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恥ずかしいことこの上無かったが、ライナスが解放してくれなかったのでお姫様スタイルで彼に抱えられた状態で馬に乗せられ、そのまま彼の腕の中で馬に揺られていた。その最中、私が攫われてからの話を聞いた。
アッシュが王命に背いて自身が行方をくらませたため、双子の妹である私が旅に参加していたことや、その後ふらふらと各所を放浪していたところ、魔力量の高さと盗みの腕を買われて、ここら一帯でちょっと名の知れている、盗賊団に勧誘されたこと。大口の案件である商会からの盗みの際、特に値の張るお宝を持ち逃げしていた真っ只中で、たまたま妹である私に遭遇し、奴らが人違いをして私を攫って行ったこと。アッシュからそういった事の顛末をその場で説明されたライナスは激昂し、アッシュに強烈な右ストレートをぶちかましたこと。そこにたまたま買い物から戻って来たルーナとヴェインが仲裁に入り、ライナスが自警団送りにならずに済んだこと等々……。色々あったらしい。
アッシュの頬に青痣があったのは、ライナスに殴られたからなのか。
ライナスには実兄に暴力を振るったことを謝罪されたが、私は「あの馬鹿兄貴、あと数回は殴らないと更生は絶望的だからむしろもっとやってくれて良い」と返しておいた。ライナスは困ったように笑っていて、私は幾分か雰囲気の和らいだ彼の様子にこっそりと安堵した。
怖い思いをしたけれど、最後までされるのは防げたし、ライナスにいっぱい抱き締められて姫抱っこまでしてもらえたので自分でもびっくりするほどに心のダメージは少なかった。好き勝手された体は、後でしっかりキレイキレイするとして……。
後でぶりっ子して、「怖かったからもう一回ハグして」っておねだりしちゃおうかな。なんつって。
……なんて、ライナスの体温を背中に感じながら、呑気なことを思っていたのも束の間。
「じゃ、今日は体温めてゆっくり休みな」
「へ」
ぽん。と。大きな掌を頭に乗せられ、思わず声が漏れた。
宿屋に到着してから、「とりあえず風呂に入って来な」とライナスが促してくれたので、お言葉に甘えて私は全身を丁寧に清めた。「まだ夜も深くないし、お風呂から出たらどうやってライナスと接すれば良いだろう」なんて考えながら、湯浴みを終えてそわそわ部屋に戻った私に、ライナスはそう告げたのだ。
え、なに、もう自分の部屋に戻っちゃうの?
瞠目する私を見下ろすライナスは何かを察したらしく、整った双眸を困ったように細めた。
「話したいことは山程あるが、お前も今日色々あって疲れたろ? 俺がいるとゆっくり休めないだろうし、俺はもう部屋に戻るよ。部屋は隣に取ってあるし、何かあったら、呼んでくれればすぐ駆け付けるから」
穏やかな口調で、ぽんぽんとあやすように頭を撫でられるが、ちっともあやされる気分じゃない。
じゃあ、と、踵を返そうとするライナスのジャケットを、思わず鷲掴んだ。
「……アイリス?」
「や、やだ」
今はまだ、一人になりたくなかった。
何より、恋焦がれていたその人が目の前にいるのに、離れたくなんてなかった。もっと声を聞いていたいし、そばに居られることを実感したい。
怖い思いをした分、とびきり甘やかされたい気分だった。
けどそんなこと、恋人関係でも、特別な男女関係でもない彼にどうやって懇願すれば良いと言うのだろう。肉体関係こそあれど、いきなりそんなことを言ったって、引かれてしまうのではないだろうか。
引き留めたは良いものの、どう言葉を紡げば良いか逡巡して、目が泳いでしまう。
ライナスも乱暴に鷲掴まれた己のジャケットと、きっと真っ赤になっているに違いない私の顔とを交互に見やって、おかしな表情をしている。
「……もう少し、そばにいてよライナス」
「……! ……お前、男が……俺が、怖くないのか?」
ライナスは私が奴らにいやらしい事をされたから、男性に恐怖心を抱いているのではと気を遣って、距離を置こうとしてくれていたらしい。
ライナスの優しさに胸がキュッと詰まりそうな思いになり、私は半歩ライナスに近付き、そのまま彼の胸元に頬を寄せた。びくり、と彼の体が反応した気がしたけど、構わず口を開く。
「ライナスのことは、怖くないよ。でも、すごく怖い思いはしたから、今夜は一緒にいてほしいなって」
わ、わーっ、我ながらなんて大胆なことを言っているんだ。でも、本心であることには違いない。恐る恐るライナスを見上げ、反応を伺うと、彼は宿屋の廊下の薄明かりの中でも分かるほどに、顔面を紅潮させていた。
「こいつどういうつもりで……」などとブツブツ何やら呟いた後、再び栗色の綺麗な瞳をこちらに向けて、力無く笑った。
「……お前が安心して眠れるように、善処させてもらうよ」
* * *
安心して眠れるように、とは言っていたものの……。
私達は今、一人用のベッドに、二人横になっている。男女であれば、何かしらの間違いが起きてもおかしくない距離だ。しかしながら、隣にいるライナスはと言うと、ぽんぽんと、私の腹部を優しくリズミカルに叩いている。
こ、これは……寝かし付け、か?
