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これから side宰相
「国王を弑逆したのはよいがこれからどうしようか?」
いつもは冷静で何事もよく考えて動く私がまさか一時の情に流されて国王を殺すとは。
今は無能な第二王子しか王国にいないというのに。
王妃殿下の実子である第一王子は他国に留学中。
国王の訃報を聞き、すぐに帰国の途についたという連絡は護衛の騎士から受けたが第一王子が留学しているエスペランサ王国はここヴィ―ルヘミア王国とはかなり遠い。
最速で帰れたとしても1か月はかかる。
その1か月間一体誰が政治の実権を握るのか。
今そのことに私は悩んでいた。
臣下の間では国王を弑逆したのは宰相である私なのだから私がやればよいという案と私は王族ではないのだから王妃殿下に政治を行ってもらうのはどうかという案だ。
この国は男尊女卑がかなり際立っているがこの際そんなこと言っていられないという感じだ。
精霊の愛し子であるユリア嬢がラピスラズリ大帝国に逃げ込んだことはラピスラズリ大帝国の皇帝からの密書で知っている。
この国のしたことを考えればユリア嬢に戻ってきてもらうのは難しいことだということは誰でもわかるのか貴族たちもそういう提案だけはしてこなかった。
この1か月、誰が政治をとりおこなうのか決める会議が今日、今からある。
伯爵家以上の貴族家は全員参加必須の会議だ。
「いや、ここはユリア様に懇切丁寧に頭を下げて戻ってきてもらうのが一番良い方法かと思います。」
1人の貴族が言う。
確か彼はバークレン侯爵家の当主だったか?
「バークレン卿!あなたの頭の中大丈夫ですか?一度追い出してしまったユリア様が戻ってくるだなんて甘い考えは今すぐ捨てなさい。」
王妃殿下は怒声をあげ、バークレン卿は顔を引き攣らせる。
王妃殿下は温厚で怒ったことなんて国王と結婚してからは一度もなかった。
学園時代に寵愛していたとある男爵令嬢を側妃として娶ったときでさえその顔には微笑みを浮かべ黙認していたのだ。
しかし今思えば王妃殿下は既にあの時に国王を見捨てていたのではないか。
そういう考えが浮かんできた。
現在側妃殿下はサイラスとリリアと一緒に離宮に閉じ込められている。
離宮に仕える侍女からは毎日のように暴力をふるってきたもう嫌だという内容の話を聞かされている。
そのため離宮に仕える侍女には迷惑代として少々上乗せしている。
「・・・と思うのですが宰相はどうお考えですか?」
王妃殿下が私に話を振る。
「そうですねぇ。」
うん、話を聞いていなかったから話の内容が分からない。
でも王妃殿下の問いに対して聞き返すことはできない。
私は考え込むふりをした。
「悩む必要はありません宰相。ただ一言王妃に政治を任せる・・・そう言ってくださればいいのです。」
王妃は宰相を見つめる。
どうやら私が考え事をしている間に王妃殿下は他の貴族どもを黙らせてしまったようだ。
末恐ろしい方だ。
「そうですね。それでは宰相である私がこの場において宣言します。本日より第一王子殿下のご帰還まで王妃殿下にこの国の政治をお任せします。」
私は立ち上がり宣言する。
「ありがとうございます宰相。」
王妃は嬉しそうに言った。
その時の私は考えもしなかった。
賢妃として名高い王妃殿下がまさか自分の子を操ろうと画策していただなんて。
誰が考えただろう。
―――――――――――――――――――――
少し短くなってしまいました。
やっぱり個別の視点で書くと短くなってしまいます。
私だけかな?
昨日の3回目の更新「昔の話 sideシオン」はいつもの2倍の文章量になってしまいました。
わけた方が良かったですかね。
とりあえず本日1話目更新です。
今日はもしかしたら結構いい所まで行けるかも?
完結までどうぞお付き合いください。
いつもは冷静で何事もよく考えて動く私がまさか一時の情に流されて国王を殺すとは。
今は無能な第二王子しか王国にいないというのに。
王妃殿下の実子である第一王子は他国に留学中。
国王の訃報を聞き、すぐに帰国の途についたという連絡は護衛の騎士から受けたが第一王子が留学しているエスペランサ王国はここヴィ―ルヘミア王国とはかなり遠い。
最速で帰れたとしても1か月はかかる。
その1か月間一体誰が政治の実権を握るのか。
今そのことに私は悩んでいた。
臣下の間では国王を弑逆したのは宰相である私なのだから私がやればよいという案と私は王族ではないのだから王妃殿下に政治を行ってもらうのはどうかという案だ。
この国は男尊女卑がかなり際立っているがこの際そんなこと言っていられないという感じだ。
精霊の愛し子であるユリア嬢がラピスラズリ大帝国に逃げ込んだことはラピスラズリ大帝国の皇帝からの密書で知っている。
この国のしたことを考えればユリア嬢に戻ってきてもらうのは難しいことだということは誰でもわかるのか貴族たちもそういう提案だけはしてこなかった。
この1か月、誰が政治をとりおこなうのか決める会議が今日、今からある。
伯爵家以上の貴族家は全員参加必須の会議だ。
「いや、ここはユリア様に懇切丁寧に頭を下げて戻ってきてもらうのが一番良い方法かと思います。」
1人の貴族が言う。
確か彼はバークレン侯爵家の当主だったか?
「バークレン卿!あなたの頭の中大丈夫ですか?一度追い出してしまったユリア様が戻ってくるだなんて甘い考えは今すぐ捨てなさい。」
王妃殿下は怒声をあげ、バークレン卿は顔を引き攣らせる。
王妃殿下は温厚で怒ったことなんて国王と結婚してからは一度もなかった。
学園時代に寵愛していたとある男爵令嬢を側妃として娶ったときでさえその顔には微笑みを浮かべ黙認していたのだ。
しかし今思えば王妃殿下は既にあの時に国王を見捨てていたのではないか。
そういう考えが浮かんできた。
現在側妃殿下はサイラスとリリアと一緒に離宮に閉じ込められている。
離宮に仕える侍女からは毎日のように暴力をふるってきたもう嫌だという内容の話を聞かされている。
そのため離宮に仕える侍女には迷惑代として少々上乗せしている。
「・・・と思うのですが宰相はどうお考えですか?」
王妃殿下が私に話を振る。
「そうですねぇ。」
うん、話を聞いていなかったから話の内容が分からない。
でも王妃殿下の問いに対して聞き返すことはできない。
私は考え込むふりをした。
「悩む必要はありません宰相。ただ一言王妃に政治を任せる・・・そう言ってくださればいいのです。」
王妃は宰相を見つめる。
どうやら私が考え事をしている間に王妃殿下は他の貴族どもを黙らせてしまったようだ。
末恐ろしい方だ。
「そうですね。それでは宰相である私がこの場において宣言します。本日より第一王子殿下のご帰還まで王妃殿下にこの国の政治をお任せします。」
私は立ち上がり宣言する。
「ありがとうございます宰相。」
王妃は嬉しそうに言った。
その時の私は考えもしなかった。
賢妃として名高い王妃殿下がまさか自分の子を操ろうと画策していただなんて。
誰が考えただろう。
―――――――――――――――――――――
少し短くなってしまいました。
やっぱり個別の視点で書くと短くなってしまいます。
私だけかな?
昨日の3回目の更新「昔の話 sideシオン」はいつもの2倍の文章量になってしまいました。
わけた方が良かったですかね。
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今日はもしかしたら結構いい所まで行けるかも?
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