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立ち寄った町の市場で物資を調達し終え、本日の宿屋に向かう。
日は既に傾き、そろそろ宿屋に戻らねば夕食を食いっぱぐれてしまうだろう。各ご家庭から香る料理の香りのお裾分けを頂きながら、物資が詰まった麻袋を両脇に抱え、えっさほいさと足早に進む。
「それは明日の支度か?」
「あ、ヴェイン。おつかれ。そうそう、そこそこ長い洞窟の中を進むって聞いてたから、念には念をね」
同じく外を出歩いていたらしいヴェインに声を掛けられ、歩を緩める。
ライナスよりも更に長身の彼と話す時は、ちょっぴり首が痛くなるので、視線のみ彼へ向けたまま会話を続けた。
「これはライナスと別行動になった時用の松明と、着火材でしょ。あ、勿論みんなの分もあるよ? それから、これは暫く洞窟から出られないことを考えて飲料水と、保存食。それから、ライナスと別行動になった時用の傷薬とーーわっ!」
二つ抱えていた麻袋の片方を落とし掛けたが、にゅっと伸びてきたヴェインの片手がそれを受け止めた。
そのままもう一つの麻袋も徐に取り上げられ、おっとっとと、思わず足がもつれる。
「あ、ありがとう。でも片方くらい持つよ」
「そこそこの重量だろう、力がある俺が持った方が効率が良い。気にするな」
彼も同じく視線のみをこちらへ向け、控えめに微笑んだ。
うーん、ぶっきらぼうながらもスマートな優しさ。これを天然でやっちゃうものだから、前世で彼に夢中になっていたヴェイン推しのお嬢さんが方の気持ちも、少し分かる。
「……ライナスの魔法が無いと、俺達は途端に無力になるな」
「え?」
急にネガティブなことを言ってくれるなこの子。……炎魔法や回復魔法のことか。
無力ということは、無いと思うけど。少なくとも、ヴェインとルーナは。
ちらりと隣のヴェインを見上げるが、彼は前を見据えたままだ。
「普段はチャラついた奴だが、戦闘時や魔法を要する場に出くわした時、やはりあいつの腕は一級品だということに気付かされる」
「まあ、確かに。特に回復魔法は、大陸でも使いこなせる人は限られているらしいしね。この1ヶ月だけでも、あの人には随分助けられたよ」
特に鈍臭い私は前衛でも無いのに、しょっ中怪我を負うものだから、彼の手を焼きまくっている。
しかし、我こそが正義! って感じの、ゴーイングマイウェイで実直なヴェインも、劣等感を感じたりもするんだな。私は、ヴェインの頑丈な体も、戦闘技術も羨ましくて仕方がないのに。
「まあ、適材適所って奴だよね。ヴェインがいなかったら、ライナスも、僕やルーナも、無事じゃなかった場面もあっただろうし」
「いつも壁役を担ってくれてありがとう」と、今度はしっかりとヴェインを見上げて、微笑む。彼は面食らった顔をしていたけれど、何となく、陰っていた表情が柔和になった気がした。
いやまあ、先日自分の方が弱気になっていたのに、どの口が言っているんだという感じだけれど。
自分は他人にはなれないし、自分の領域内で出来うる限りのことを成すしかないのだ。
「僕もサポートするから、これからもみんなを守ってね」
「……ああ、任せておけ。……お前も、いつも卑猥なことばかり考えている訳じゃないんだな」
「なっ! 失礼だな。あれはコミュニケーションの一貫なのですー。ヴェインも本当は混ざりたいくせに」
「!! 何を言う! そんなことは断じてないし、そもそも俺は女体になぞ興味はないッ!」
「……その言い回しは変な誤解を生み兼ねないから、もう少し声のボリュームを落とそうかヴェインくんーーって、あれ?」
進行方向にある露店の前に、見慣れた姿があった。
「あれライナスじゃない?」
「本当だな。何やら真剣に品定めをしているが……」
あの露天は薬屋……だろうか。
多くの小瓶が並ぶ店頭で腕を組み、神妙な面持ちで商品を物色している。
回復魔法を使えるライナスが、薬屋に用があるなんて珍しい。彼も考えがあって、明日の旅先に備えて物資を調達しているのだろうか。