え、なに。あのエロエロ大魔神だったライナスはどこに行った? 来るもの拒まずの万年朝帰り大賞はどこに行った?
いや全然そばに居てくれるだけで嬉しいんだけどね!? でも、もう少し色気のある接し方をしてくれても良いんじゃ……。
はっ! もしや私が女だと分かって、興味が失せたとか? アッシュに扮していた私にしか性的興奮を得られず、女だと分かった私はお守り対象にしか見えなくなったとか?
考え出したら居ても立っても居られず、ライナスの方へ体を反転させる。こちらを見ていたらしい彼と視線がかち合うと、分かり易く動揺された。
「! どした? まだ眠れそうにないか?」
「や、違くて。……ライナスは、前私が男だから手を出した訳じゃないって言ってたよね。それで、その性欲を発散させたかった訳でも、誰でもよかった訳じゃないって、言ってたじゃない? じゃあなんで、あの時私にあんなことしたの?」
最後の方は尻すぼみになりながら、ぽつぽつと告げると、ライナスは形の良い双眸を瞬かせた。バツが悪そうに視線を外してきたものだから、私は更にライナスに近付き、彼を真っ直ぐ見上げる。
「まだあのカフェでの話の続き、私聞いてない」
「……ッ、…………お前、アイリスに戻った途端なんか強気になったよな」
「えっ! そ、そかな……アッシュの時の方が、ライナスは好きだった?」
「! いや、まあ、僕って言わなくなったのには、まだ違和感あるけど……でも、俺はお前が女だったと分かって、嬉しかったし、……その…………お前が女でも男だとしても変わらず、お前のことが好きだよ」
「そっか………………へっ!?」
今さらりと、好きと言われたけど……どっちだ!? どっちの意味での好きなんだ!?
どくどくと心臓が早鐘を打ち、胸の奥が痛い。きっと、私の顔は今真っ赤になっていると思うけどこれが友愛だとか、仲間の意味の好きだったら勘違いも甚だしい、こっ恥ずかしいことこの上ない。
恐る恐るライナスの顔を窺い見ると、彼の顔もまた同じく、薄明かりでも分かるほどに紅潮していた。あの、いつもは飄々として、逆に数多の女性の頬を桃色に色付けているライナスが、至極真面目に私を見据え、まるで初めて恋に落ちた少年のように、お顔を真っ赤に染めている。
これはもう、私の勘違いでは無いのではないか。
「その反応だと、ちゃんと意味、伝わっているよな?」
「つ、つつ、伝わった。伝わってる、けど、……正直ちょっとだけ信じがたい」
私が馬鹿正直に答えると、彼は困ったように頭を掻いて「まぁ、因果応報だよな」と小さく息を吐いた。
だって、眉目秀麗、優しくて頼りになって、お国での役職も超エリート、女性なんて選びたい放題のライナスが、何で私に? なんなら私が女じゃなくても私のことが好きだなんて、想いを告げられた幸福以前に、彼の頭の方は大丈夫かという気持ちにすらなってしまう。
「……俺は仲間内には手を出さないようにしていたし、誰か一人のことが気になって、他の女に興味が無くなったのなんて、初めてだったんだよ。その気持ちは、お前がアッシュをしていた時も、今も変わらない」
今度はライナスの方から距離を詰められ、びくりと全身が跳ねた。
「お前が拐われて、奴らに好き勝手されていたことに我を忘れそうになる程憤りを感じたし、奴らを殺してやりたいとすら、今も思っているよ。
アッシュに対してもそうだ。お前を利用して、目の前の責務から逃げ出し、挙げ句の果てにあんな目にまで遭わせて、一発殴るだけじゃぁ殴り足りない。お前の肉親だから、思い止まっているけど……それぐらい、お前のことが大事なんだ」
それは、十分に伝わっている。ライナスはいつだってそうだった。旅をしている最中も、私がピンチになれば本当は肉体派じゃ無いのに、その場に誰よりも早く駆け付けてくれるし、助けてくれる。彼が差し伸べてくれる手が、優しい声が、微笑みが、例え女癖が悪かろうと絆されてしまうくらい、私もとっくに彼のことが好きだった。
ライナスが私の返事を促すように、至極真面目な表情で顔を覗き込んで来るものだから、ちょっと照れて、私は目の前にある彼の胸に頬を寄せた。
「わ、私も……」
「……うん」
「私も、おんなじだよ。ライナスが好き。最初は仲間で、兄のような存在だったけど……でも、ライナス以外に触れられるのは、すごく嫌だと感じたんだ」
全身の血が沸き立ちそうなほどに、熱い。恥ずかしい。
ライナスがそっと背中に手を回して、力を込めて一度私をぎゅぅと抱き寄せると、器用に私を組み敷いた。
見下ろしてくる栗色の瞳は熱に浮かされたように潤み、安堵と慈愛の入り混じった微笑みは、とても艶っぽい。
きゅん、と下腹部が物欲しげに疼いた。
「だから、嫌な思い出を塗りつぶしてほしい」、とライナスに懇願すると、「俺もそうしたくてたまらなかった」と、そのまま唇を塞がれた。
* * *
「ぁっ、あぁッ、…ライナスッ、ひぁっ、うぅ、」
「ここは? 触られただけ?」
剥き出しになった両胸を揉まれながら、既にコリコリに固くなっている先端ををぐりぐり、と人差し指で捏ねられる。
先程からこのやり取りの繰り返しで、盗賊団の奴らに弄られたところを、ライナスが上書きするようにそれ以上の愛撫をしてくる。
