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第二章
ガーデンパーティー(3)
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ーーーー兄上?
それって、ジルはレイザーン殿下のお兄様って事?
なら、ジルはこの国の第一王子?
でも、ゲームには出てこなかったわ。
それに、第一王子がいるならなんで、第二王子のレイザーン殿下が王太子なの?
あぁ。いや、まって。確か、第一王子は体が弱いから表には出てこれないんだったんかしら・・・。
ズキズキと頭が痛む。
この痛みは知ってる。
過去を思い出す時、必ずこの痛みに襲われてきた。
ーーーーそう言えば前にレイザーン殿下に聞いた事があるわ。
体が弱く一年のほとんどを寝て過ごしている兄上がいると。
兄上が健康で何の問題もなかったなら、今ここに居たのは自分では無いと。
それに、わたくしはなんて返したんだったのかしら。
そう、確かーーー
『まぁ。そんなことありませんわ。例え、ジルヴェルト殿下がご健康であったとしても、王太子の座はレイザーン殿下のものでしたわ。それに、第一王子であるのに病弱に産まれたジルヴェルト殿下にも非があるのではなくて?』
あぁ。そうだ。
私、わたくしは、寂しそうに目を伏せたレイザーン殿下に何とか笑って欲しくて、いつも、いつも、彼の言う事に頷いて、持ち上げて、そしてーーーー。
「アンジェリカッ!」
その声にハッとして、一気に思考が戻った。
「ジル・・・?」
「大丈夫か?アンジェリカ。」
「えぇ。大丈夫よ。」
少しだけほっとした表情をしたジルが目に映る。
あれ?わたくしは、今、何を・・・。
まだ少しだけ痛む頭を抑えながら考える。
今のは何?わたくしの記憶・・・なの?
それとも、ゲームのワンシーンかしら?
でも、それにしては視点がヒロインじゃないのはおかしいわよね。
どういうこと・・・?
「アンジェリカ嬢、顔色が悪い。直ぐに医者を・・・」
「いっ、いえ、本当に大丈夫ですわ。ご心配なく。って、へ?」
レイザーン殿下の申し出に慌てて首をふりながらお断りしていると、いつの間にか隣に来ていたジルに持ち上げられた。
「ジ、ジルッ!?」
「おい、暴れるな。」
「えっ、でも、だって・・・」
お、お姫様抱っこって!?
わたくしが顔を赤くしながら慌てていると、ジルはレイザーン殿下に「俺が連れていく。」とそれだけ言うとすたすたと歩き出してしまった。
「わ、わたくしなら、平気ですわっ!お、下ろしてくださいましっ!」
「いいから、少し大人しくしてろ。」
「でも、ジル。さっきから手が震えてるわ。」
そう言って、プルプルと震えるジルの腕をつついてみる。
「・・・気の所為だ。」
「ふふっ、無理しなくて良いのに・・・。」
と、そこまで言って私は気づく。
「ジル・・・。さっき何人かに見られたわ。大丈夫なの?」
「なにが?」
「いえ、だって、ジル。貴方、婚約者は?」
「あぁ。いないよ。候補ならいるけど。」
「なら、誤解されるような事はしない方がいいわ。やっぱり、下ろして。」
ジルのその言葉にわたくしはやらかした気持ちでいっぱいになる。もしこの事で、ジルと候補の人が上手くいかなかったら・・・。
「もう、少しで着くから待ってろ。」
そんなわたくしの気持ちなんかお構い無しにジルはそう言った。
「弁解にはついて行きますわ・・・」
「は?なんの?」
「このお姫様抱っこについてですわ!気分の悪くなったわたくしを心配した貴方が運んでくれただけだと、わたくしからも説明を・・・。」
「必要ない。」
「え?なんで・・・」
「ほら、着いたぞ。」
そう言ってジルに下ろされたのは小さな小屋だった。
「ここは?」
と、わたくしが問えば
「俺の家だ。」
と、ニッと笑って扉を開き私を、招き入れた。
それって、ジルはレイザーン殿下のお兄様って事?