私達に気付いていないようだし、ちょっと脅かしてやろう。
そ~っとライナスの背後に近付き、細身ながらも大きな背中に向かって、両手を突いた。
「わっ!」
「ぅおわァッ!?!?」
予想を遥かに上回る勢いで跳び上がったライナスに、私も逆に驚いて跳ねてしまった。
驚いた勢いで品定めしていたらしい商品の小瓶が彼の手から溢れ掛けるが、既すんでのところで私がキャッチした。あ、危なかった……
それにしても、ライナスってばそんなに驚いて、一体何を買おうとしてたんだろ……
小瓶を取り返そうとライナスが振り返るより前に、背後から覗き込んだヴェインと共に、小瓶のラベルを確認する。
「「"精力剤"…………」」
同時に2人からジト目で見つめられたライナスは、至極バツが悪そうに、明後日の方角を向いていた。
「……明日もスケジュールが詰まっていると言うのに、随分と余裕のようだな、ライナス」
「さっきまでライナスのこと2人で褒めていた時間を返して欲しい心から」
「いや待て待て、違うんだ。いや違くないんだけど、これにはふかーい理由があってだな」
「精力剤に深いも何も無いでしょうよ。これからお楽しみタイムなのでしょうよ」
眉間に皺を寄せ、唇は尖らせ、努めて蔑んだ表情を作り、ライナスを見上げる。
ライナスはぐぅっと、何やら言葉を詰まらせると、一拍置いて、何故か片手で私の両頬を鷲掴んできた。
「むぐっ!? あにふんの!?」
「うるせーな! 男にはな、こういう殺伐とした旅の最中こそ、癒しが必要なもんなの! お子様には分からねーだろーけどなっ」
「ぼく、もうへいじんひてるんだけど……」
タコさん口のまま、ジト目でもごもごと抗議すると、またもや言葉を詰まらせた後、ライナスは頬を解放してくれた。そして間髪入れず片手に持っていた精力剤を取り上げられる。精力剤を使うことへの恥じらいがあるのだろうか、心なしか彼の頬は上気しているように見えた。
あの海鼠ナマコ魔物事件以降暫く警戒していたけれど、ライナスは私が女であることを口外している様子も、本人にばれている様子も無さそうで、特段大きく態度を変えることなく接してきた。
これまでと変わりなく使命を全うできてほっとしたものの、時たまライナスの挙動がこんな具合におかしくなるのだ。視線が暫く合うと、何やら口籠もったり、頬をつねられたり、時には髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜられたり……。
あの醜態が思い出されて不快な気分になることがあるのだろうか。それはそれで謝罪したいところだけれど、またあの日のことを蒸し返すのも私自身気が進まず。とりあえず、他言していないならまあいいかと、そのまま放置して今に至る。
「……ま、明日も早いんだし、女遊びもほどほどにしなよ」
「その通りだ。少なくとも、宿屋に持ち帰ってくるんじゃないぞ。アッシュが俺の部屋に侵入して来ようとするからな」
「は、なんだよそれいつの話ーー」
「あー! ライナス様こんなところにいたー!」
私とヴェインがライナスを置いて宿屋に向かおうとすると、鈴を転がすような愛らしい声が市場に響き渡った。
胸元を強調したナイトドレスを身に纏った、お化粧もばっちりキメた綺麗なお嬢さんが、ライナスに駆け寄り、その腕に抱き付いた。夜のお店のキャストさんか、ナンパしたお嬢さんか分からんが、今夜の彼のお相手は彼女らしい。当たり前だが、ルーナの方がお人形さんのように美しいし、おっぱいもずっとたわわだけども。
大きなお胸をこれでもかと言うほどライナスの腕に押し付け、細い腕を絡ませている。
「もー、待ち合わせの時間とっくに過ぎてるわよ。早く行こっ! 私ライナス様とデートできるの、すっごく楽しみにしてたんだから」
「あ、ああ、ちょっと待ってね。今仲間と話してーーあれっ」
この調子だと彼はきっと朝帰りだろう。
私とヴェインはライナスを置いてさっさとその場を立ち去った。