「そっ、そこは、…ッ、吸われたぁ…ッんんっ!」
「……へえ、そう」
「ひぁあッ」
指での乳首への猛攻による快楽の波に震えていると、すかさず私の小ぶりな乳頭に、乳輪ごとライナスが齧り付いてきた。
そのままちゅぷちゅぷ唾液を絡ませながら乳首を吸引して、滑らかな舌で乳首の生え際をリズミカルになぞられる。
「んッ…俺の舌と、…ッあいつら、どっちがきもちい…?」
「ぁあっ、らっ、らいなすっ! ライナスがちゅうちゅうしながらっ、舌でくるくるするの、すきぃっ! ふぁあッ、…んっ!」
どうしよう、気持ちが良すぎる。
前回はお尻だけでイッてしまい、お胸をライナスに弄られるのは初めてだが、流石というか何と言うか。焦らしと攻撃の飴鞭が絶妙で、快感が倍に膨らんでいる。乳頭に刺激を与えられる度に電撃のように快感が腰を貫いて、ヘコヘコと情けなく腰を揺らしてしまう。
「どした? そんなに腰をくねらせて。こっちもむずむずしてきた?」
「んっ、んんッ、おまたむずむず、するぅ…ッ、」
「そっか、早くこっちも気持ち良くしてやろうな」
「ぁああっっ」
愛液でぐしょ濡れのショーツを掻き分け、ライナスの指が、すっかり出来上がった割れ目に滑り込んできた。
私のショーツの中の惨状に気付いてか、ライナスの腕が、ピクリと反応したものだから、恥ずかしくて身体中が熱くなった。
ライナスは中指でにゅるにゅると割れ目を擦り上げながら、器用に人差し指で敏感になったお豆をくちくち引っ掻いてきた。
「ひぁあッ」
「すご……どうしたの、こんなびちゃびちゃにしちゃって」
「うぅっ…、だ、だって、…ぁっ、ライナスのゆびも舌も、きもちよすぎてぇ…ぁぁんッ」
「はっ、…かわいいな、アイリス……」
熱に浮かされた思考で、耳元で吐かれた吐息混じりの可愛いと言う単語が子宮に重く響き渡り、また蜜穴からお汁がしとどに溢れるのを感じた。
可愛いなんて、久方ぶりに言われた。
ライナスも言い飽きたほどに数多の女性に囁いて来ただろうに、その声色があまりにも甘く、艶美なものだから私のチョロい雌神経は容易に歓喜の反応を返してしまう。
ライナスはちゅっちゅっ、と啄むような口付けを私の頬から胸、お臍から内腿へ落としていくと、するりと容易く下着の防壁を取り払った。
「……改めて見ても、ちゃんと付いてないんだな」
「あ、当たり前でしょ! ……まじまじと見ないで、恥ずかしいから」
「いや、アイリスの女の子の部分、もっと見せてよ。毛は薄めなんだな、かわい」
「そんなこと言わなくていいから……あっ! ちょっ、やだ!」
太ももを掴まれ、大きく足を広げられた。
お毛毛どころか、ぐしょ濡れになった割れ目も、その奥に広がる雌穴も、恥ずかしさでひくついている以前暴かれた後ろの穴も、ライナスに丸見えになる。
羞恥でカッと顔面に血が昇った。
「や、やだっ、ライナスッ」
「本当に嫌か? アイリスのここは、ヒクヒク涎を垂らしながら震えてるように見えるが……」
「だ、だって恥ずかしい……」
「ここも奴らに好きなように触られたんだろ? しっかり消毒しておかないとな……」
「ひゃっ!? 、ゃううぅぅぅッ…!」
生暖かいざらついた感触が、花弁に降り掛かる。ライナスの舌が物欲しげに震える溝をなぞり走るたび、閃光のような刺激が下腹部を貫き、ビクッ、ビクンと腰が跳ねた。
ぴちゃぴちゃと、いやらしい水音が室内に響き渡り、ライナスが自らの舌をもってその音を奏でていると思うと、それがまた神経を昂らせて彼の眼前にある秘裂から蜜を溢れさせた。
「んぅぅう…っ…だめ、ぁ、そんなに、舐めたらっ、…きたない、からぁっ」
「んぶ、…汚くなんか、ない。アイリスのここ、誰よりも綺麗で、美味しいよ」
「ひぅううッ」
あまりの快感にライナスの栗色の柔らかい頭髪を抑えて、快楽を逃そうとするも、ライナスは更に太腿を強く抑え込み、構わず割れ目を舌全体で舐め上げたり、舌の先で陰芽をクニュクニュと細かく攻撃してきた。
唇ごと陰唇へしゃぶりつくと、舌を伸ばして溝深くまで抉ってくるものだから、たまらない。ちゅぷちゅぷ舌を抽挿すると、私の膣肉は戦慄き、腰が絶頂を予感して震えた。
「あっ、ぁっ、だめ、だめだめだめイッちゃうっ! ライナスの舌でイッちゃうよぉっ!!」
全身が強く張り詰め、びく、びく、と激しく痙攣する。肉壺が大きく蠕動し、ライナスの舌の形を媚肉越しに感じると、その刺激でまた繰り返しイッた。ぷしゃっと、接合部の隙間からお潮が飛び出た感覚を、ぼんやりと感じながら、放心する。
ちゅぷん、と舌を引き抜かれると、大きな手のひらが知らずに目元を流れていた雫を拭った。
ぼやけた視界で目の前に戻ってきたライナスを見上げると、彼は瞳を細めて愛おしそうに微笑んだ。
「っは、涙出ちゃったの? かわいい…」
「ん、だって…気持ち良すぎて……」
「アイリスが気持ち良くなれたなら、よかった。…俺も気持ちよくなっていいか?」
ぐり、と、未だ苛烈な愛撫の刺激でひくつくあそこに、硬いものが押し付けられ、心臓が大きく跳ねる。
ライナスのおちんちん……あの夜目の前で見たあれが、ここに……?
子宮がきゅぅんとときめき、早く早くと、下のお口からまた涎が垂れ始めている。
ライナスの首に腕を回して、腰を揺らして己の割れ目をライナスの分身に擦り付けた。
「いいよ、ライナスのおちんちん、私のここに入れて、気持ち良くなって?」
「っ……」
ライナスが息を呑んだかと思うと、唐突に唇を塞がれた。
2回目のキスだ。
あの時の余裕の無いキスと違って、今回の口付けは深く、私の口内を味わい尽くすかのようで。何だかたまらない気持ちになり、私もライナスの舌を、歯列を、唾液を一生懸命舐め啜った。
間髪入れず、あそこに逸物が侵入してくるのを感じる。
程なくしてお互いの肌がぶつかり合うと、ライナスは唇を離して、耳元で深く息を吐いた。
耳介に響く刺激に思わずびくりと反応すると、またライナスは愛おしそうに笑った。
「すご……アイリスの中…たまんない」
「えぇ……」
「お前以外で勃たなくなった責任、取ってくれよな」
「えっ……ぁっ、! ああぁッ」
何かとんでも無いことを言われた気がするが、聞き返す間もなく、熱杭に体内を穿たれ、思考は霧散した。
硬くて太いライナスのおちんちんは、容赦なくお腹を空かせていた媚肉を抉り、快楽を植え付ける。
とろとろに仕上がっていた隘路は抽送を容易にし、二人の結合部からはずちゅ、ぶちゅ、といやらしい水温が発し、それが二人が性交していることを嫌と言うほど認識させ、羞恥と歓喜でまた子宮が震えた。
「…ぁぅっ! …アっ…はんっ…ぁ…ッ…」
「はぁ、アイリス、…、アイリス…」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
ライナスが私の上で腰を振る度、お互いの肉がぶつかる生々しい音が、室内に響く。
あの夜のような、いやそれ以上に、快感に切なそうに顔を歪めるライナスの顔は淫靡で、それは私を抱いていることでさせている表情なのだと再認識すると、胸がときめきでいっぱいになる。
えっちな顔をしていても、ライナスは絵になるなぁなんて、第三者の感想を抱いていると、一際深くイイところを押されて、思考が戻された。
「ら、ライナスッ、そこっそこだめ、きもちっひぁぅッ、へ、へんになっちゃぅうッ」
「ここ? ここかッ?」
「!! ひうぅう…ッッ」
「かわいい、アイリス……んっ、…えっちな気持ちい顔、俺だけに見せて、ッ…」
ライナスの腰遣いが巧みで、私はもう成されるがままだ。
ぐりぐりっと、鬼頭でイイところを潰されるとお汁がじょばっと溢れ、自ら襞を蠢かせ肉棒を締め上げ、さらに激しくよがってしまう。
「…らいなす、ライナスすきッ、すきだよぉ」
「俺も、…俺も好きだアイリス…ッ…すきだ、」
じゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっ
ピストンの勢いが増し、お互いラストスパートを迎える。
大きく子宮口を抉ると、ライナスは低い呻き声を漏らしながら吐精した。同時に、私も絶頂し、ぎゅちぎゅちと更におちんちんを締め上げ、彼の吐精を手助けする。
絶頂の余波を感じながら、息も絶え絶えに私の上に倒れ伏すライナスを見やると、彼もこちらを見ていたようで、力無く微笑まれた。
その表情は年上相手にどうかと思うが、何だか庇護欲がくすぐられてしまい、私は思わず彼の頭を撫でた。
未だお腹に残りながら、内腿を垂れる白濁をどうしようかなどと、ぼんやりライナスの腕の中で考えながら、思考の端で気になっていたことを再度尋ねる。
「……ライナス、私以外の相手に勃たなくなっちゃったの?」
耳まで真っ赤になったライナスに、大きな手のひらで両頬を潰された。
アッシュが王命に背いて自身が行方をくらませたため、双子の妹である私が旅に参加していたことや、その後ふらふらと各所を放浪していたところ、魔力量の高さと盗みの腕を買われて、ここら一帯でちょっと名の知れている、盗賊団に勧誘されたこと。大口の案件である商会からの盗みの際、特に値の張るお宝を持ち逃げしていた真っ只中で、たまたま妹である私に遭遇し、奴らが人違いをして私を攫って行ったこと。アッシュからそういった事の顛末をその場で説明されたライナスは激昂し、アッシュに強烈な右ストレートをぶちかましたこと。そこにたまたま買い物から戻って来たルーナとヴェインが仲裁に入り、ライナスが自警団送りにならずに済んだこと等々……。色々あったらしい。
