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8 頭がぐちゃぐちゃ
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まず第一に、あの王子はなんなのか。
この国に婿養子として入る前に、すり替えられたのか。
いや………
考え直す。
兄弟は皆殺した風を装っていた。
嘘には…見えなかった。
王族が養子を取るのは一般的だ。
それはその子どもを将来嫁がせる、あるいは婿にするのに、親を王族にして箔をつけさせるため。
だが、養子といった事実は消えない。
本当の子どもとは、扱いはまったく違う。
この国も王位継承者として、不適切な第二王女、わたしとの結婚を隠し、押し通し婿入りさせた。
あちらの国は、どうだろうか。
なにも隠してないだろうか……?
隣国の王様王妃は、保険としてあえて殺されてもいいように養子を大国の王女の夫にしたのか?
確かに……ここに来るということは、婿とは名ばかりのこの国の人質……
でもそれは、隣国の大事な人間ではないと、人質として機能しない。
もし、この大国でほんとうに王様になって権力を手にしたらどうなるのか。
そんなにあの国にとって、信用における人物なのか。
この偽王子は、この大国でスパイ学校に通っていた男だぞ…?
………
なんのために、わたしが今まで…
「はぁ」とため息を出す。
姉に無邪気に接し、必死に王位継承者として素質がないことをみんなに知らしめた。
それは姉と争いたくないからだ。
だが、その姉からこんな手紙をもらった。
この男の思い通りになること、それはこの国の女王になることだった。
だけど、最後わたしが用無しになったら殺される可能性が高いのは明らかだ。
ずっとこの男の、利用価値がある生き方を選択しなくてはならないのか。
考えて、泣きそうになる。
ずっとこの男の手の内にいなきゃならないのか。
姉が助けてくれるまで?
わたしは女王に溺愛されている。
女王が亡くなったら?
この国に婿養子として入る前に、すり替えられたのか。
いや………
考え直す。
兄弟は皆殺した風を装っていた。
嘘には…見えなかった。
王族が養子を取るのは一般的だ。
それはその子どもを将来嫁がせる、あるいは婿にするのに、親を王族にして箔をつけさせるため。
だが、養子といった事実は消えない。
本当の子どもとは、扱いはまったく違う。
この国も王位継承者として、不適切な第二王女、わたしとの結婚を隠し、押し通し婿入りさせた。
あちらの国は、どうだろうか。
なにも隠してないだろうか……?
隣国の王様王妃は、保険としてあえて殺されてもいいように養子を大国の王女の夫にしたのか?
確かに……ここに来るということは、婿とは名ばかりのこの国の人質……
でもそれは、隣国の大事な人間ではないと、人質として機能しない。
もし、この大国でほんとうに王様になって権力を手にしたらどうなるのか。
そんなにあの国にとって、信用における人物なのか。
この偽王子は、この大国でスパイ学校に通っていた男だぞ…?
………
なんのために、わたしが今まで…
「はぁ」とため息を出す。
姉に無邪気に接し、必死に王位継承者として素質がないことをみんなに知らしめた。
それは姉と争いたくないからだ。
だが、その姉からこんな手紙をもらった。
この男の思い通りになること、それはこの国の女王になることだった。
だけど、最後わたしが用無しになったら殺される可能性が高いのは明らかだ。
ずっとこの男の、利用価値がある生き方を選択しなくてはならないのか。
考えて、泣きそうになる。
ずっとこの男の手の内にいなきゃならないのか。
姉が助けてくれるまで?
わたしは女王に溺愛されている。
女王が亡くなったら?
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