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第二章 異世界交流と地球人たちと邪神討伐

#21 鉱石と宝石とお家

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今日は朝から浮游バイクで疾走中だ。

本当に海に来てよかった。
潮風の中走るのも気持ちいい。
醤油に味噌、海産物にその他諸々大満足だ。

水着は散々だったけどな。

ちなみに街道からは外れて走っているが、あまり魔物は出てこない。
この辺りは冒険者が多く、頻繁に掃討しているらしい。

昼を過ぎて今日の移動はここまでにする。
ちょっとやりたい事がある。

そう!鉱石の精錬と宝石の研磨、そして料理の仕込みだ!

特に醤油があるから色々作り置きしたいんだよ。
牛丼はあるから、次はチャーシューを作って、ラーメン、チャーハンとガッツリ系を増やしたい!
なので地上にワンルームを出せる場所があったので、今日はここまで!
早速岩山の隙間にワンルームを出して中に入る。

まずは炉に火を入れる。
そしてチャーシューの仕込みをして、弱火で煮込んでる内に不明鉱石の精錬だ。
まずは慧眼鏡で見ると

・青灰の鉱石 ブルーを含む鉱石 精錬には超高温を必要とする
・黄灰の鉱石 魔金鋼を含む鉱石 魔力伝導率が極めて高い 
・緑灰の鉱石 極鋼銀を含む鉱石 硬度が極めて高い

知らないのが多いな、特にブルーは説明が少ない。
他のは癖が強そうだな。
とりあえずブルーは後回しだな。
この炉はかなり高い温度を出せるが、初めての鉱石はどうなるかわかんないしな。
あとは炉にいれて溶かして精錬しよう。

そして料理は出汁をとる、劣化しないのでストックを沢山作る。
昆布で和風、そしてワイバーンの骨で豚骨風だ。
いつでも味噌汁、そしてラーメンも作れる。
ただ詳しい作り方は知らないので、探り探りいくしかない。
和風は弱火で、豚骨は骨とネギと適当な野菜を入れて強火で放置だ。

精錬は魔金鉱と極鋼銀は問題なかったが、ブルーが難航した。
火力が足りなかったので、魔法を使い限界まで加熱してやっと出来た。
ブルーは薄い青色で魔力の通りが良く、硬度もかなりのものだ。
今の魔鋼鉄製の刀の後継を作ろうかな。

魔金鋼は金色だ、魔力伝導率は説明通り非常に高い、ミスりルよりかなり良い、だが硬度が鉄ぐらい、使い所に困る。

極鋼銀は色は銀で非常に硬く、加工が大変だ。
そして魔力が通らない、なのでこれも使い所が難しい。

・・・・これ、魔金鋼と極鋼銀混ぜらんないかな?
魔鉄鋼も合金だし、他にも出来そうだよな。

ちょっと実験しよう。
後は合間に宝石の研磨しとこう。

出汁と豚骨は良い感じだ。
豚骨は灰汁を取りながら、強火で引き続き煮込む。
出汁は充分なのでストックし、残りでワカメの味噌汁を作る。
チャーシューも出来たので、煮汁と共にストックだ。
ラーメンの麺も作っとこう!

そして合金は炉では出来なかった。

火力が足りないのか?そもそも出来ないのか?
ダメ元で錬金術を試してみたところ、一応出来たが、お互いの良さが消えてしまった。
だが手応えがあったので、配合比率と触媒の種類を試していこう。

こんな感じで熱中していき、時間忘れていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やっと満足が出来るブルー製の刀が出来た!
刀身が薄い青色になり、濡れているように見える。
刀身は1m、鍔は無しで柄は青、鞘も青に統一し印もつけた。
付与魔法は『自動修復』『強靭』を付けたが、自然と『不殺』が付いていた。
不殺の詳しい内容がわからないのが少し不安だ。
もちろんこの刀を打つのに、まずは大槌から作ったが、大槌には『全撃』が付いていた。
そして全撃も詳細は分からない。

そして気がついた、あれから2日たっていたと。
眠気が来ないと、ひたすら作っちゃうな(汗)

後は合金か・・・・作ろう!
あと一歩のところまで来ている、ここから後回しは無いや。

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そしてさらに2日たっていた。

やっと合金が出来た。
魔物の肝が一番手応えがあったので、様々な種類を試したが、黒い成竜の肝でお互いの良いとこ取りな合金が出来た!
でも何故か赤い。
薄いメタリックなレッドな金属になった。
元の金属は金色、銀色なのに何故?肝のせいかな?