アッシュの頬に青痣があったのは、ライナスに殴られたからなのか。
ライナスには実兄に暴力を振るったことを謝罪されたが、私は「あの馬鹿兄貴、あと数回は殴らないと更生は絶望的だからむしろもっとやってくれて良い」と返しておいた。ライナスは困ったように笑っていて、私は幾分か雰囲気の和らいだ彼の様子にこっそりと安堵した。
怖い思いをしたけれど、最後までされるのは防げたし、ライナスにいっぱい抱き締められて姫抱っこまでしてもらえたので自分でもびっくりするほどに心のダメージは少なかった。好き勝手された体は、後でしっかりキレイキレイするとして……。
後でぶりっ子して、「怖かったからもう一回ハグして」っておねだりしちゃおうかな。なんつって。
……なんて、ライナスの体温を背中に感じながら、呑気なことを思っていたのも束の間。
「じゃ、今日は体温めてゆっくり休みな」
「へ」
ぽん。と。大きな掌を頭に乗せられ、思わず声が漏れた。
宿屋に到着してから、「とりあえず風呂に入って来な」とライナスが促してくれたので、お言葉に甘えて私は全身を丁寧に清めた。「まだ夜も深くないし、お風呂から出たらどうやってライナスと接すれば良いだろう」なんて考えながら、湯浴みを終えてそわそわ部屋に戻った私に、ライナスはそう告げたのだ。
え、なに、もう自分の部屋に戻っちゃうの?
瞠目する私を見下ろすライナスは何かを察したらしく、整った双眸を困ったように細めた。
「話したいことは山程あるが、お前も今日色々あって疲れたろ? 俺がいるとゆっくり休めないだろうし、俺はもう部屋に戻るよ。部屋は隣に取ってあるし、何かあったら、呼んでくれればすぐ駆け付けるから」
穏やかな口調で、ぽんぽんとあやすように頭を撫でられるが、ちっともあやされる気分じゃない。
じゃあ、と、踵を返そうとするライナスのジャケットを、思わず鷲掴んだ。
「……アイリス?」
「や、やだ」
今はまだ、一人になりたくなかった。
何より、恋焦がれていたその人が目の前にいるのに、離れたくなんてなかった。もっと声を聞いていたいし、そばに居られることを実感したい。
怖い思いをした分、とびきり甘やかされたい気分だった。
けどそんなこと、恋人関係でも、特別な男女関係でもない彼にどうやって懇願すれば良いと言うのだろう。肉体関係こそあれど、いきなりそんなことを言ったって、引かれてしまうのではないだろうか。
引き留めたは良いものの、どう言葉を紡げば良いか逡巡して、目が泳いでしまう。
ライナスも乱暴に鷲掴まれた己のジャケットと、きっと真っ赤になっているに違いない私の顔とを交互に見やって、おかしな表情をしている。
「……もう少し、そばにいてよライナス」
「……! ……お前、男が……俺が、怖くないのか?」
ライナスは私が奴らにいやらしい事をされたから、男性に恐怖心を抱いているのではと気を遣って、距離を置こうとしてくれていたらしい。
ライナスの優しさに胸がキュッと詰まりそうな思いになり、私は半歩ライナスに近付き、そのまま彼の胸元に頬を寄せた。びくり、と彼の体が反応した気がしたけど、構わず口を開く。
「ライナスのことは、怖くないよ。でも、すごく怖い思いはしたから、今夜は一緒にいてほしいなって」
わ、わーっ、我ながらなんて大胆なことを言っているんだ。でも、本心であることには違いない。恐る恐るライナスを見上げ、反応を伺うと、彼は宿屋の廊下の薄明かりの中でも分かるほどに、顔面を紅潮させていた。
「こいつどういうつもりで……」などとブツブツ何やら呟いた後、再び栗色の綺麗な瞳をこちらに向けて、力無く笑った。
「……お前が安心して眠れるように、善処させてもらうよ」
* * *
安心して眠れるように、とは言っていたものの……。
私達は今、一人用のベッドに、二人横になっている。男女であれば、何かしらの間違いが起きてもおかしくない距離だ。しかしながら、隣にいるライナスはと言うと、ぽんぽんと、私の腹部を優しくリズミカルに叩いている。
こ、これは……寝かし付け、か?
