9 / 10
7話 夕食
しおりを挟む
アイリスはナノハに声をかけられて顔をあげた。
「もうそんな時間?」
「はい、御当主様と奥様がお呼びです。朗報もあるとか。」
アイリスはナノハに案内されて食堂に行った。
「遅くなりました。」
「アイリス。来たのね!あなたにとってもうれしい報告があるの!」
「報告ですか?」
「ええそうなの!まあ、この状態で話すのはなんだからとりあえず席につきなさい。」
「はい。」
アイリスは異常にテンション高い母を見て苦笑いした。
アイリスが席に座ったのを確認するとマリーは静かに口を開いた。
「よく聞いて。アイリスに弟と妹ができたの。」
アイリスはピキリと固まった。
「弟と妹ですか?」
「ええ。そうなの。それで、名前をどうするか決めたいんだけど。」
アイリスのこわばった顔にマリーとクロードが不思議そうな顔をした。
「どうしたの?アイリス。」
「あ、いえ。なんでもありません。」
「それで名前なんだけど、妹候補の名前がエリカ、カレン、リルアなのよ。弟候補の名前がヘンリー、フィアリス、アヴィスなの。アイリスの初めての妹と弟じゃない。だからアイリスに名前を決めてもらいたいの。」
「分かりました。では、妹がリルアで弟がフィアリスでよいですか?」
「いいな!」
クロードが意味深にうなずくとマリーが待ちかまえていたように話題を変えた。
「クロちゃん。アイリスのお勉強の前に話していた手紙の話。今したらいかが?」
「そうだな。国王陛下からの手紙が見つかった。それとさっき。皇太子殿下がいらしただろう?そのとき、両陛下からとこの手紙を置いていったんだ。」
アイリスはクロードからその手紙を受け取り、封を切った。
「これは・・・。来週の土曜日の午前10時に登城せよですか?」
「そうだ。今週だったらドレスが用意できなくて悲惨なことになるところだった。」
「断ったアイリスはグッドよ!」
「それでお母様とお父様は皇太子殿下との婚約のことはどう思っているのですか?」
「皇太子殿下との婚約?もちろん大反対よ!」
「なんでですか?」
「それは歴代の王妃はだいたい婚約破棄を経験してるのだよ。第2王子に婚約破棄されてみかねた皇太子と婚約後結婚というのが一連のパターンだ。」
「婚約破棄?」
「アイリスはまだ小さいから婚約破棄の意味が分からないよね?婚約破棄とは、その人としていた婚約を理不尽に切られること。」
「怖いですね。」
「そこまで怖くないわよ。アイリスの場合は。なんと言っても皇太子だからね?あなたに来ている縁談の一つは皇太子殿下からの縁談なんですからね。」
マリーの一言にアイリスは青ざめた。
「もう皇太子殿下との婚約が決まっているのですか?」
「もうそんな時間?」
「はい、御当主様と奥様がお呼びです。朗報もあるとか。」
アイリスはナノハに案内されて食堂に行った。
「遅くなりました。」
「アイリス。来たのね!あなたにとってもうれしい報告があるの!」
「報告ですか?」
「ええそうなの!まあ、この状態で話すのはなんだからとりあえず席につきなさい。」
「はい。」
アイリスは異常にテンション高い母を見て苦笑いした。
アイリスが席に座ったのを確認するとマリーは静かに口を開いた。
「よく聞いて。アイリスに弟と妹ができたの。」
アイリスはピキリと固まった。
「弟と妹ですか?」
「ええ。そうなの。それで、名前をどうするか決めたいんだけど。」
アイリスのこわばった顔にマリーとクロードが不思議そうな顔をした。
「どうしたの?アイリス。」
「あ、いえ。なんでもありません。」
「それで名前なんだけど、妹候補の名前がエリカ、カレン、リルアなのよ。弟候補の名前がヘンリー、フィアリス、アヴィスなの。アイリスの初めての妹と弟じゃない。だからアイリスに名前を決めてもらいたいの。」
「分かりました。では、妹がリルアで弟がフィアリスでよいですか?」
「いいな!」
クロードが意味深にうなずくとマリーが待ちかまえていたように話題を変えた。
「クロちゃん。アイリスのお勉強の前に話していた手紙の話。今したらいかが?」
「そうだな。国王陛下からの手紙が見つかった。それとさっき。皇太子殿下がいらしただろう?そのとき、両陛下からとこの手紙を置いていったんだ。」
アイリスはクロードからその手紙を受け取り、封を切った。
「これは・・・。来週の土曜日の午前10時に登城せよですか?」
「そうだ。今週だったらドレスが用意できなくて悲惨なことになるところだった。」
「断ったアイリスはグッドよ!」
「それでお母様とお父様は皇太子殿下との婚約のことはどう思っているのですか?」
「皇太子殿下との婚約?もちろん大反対よ!」
「なんでですか?」
「それは歴代の王妃はだいたい婚約破棄を経験してるのだよ。第2王子に婚約破棄されてみかねた皇太子と婚約後結婚というのが一連のパターンだ。」
「婚約破棄?」
「アイリスはまだ小さいから婚約破棄の意味が分からないよね?婚約破棄とは、その人としていた婚約を理不尽に切られること。」
「怖いですね。」
「そこまで怖くないわよ。アイリスの場合は。なんと言っても皇太子だからね?あなたに来ている縁談の一つは皇太子殿下からの縁談なんですからね。」
マリーの一言にアイリスは青ざめた。
「もう皇太子殿下との婚約が決まっているのですか?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
勝手にしなさいよ
棗
恋愛
どうせ将来、婚約破棄されると分かりきってる相手と婚約するなんて真っ平ごめんです!でも、相手は王族なので公爵家から破棄は出来ないのです。なら、徹底的に避けるのみ。と思っていた悪役令嬢予定のヴァイオレットだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる