貴重な男の中で一番優しいのは俺らしい

クローバー

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トラウマを克服したらしい

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キーンコーンカーンコーン



お昼ご飯イベント…じゃなくて、お昼ご飯の時間になった。



「早香、修史くん、ご飯食べよ!」



天音さんに誘われたのでありがたく一緒にご飯を食べる。

一人よりも友達と食べるご飯の方が美味しい気がするからね。

話をしながらご飯を食べているとき、ふと俺は気付いた。



「あれ、天音さんその量で足りる?」

「んっ!?」



かなりデリカシーに欠ける発言だが、見るからにお弁当の量が少なかったので聞いてみた。



「ははっ、ちょっと今月ピンチでね、あんまり食費にかけられないんだ。…なーんてね、うそうそ、ただのダイエットだよ!」



(んー?今の反応は後者の方は嘘だな。恋愛シミュレーションゲーム的に分かる。もしかして天音さん、自分で作ってお金も自分で出してるのかな?…素敵だな。俺も見習ったほうがいいかもしれん。)



「あ、そうなの?スタイルいいから(貧乳だし)、ダイエットなんて全然必要ないのに」

「…なんか一瞬変な含みを感じたんだけど?…まあいいや、女の子って細かいところが気になるのさ」

「そうなんだ、知らなかったよ」



そう俺と天音さんと話している時、早香さんは自分と天音さんの体型を比べてショックを受けていた。

二の腕、お腹、お尻、太ももの細さが完敗で、特に太ももを比べた時が一番ショックが大きかったようだ。

…大丈夫だよ、筋肉で太ももがムッチリなっているのは、俺にとっては大好物だから。



そんな早香さんの様子を横目で見つつ、雑談を続けた。

しかしその途中、やっぱり天音さんはもっと食べた方がいいんじゃないかという俺の心配性な面が出てしまった。



「えいっ!」



自分の弁当のおかずを幾つか勝手に天音さんの弁当箱の中に入れる。

考えていたら体が勝手に動いた感じがした。



「昨日、味見して貰えなかったからさ。どうか食べてみてよ!」

「え!?あっ、う、うん。分かった。…ありがと」



天音さんは卵焼きを箸で摘まむと、ゆっくりと口へ運び、パクっと食べた。



「…ん!美味しい!」

「そうか、なら良かった。お世辞じゃないことを祈るよ」



(…修史くんは少し心配性なのかな?まあ、でも…やっぱり優しい人なんだね。)



天音さんは頬を緩めた。

本当に美味しかったようだ。

…アニメの主人公って大抵料理出来るから、それに憧れて独り暮らしの時に練習しといて良かったよ。

「料理出来ればアニメの主人公になれる!」とオタク友達が言っていたあの頃を少し思い出した。



じぃ~

(天音いいなー。う、うらやましい。)



お、何やら羨ましそうにしている早香さんがいる。

それに気付いた天音さんは、俺にアイコンタクトをしてきた。



(修史くん。早香にも分けてあげて。)

(ふふっ。おけおけ、任せて!)



アイコンタクトを返し、早香さんにも分ける。



「えっ!!あ、ありがと。う、うれしいな、えへへ!」



そういって喜ぶ早香さんの笑顔は飛びっきり明るくて可愛かった。

本当に早香さんは分かりやすくていいなぁ。



((あの二人ばっかりずるい!松本くん、私にも構ってよ~!))



クラスの女子の視線もあったので、今度手作りお菓子でも皆にあげようかなと思った。

皆、遠慮してるからね。





ー 昼食が終わった。



そんな中、俺は今、危機的な状況にいる。



なんと、なんと!本日の体育は水泳だったのだ!

俺は水着持ってなかったから休もうとしたが、体育の女の先生が直接、水着を渡しに教室まで来てくれたので、参加することにした。

男はこのクラスでただ一人なので、女子達と一緒に水泳の授業を受ける事が出来ると言われた。

勿論、ありがたく受けさせていただく。



じゃあ、何が危機的状況かだって?