え、なに。あのエロエロ大魔神だったライナスはどこに行った? 来るもの拒まずの万年朝帰り大賞はどこに行った?
いや全然そばに居てくれるだけで嬉しいんだけどね!? でも、もう少し色気のある接し方をしてくれても良いんじゃ……。
はっ! もしや私が女だと分かって、興味が失せたとか? アッシュに扮していた私にしか性的興奮を得られず、女だと分かった私はお守り対象にしか見えなくなったとか?
考え出したら居ても立っても居られず、ライナスの方へ体を反転させる。こちらを見ていたらしい彼と視線がかち合うと、分かり易く動揺された。
「! どした? まだ眠れそうにないか?」
「や、違くて。……ライナスは、前私が男だから手を出した訳じゃないって言ってたよね。それで、その性欲を発散させたかった訳でも、誰でもよかった訳じゃないって、言ってたじゃない? じゃあなんで、あの時私にあんなことしたの?」
最後の方は尻すぼみになりながら、ぽつぽつと告げると、ライナスは形の良い双眸を瞬かせた。バツが悪そうに視線を外してきたものだから、私は更にライナスに近付き、彼を真っ直ぐ見上げる。
「まだあのカフェでの話の続き、私聞いてない」
「……ッ、…………お前、アイリスに戻った途端なんか強気になったよな」
「えっ! そ、そかな……アッシュの時の方が、ライナスは好きだった?」
「! いや、まあ、僕って言わなくなったのには、まだ違和感あるけど……でも、俺はお前が女だったと分かって、嬉しかったし、……その…………お前が女でも男だとしても変わらず、お前のことが好きだよ」
「そっか………………へっ!?」
今さらりと、好きと言われたけど……どっちだ!? どっちの意味での好きなんだ!?
どくどくと心臓が早鐘を打ち、胸の奥が痛い。きっと、私の顔は今真っ赤になっていると思うけどこれが友愛だとか、仲間の意味の好きだったら勘違いも甚だしい、こっ恥ずかしいことこの上ない。
恐る恐るライナスの顔を窺い見ると、彼の顔もまた同じく、薄明かりでも分かるほどに紅潮していた。あの、いつもは飄々として、逆に数多の女性の頬を桃色に色付けているライナスが、至極真面目に私を見据え、まるで初めて恋に落ちた少年のように、お顔を真っ赤に染めている。
これはもう、私の勘違いでは無いのではないか。
「その反応だと、ちゃんと意味、伝わっているよな?」
「つ、つつ、伝わった。伝わってる、けど、……正直ちょっとだけ信じがたい」
私が馬鹿正直に答えると、彼は困ったように頭を掻いて「まぁ、因果応報だよな」と小さく息を吐いた。
だって、眉目秀麗、優しくて頼りになって、お国での役職も超エリート、女性なんて選びたい放題のライナスが、何で私に? なんなら私が女じゃなくても私のことが好きだなんて、想いを告げられた幸福以前に、彼の頭の方は大丈夫かという気持ちにすらなってしまう。
「……俺は仲間内には手を出さないようにしていたし、誰か一人のことが気になって、他の女に興味が無くなったのなんて、初めてだったんだよ。その気持ちは、お前がアッシュをしていた時も、今も変わらない」
今度はライナスの方から距離を詰められ、びくりと全身が跳ねた。
「お前が拐われて、奴らに好き勝手されていたことに我を忘れそうになる程憤りを感じたし、奴らを殺してやりたいとすら、今も思っているよ。
アッシュに対してもそうだ。お前を利用して、目の前の責務から逃げ出し、挙げ句の果てにあんな目にまで遭わせて、一発殴るだけじゃぁ殴り足りない。お前の肉親だから、思い止まっているけど……それぐらい、お前のことが大事なんだ」
それは、十分に伝わっている。ライナスはいつだってそうだった。旅をしている最中も、私がピンチになれば本当は肉体派じゃ無いのに、その場に誰よりも早く駆け付けてくれるし、助けてくれる。彼が差し伸べてくれる手が、優しい声が、微笑みが、例え女癖が悪かろうと絆されてしまうくらい、私もとっくに彼のことが好きだった。
ライナスが私の返事を促すように、至極真面目な表情で顔を覗き込んで来るものだから、ちょっと照れて、私は目の前にある彼の胸に頬を寄せた。
「わ、私も……」
「……うん」
「私も、おんなじだよ。ライナスが好き。最初は仲間で、兄のような存在だったけど……でも、ライナス以外に触れられるのは、すごく嫌だと感じたんだ」
全身の血が沸き立ちそうなほどに、熱い。恥ずかしい。
ライナスがそっと背中に手を回して、力を込めて一度私をぎゅぅと抱き寄せると、器用に私を組み敷いた。
見下ろしてくる栗色の瞳は熱に浮かされたように潤み、安堵と慈愛の入り混じった微笑みは、とても艶っぽい。
きゅん、と下腹部が物欲しげに疼いた。
「だから、嫌な思い出を塗りつぶしてほしい」、とライナスに懇願すると、「俺もそうしたくてたまらなかった」と、そのまま唇を塞がれた。
* * *
「ぁっ、あぁッ、…ライナスッ、ひぁっ、うぅ、」
「ここは? 触られただけ?」
剥き出しになった両胸を揉まれながら、既にコリコリに固くなっている先端ををぐりぐり、と人差し指で捏ねられる。
先程からこのやり取りの繰り返しで、盗賊団の奴らに弄られたところを、ライナスが上書きするようにそれ以上の愛撫をしてくる。
