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番外編 陰キャ男子は幼馴染に誓う
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杉藤千夏は僕の幼馴染である。
気が強くて、なんでもできて、可愛くて……。幼い頃から僕は彼女に引っ張ってもらってばかりだった。
最初は、千夏が僕を構ってくれるのが嬉しかった。それがいつしか当たり前の光景になって、鬱陶しいと思うようになった。
「ほら、しっかりしなさいよ健太郎」
「うるさいなぁ。千夏に言われなくたってわかってるよ」
彼女がいてくれたから安心していられたのに、大きくなるにつれて憎まれ口を叩くようになった。
他の人の前ではできない態度。いちいち口を出してくる千夏を鬱陶しく思いながらも、可愛い幼馴染が近寄ってくるという状況に、僕は良い気分になっていたのだろう。
それは、ただの甘えだった。本当なら願ったって僕を構ってくれる美少女はいやしない。そのことに気づき、目が覚めるのが遅すぎた。
※ ※ ※
「あ、おはよう健太郎」
「う、うん。おはよう千夏」
朝。登校しようと家を出ると、隣の家から千夏が出てきた。
互いにあいさつを交わす。昔からいっしょに登校するのが当たり前だったけど、もう僕達はそんな仲じゃない。
「それじゃ。私は急ぐから」
そう言って、千夏は駆け出した。
佐野くんと約束があるのだろう。走っている後ろ姿からでも嬉しさが伝わってくる。
「それじゃ、気をつけてね……」
すでに聞こえる距離じゃないのに、彼女を見送る言葉を漏らした。
僕はもう千夏に構ってはもらえない。そんな立場じゃない。
わかっているし、納得もしている。だけど、寂しいと思う気持ちだけはどうしようもなかった。
「千夏、嬉しそうだったな……」
僕といる時の千夏は怒ってばかりだった。だらしない僕をたくさん注意してくれて、なのに僕は何も直そうとしなくて……。そんな変わらない僕を、ずっと構い続けてくれていたってのにな。
「あー……」
意味のない音が漏れた。漏れ出たのはやるせない気持ちだけだ。
佐野くんと付き合い始めてから、千夏はよく笑顔を見せている。厳しい表情ばかりでクラスメイトの誰も知らなかったが、彼女の無邪気に笑った顔はとてつもなく可愛かった。
千夏の笑顔に心を射抜かれた男子は多数いるらしく、今では隠れファンがいるほどの人気があるのだとか。まあ彼氏が佐野くんなので文句の一つも出やしない。
二人の仲睦まじいところを見ていると、心の奥底からじわじわ這い上がってくるものがあるのだ。
「僕、千夏のことが好きだったんだなぁ……」
と。今更な恋心を自覚させられていた。
※ ※ ※
もちろん今更僕が千夏に何かしらのアクションを起こすなんてあり得ない。
むしろ、千夏の視界に入るのだっておこがましいと思う。それでも千夏と佐野くんは僕を許してくれたのだ。二人の視界に入っているのに、うじうじなんかしていられない。
「大迫くん? 何ぼーっとしてんの。顔やばいよ」
「えっ!? か、顔?」
休み時間の教室。隣の席の女子に話しかけられて、僕はびっくりして慌ててしまった。
指摘された顔をぺたぺた触ると、耐え切れないとばかりに笑われてしまった。恥ずかしい……。
「せ、関谷さんっ。そ、そんなに笑わなくたっていいじゃないか」
「ごめんごめん。でも大迫くんの仕草が面白いんだもん」
隣の席の女子、関谷さんがお腹を抱えて笑い続ける。僕、そこまで変なことしてないと思うんだけどな……。
つい先日席替えがあった。窓際の席となった僕の隣の席が関谷さんだったのだ。
「やっとマサから解放されたー」とは関谷さんの言だ。どうやら一年の頃から佐野くんと関谷さんは、ずっと近隣の席だったらしい。それがどのくらいすごい確率なのか、学業成績が悪い僕にはすぐに計算できなかった。
ちなみに、佐野くんと千夏は隣の席になっていた。二人の空間だけ甘酸っぱい空気感で、教室でちょっとした立ち入り禁止エリアになっていたりする。あの空気を吸える勇気が非モテ男子にあるわけがない。
「で、大迫くん。マサと杉藤さんを熱心に眺めちゃってどうしたのよ?」
「べ、別に眺めてたわけじゃ……」
ない、と言ったら嘘になる。
佐野くんと千夏はなんというか、こっちが赤面するくらいラブラブだ。教室だから自重しているんだろうけれど、それでも好き合ってるのは隠せていない。
そんな二人が、とても羨ましかった。
「まああれだけカップルの雰囲気出されるとねー。みんな目が行っちゃうよ。しょーがないっ」
「いだっ!」
バシーン! と関谷さんに背中を叩かれた。今叩く場面だった?
