイロちゃんのことだもの、ろくな話じゃないでしょうねぇ。」
金髪のロングヘアを軽く揺らし、シャルルが苦笑する。
「それがねー、めちゃくちゃ遠い大陸で、チハルちゃんが神聖女になって、そこの王国をどうにかするって話。」
「・・・チハルちゃんが神聖女?あの子、また面白いことしてるわぁ。」
ユーリンが声を弾ませると、リリは羽をパタパタ揺らして続ける。
「それでね、デミオーガ達も呼んでって。セルロと、クラータ、それから・・・えっと、バンカ、カネン、テロモ、ルフアの6人を一緒に連れて行ってほしいって~。」
「マジで?って事は荒事メインって事かぁ・・・。」
ユーリンは口元を釣り上げ、ニヤリと笑った。
「危なくないでしょうねぇ?」
シャルルがやや不安そうに尋ねると、ユーリンは肩をすくめて答える。
「ロイロちゃんが付いてるんだよ?それに、チハルちゃんがいるってことは護衛もいるんだろうし、大丈夫っしょ。」
「それなら少し安心かな。」
シャルルは胸をなでおろす、しかし顔は楽しそうに微笑んでいた、そしてユーリンに問いかける。
「パトリス達はどうするの?」
「呼ばれてないし、役に立たないでしょ。」
「お留守番って事ね、それじゃ伝えて来るわよ?」
「よろしく~♪」
「ユーリンほんっとこういう騒ぎ好きよね。」
「へへっ♪リリもありがとね、ロイロちゃんに準備しておくって伝えておいてくれる?」
「うん! 任せて♪」
小さな妖精は嬉しそうに羽を震わせ、パタパタと飛び去っていった。
食事が終わり、余韻に浸るサラマンド王、同じくセレスティア王妃も満足そうに頷く。
「聖女チハル様、これがジブラロール王国の料理で御座いますか?」
セレスティアは食べ終わった皿が引かれ、その皿をものおしそうに見つめる。
「クルゥトクは初めて使いましたけれど、味付けはそうですね。」
「千春・・・日本の調味料使ってたよね(ボソッ)」
「こまけぇこたぁいいのよ(ボソッ)」
頼子に突っ込まれ、答える千春、そして並ぶママさんズ達は、セレスティア王妃に声を掛ける。
「王妃殿下、少しお時間宜しくて?」
智美が言うと、頷くセレスティア、既に内容を聞いており、食い気味にママさんズへ質問攻めをした、そして食後にとママさんズはセレスティアにオアズケしたのだ。
「さて、僕たちも話を進めようか。」
「そうだな。」
「エンハルト君、エーデル君達も一緒に良いかい?」
「勿論です。」
「「はっ!」」
「それでは・・・。」
大樹はそう言うと、サラマンド王を見る、サラマンド王は真面目な顔で頷く。
「それじゃメンドクサイ・・・じゃなく、厄介・・・いや、えっと、複雑な大人の話はお任せして、私たちは休ませてもらおうー♪」
「そうだね。」
パパさんズも立ち上がり、部屋を出て行く、するとルプ達が一緒に付いて行こうとしていた。
「あれ?ルプどこ行くの?」
「ん?そりゃ勿論、大樹達と一緒に話をな?」
「話ねぇ~・・・ほどほどにしてよね?」
「ああ、千春が寝る頃には戻る。」
「はーい。」
ルプ、ビェリー、コン、そしてロイロは嬉しそうにパパさんズについて行く、勿論酒はビェリーが全て収納済だ。
「それじゃお風呂に行きますかー♪」
「まさかストーノク王国も温泉あるとはねー。」
「楽しみ~♪」
「どんな効能なんだろうね。」
「何でもいい!温泉なら!」
ワイワイと騒ぎながら部屋を移動する千春達、そして王宮の大浴場は豪華絢爛と言う言葉が合う程の、立派なお風呂だった。
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「・・・神女ウィステル様の生まれ変わり、だと?」
重厚な書斎の奥、高背椅子に身を預けた壮年の貴族、ルネスト・デュラン侯爵は、静かに問い返した。
「はい、間違いありません、聖女チハル様こそが、神女ウィステル様の転生と・・・女神アイトネ様がご宣言を」
官吏の男は深く頭を垂れた。背筋は震えていたが、その声は確かだった。
「・・・女神アイトネ、古代神話に語られる、あの?」
「左様にございます、陛下もご存知で、すでに謁見なさっております」
