幼馴染達にフラれた俺は、それに耐えられず他の学園へと転校する

あおアンドあお

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第五章 エレアと先輩達

2話・噂を問いただす

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「まま、誠に申し訳ございませんでした、ソーニャさんっ!あなたを
わたくしめの軽率な行動で不愉快にさせてしまった事、心から深く
お詫びいたしますっ!」

「マ、マジですいません、ソーニャさん!もう黙りますんで勘弁して
下さい!お願いしますっ!」

一瞬で表情が真っ青へ変わっていき、速攻で謝罪の言葉を口にすると、
急ぎ慌てて自分の席へと座る。

そして二人はテーブルに置いてある料理を、無言でパクパクと食べ始めた。

ひええぇぇ~~!

あの暑苦しい陽キャライケメンのトーマ君と、人の言うことなんぞ、
全く聞きそうもないアダロ君が一発で黙って謝り倒している!?

「ソーニャさんって、怒ると怖いんだなぁ......」

と、取り敢えず、ソーニャさんの機嫌は絶対に損ねないように
気を付けねばな。

俺は心にそう誓うのだった。


それから俺達みんなは、談笑を交わしつつ、朝ご飯を食べていく。


「ふう、食った食った♪ご馳走様でした、ソーニャさん♪」

食事を終えたハサード君が、満足満足とお腹を叩いてフォークと
ナイフをテーブルにトンと置く。

そして、ハサード君がこっちに顔をスッと向けると、

「なぁ、転校...おっと、ザック。お前にさ、ちょいとばかり聞いて
おきたかった事があるんだがよ、それを聞いてもいいか?」

ハサード君が俺に顔を向けて話し掛けてきた。

「俺に聞きたいこと?」

そんなハサード君に、俺は「何を?」とハテナ顔を見せる。

「あ、ああ。き、昨日の昼休みの学園食堂でよ。お、お前がスズ先輩と
ルル先輩から告白されたっていう話を聞いたんだが......あ、あれは
本当なのか?」

ハサード君が赤面の表情と辿々しい口調で、昨日先輩達から告白された
のか、どうか、その真意を聞いてきた。

「そ、それ..は....そ、その...............う、うん、本当の話だよ」

俺は正直に答えるべきか、一瞬悩んだが、あの二人は学園で超有名人
らしいので、ここで安易な事を言って印象を悪くしない方が得策かと
判断し、俺はハサード君の質問に「そうだよ」と素直に答えた。

「おお!やっぱりお前だったんだ!いやよ、学園食堂に行っていた連中がよ、
あのスズ先輩とルル先輩が一人の男子生徒に告白をしていたって、騒いで
いてな。しかも、その男子生徒は見た事がない奴だったと言っていたからよ。
もしかしたら昨日エクトス学園に転校生してきたお前かもと直感してさ。
だから聞いてみたんだが、どうやらピンゴだったみたいだなっ!」

俺の言葉を聞いたハサード君は、勘が当たったと言わんばかりのニヤリ顔で
喜びを見せる。

そして、

「ほほう。あのスズ先輩とルル先輩の二人が一年生の男子に告白をしたと
いう話は俺の耳にも入っていたけど、それがまさかキミだったとはねぇ~!
こいつは驚きビックリだよっ!」

俺達の会話を聞いていたトーマ君が、目をキラキラと輝かせて、鼻息を荒く
しながら興奮していた。

「へぇ~初日から愛の告白を...しかも二人の女子から受けちゃったんだぁ♪
ザックちゃんったら、中々やるじゃないのさ~♪あ!もしかして、あっちの
学園でも、そんな感じで異性から告白されてたりしていたんじゃないの?
どうなのよ~うりうり~~♪」

「あは、あはは......」

ま、まぁ確かに、告白されるかもっていう異性はいましたよ。

でも俺の知らない内に、その異性さん達、他の男と付き合っていましてね。

そして気づいた時には、ビックリするくらいイチャイチャされていました。

「......ふう。告白かぁ......あはは、あはははははは.........」

「ありゃま、ザックちゃんのその表情!?ど、どうやら聞いてはいけない
質問をしちゃったみたいだね......。本当ごめんねぇ~ザックちゃん~!」

俺の困惑した表情を見て、ソーニャさんが何かを察したのか、申し訳ないと
顔をして、反省の言葉を口にする。

そして、

「……あ~!み、見て、みんな!もう登校の時間が迫っているわよぉ~!
そ、そろそろ急がないと遅刻しちゃうわよ?ほれほれ~さっさと登校の
準備をするする~♪」

それをお誤魔化すように、ソーニャさんが壁の時計を指差し、俺やみんなに
早く登校しろと急かしてくる。

「おっと。もうそんな時間か!よし!それじゃ、ソーニャさん。朝御飯、
ご馳走様でしたっ!では行こうか、みんなっ!ほら、ザックくんもいつまでも
クヨクヨと顔を下に向けてないで元気出しなよっ!」

「はは…話を振った俺が言うのもなんだがよ。元気を出せよ、ザック!」

「何があったかは知んないけどさ、元気を出してねぇ、ザック君~♪」

「ふん……」

落ち込む俺の肩を、トーマ君、ハサード君、ジロン君が次々とポンポンと叩い
ていき、慰めの言葉を口にしていく。

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