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第参拾参話 アイラと一緒に(前編)
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一昨日は、レガールでプリンの試食をしてもらい、予想通りみんなに喜ばれだ。
私からの提案もあり、来週からレガールの新メニューになることが決まったプリン。
そして今は、クエストボードの依頼書とにらめっこ。
「この依頼、二人で受けることが依頼条受注件なんだけど、知り合いのFランク以下の冒険者が今ギルド内にいない。ボンズさんもマルクさんもCランクだから一緒に受けれないし、アイラ来ないかな。しばらく待ってみるか。」
「あら、アオイちゃん悩んだりしてどうしたの?」
「セシルさん、受けたい依頼があるんだけど、依頼受注条件が依頼を二人で受けることなんです。知り合いのFランク以下の冒険者はアイラしかいないからアイラが来ないか待っているところなんです。」
「アイラちゃんなら、もうすぐ来るはずよ。」
「本当ですか。もし一緒でもいいって言ってくれたらこれでやっと依頼がうけられますよ。」
セシルさんと話しているとアイラがギルドに来た。
「アオイ、クエストボードの前でセシルさんと話しとるちゅうことは、なんかあったんか?」
「受けてみたい依頼はあったんだけどね。受注条件が二人だったから私一人では受けられないからアイラを待ってたんだよ。」
「そうやったんか。どんな依頼や? 依頼内容よければ一緒に受けたってもいいで。微妙だったら他当たるか、その依頼諦めるかしいや」
「うん。これなんだけどどうかな?」
「まあ、アイラに断られたらこの依頼は諦めるよ。他のFランク以下の人はもうみんな依頼受けちゃって今はいないみたいだから来るかわからない仮登録の申請に来る人を待っていても仕方ないし、来たとしてもその日の内に依頼受けるかもわからないからね。」
「どれどれ、アーノルド養鶏場、ミルクバイソンの飼育の手伝い三日間、小金貨四枚か。」
「Fランクまでの依頼は一日限りのものだけじゃなかったんか?セシルさん?あと報酬小金貨四枚マジなん?」
「はい。通常はそうなのですが、今回は特別に依頼申請を許諾しました。
その分依頼料がかなり高くなってます。あと三日間の依頼なので、依頼を受けた冒険者は依頼達成すると三回分の依頼成功の扱いになります。」
「なるほどな。でもミルクバイソンの飼育の手伝いって、牧場は何で依頼料が高くなるのに依頼したんや?」
「どうやら急遽、ミルクバイソンの飼育数を増やしたそうです。しかし飼育する人員が集まらず、三日後からになったので、増員が来るまでの三日間の手伝いを依頼してきたようですよ。」
「ミルクの仕入れ量が増えたあ~? ミルク消費量そこまで多くないのに飼育数を増やしたんか。増やした理由がなにかあるん?」
「そこまでは、ギルドでもわからないわね。」
「報酬もええし、依頼三回成功って事になるんやらありがたいし、受けてもええで」
「やった。じゃあ私とアイラでこの依頼受けるので依頼受注手続きしてください。セシルさん。」
「わかったわ。仮登録の時点では珍しい魔獣の関係する依頼ですが、ミルクバイソンなので、二人でも問題ないですから許可します。手続きするので、ギルドカード出してください。」
私とアイラはギルドカードをセシルさんに渡し、手続きが済むのを待った。
セシルさんは、何で飼育数を増やすことになったかわからないと言っていたが、私は知っている。
それは、プリンを作るのに必要だからだ。
アイラも言っていたが、ターブルロンドというかシュペルブ王国ではミルクの消費がそれほど多くないらしいのだが、レガールでプリンを新メニューにすることになり、ミルクの仕入れ量をかなり増やすことにダニエルさんがアーノルド牧場にプリンを持って仕入れ量を増やしてもらい行き、プリンを食べた牧場の人たちが感動して、今の飼育数では仕入れ量を賄えないので、
ミルクバイソンの飼育数を増やす事になり人手が必要となったのだ。
もう一方のコカットリスは元々、需要が多くかなりの数を飼育していて、仕入れ量をレガールが増やすことになり飼育数をミルクバイソン同様に急遽増やすことになったが飼育に手間がかからないので飼育数を増やしても今いる人員で大丈夫だとのことである。
手続きも済み、私とアイラはアーノルド牧場に向かった。
「すみません。冒険者ギルドで依頼受けてきました。」
「おお、来てくれたか。僕はアーノルド牧場の牧場主のミルトです。今日から三日間よろしくね」
「私はアオイって言います。こちらこそよろしくお願いします。」
「うちはアイラ言いますぅ。よろしくです。」
「急に飼育数を増やすことになって、増やしたはいいけど人手が足りなくて増員しようしたんだけど、なかなか集まらなくてね。
やっと見つかって三日後から人手増やせるんだけど、それまでの間、人手足りないままだがら困ってたから依頼受けてくれて助かったよ。」
「ミルトさん、困ってる言う割に嬉しそうやな?」
「ああ、飼育数が増えて、人手足りなくて大変だけどミルクの需要が高くなるかもしれないからね。今はあまりミルク需要多くないからさ。今は大変だけど、嬉しいんだ。」
需要が上がらないと牧場経営しててもやっていけなくなったりとかあるからね。