なら、ジルはこの国の第一王子?
でも、ゲームには出てこなかったわ。
それに、第一王子がいるならなんで、第二王子のレイザーン殿下が王太子なの?
あぁ。いや、まって。確か、第一王子は体が弱いから表には出てこれないんだったんかしら・・・。
ズキズキと頭が痛む。
この痛みは知ってる。
過去を思い出す時、必ずこの痛みに襲われてきた。
ーーーーそう言えば前にレイザーン殿下に聞いた事があるわ。
体が弱く一年のほとんどを寝て過ごしている兄上がいると。
兄上が健康で何の問題もなかったなら、今ここに居たのは自分では無いと。
それに、わたくしはなんて返したんだったのかしら。
そう、確かーーー
『まぁ。そんなことありませんわ。例え、ジルヴェルト殿下がご健康であったとしても、王太子の座はレイザーン殿下のものでしたわ。それに、第一王子であるのに病弱に産まれたジルヴェルト殿下にも非があるのではなくて?』
あぁ。そうだ。
私、わたくしは、寂しそうに目を伏せたレイザーン殿下に何とか笑って欲しくて、いつも、いつも、彼の言う事に頷いて、持ち上げて、そしてーーーー。
「アンジェリカッ!」
その声にハッとして、一気に思考が戻った。
「ジル・・・?」
「大丈夫か?アンジェリカ。」
「えぇ。大丈夫よ。」
少しだけほっとした表情をしたジルが目に映る。
あれ?わたくしは、今、何を・・・。
まだ少しだけ痛む頭を抑えながら考える。
今のは何?わたくしの記憶・・・なの?
それとも、ゲームのワンシーンかしら?
でも、それにしては視点がヒロインじゃないのはおかしいわよね。
どういうこと・・・?
「アンジェリカ嬢、顔色が悪い。直ぐに医者を・・・」
「いっ、いえ、本当に大丈夫ですわ。ご心配なく。って、へ?」
レイザーン殿下の申し出に慌てて首をふりながらお断りしていると、いつの間にか隣に来ていたジルに持ち上げられた。
「ジ、ジルッ!?」
「おい、暴れるな。」
「えっ、でも、だって・・・」
お、お姫様抱っこって!?
わたくしが顔を赤くしながら慌てていると、ジルはレイザーン殿下に「俺が連れていく。」とそれだけ言うとすたすたと歩き出してしまった。
「わ、わたくしなら、平気ですわっ!お、下ろしてくださいましっ!」
「いいから、少し大人しくしてろ。」
「でも、ジル。さっきから手が震えてるわ。」
そう言って、プルプルと震えるジルの腕をつついてみる。
「・・・気の所為だ。」
「ふふっ、無理しなくて良いのに・・・。」
と、そこまで言って私は気づく。
「ジル・・・。さっき何人かに見られたわ。大丈夫なの?」
「なにが?」
「いえ、だって、ジル。貴方、婚約者は?」
「あぁ。いないよ。候補ならいるけど。」
「なら、誤解されるような事はしない方がいいわ。やっぱり、下ろして。」
ジルのその言葉にわたくしはやらかした気持ちでいっぱいになる。もしこの事で、ジルと候補の人が上手くいかなかったら・・・。
「もう、少しで着くから待ってろ。」
そんなわたくしの気持ちなんかお構い無しにジルはそう言った。
「弁解にはついて行きますわ・・・」
「は?なんの?」
「このお姫様抱っこについてですわ!気分の悪くなったわたくしを心配した貴方が運んでくれただけだと、わたくしからも説明を・・・。」
「必要ない。」
「え?なんで・・・」
「ほら、着いたぞ。」
そう言ってジルに下ろされたのは小さな小屋だった。
「ここは?」
と、わたくしが問えば
「俺の家だ。」
と、ニッと笑って扉を開き私を、招き入れた。
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