良く考えて欲しい。

JKと一緒にプールだよ!?

心が25歳の男性が高校生とプール。

俺の心の中ではいけないことをするような感覚になってるし、俺の息子が張り切ってしまっているのだ。

この体の息子は大型モンスターなのだよ。



この世界の男の水着は全身が隠れるように出来ている。

しかし、当然ながら体のラインは分かるわけで、主に今は下腹部が目立ってしまうわけだ。



可愛い女子高生のスク水姿を想像しただけで、俺は更衣室から出れない状況になっているのだよ。

このまま堂々と女子の前に姿を見せるわけには行かないのだよ。

仮に出たとしたら、女子達がどう思うのかはわからないが…。



ねっ!危機的状況でしょ!?

まあ、もう一つの理由もあるんだけどね。



(俺は賢者、俺は賢者、俺は賢者!)



俺は取り敢えず、平常を保つため精神統一に取りかかる。

女子高生に対する邪な感情を消す。



(高校生相手に何を考えてるんだ、たかがスク水見ただけで紳士的な俺ならどうって事…あるわ。)



邪な感情を俺から消すことなど不可能だったので、新たな性癖に目覚めてみる。



(俺はロリコン俺はロリコン俺はロリペド野郎!)



…よし!大丈夫だ!これでJK見ても何も思わないぞ!

昔から何故かアニメの幼女キャラに興奮する事もあった俺は、簡単にロリコン紳士になることが出来た。



コンコン!

更衣室のドアがノックされる。



「松本くん、授業始まってますが…どうかしましたか?水着合いませんでしたか?」

「だ、大丈夫です!す、すぐに行きます!」



更衣室のドア越しに先生が呼ぶ声が聞こえたので、すぐに返事をして更衣室から出る。



…じっ!

俺が更衣室から出た瞬間、食い入るように女の子達に見られた。

そんなに見つめられると…ちょっと照れる。



((やべー!松本くんの体のライン、エロすぎる。しかも、引き締まってて超かっこいい!))



注目を浴びて恥ずかしくなりながらも、準備体操をする。

勿論、万が一があってはいけないので、慣れるまで極力女子を見ないようにする。

危機的状況を回避する事には成功した。



しかし、俺はもう1つ、今度は真面目なことで水泳の授業をやれない事情があった。

それは、前の世界でのトラウマだ。



準備体操が終わり、振り返ってプールを見た瞬間、俺はとあることを思いだし、動けなくなった。

体から一気に血の気が引いて行くのがわかる。

俺はその感覚に耐えながら、何とか体を動かし冷たいシャワーを浴びて恐る恐るプールに入る。



(っ!あ、やっぱり…ダメだ。)



ここまで完璧と言って良いほど、弱点が無かった俺だが、一つだけ何より苦手、いや恐ろしく怖いものがある。



それは、冷たく深い水場だ。

理由は、前の世界で釣りをしていたときに過って落ち、死にかけた事があるからだ。



水を飲み、もがき、パニックになった。

何も出来ず死ぬかと思ったが、一緒に来ていた釣り仲間に助けられて九死に一生を得た経験があるのだ。

それ以来、釣りはしていないし克服しようともしなかった。



(…無理だ、怖い。ダメだ、俺には無理だ…。)



トラウマがよみがえり、体が震える。

松本修史という人間の魂が悲鳴を上げているのだ。

下を向き、ただ水を眺める事しか出来なかった。



「…寒いの?松本くん、顔真っ青だけど大丈夫?」



そんな俺の様子に気付き声をかけてくれたのは、天音さんではなく、意外にも早香さんの方だった。

下から僕の顔を覗きこみ、じっと顔を見つめてくる。

その顔はすごく心配そうな顔だ。



「ん?どうした?二人とも」



そして、異変に気付いた天音さんも俺の横に来てくれた。

水着の女子二人に挟まれている状況なのに、その事を喜ぶことすら出来なかった。



(…何してんだ俺、カッコ悪い姿見せちゃだめだろ!心配させるな!完璧に…完璧な風に見せないと!)