「そっ、そこは、…ッ、吸われたぁ…ッんんっ!」
「……へえ、そう」
「ひぁあッ」
指での乳首への猛攻による快楽の波に震えていると、すかさず私の小ぶりな乳頭に、乳輪ごとライナスが齧り付いてきた。
そのままちゅぷちゅぷ唾液を絡ませながら乳首を吸引して、滑らかな舌で乳首の生え際をリズミカルになぞられる。
「んッ…俺の舌と、…ッあいつら、どっちがきもちい…?」
「ぁあっ、らっ、らいなすっ! ライナスがちゅうちゅうしながらっ、舌でくるくるするの、すきぃっ! ふぁあッ、…んっ!」
どうしよう、気持ちが良すぎる。
前回はお尻だけでイッてしまい、お胸をライナスに弄られるのは初めてだが、流石というか何と言うか。焦らしと攻撃の飴鞭が絶妙で、快感が倍に膨らんでいる。乳頭に刺激を与えられる度に電撃のように快感が腰を貫いて、ヘコヘコと情けなく腰を揺らしてしまう。
「どした? そんなに腰をくねらせて。こっちもむずむずしてきた?」
「んっ、んんッ、おまたむずむず、するぅ…ッ、」
「そっか、早くこっちも気持ち良くしてやろうな」
「ぁああっっ」
愛液でぐしょ濡れのショーツを掻き分け、ライナスの指が、すっかり出来上がった割れ目に滑り込んできた。
私のショーツの中の惨状に気付いてか、ライナスの腕が、ピクリと反応したものだから、恥ずかしくて身体中が熱くなった。
ライナスは中指でにゅるにゅると割れ目を擦り上げながら、器用に人差し指で敏感になったお豆をくちくち引っ掻いてきた。
「ひぁあッ」
「すご……どうしたの、こんなびちゃびちゃにしちゃって」
「うぅっ…、だ、だって、…ぁっ、ライナスのゆびも舌も、きもちよすぎてぇ…ぁぁんッ」
「はっ、…かわいいな、アイリス……」
熱に浮かされた思考で、耳元で吐かれた吐息混じりの可愛いと言う単語が子宮に重く響き渡り、また蜜穴からお汁がしとどに溢れるのを感じた。
可愛いなんて、久方ぶりに言われた。
ライナスも言い飽きたほどに数多の女性に囁いて来ただろうに、その声色があまりにも甘く、艶美なものだから私のチョロい雌神経は容易に歓喜の反応を返してしまう。
ライナスはちゅっちゅっ、と啄むような口付けを私の頬から胸、お臍から内腿へ落としていくと、するりと容易く下着の防壁を取り払った。
「……改めて見ても、ちゃんと付いてないんだな」
「あ、当たり前でしょ! ……まじまじと見ないで、恥ずかしいから」
「いや、アイリスの女の子の部分、もっと見せてよ。毛は薄めなんだな、かわい」
「そんなこと言わなくていいから……あっ! ちょっ、やだ!」
太ももを掴まれ、大きく足を広げられた。
お毛毛どころか、ぐしょ濡れになった割れ目も、その奥に広がる雌穴も、恥ずかしさでひくついている以前暴かれた後ろの穴も、ライナスに丸見えになる。
羞恥でカッと顔面に血が昇った。
「や、やだっ、ライナスッ」
「本当に嫌か? アイリスのここは、ヒクヒク涎を垂らしながら震えてるように見えるが……」
「だ、だって恥ずかしい……」
「ここも奴らに好きなように触られたんだろ? しっかり消毒しておかないとな……」
「ひゃっ!? 、ゃううぅぅぅッ…!」
生暖かいざらついた感触が、花弁に降り掛かる。ライナスの舌が物欲しげに震える溝をなぞり走るたび、閃光のような刺激が下腹部を貫き、ビクッ、ビクンと腰が跳ねた。
ぴちゃぴちゃと、いやらしい水音が室内に響き渡り、ライナスが自らの舌をもってその音を奏でていると思うと、それがまた神経を昂らせて彼の眼前にある秘裂から蜜を溢れさせた。
「んぅぅう…っ…だめ、ぁ、そんなに、舐めたらっ、…きたない、からぁっ」
「んぶ、…汚くなんか、ない。アイリスのここ、誰よりも綺麗で、美味しいよ」
「ひぅううッ」
あまりの快感にライナスの栗色の柔らかい頭髪を抑えて、快楽を逃そうとするも、ライナスは更に太腿を強く抑え込み、構わず割れ目を舌全体で舐め上げたり、舌の先で陰芽をクニュクニュと細かく攻撃してきた。
唇ごと陰唇へしゃぶりつくと、舌を伸ばして溝深くまで抉ってくるものだから、たまらない。ちゅぷちゅぷ舌を抽挿すると、私の膣肉は戦慄き、腰が絶頂を予感して震えた。
「あっ、ぁっ、だめ、だめだめだめイッちゃうっ! ライナスの舌でイッちゃうよぉっ!!」
全身が強く張り詰め、びく、びく、と激しく痙攣する。肉壺が大きく蠕動し、ライナスの舌の形を媚肉越しに感じると、その刺激でまた繰り返しイッた。ぷしゃっと、接合部の隙間からお潮が飛び出た感覚を、ぼんやりと感じながら、放心する。
ちゅぷん、と舌を引き抜かれると、大きな手のひらが知らずに目元を流れていた雫を拭った。
ぼやけた視界で目の前に戻ってきたライナスを見上げると、彼は瞳を細めて愛おしそうに微笑んだ。
「っは、涙出ちゃったの? かわいい…」
「ん、だって…気持ち良すぎて……」
「アイリスが気持ち良くなれたなら、よかった。…俺も気持ちよくなっていいか?」
ぐり、と、未だ苛烈な愛撫の刺激でひくつくあそこに、硬いものが押し付けられ、心臓が大きく跳ねる。
ライナスのおちんちん……あの夜目の前で見たあれが、ここに……?
