二度目の人生もバットエンドですか

ルー

文字の大きさ
8 / 10

6話 皇太子の訪問

しおりを挟む
「そうです。よく分かりましたね。」


「ところで、さっきまでいた小人って精霊ですか?」


「小人?まさか精霊視持ちですか?」


「精霊視って精霊を見ることができるっていうことですよね?」


「そうです。とりあえず今日はここで終わりにしましょう。さようなら。」


「さようなら。」


ルグリスは慌てたように走って行った。


アイリスはナノハをつれて、私室に戻った。


そこで執事が待ちかまえていた。


「アイリスお嬢様にお手紙でございます。」


「ありがとう。」


執事は一礼して部屋から出ていった。


それを確認してから手紙の封を切った。


「ハルから。」


ナノハが後ろから覗きこんだ。


「今週の土曜日に公爵邸の前で会いましょう。・・・ですか。」


アイリスが後ろを向いた。


「このような内容のことを寝室で話されていたのですね。」


ナノハはつぶやいた。・・・と、何故か階下が騒がしい。


「どうしたのかしら?お客様かしら?」


扉が激しくたたかれた。


「どうぞ。」


扉が勢いよく開きアイリスは驚いた声をあげた。


「お、お父様!」


アイリスは目を丸くした。


なぜなら父は仕事が忙しくて、なかなかアイリスと遊んでくれないからだ。


「た、大変だ!アイリス。」


「どうしたの?」


父の切羽詰まった声にアイリスは不安げにたずねた。


「皇太子殿下が !今すぐ一緒に城に行こう。って言って来たんだよ!」


「はい?今からですか!」


「安心してほしい。登城するのは今週の土曜日だ。」


突然乱入者が現れた。


扉のところに立つ高そうな服を来た6歳ほどの少年がアイリスの目に入った。


まぁ、美がつくほど美人な美少年だが、ハルにはおよばない。


ああ、男子と女子を比べてはいけなかった。


「あのあなたが。もしかして?」


「ああ、そのもしかしてだ。僕はクヴィス・ヒルア・クリントン。君がルグリスが言っていたアイリス嬢?」


「はい。そうですが?」


クヴィスはアイリスを見て頬を赤く染めた。


「登城は今週の土曜日でしたよね?」


「ああ。そうだ。」


「申し訳ございませんがその日は友人との約束がありまして。」


「待て。私との約束よりも友人との約束を優先するのか!」


「約束の相手はハルシルフィ様ですよ。」


「な、あの私との婚約を拒否した女か?くそ。パリアランス帝国には逆らえない。仕方ない。来週の土曜日にしよう。」


「分かりました。来週の土曜日ですね。」


「ああ、そうだ。」


クヴィスは仕方なく城に帰って行った。


父も仕事に戻ったのを見てアイリスは読書を始めた。


ナノハが夕食を告げるまでアイリスはハルシルフィから貸してもらった本を熱中して読んでいた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚約者を寝取った妹に……

tartan321
恋愛
タイトル通りです。復讐劇です。明日完結します。

家出を決行した結果

恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。 デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。 自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。 ※なろうさんにも公開しています。

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

私がもらっても構わないのだろう?

Ruhuna
恋愛
捨てたのなら、私がもらっても構わないのだろう? 6話完結予定

勝手にしなさいよ

恋愛
どうせ将来、婚約破棄されると分かりきってる相手と婚約するなんて真っ平ごめんです!でも、相手は王族なので公爵家から破棄は出来ないのです。なら、徹底的に避けるのみ。と思っていた悪役令嬢予定のヴァイオレットだが……

処理中です...