愛のJACK POT!

水戸けい

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第3章 複雑に見えるのは、単純な糸と糸が交錯をしているだけ。

彼との情事が頭をよぎり、真理子の肌は熱くなった。

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   * * *

 俺の立場を彼女に伝えるか否か。

 まっすぐに見つめてくる真理子を見返しながら、琉偉は考えた。

 いままでの真理子の言動から推測すると、男慣れをしている女ではないとの結論に達する。真理子はいったい何者で、どうしてこの船に乗り込んでいたのか。

 それをまず聞いてみるとするか。

「真理子はどうして、ひとりでこの船に乗っているんだ」

「私の質問が先よ」

「俺が答えたら、君も答えるのか」

 ちょっと間をあけてから、居心地の悪い顔をして「いいわ」と真理子が言う。どうやらあまり説明をしたくない理由らしい。

 だが、教えると約束をしたのだから、こちらが答えれば彼女も答える。きっと彼女は約束を守るタイプだ。

「監視役、とでも言えばいいか」

「監視役」

「そう。――なんというか、フロアのあちこちを回って、過不足がないかをチェックし、困っている誰かがいると声をかける。警備員ほど厳重ではなく、コンシェルジュほど丁寧ではない。……まあ、客に紛れてさりげなく監視をしている、という言い方がわかりやすいし、俺の仕事を端的に表している」

 ふうん、と疑問交じりの息をこぼして、真理子は首をかしげた。さらりと肩に髪が流れて、それを手のひらに受けたいと琉偉は思う。

 どうしたことか、彼女のちいさな動きすらも手に入れたいと望んでいる。髪の流れもこぼれる息も、なにもかもを。

 大丈夫だ。かならず彼女は俺に夢中になる。この船が旅を終えるまでに、彼女の心を俺に向けさせればいい。アメリカの港に着いたらちょっとした観光に彼女を連れ出し、飛行機で真理子とともに日本に帰る。いままで俺に夢中にならなかった女性は、いなかったじゃないか。遊び慣れていない女性なら、じっくりと時間をかけて気持ちをこちらに向けなければ。日本人女性は、いくら奔放とは言ってもオープンではない。――そうだ。真面目そうな真理子なら、生涯の伴侶にだってふさわしい。彼女が俺を愛したときに、俺がこの船のオーナー息子だと知っても目の色を変えなければ、真理子を父に紹介し、母にも会わせよう。

 急速に頭の中で展開していく未来設計に、琉偉はニンマリする。

「それって、支配人……、ってこと?」

 真理子の問いに、うなずくべきかどうか琉偉は迷った。

「まあ、そう言えば聞こえはいいが……。雑用係というところかな」

 支配人だと言うよりも、下っ端だと思わせておきたい。そう判断した琉偉の言葉に、そっかと真理子は物憂い顔になった。

「なんでもやらなきゃいけないっていうのは、大変よね。あれもこれもって雑用を言いつけられて、そのくせ責任がどうのとか言われるの。責任は上司が取るものなのに、対応者が悪いとかなんとか言われて……。ちょっとぐらいの息抜きも、したくなるわよね」

「ずいぶんと実感がこもっているな。真理子は、そういう仕事をしてきたのか」

「資料集めとか、作成とか。そういう仕事をしたりするんだけど、発表するのは上司なの。そういうものを作ったのは私なのに、上司はさも自分がやりましたって顔をして、会議に出るのよ。おかげで私はすっかり書類作成が得意になっちゃったわ」

 うんざりとした様子に、琉偉は「それなら真理子が出世をして」と言いかけ、日本は男社会だったと思いなおす。日本人からは自由で平等だと思われているアメリカでも、男社会の気質はある。言えば彼女にイヤな気持ちを思い出させるだけだろう。

 琉偉は極上の笑みを浮かべて、真理子の手を取った。

「そういうものを忘れるために、この船はあるんだ。――真理子はそれを求めて、乗船したんじゃないのか」

 不機嫌に固まっていた真理子の頬がゆるむ。

「そうよ」

「さあ、俺は答えた。次は君が教えてくれる番だ」

 しっかりと手を握ると、真理子は繋いだ手に視線を落として、ポツリと「いままでの自分を捨てようと思って」とこぼした。

「捨てる? 自分を? どうして」

 うん、と音になるかならないかの声でつぶやき、真理子は自分の心を見るように視線を閉ざした。琉偉は彼女の唇が開くのをじっと待つ。

 しばらくして、真理子は淡々とした口調で重たそうに唇を動かした。

「私ね、ずっとイイ子でいたの。そうすれば親はよろこぶし、学校でも教師ウケはいいし。――でも、勉強ばっかりしていたとか、すっごく頭がよかったとかじゃなくって。ちゃんと友達はいたし、それなりに楽しく過ごしていたんだけど」