「まっ、高校生で長続きするカップルなんて稀だかんね。マサと杉藤さんだって未来はわかんないよー?」
「ははっ……。あの二人なら大丈夫そうだと思うけどね」
「ずっといっしょにいられたら……、それこそ稀なことだと、あたしは思うよ」
目を細める関谷さん。なぜか軽くない言葉に感じた。
「初恋って叶わないって言うじゃん?」
突然関谷さんの口から出た「初恋」という単語に、ギクリと心臓が跳ねた。びっくりしすぎて、返事もろくにできなかった。
「でも、ちゃんと考えて考えて……考え抜いて行動したのなら、初恋だって叶うのかもね」
関谷さんは優しい表情をしていた。彼女の視線の先には、じゃれ合っている佐野くんと千夏の姿があった。
「考え抜いて、行動して……か」
幼い頃の僕は、何も考えず、千夏が隣にいるのが当たり前だと思い込んでいた。
彼女に手を引いてもらって、困ったことがあれば助けてもらって……。
僕が自分自身で行動できたことは、どれくらいあっただろうか?
きっとそれを実行できたのが佐野くんで、僕はがんばるでもなく考えることすら放棄して、何もしてこなかった。
過去を悔やむばかりで、その過去は二度と戻ってこない。マイナスばかりが蓄積されていく。
「関谷さん」
「んー?」
「僕、がんばるよ」
「おう、がんばれ男の子」
関谷さんはニッと面白そうに笑っていた。
それでもチャンスをもらった。変われるはずだと指針をもらった。
だからこそ、あとはがんばるだけだ。羨望という目標に向かって、努力し続ける。それが、僕がやらなきゃならないことだ。
※ ※ ※
夜。家の前でばったり千夏に会った。
「お帰り健太郎」
「あ、うん。千夏もお帰り」
ちょうど帰宅時間が被ってしまったらしい。佐野くんと遊んでいて遅くなったのだろう。
「健太郎は今日もボクシングジムに行ってたの?」
「うん、そうだよ」
千夏が何してたか、は聞かなかった。たぶん想像通りだろうし、僕から彼女に踏み込むのは違うと思ったから。
許してもらえたし、こうやって普通に話しかけてくれるけれど、僕達の仲はもう昔のようには戻らない。僕が一番、それをわきまえなければならない。
「それじゃ、おやすみ健太郎。また明日ね」
「うん、おやすみ千夏。また明日。学校で……」
千夏が家に入ろうとする。その後ろ姿に、思わず声をかけた。
「ち、千夏っ」
彼女が振り返る。
学校では言えない言葉を、思いのまま口にした。
「僕、がんばって強くなるから! 強くなって、千夏を全力で応援するから!」
鍛えてきた体。やってきたことだけが、僕の自信だ。
「だから、何か困ったことがあったら僕を頼ってほしい! 絶対に役に立ってみせるから! 千夏を助けられるようになるくらい、強くなってみせる!」
一気に言い切って、彼女を見つめた。胸が苦しいのは、肺に酸素が足りないからだろう。
「うん。困った時は健太郎を頼るわ」
苦笑いとともに、千夏は頷いてくれた。
その顔は昔、僕が無茶なことを言った時に浮かべたものと同じで。幼馴染の、お姉ちゃんの顔だった。
僅かな寂しさが胸に広がる。
千夏は今度こそ家の中に入った。僕はそれを最後まで見守る。
「がんばらなきゃな……」
見上げた星空に誓う。もう幼馴染とは呼べない関係になったって、遅すぎて戻らない関係だって、それでも約束を守るんだ。
それが、僕が初恋の相手にできる、最初で最後の誠意だった。
気が強くて、なんでもできて、可愛くて……。幼い頃から僕は彼女に引っ張ってもらってばかりだった。
最初は、千夏が僕を構ってくれるのが嬉しかった。それがいつしか当たり前の光景になって、鬱陶しいと思うようになった。
「ほら、しっかりしなさいよ健太郎」
「うるさいなぁ。千夏に言われなくたってわかってるよ」
彼女がいてくれたから安心していられたのに、大きくなるにつれて憎まれ口を叩くようになった。
