紅の呪い師
『庸の胸には紅の 隆の名渦巻く模様あり』
若くして一人前の犬芸人となった美青年・彪林(ひゅうりん)は、自信家で少々傲慢な性格だった。ある日、そんな彪林が所属する旅芸人の一座に、五人の少女が売られてくる。少女たちに稽古をつけることとなった彪林は、その中でもひときわ異様な雰囲気を放つ龍翠(りゅうすい)という少女に目をつけるが──。
素直になれない捻くれ者が、ひとりの少女に心をかき乱されていくさまと、少しずつ歪んだように変化していく一座を描いた奇譚。やがて物語は、欲望と復讐の渦巻く怒涛へと紡がれていく。
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