 そこで言いよどんだ真理子に勇気を送るため、琉偉はもう片手も伸ばして真理子の手を包んだ。聞かせてほしいと瞳に乗せて真摯に見つめれば、真理子は眉をさげて自嘲ぎみに続きを話す。

「妹が……、結婚をして子どもを産んだの。私とは正反対に、好き勝手して親を心配させて、すごく派手で不真面目で……。不良ってほどじゃないけど、問題児とは言える子なのね。結婚をしたのも妊娠しちゃったからで。……それでいろいろとあったんだけど、子どもが生まれてしまうと、いままで私のようになってほしいって妹を責めてた両親が、コロッと私を問題児扱いするようになっちゃったの」

「……どうして?」

 真理子はゆるくかぶりを振って、深く重い息を吐いた。

「いろいろと問題を起こしていた妹は、イイ人を見つけて落ち着いたのに、ずっと真面目にソツなく生きてきた姉には、どうして誰も現れないのかしらねぇ、だって」

 沈黙が落ちる。

 琉偉はなんと声をかけるべきなのか、わからなかった。

 よくある話ではあると思う。日本に限ったことじゃなく、アメリカでもたまに耳にする話だ。

 Honesty doesn't pay.

 正直でいても、得をすることはない。真理子の場合は正直ではなく真面目だが、まあ似たようなものだろう。

 しかしここで、よくあることさと言ってしまえば彼女を傷つける。たとえ世の中に多くある事柄でも、彼女にとっては自分自身の大問題なのだ。

「……それで、真面目を止める手はじめに、この船に乗ってカジノにコインをつぎ込んでいたというわけか」

 視線を落としたまま、真理子は唇を笑みの形にゆがめた。

「まあ、そんなところかな。バカだなぁって思うんだけど、ハメの外し方がわからなくって……。いままで貯めた貯金をぜんぶ使いたいなって思って。でも、欲しいものって特にないし、いきなりたくさん買い物をしたら、まわりにビックリされるでしょう? それで変に気遣われたら居心地が悪いし、パチンコとか競馬とか、そういうのに行く勇気はなくって。――そんなときに、豪華客船のことを知ったの」

「カジノがあるからか」

「それもあるし、海外旅行気分にもなれるでしょう? 日本語が通じるって聞いたし、旅行代金もけっこうしたから、それでお金もたっぷり使えるし……」

「とにかく、お金を使いたかった?」

「そう。真面目にコツコツ貯めてきたお金をパーッと使ってしまえば、せいせいするかなって。……この旅行で、私の中身がすっかり変わるなんて思ってないわ。ただ、現実的じゃないっていうか、私じゃない私を過ごしてみたかったの。――――きっと、船を降りたらいままでとおなじ、真面目でなんの面白味もない私に戻って、コツコツ貯金しながら上司の不満をグチッたりする地味な生活に戻るのよ」

 あきらめを乗せた笑顔はさみしげで、琉偉の心が見えない手にギュッと掴まれる。その痛みに眉をひそめると、真理子はあわてて琉偉の手から自分の手を引き抜いた。

「ごめんなさい。グチを言ってしまって。つまらなかったよね」

「いや」

 ますます君が欲しくなった。

 琉偉は立ち上がり、真理子に手を差し伸べた。

「それなら、もっと船旅を楽しめばいい。そのドレスもそのために買ったんだろう? 俺と待ち合わせるまで、なにをする予定だったんだ。ひとりでできることか。それとも、ふたりでもできることか。――ふたりでできることなら、いっしょに過ごそう」

「でも……、仕事中じゃないの?」

 すばやく真理子が左右に視線を走らせる。琉偉がこうしてサボッているのを上司に見つかり、とがめられるのではないかと心配してくれているらしい。

 この船の責任者は俺だから、どこでなにをしていようと、誰にもとがめられる心配はないさ。

 心の中で告げて、琉偉は手のひらを揺らした。

「問題ない。――ほら、真理子」

 行こうと促せば、真理子はおずおずと指先を琉偉の手のひらへ乗せた。グッと細い手首を掴んで、真理子をイスから立ち上がらせる。

「きゃっ」

「なにも決めていなかったのなら、あちこちを見てまわろう。真理子はまだ、この船のすべてを見てはいないだろう?」

「……でも」

「大丈夫だ。こうして女性とふたり、船内を歩いていたら客の誰もが俺を船の関係者だとは思わない。素直な客の反応が見られる。つまり、仕事の一環として、という言い訳がたつということだ」

