幼馴染達にフラれた俺は、それに耐えられず他の学園へと転校する

あおアンドあお

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第三章 エクトス学園

1話・エレアとフローラ

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―――翌日の朝。


「ふう...昨日はホント色々合ったな......」

でもまぁ、そのおかげでエレアや、ちょっと変わってはいるけど、
素敵な二人の先輩とも知り合えたしな。

あ、食堂のリダさんとも。

「ふむ。そう考えると、良い事の方が多かったかな?......よし、準備は
これで終わった......っと!」

俺は授業で使う教科書をカバンにつめ終わると、待ち合わせをしている
エレアの待つ、学生寮入り口に向かう。




「あ!おはよう~、ザック。時間までにちゃんと来たみたいだね~♪」

「おはよう、エレア。初日くらいはちゃんとするさ♪」

俺に気づいて手を大きく振ってくるエレアに、俺も手を大きく振り返す。

「へぇ。それがザックの制服姿かぁ。うんうん中々に似合ってるよ!」

「お、おう。そっか。あ、ありがとう!そういうキミもエクトス学園の
制服が似合ってるね!」

「うふふ~お褒めのお返しをありがとう♪」

エレアのお褒めの言葉に、俺も同じくお褒めの言葉を返すと、それが
余程嬉しかったのか、エレアは満面の笑顔でクルクルとその場を回る。

「えっと......そ、それで、エレア。そっちの子は一体誰なんだい?」

俺はエレアと一緒にいた女子生徒に気付き、それを問うと、

「あ、この子?この子はフローラ。わたしの部屋の隣の子で、女子学生寮を
案内された時に知り合ったんだ!...で、その時に意気投合しちゃってさぁ♪」

エレアが一緒にいる女子生徒...フローラとの出会いを語る。

「なるほどそっか~。女子学生寮で知り合ったんだね?」

「それでザック君の方は?そっちの寮では、そういった出会いは何も
なかったの?」

「いや、特に寮の中・・・では無かったかな?」

まぁ出会いだけというのなら、寮以外ではあったんだけどね。

俺は学生食堂で出会った、スズ先輩とルル先輩の二人を思い出す。

「そっか、特になかったんだ?」

「だな。馬車にずっと揺られ続けた疲れもあってか、夕飯を食べた後は
部屋に帰ってそのままグッスリと寝ちゃったしね!」

「そう言えば、ザックってば、移動中の馬車の中で馬車に乗りなれて
いないとか言っていたもんね?馬車酔いでもしちゃったのかな?」

「そういうんじゃなく、ずっとゆらゆらと揺られ続けたから身体が
疲れたんだと思う」

「なるほど、そっちね。でも夕飯は食べれたんだ?」

「まぁ~身体は疲れても腹は減っちゃうからね!」

「いやいや普通、そういう時は食欲は落ちるんだよ......」

エレアは食欲が落ちる状況下なのに、食欲旺盛なザックにジト目で
呆れしてしまう。

「でも夕飯を食べたって事は、ザックもあの学生食堂に行ったんだね?」

「ん?もしかして、エレアも行ったのかい?」

「うん!あの学生食堂、広くて立派だよねぇ~!それに御飯もめっちゃ
美味しくてさぁ~!それにそれにデザート類がこれまたどれもこれも
絶品レベルの美味しくてさぁ~!いや~ホント、あのデザートさんは
美味しかったなぁ~~♪えへへ~えへへへ~~♪」

エレアはその時に学生食堂で食べた、色んなデザートたちを思い出しては
ニヤニヤしてしまう。

「エレアの目尻がそこまで下がるって事は、そのデザートってよほど
美味しかったんだ?そいつは俺も食べてみたいなぁ!」

「うんうん、是非そうしなよ!特に美味しかったのはね、フルーツパァ――」

「ゴォッホンッ!!はいはい、募る話はそこまでにしておいて、そろそろ
学園に行くわよ!クラスで自己紹介をする際、食べ物の話に熱くなっていたら
遅刻をしてしました!...なんて言ったら、かなりの恥ずかしさだよ?」

エレアが食堂で食べた様々なデザートに対する気持ちを熱く語っていると、
フローラが大きな咳払いをして、エレアのデザート熱弁を止める。

「うぐ!そ、それは確かに恥ずかしい!そ、それじゃ、ザック、フローラ。
談笑はここまでにして、エクトス学園に行こうか♪」

エレアはフローラから軽く窘められると、慌てて地面に置いたカバンを手に
取り、そして急ぎエクトス学園の路地を駆けて行く。

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