朝が来るまでキスをして。

月湖

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106 赤面 side hikaru

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「ああっ・・やめ・・っ」



それきり、黙ったまま彼はすぐにまた俺のを扱き始める。

唇も指も噛むのを止められ、閉じてもすぐに解けてしまう唇からは堪えきれない嬌声が漏れる。


どうしろ、って、いうのさ・・っ


上下する彼の手はスムーズで、自分のが先走りを零してるのが分かる。

場所も忘れて溺れてしまいそうだ。



「いやだ・・ッナガレ、く・・っキス、して・・っ」



自分では溢れる声を止められない。

思わず叫ぶと、彼がふっと笑ったのが分かった。



「最初からそうすりゃいいのに」



・・・・・。



聞こえてきた言葉に思わず思考が止まる。



「・・・そんなの・・・」



そんな、カップルみたいに甘い事、したことないじゃん・・・。



「ふふ。ご褒美、つったろ?」



「ご褒美・・・」



「ウザいの、追っ払ってくれたじゃん。だからご褒美(笑) 嬉し?」



・・・ご褒美、なの? コレ。

その割にアナタが楽しそうだけど。



「・・・え、・・と」



なんと言ったものか戸惑っていると、



「あれ? 嬉しくない? いつもみたいに酷くされたい?」



「い・・っ!」



彼はニヤリと笑いながら俺のを握った手に力を込めた。

瞬間的にビリビリとソコが痺れる。



「痛いよ・・」



「なんも言わないし(笑) 酷くされるのも好きじゃん(笑)」



その証拠、というようにそんな事をされても萎えない俺のを見る彼。


あなたが俺のカラダをこんなにしたんでしょ。


そう思って見つめていると、クスクス笑いながら今度は優しくゆるゆる撫でてくる。



「どっちがいい?」



「・・・こっちの、が、いい・・っあ、ん!」



優しく、時々強く、緩急を付けての愛撫は大きく勃ちあがった俺のに限界を連れてくる。



「ほら、早くしないとまた声出んじゃね?」



俺の腕をまた首に巻きつかせた彼は、自分でしろと俺を促した。



「声漏らしたら、お仕置きにここで犯してあげよっか(笑)」



・・・嘘でしょ。



「ここはやだ・・・」



落ち着かないし、時間無いし、何よりジェルとか無いから痛いし。



「あ・・・っ」



浮かんだ自分の考えに自分で赤面する。



「ふふ。じゃ、頑張れ(笑)」



「っんんん・・っ」



ご褒美と言った優しいキスに唇を塞がれ、多分今度こそ俺をイかせるつもりなのだろう手が激しく動く。



「・・っ・・っん・・っ」



俺は頭に掠める『お仕置き』を意識しながら彼にしがみつき、絡み付く彼の舌に自分の舌を絡めた。



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