女の腐った大王様

俺は特殊な給食センターで働いている調理師である。

給食センターと言う職業は、正社員、契約社員、パート社員それぞれ色々な勤務時間の違いや、担当部署によっても作業内容にも多き違いはあれど、とても体力勝負の仕事だ。その上、俺が勤務する給食センターは刑務所の囚人に朝、昼、夕と食事を提供するというとてもシュールな給食センターなので、何か手違いがあれば、即刑務官がやってくると言う神経も使う職務でもある。

この給食センターは数年前に新しくオープンした事業所で、当時オープニングスタッフが大々的に募集され、採用された調理師の中から年齢や経験を考慮して、所長によりリーダーが決められた。

優柔不断な所長により、カオスな人間が同期でありながらも、俺達のリーダーに任命されてしまった。

そのカオスな大王様が繰り出す、信じられない言動の中で渦巻くヒューマニズムを物語った作品である。
24h.ポイント 0pt
0
小説 185,586 位 / 185,586件 現代文学 7,765 位 / 7,765件