「・・・なるほど。陛下が腰を浮かすわけだ、して、聖女チハル様はどのような御方か?」
「・・・端的に申せば、底抜けに優しく、そして・・・少々くだけすぎておられるような・・・」
「ふむ?」
「少々・・・話し方が・・・」
「平民出か?」
「恐らく・・・しかし、他国の王女であり、王子の婚約者、次期王妃のようです。」
「豪儀だな。」
「はい、そして聖女であり、神女であり、我が王国の未来を担う御方です」
「・・・・・・ならば」
エルネスト侯爵は静かに立ち上がる、灰色の目が真っ直ぐ官吏を見据えた。
「我が命、この身、この地位、すべて王のためにあり、そして陛下がそのような御方を迎えられたのならば・・・その御方のために、私も立つ。」
「侯爵・・・!」
「愚か者どもが動く前に手を打たねばならぬ、聖女チハル様を狙おうとする者が出る前に、“護る”手を張っておかねば。」
侯爵は机の引き出しから、封蝋の紋章入り文書を取り出し始める。
「侯爵閣下、まさかこれは・・・」
「ああ、同じ志を持つ者達へ通達を出す。“王命に等しい指令が下る可能性あり。機密優先にて動け”と。」
「時期尚早では?」
「いや、まだ目立たせてはならん、だが、周囲の動きを見張る者は必要だ、情報も遮断されては困る」
「さすがでございます・・・」
「ふ、誉められても嬉しくはない・・・ただ、こういうのは嫌いではないのだ。無垢なるものを、守るのはな」
侯爵は、窓の外に目をやった。夕闇に包まれる王都の空。どこか、遠くの空を見つめているようだった。
「聖女が、再びこの国に降り立った、ならば、私の矜持はただ一つ。」
静かに言葉を紡ぎ、彼は最後にこう締めくくった。
「王に忠を、聖女に剣を・・・」
「・・・侯爵、今この時、貴族の誇りを見ました。」
「ならば動け、言葉より行動だ、善意が遅れては、悪意の先手に意味がない。」
ルネスト・デュラン侯爵は、己が誇りを胸に刻みながら、最初の一手を打つために歩みを進めた、王と、聖女チハルの未来を守るために。
-------------------------------------
「ユーリン~♪」
小さな羽音とともに、妖精リリが酒場の窓から飛び込む、ここは「黒竜の涙」、ジブラロール王国、犯罪ギルドのアジトだ。
「リリ? どうしたの?」
ソファでくつろいでいたユーリンが声をかける。
「ロイロから伝言よー、明日迎えに来るから、準備しておいてだって~♪」
「へ、準備?何の準備だろう。」
オレンジ色の短髪を指先でくるくるしながら、ユーリンが楽しそうに笑う。
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金髪のロングヘアを軽く揺らし、シャルルが苦笑する。
「それがねー、めちゃくちゃ遠い大陸で、チハルちゃんが神聖女になって、そこの王国をどうにかするって話。」
「・・・チハルちゃんが神聖女?あの子、また面白いことしてるわぁ。」
ユーリンが声を弾ませると、リリは羽をパタパタ揺らして続ける。
「それでね、デミオーガ達も呼んでって。セルロと、クラータ、それから・・・えっと、バンカ、カネン、テロモ、ルフアの6人を一緒に連れて行ってほしいって~。」
「マジで?って事は荒事メインって事かぁ・・・。」
ユーリンは口元を釣り上げ、ニヤリと笑った。
「危なくないでしょうねぇ?」
シャルルがやや不安そうに尋ねると、ユーリンは肩をすくめて答える。
「ロイロちゃんが付いてるんだよ?それに、チハルちゃんがいるってことは護衛もいるんだろうし、大丈夫っしょ。」
「それなら少し安心かな。」
シャルルは胸をなでおろす、しかし顔は楽しそうに微笑んでいた、そしてユーリンに問いかける。
「パトリス達はどうするの?」
「呼ばれてないし、役に立たないでしょ。」
「お留守番って事ね、それじゃ伝えて来るわよ?」
「よろしく~♪」
「ユーリンほんっとこういう騒ぎ好きよね。」
「へへっ♪リリもありがとね、ロイロちゃんに準備しておくって伝えておいてくれる?」
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