子宮がきゅぅんとときめき、早く早くと、下のお口からまた涎が垂れ始めている。
ライナスの首に腕を回して、腰を揺らして己の割れ目をライナスの分身に擦り付けた。
「いいよ、ライナスのおちんちん、私のここに入れて、気持ち良くなって?」
「っ……」
ライナスが息を呑んだかと思うと、唐突に唇を塞がれた。
2回目のキスだ。
あの時の余裕の無いキスと違って、今回の口付けは深く、私の口内を味わい尽くすかのようで。何だかたまらない気持ちになり、私もライナスの舌を、歯列を、唾液を一生懸命舐め啜った。
間髪入れず、あそこに逸物が侵入してくるのを感じる。
程なくしてお互いの肌がぶつかり合うと、ライナスは唇を離して、耳元で深く息を吐いた。
耳介に響く刺激に思わずびくりと反応すると、またライナスは愛おしそうに笑った。
「すご……アイリスの中…たまんない」
「えぇ……」
「お前以外で勃たなくなった責任、取ってくれよな」
「えっ……ぁっ、! ああぁッ」
何かとんでも無いことを言われた気がするが、聞き返す間もなく、熱杭に体内を穿たれ、思考は霧散した。
硬くて太いライナスのおちんちんは、容赦なくお腹を空かせていた媚肉を抉り、快楽を植え付ける。
とろとろに仕上がっていた隘路は抽送を容易にし、二人の結合部からはずちゅ、ぶちゅ、といやらしい水温が発し、それが二人が性交していることを嫌と言うほど認識させ、羞恥と歓喜でまた子宮が震えた。
「…ぁぅっ! …アっ…はんっ…ぁ…ッ…」
「はぁ、アイリス、…、アイリス…」
ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
ライナスが私の上で腰を振る度、お互いの肉がぶつかる生々しい音が、室内に響く。
あの夜のような、いやそれ以上に、快感に切なそうに顔を歪めるライナスの顔は淫靡で、それは私を抱いていることでさせている表情なのだと再認識すると、胸がときめきでいっぱいになる。
えっちな顔をしていても、ライナスは絵になるなぁなんて、第三者の感想を抱いていると、一際深くイイところを押されて、思考が戻された。
「ら、ライナスッ、そこっそこだめ、きもちっひぁぅッ、へ、へんになっちゃぅうッ」
「ここ? ここかッ?」
「!! ひうぅう…ッッ」
「かわいい、アイリス……んっ、…えっちな気持ちい顔、俺だけに見せて、ッ…」
ライナスの腰遣いが巧みで、私はもう成されるがままだ。
ぐりぐりっと、鬼頭でイイところを潰されるとお汁がじょばっと溢れ、自ら襞を蠢かせ肉棒を締め上げ、さらに激しくよがってしまう。
「…らいなす、ライナスすきッ、すきだよぉ」
「俺も、…俺も好きだアイリス…ッ…すきだ、」
じゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっ
ピストンの勢いが増し、お互いラストスパートを迎える。
大きく子宮口を抉ると、ライナスは低い呻き声を漏らしながら吐精した。同時に、私も絶頂し、ぎゅちぎゅちと更におちんちんを締め上げ、彼の吐精を手助けする。
絶頂の余波を感じながら、息も絶え絶えに私の上に倒れ伏すライナスを見やると、彼もこちらを見ていたようで、力無く微笑まれた。
その表情は年上相手にどうかと思うが、何だか庇護欲がくすぐられてしまい、私は思わず彼の頭を撫でた。
未だお腹に残りながら、内腿を垂れる白濁をどうしようかなどと、ぼんやりライナスの腕の中で考えながら、思考の端で気になっていたことを再度尋ねる。
「……ライナス、私以外の相手に勃たなくなっちゃったの?」
耳まで真っ赤になったライナスに、大きな手のひらで両頬を潰された。
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