前の世界で出来なかった事を、隠そうとした。

この世界では完璧なかっこいい修史になりたかったから。



けれど、余裕は見せられなかった。

「あー、大丈夫大丈夫、何でもないよ」と言いたかったが、言えなかった。

俺は結局、動けなかった。



(…俺ってトラウマの一つも克服出来ない、ダメな奴なんだ…な。姿は変わっても本質のダメな俺は…変わっていない。変われていない…のか。)



とても…とても悲しい気持ちになった。

そんな時だった。



ギュッ!

「…えっ…」



急に両手に暖かさを感じた。

見ると早香さんは俺の右手を、天音さんは俺の左手をそっと握っていた。

何か察したのだろうか?二人は温かい笑みを浮かべていた。

「大丈夫だよ!」と言っている気がした。



プールの中なのに、温かくて柔らかいその手は、俺に安心を与えてくれた気がした。

俺の中にあった氷が溶けたような感じがした。



(早香さん…。天音さん…。…ありがとう。)



いつの間にか、俺の震えは完全に止まっていた。



「一回、プールから上がろ!松本くん!」

「そうそう。一回上がりなって!」

「…ああ、そうするね。ありがとな、早香さん、天音さん」



二人の手に引かれながら、プールを上がるはしごのところまで行き、プールサイドに座り込む。



((松本くん、どうしたのかな?様子おかしいけど?))



クラスの何人かも俺を心配そうに見てくれている。

…少し自分が情けなくなった。



「松本くん、どうかしましたか?」



体育の先生が心配して近寄って来たので、少し休ませて欲しいとお願いをする。



「分かりました。早香さん、天音さん松本くんの様子を見てあげて下さい。もし、必要なら保健室まで運んであげてくださいね!」

「「分かりました!」」



そう言うと先生は皆の元へ戻っていった。

皆の心配そうな視線を感じるなか、俺は早香さんと天音さんに事情を話す。

勿論、前の世界とは言わず、小学生の頃の出来事として説明した。



「…そっか、そんな事があったんだね。大丈夫、無理しなくていいよ!」

「…そうなんだ。…ありがとね、私達に教えてくれて」



二人は安心させるような笑顔で、優しく俺を見つめていた。



(松本くん、大丈夫だよ。私がついてるから!力にはなれるかわからないけど。私、がんばるよ!)

(修史くんにも、苦手な事があったんだな。…そんな辛かったことを話してくれた修史くんを支えられればいいな。)



プールから上がってからも、二人とも両手で包み込むように手を握ってくれていた。

…心から安心出来た。

その暖かみは、何よりも嬉しく、魅力に感じた。



後になって思った事だが、この時から二人は俺の中で特別な存在に変わっていたのかもしれない。



「…二人ともありがとね。もう、大丈夫!多分、泳げるよ」



二人に励まされた俺は、立ち上がりプールへはしごを使ってゆっくりと入る。

プールの中に立ち、自身を鼓舞する。



(いける、俺ならいける。二人が支えてくれたんだぞ!ここで治せなきゃ、一生治らねぇだろ!根性みせろ!俺!)



そして、深呼吸をしてプールに潜り目を開ける。

少し怖さを感じたが、そのままスイスイと泳ぐことに成功した。



「やった!二人とも、俺、やったよ!」



俺はトラウマを克服した。

呪縛から解き放たれた気がした。

嬉しかった。

二人に支えて貰った事で、嘘のように心が軽くなっていた。

こんなにも簡単にトラウマが治るとは思ってもいなかった。

これも異性の力だろうか?それとも早香さんと天音さんだからだろうか?



「ありがとう、本当にありがとう!」



プールに入って様子を見てくれた二人に駆け寄り、二人の手を取り俺はお礼を言った。



「松本くん!よかったね!」

「修史くん。…おめでと!」



二人は自分の事のように嬉しそうに微笑んだ。

俺の弱い姿を見て、優しく支えてくれた二人に心から感謝した。

二人に対しての意識が、俺の中で変わった気がした。
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