日本でも牛や豚や鶏が病気などを理由に廃業することになったりしたって、聞いたことあるなとミルトさんの話を聞いて思い出したアオイであった。
私からの提案もあり、来週からレガールの新メニューになることが決まったプリン。
そして今は、クエストボードの依頼書とにらめっこ。
「この依頼、二人で受けることが依頼条受注件なんだけど、知り合いのFランク以下の冒険者が今ギルド内にいない。ボンズさんもマルクさんもCランクだから一緒に受けれないし、アイラ来ないかな。しばらく待ってみるか。」
「あら、アオイちゃん悩んだりしてどうしたの?」
「セシルさん、受けたい依頼があるんだけど、依頼受注条件が依頼を二人で受けることなんです。知り合いのFランク以下の冒険者はアイラしかいないからアイラが来ないか待っているところなんです。」
「アイラちゃんなら、もうすぐ来るはずよ。」
「本当ですか。もし一緒でもいいって言ってくれたらこれでやっと依頼がうけられますよ。」
セシルさんと話しているとアイラがギルドに来た。
「アオイ、クエストボードの前でセシルさんと話しとるちゅうことは、なんかあったんか?」
「受けてみたい依頼はあったんだけどね。受注条件が二人だったから私一人では受けられないからアイラを待ってたんだよ。」
「そうやったんか。どんな依頼や? 依頼内容よければ一緒に受けたってもいいで。微妙だったら他当たるか、その依頼諦めるかしいや」
「うん。これなんだけどどうかな?」
「まあ、アイラに断られたらこの依頼は諦めるよ。他のFランク以下の人はもうみんな依頼受けちゃって今はいないみたいだから来るかわからない仮登録の申請に来る人を待っていても仕方ないし、来たとしてもその日の内に依頼受けるかもわからないからね。」
「どれどれ、アーノルド養鶏場、ミルクバイソンの飼育の手伝い三日間、小金貨四枚か。」
「Fランクまでの依頼は一日限りのものだけじゃなかったんか?セシルさん?あと報酬小金貨四枚マジなん?」
「はい。通常はそうなのですが、今回は特別に依頼申請を許諾しました。
その分依頼料がかなり高くなってます。あと三日間の依頼なので、依頼を受けた冒険者は依頼達成すると三回分の依頼成功の扱いになります。」
「なるほどな。でもミルクバイソンの飼育の手伝いって、牧場は何で依頼料が高くなるのに依頼したんや?」
「どうやら急遽、ミルクバイソンの飼育数を増やしたそうです。しかし飼育する人員が集まらず、三日後からになったので、増員が来るまでの三日間の手伝いを依頼してきたようですよ。」
「ミルクの仕入れ量が増えたあ~? ミルク消費量そこまで多くないのに飼育数を増やしたんか。増やした理由がなにかあるん?」
「そこまでは、ギルドでもわからないわね。」
「報酬もええし、依頼三回成功って事になるんやらありがたいし、受けてもええで」
「やった。じゃあ私とアイラでこの依頼受けるので依頼受注手続きしてください。セシルさん。」
「わかったわ。仮登録の時点では珍しい魔獣の関係する依頼ですが、ミルクバイソンなので、二人でも問題ないですから許可します。手続きするので、ギルドカード出してください。」
私とアイラはギルドカードをセシルさんに渡し、手続きが済むのを待った。
セシルさんは、何で飼育数を増やすことになったかわからないと言っていたが、私は知っている。
それは、プリンを作るのに必要だからだ。
アイラも言っていたが、ターブルロンドというかシュペルブ王国ではミルクの消費がそれほど多くないらしいのだが、レガールでプリンを新メニューにすることになり、ミルクの仕入れ量をかなり増やすことにダニエルさんがアーノルド牧場にプリンを持って仕入れ量を増やしてもらい行き、プリンを食べた牧場の人たちが感動して、今の飼育数では仕入れ量を賄えないので、
ミルクバイソンの飼育数を増やす事になり人手が必要となったのだ。
もう一方のコカットリスは元々、需要が多くかなりの数を飼育していて、仕入れ量をレガールが増やすことになり飼育数をミルクバイソン同様に急遽増やすことになったが飼育に手間がかからないので飼育数を増やしても今いる人員で大丈夫だとのことである。
手続きも済み、私とアイラはアーノルド牧場に向かった。
「すみません。冒険者ギルドで依頼受けてきました。」
「おお、来てくれたか。僕はアーノルド牧場の牧場主のミルトです。今日から三日間よろしくね」
「私はアオイって言います。こちらこそよろしくお願いします。」
「うちはアイラ言いますぅ。よろしくです。」
「急に飼育数を増やすことになって、増やしたはいいけど人手が足りなくて増員しようしたんだけど、なかなか集まらなくてね。
やっと見つかって三日後から人手増やせるんだけど、それまでの間、人手足りないままだがら困ってたから依頼受けてくれて助かったよ。」
「ミルトさん、困ってる言う割に嬉しそうやな?」
「ああ、飼育数が増えて、人手足りなくて大変だけどミルクの需要が高くなるかもしれないからね。今はあまりミルク需要多くないからさ。今は大変だけど、嬉しいんだ。」
需要が上がらないと牧場経営しててもやっていけなくなったりとかあるからね。
日本でも牛や豚や鶏が病気などを理由に廃業することになったりしたって、聞いたことあるなとミルトさんの話を聞いて思い出したアオイであった。
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