「宿屋の女将に夕ご飯は3人分って伝えなくちゃね」
「明日の出発時刻に遅れたら、奴に荷物を全て持たせてやろう」
日は既に傾き、そろそろ宿屋に戻らねば夕食を食いっぱぐれてしまうだろう。各ご家庭から香る料理の香りのお裾分けを頂きながら、物資が詰まった麻袋を両脇に抱え、えっさほいさと足早に進む。
「それは明日の支度か?」
「あ、ヴェイン。おつかれ。そうそう、そこそこ長い洞窟の中を進むって聞いてたから、念には念をね」
同じく外を出歩いていたらしいヴェインに声を掛けられ、歩を緩める。
ライナスよりも更に長身の彼と話す時は、ちょっぴり首が痛くなるので、視線のみ彼へ向けたまま会話を続けた。
「これはライナスと別行動になった時用の松明と、着火材でしょ。あ、勿論みんなの分もあるよ? それから、これは暫く洞窟から出られないことを考えて飲料水と、保存食。それから、ライナスと別行動になった時用の傷薬とーーわっ!」
二つ抱えていた麻袋の片方を落とし掛けたが、にゅっと伸びてきたヴェインの片手がそれを受け止めた。
そのままもう一つの麻袋も徐に取り上げられ、おっとっとと、思わず足がもつれる。
「あ、ありがとう。でも片方くらい持つよ」
「そこそこの重量だろう、力がある俺が持った方が効率が良い。気にするな」
彼も同じく視線のみをこちらへ向け、控えめに微笑んだ。
うーん、ぶっきらぼうながらもスマートな優しさ。これを天然でやっちゃうものだから、前世で彼に夢中になっていたヴェイン推しのお嬢さんが方の気持ちも、少し分かる。
「……ライナスの魔法が無いと、俺達は途端に無力になるな」
「え?」
急にネガティブなことを言ってくれるなこの子。……炎魔法や回復魔法のことか。
無力ということは、無いと思うけど。少なくとも、ヴェインとルーナは。
ちらりと隣のヴェインを見上げるが、彼は前を見据えたままだ。
「普段はチャラついた奴だが、戦闘時や魔法を要する場に出くわした時、やはりあいつの腕は一級品だということに気付かされる」
「まあ、確かに。特に回復魔法は、大陸でも使いこなせる人は限られているらしいしね。この1ヶ月だけでも、あの人には随分助けられたよ」
特に鈍臭い私は前衛でも無いのに、しょっ中怪我を負うものだから、彼の手を焼きまくっている。
しかし、我こそが正義! って感じの、ゴーイングマイウェイで実直なヴェインも、劣等感を感じたりもするんだな。私は、ヴェインの頑丈な体も、戦闘技術も羨ましくて仕方がないのに。
「まあ、適材適所って奴だよね。ヴェインがいなかったら、ライナスも、僕やルーナも、無事じゃなかった場面もあっただろうし」
「いつも壁役を担ってくれてありがとう」と、今度はしっかりとヴェインを見上げて、微笑む。彼は面食らった顔をしていたけれど、何となく、陰っていた表情が柔和になった気がした。
いやまあ、先日自分の方が弱気になっていたのに、どの口が言っているんだという感じだけれど。
自分は他人にはなれないし、自分の領域内で出来うる限りのことを成すしかないのだ。
「僕もサポートするから、これからもみんなを守ってね」
「……ああ、任せておけ。……お前も、いつも卑猥なことばかり考えている訳じゃないんだな」
「なっ! 失礼だな。あれはコミュニケーションの一貫なのですー。ヴェインも本当は混ざりたいくせに」
「!! 何を言う! そんなことは断じてないし、そもそも俺は女体になぞ興味はないッ!」
「……その言い回しは変な誤解を生み兼ねないから、もう少し声のボリュームを落とそうかヴェインくんーーって、あれ?」
進行方向にある露店の前に、見慣れた姿があった。
「あれライナスじゃない?」
「本当だな。何やら真剣に品定めをしているが……」
あの露天は薬屋……だろうか。
多くの小瓶が並ぶ店頭で腕を組み、神妙な面持ちで商品を物色している。
回復魔法を使えるライナスが、薬屋に用があるなんて珍しい。彼も考えがあって、明日の旅先に備えて物資を調達しているのだろうか。
私達に気付いていないようだし、ちょっと脅かしてやろう。