 キョトンと目をまたたかせた真理子が、わずかの間を置いて吹き出した。

「なにそれ……、すごい言い訳ね」

 彼女の笑顔に照らされて、琉偉の目に映る景色の色彩が鮮やかになった。

 俺は自覚以上に真理子に惹かれているらしい。これは本腰を入れて、彼女をモノにしなくては。

 追いかけられ、あしらうばかりだった琉偉は、追いかける楽しみにほくそ笑んだ。

   * * *

 琉偉のほほえみに胸を熱くときめかせつつ、真理子は彼の言い訳を頭の中で繰り返した。

 客に紛れて客の反応を確かめられる、なんて……。

 そんな言い訳が上司に通用するとでも思っているのか。それとも、そんな言い訳を過去にもしたことがあって、通用すると知っているのか。

 ズキリと真理子の心が痛む。

 彼とは乗船の間だけの恋人という取り決めだ。きっと琉偉はこうやって、ほかの女性とも短い恋を仕事の合間に楽しんでいたのだろう。

 あらためてそのことを確認すると、落胆に体が重くなった。けれどそれを差し引いたとしても、琉偉に声をかけられて、短い恋を得られたことはよろこばしいと感じている。

 琉偉はとても魅力的だ。

 すっきりと整った、精悍な彫りの深い顔。実直そうな黒髪に深い海を思わせる青い瞳。広い肩に厚みのある胸。なめらかな腰のくびれに、キュッとひきしまったヒップ。そこから伸びるたくましい太もも――。

 彼との情事が頭をよぎり、真理子の肌は熱くなった。

 なにを考えているのよ、私は。

 はしたない思考を振り払おうと、視線を周囲に向けて別の興味を引き出そうとする。そうしてキョロキョロしていると、琉偉に「どこか行きたいところはある?」と問われた。

「船のパンフレットは読んだから、どこになにがあるのか、だいたいは知っているの。でも、なんていうか……、どれもピンとこないっていうか。どこも、それほど強く行きたいとは思えないの」

 ごめんなさい、とつぶやくと、なにがと返される。

「あなたの職場の悪口を言ったみたいだから」

「悪口? 真理子はこの船がキライなのか?」

 ううん、と首を振ると、真理子の黒髪がやわらかく揺れた。

「好きも嫌いも……、まだこの船のことをよく知らないの。すごく魅力的だとは思うけど」

 琉偉のように、この船がとても魅力的であることはわかるけれど、それは表面上の、世間一般的な軽い関心程度のもので、本当の意味でのよさを知るほど接してはいない。

 もっと知りたい。

 この船の魅力よりも、琉偉のことを。

 そう思いながら真理子が琉偉を見上げれば、琉偉はいたずらっ子のようにニッコリとした。

「それじゃあ、たっぷりと俺がエスコートをさせてもらおう。もともと、そのつもりでいたんだ。この船は金持ち連中だけが楽しむものじゃない。真理子のような、ふつうの女性が楽しめる場所でもあると知ってもらおう」

「それで、私の口から宣伝させて、お客様を呼び込むつもり?」

「それはいいな。口コミはあなどれない上に、宣伝コストがかからない」

「しっかりしているのね」

「俺の給料にかかわってくる問題だからな」

 おどけてみせる琉偉にクスクスと笑いながら、真理子はこんな出会いがあるのなら、もう充分に最高だわと心の中で答えた。

「それじゃあ、私みたいな真面目な女が、現実を忘れて夢中になれるひとときに連れて行って」

「まかせてくれ」

 自信満々に請け負った琉偉が、サッと真理子の全身に視線を走らせる。

「真理子は運動と観劇と、どちらが好みだ?」

「運動はあんまり得意じゃないわ。嫌いじゃないけど」

 琉偉は得意そうねと、力強くシャツを押し上げている胸筋に視線を置きながら答えた。

「プールは嫌い?」

「嫌いじゃないけど、水着を持っていないの」

「持っていなくても、ここで買える。――この船は、手ぶらで乗り込んでも不便はないさ」

 琉偉と手を繋いだままショッピングモールに足を踏み入れた真理子は、本当にそうねと感心した。

 この船には、なんでもそろっているわ。街がそっくり海に浮かんでいるみたい。

「それだけのお金を持っていれば、の話でしょう? 庶民はなるべく自分の持っているものを使って、節約しようと考えるものよ」

「真理子は、そういうものを忘れて散財しようと考えているんだろう? だったら、俺の言葉にそのとおりだと言っておけばいい」

 真理子は赤くなった。

 琉偉の言うとおりだわ。私はそのためにここに来たはずなのに、買わずにすむことを考えている。このドレスだって、思い切って船の旅と琉偉との恋を楽しもうと買ったはずなのに、すぐにいつもの考えのクセが出てしまう。

