朝が来るまでキスをして。

月湖

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88 激しさに慣れたカラダ side hikaru

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「んんあっ・・ああっ・・っああ・・っ」



抜けるギリギリまで腰を引き、すぐにまた根元まで埋められる。

内壁をこれでもかと擦り上げられ、奥に行けばイイトコロを強く押されて、声も我慢できないし、お互いの腹の間にある俺のだってもう限界で・・・。

なのに。



「い、ぁっ・・ッ!放してッ・・イかせて・・っ!」



根元を強く握られて、放出できない熱がカラダの中で暴れ回る。

高く上がる自分の啼き声と、出し入れされる度に聞こえるヌチュッとしたヤラシイ水音が更に熱を煽って。

意識がソコだけに集中して何も考えられなくなりそう。



「あああんっ・・ふああっ・・イイ、ッ!!からぁ・・っも・・んんっ!」



覆い被さってきた彼のキスを夢中で受け、無意識に自分で腰を押し付けていた。



「ひとりでイったら後がツラいと思うけど? それでもいいならイかせてやるけど」



「んっ・・や、だぁ・・あっ・・も・・っ」



耳元で響く声にすら感じて。

離したくないと彼の首に腕を回し、腰を挟んだ脚に力を入れた。

そうするとまたクスクス笑われる。



「なに(笑) 動かねえ方がいいの?」



「や・・っあ、なん、で?」



急に動きを止めた彼。

直後には今の今まで激しく攻められていたカラダが続きを求めて疼いてくる。

ナガレくんの大きなモノを受け入れてるソコが、直接的な刺激を求めて蠢いているのを自分自身でも感じていた。



「なんで、って(笑) こんなホールドされたら動けないっしょ(笑)」



言いながらそれでもゆっくりぐーっと腰を押し付けられて、アツい塊が奥を拡げ、同じ速度で戻っていく。



「んんっ・・ふ、ぁ・・っ」



ゆっくりゆっくり。

今までされた事のないSEX。

自分が大事にされてると勘違いしそうなほどの優しい動き。

ナガレくんが近くて、求めた分キスもしてもらえて、もの凄くキモチイイ。


けど。


自分に嗤ってしまう。

キモチイイ、けど、物足りなくなってくる。



「んん・・っ」



「ふふ」



彼が笑う理由が分かっていても止められない。



「ああっ・・んっ」



激しいSEXに慣らされたカラダが求めるまま。

脚を大きく開き、自分の腰を振り回していた。



「んああぁ・・っ・・はぁ・・・っ」



ナカを擦られるのが堪らなく、イイ。



「ホントにさ・・・ふふ」



そうだよ。

淫乱、なんだよ。

強欲で。

だからもっと、ちょうだい。


――――あなたの、全部。


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