他の人の前ではできない態度。いちいち口を出してくる千夏を鬱陶しく思いながらも、可愛い幼馴染が近寄ってくるという状況に、僕は良い気分になっていたのだろう。
それは、ただの甘えだった。本当なら願ったって僕を構ってくれる美少女はいやしない。そのことに気づき、目が覚めるのが遅すぎた。
※ ※ ※
「あ、おはよう健太郎」
「う、うん。おはよう千夏」
朝。登校しようと家を出ると、隣の家から千夏が出てきた。
互いにあいさつを交わす。昔からいっしょに登校するのが当たり前だったけど、もう僕達はそんな仲じゃない。
「それじゃ。私は急ぐから」
そう言って、千夏は駆け出した。
佐野くんと約束があるのだろう。走っている後ろ姿からでも嬉しさが伝わってくる。
「それじゃ、気をつけてね……」
すでに聞こえる距離じゃないのに、彼女を見送る言葉を漏らした。
僕はもう千夏に構ってはもらえない。そんな立場じゃない。
わかっているし、納得もしている。だけど、寂しいと思う気持ちだけはどうしようもなかった。
「千夏、嬉しそうだったな……」
僕といる時の千夏は怒ってばかりだった。だらしない僕をたくさん注意してくれて、なのに僕は何も直そうとしなくて……。そんな変わらない僕を、ずっと構い続けてくれていたってのにな。
「あー……」
意味のない音が漏れた。漏れ出たのはやるせない気持ちだけだ。
佐野くんと付き合い始めてから、千夏はよく笑顔を見せている。厳しい表情ばかりでクラスメイトの誰も知らなかったが、彼女の無邪気に笑った顔はとてつもなく可愛かった。
千夏の笑顔に心を射抜かれた男子は多数いるらしく、今では隠れファンがいるほどの人気があるのだとか。まあ彼氏が佐野くんなので文句の一つも出やしない。
二人の仲睦まじいところを見ていると、心の奥底からじわじわ這い上がってくるものがあるのだ。
「僕、千夏のことが好きだったんだなぁ……」
と。今更な恋心を自覚させられていた。
※ ※ ※
もちろん今更僕が千夏に何かしらのアクションを起こすなんてあり得ない。
むしろ、千夏の視界に入るのだっておこがましいと思う。それでも千夏と佐野くんは僕を許してくれたのだ。二人の視界に入っているのに、うじうじなんかしていられない。
「大迫くん? 何ぼーっとしてんの。顔やばいよ」
「えっ!? か、顔?」
休み時間の教室。隣の席の女子に話しかけられて、僕はびっくりして慌ててしまった。
指摘された顔をぺたぺた触ると、耐え切れないとばかりに笑われてしまった。恥ずかしい……。
「せ、関谷さんっ。そ、そんなに笑わなくたっていいじゃないか」
「ごめんごめん。でも大迫くんの仕草が面白いんだもん」
隣の席の女子、関谷さんがお腹を抱えて笑い続ける。僕、そこまで変なことしてないと思うんだけどな……。
つい先日席替えがあった。窓際の席となった僕の隣の席が関谷さんだったのだ。
「やっとマサから解放されたー」とは関谷さんの言だ。どうやら一年の頃から佐野くんと関谷さんは、ずっと近隣の席だったらしい。それがどのくらいすごい確率なのか、学業成績が悪い僕にはすぐに計算できなかった。
ちなみに、佐野くんと千夏は隣の席になっていた。二人の空間だけ甘酸っぱい空気感で、教室でちょっとした立ち入り禁止エリアになっていたりする。あの空気を吸える勇気が非モテ男子にあるわけがない。
「で、大迫くん。マサと杉藤さんを熱心に眺めちゃってどうしたのよ?」
「べ、別に眺めてたわけじゃ……」
ない、と言ったら嘘になる。
佐野くんと千夏はなんというか、こっちが赤面するくらいラブラブだ。教室だから自重しているんだろうけれど、それでも好き合ってるのは隠せていない。
そんな二人が、とても羨ましかった。
「まああれだけカップルの雰囲気出されるとねー。みんな目が行っちゃうよ。しょーがないっ」
「いだっ!」
バシーン! と関谷さんに背中を叩かれた。今叩く場面だった?