そ~っとライナスの背後に近付き、細身ながらも大きな背中に向かって、両手を突いた。
「わっ!」
「ぅおわァッ!?!?」
予想を遥かに上回る勢いで跳び上がったライナスに、私も逆に驚いて跳ねてしまった。
驚いた勢いで品定めしていたらしい商品の小瓶が彼の手から溢れ掛けるが、既すんでのところで私がキャッチした。あ、危なかった……
それにしても、ライナスってばそんなに驚いて、一体何を買おうとしてたんだろ……
小瓶を取り返そうとライナスが振り返るより前に、背後から覗き込んだヴェインと共に、小瓶のラベルを確認する。
「「"精力剤"…………」」
同時に2人からジト目で見つめられたライナスは、至極バツが悪そうに、明後日の方角を向いていた。
「……明日もスケジュールが詰まっていると言うのに、随分と余裕のようだな、ライナス」
「さっきまでライナスのこと2人で褒めていた時間を返して欲しい心から」
「いや待て待て、違うんだ。いや違くないんだけど、これにはふかーい理由があってだな」
「精力剤に深いも何も無いでしょうよ。これからお楽しみタイムなのでしょうよ」
眉間に皺を寄せ、唇は尖らせ、努めて蔑んだ表情を作り、ライナスを見上げる。
ライナスはぐぅっと、何やら言葉を詰まらせると、一拍置いて、何故か片手で私の両頬を鷲掴んできた。
「むぐっ!? あにふんの!?」
「うるせーな! 男にはな、こういう殺伐とした旅の最中こそ、癒しが必要なもんなの! お子様には分からねーだろーけどなっ」
「ぼく、もうへいじんひてるんだけど……」
タコさん口のまま、ジト目でもごもごと抗議すると、またもや言葉を詰まらせた後、ライナスは頬を解放してくれた。そして間髪入れず片手に持っていた精力剤を取り上げられる。精力剤を使うことへの恥じらいがあるのだろうか、心なしか彼の頬は上気しているように見えた。
あの海鼠ナマコ魔物事件以降暫く警戒していたけれど、ライナスは私が女であることを口外している様子も、本人にばれている様子も無さそうで、特段大きく態度を変えることなく接してきた。
これまでと変わりなく使命を全うできてほっとしたものの、時たまライナスの挙動がこんな具合におかしくなるのだ。視線が暫く合うと、何やら口籠もったり、頬をつねられたり、時には髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜられたり……。
あの醜態が思い出されて不快な気分になることがあるのだろうか。それはそれで謝罪したいところだけれど、またあの日のことを蒸し返すのも私自身気が進まず。とりあえず、他言していないならまあいいかと、そのまま放置して今に至る。
「……ま、明日も早いんだし、女遊びもほどほどにしなよ」
「その通りだ。少なくとも、宿屋に持ち帰ってくるんじゃないぞ。アッシュが俺の部屋に侵入して来ようとするからな」
「は、なんだよそれいつの話ーー」
「あー! ライナス様こんなところにいたー!」
私とヴェインがライナスを置いて宿屋に向かおうとすると、鈴を転がすような愛らしい声が市場に響き渡った。
胸元を強調したナイトドレスを身に纏った、お化粧もばっちりキメた綺麗なお嬢さんが、ライナスに駆け寄り、その腕に抱き付いた。夜のお店のキャストさんか、ナンパしたお嬢さんか分からんが、今夜の彼のお相手は彼女らしい。当たり前だが、ルーナの方がお人形さんのように美しいし、おっぱいもずっとたわわだけども。
大きなお胸をこれでもかと言うほどライナスの腕に押し付け、細い腕を絡ませている。
「もー、待ち合わせの時間とっくに過ぎてるわよ。早く行こっ! 私ライナス様とデートできるの、すっごく楽しみにしてたんだから」
「あ、ああ、ちょっと待ってね。今仲間と話してーーあれっ」
この調子だと彼はきっと朝帰りだろう。
私とヴェインはライナスを置いてさっさとその場を立ち去った。
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