「気にしないでくれ、真理子。俺は君に思いっきりこの船を楽しんでもらいたくて言っただけで、非難をしているわけじゃない」

「わかってる。――そうじゃなくって、真面目な私とお別れして、うんと遊ぶって決めたのに、そうできない自分にあきれただけよ」

「考え方のクセなんて、そう簡単に抜けはしないさ。それを抑えるために、俺を利用すればいい。ひとりで過ごすより、誰かといるほうがハメを外しやすいだろう? 俺が真理子の心のタガを外してあげるよ」

 魅惑的な誘いに、真理子の心臓が早鐘を打つ。

 もうとっくに、心のタガは外れているわ。というか、ガタガタになっていると表現したほうが、ピッタリかもしれない。こんなふうに男の人と手をつないで歩くのに抵抗がないことも、乱暴なキスやそれ以上のことをされたのに怒りもせずにいっしょにいるなんて信じられない。

「それじゃあ、まずは船の中を案内してくれる? 私まだ、船の中を見て回れていないのよ。どこか一か所に決めてしまうんじゃなくって、ゆっくりとお散歩をして、それからどこで楽しむかを決めたいわ」

「なるほど。それもそうだな。俺としては真理子の水着姿を見たいんだが、しかたがない。まずは船のあちこちを散策しよう。――時間はまだ、たっぷりある。真理子の水着姿は後の楽しみに取っておくよ」

 軽く片目を閉じられて、真理子は真っ赤になった。

「私の水着姿を見ても、ちっとも楽しくなんてないわ」

「楽しいか楽しくないかは、俺が感じることだから」

「それは……、そうだけど」

 ニコッと琉偉が笑みを深める。

「いまから水着を買って、プールに行ったとしてもすぐに昼食の時間になってしまうから、あちこちの店を見学しがてら水着を買って、プールは明日たっぷりと楽しもう」

「仕事はいいの? ひとところにとどまっていたら、意味がないんじゃない?」

 プールで遊びほうけていたら、さすがに客に紛れて観察を、なんて言い訳は苦しいだろう。

「俺の仕事の心配をしてくれるのか」

「船を降りたらクビになった、なんて居心地が悪いもの」

「そうなったとしても、真理子のせいじゃない」

「でも、その原因を作ったのは私だから」

「損な性格をしているんだな」

 言葉に詰まって、真理子は足元に視線を落とした。責任感が強い、という言い方をしてくれればいいのに、欠点と指摘するような言葉を使われた。自分でも薄々はわかっていたことだけれど、ハッキリ言われるとモヤモヤとしたものが胸にわだかまる。

「そうやって真面目に、自分は悪くなくてもそんな気がして、あれこれと世話を焼いて生きてきたのか」

「……ムダな苦労だと言いたいの?」

 うらめしい声になってしまって、真理子は居心地が悪くなった。

「真理子」

 頬に琉偉の大きな手が触れる。いつくしむ気配に、真理子の心臓がドキリと跳ねた。視線を持ち上げると、琉偉の瞳が陽光を受けてきらめいている。深く広い海面に日の光が躍っているみたいだと、真理子は魂ごと彼の瞳に吸い寄せられた。

「そうして君は、自分に言い聞かせてきたのか? しょうがない、と」

 青い瞳はどこかさみしげで、真理子の息が切なく詰まる。どうして琉偉が悲哀を帯びた目をするのだろう。

「琉偉」

 彼の名が口をついて出る。頬に触れている琉偉の親指が動いて、彼の顔がゆっくりと近づいてきた。視界いっぱいに琉偉の顔が広がって、唇が期待にうずく。

 けれど寸前で琉偉は動きを止めて、彼の息だけが唇に触れた。

「明日、休みが取れるように上にかけあおう。それで休みが取れたら、真理子は気兼ねなく俺と遊べるな?」

「そんなことができるの?」

 ドキドキと激しく波打つ心を抑えて言えば、琉偉はスッと顔を離した。キスをされなかった唇に落胆が広がる。

「これでも真面目に勤めているんだ。そのくらいの休暇、わけなく許可をもらえるさ。それに、この船で働いているのは俺ひとりじゃない」

 なるほどと真理子はうなずいた。これほど巨大な船の旅を快適に保つには、相当数の従業員がいるだろう。船旅の間に彼等にも休日はあるだろうから、琉偉はきっとその休日を明日に移動したいと、おなじ職務の誰かに持ちかけるつもりなのだと解釈する。

「こんなふうに、私をナンパして遊んでいるのに、真面目に勤めているなんて冗談でしょう」

 真理子はわざと、言いつけないからかいを口にしてみた。言ってから、機嫌を損ねてしまうかもしれないとヒヤリとする。

「真理子の考えている真面目と、俺たちが思う真面目は違うのさ」

 そう言って笑った琉偉に、真理子はホッとした。

 私もこういう冗談を言えるのね。

 それはきっと、相手が琉偉だからだろうと思うと、胸の奥が温かくなった。
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