「まっ、高校生で長続きするカップルなんて稀だかんね。マサと杉藤さんだって未来はわかんないよー?」
「ははっ……。あの二人なら大丈夫そうだと思うけどね」
「ずっといっしょにいられたら……、それこそ稀なことだと、あたしは思うよ」
目を細める関谷さん。なぜか軽くない言葉に感じた。
「初恋って叶わないって言うじゃん?」
突然関谷さんの口から出た「初恋」という単語に、ギクリと心臓が跳ねた。びっくりしすぎて、返事もろくにできなかった。
「でも、ちゃんと考えて考えて……考え抜いて行動したのなら、初恋だって叶うのかもね」
関谷さんは優しい表情をしていた。彼女の視線の先には、じゃれ合っている佐野くんと千夏の姿があった。
「考え抜いて、行動して……か」
幼い頃の僕は、何も考えず、千夏が隣にいるのが当たり前だと思い込んでいた。
彼女に手を引いてもらって、困ったことがあれば助けてもらって……。
僕が自分自身で行動できたことは、どれくらいあっただろうか?
きっとそれを実行できたのが佐野くんで、僕はがんばるでもなく考えることすら放棄して、何もしてこなかった。
過去を悔やむばかりで、その過去は二度と戻ってこない。マイナスばかりが蓄積されていく。
「関谷さん」
「んー?」
「僕、がんばるよ」
「おう、がんばれ男の子」
関谷さんはニッと面白そうに笑っていた。
それでもチャンスをもらった。変われるはずだと指針をもらった。
だからこそ、あとはがんばるだけだ。羨望という目標に向かって、努力し続ける。それが、僕がやらなきゃならないことだ。
※ ※ ※
夜。家の前でばったり千夏に会った。
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「あ、うん。千夏もお帰り」
ちょうど帰宅時間が被ってしまったらしい。佐野くんと遊んでいて遅くなったのだろう。
「健太郎は今日もボクシングジムに行ってたの?」
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千夏が何してたか、は聞かなかった。たぶん想像通りだろうし、僕から彼女に踏み込むのは違うと思ったから。
許してもらえたし、こうやって普通に話しかけてくれるけれど、僕達の仲はもう昔のようには戻らない。僕が一番、それをわきまえなければならない。
「それじゃ、おやすみ健太郎。また明日ね」
「うん、おやすみ千夏。また明日。学校で……」
千夏が家に入ろうとする。その後ろ姿に、思わず声をかけた。
「ち、千夏っ」
彼女が振り返る。
学校では言えない言葉を、思いのまま口にした。
「僕、がんばって強くなるから! 強くなって、千夏を全力で応援するから!」
鍛えてきた体。やってきたことだけが、僕の自信だ。
「だから、何か困ったことがあったら僕を頼ってほしい! 絶対に役に立ってみせるから! 千夏を助けられるようになるくらい、強くなってみせる!」
一気に言い切って、彼女を見つめた。胸が苦しいのは、肺に酸素が足りないからだろう。
「うん。困った時は健太郎を頼るわ」
苦笑いとともに、千夏は頷いてくれた。
その顔は昔、僕が無茶なことを言った時に浮かべたものと同じで。幼馴染の、お姉ちゃんの顔だった。
僅かな寂しさが胸に広がる。
千夏は今度こそ家の中に入った。僕はそれを最後まで見守る。
「がんばらなきゃな……」
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