後はこれでなに作ろうか?・・・・・盾と鎧の強化かな、刀も作ろうかな。
盾は成竜(黒)のブレスや地竜ゾンビの攻撃でかなり消耗したし、鎧はプレゼントだが、素材の強化はした方がいい。
でも鎧は出来れば使いたく無いな。
テルとミカさんが気合い入れすぎて、やたら可愛い過ぎる(汗)

包丁とか解体用ナイフもこれで作っちゃおう!
もうここまで来たら時間かかってもいいよね。

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出来た・・・・・・。
睡眠耐性あるけど、寝たい気分だ。
寝るzzzz

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結局全部で7日費やした。
ちょっとヤバイかな(汗)
でも楽しかった!
ひさびさに夢中になった。
鎧も盾もかなりの強度にしたし、付与魔法で結界も出せるようにした、鎧もそんな感じだ。
調理器具も一新した。
自動装備の音声タイプも増やしたし、料理も作った。
因みに宝石もついでに研磨しておいた。
刀も桜色で刀身1m、拵えはブルーの刀の桜色の色違いだ。
付与魔法も似たようなものだがこちらは自然に『全斬』が付いていた。

よし出発だ!
ちょっと急ごう。

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その後2日かけてトリカールに戻った。

毎回思ったことだが、街の外に野営に行くのがメンドクサイ。
街の中にワンルームを設置したい。
なので貸家か土地を借りられないかな?

後は地図だな。
鉱石を採取した海とか街の位置を詳しく表示したい。
まぁ地図はまだ先の課題だな。

「なので、土地借りたり、家借りる方法知らないか?」
「『なので』が気になりますが、何でいきなり私たちに聞くんですか?」

ここはトリカールの食事処だ。
葵と結衣に通信魔道具で連絡して合流した。

「だって俺よりこの世界の常識知ってるじゃん」
「まぁそうだけど、タツキさんはお金どれくらいあんの?」
「金?ちょっと確認する」

マジックバッグに入ってるのが

・白金貨26枚
・金貨269枚
・銀貨842枚
・銅貨328枚

ギルドカードが

・白金貨15枚
・金貨23枚
・銀貨56枚
・銅貨46枚
・鉄貨47枚

「白金貨が41枚、金貨が」
「ちょっと待って下さい!」
「なに?どうした?」
「この世界の貨幣の価値分かってます?」
「あんまり、最近まで使うことほとんど無かったから」
「じゃあ、説明します」

聞いた内容は

・白金貨が1億円
・金貨が100万円
・銀貨が1万円
・銅貨が100円
・鉄貨が1円

くらいらしい。

「俺超金持ちじゃん」
「何でそんなにあるの?」
「こっち来て少ししてから魔物狩り出して、近くの街のギルドに売ってた、後は最近まで使い道無かったからかな」
「・・・・・とりあえずそれだけあれば、家を借りるより、買った方が楽だと思いますよ」
「そうなのか?」
「はい、中古の物件はそれほど高くないし、毎月お金支払うのも、結構な額になります」
「じゃあ買うわ!」
「でもまだタツキさんは買えないです、年齢で無理ですね」
「あ~、それはどうにもならないな、二人は家あるの?」
「ううん、まだ買えてないよ」
「じゃあ俺の代わりに買って、お金出すから」
「「はいっ?」」
「俺は買えないんでしょ、でも毎回外出るのメンドイ、二人は家欲しいんでしょ?」
「はい、一応この街が拠点になりますから」
「じゃあ、庭付きの家買いにいこう、どこなんだ?」
「ま、待って下さい、一緒に住むんですか?」
「?あ~、大丈夫襲ったりしないから、それに俺はワンルーム出したいだけだしね」
「なるほど、良いんですか?私たちはありがたいですが」
「全然いいよ、さぁ早く行こう!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そういえば二人に追ってとか来ないの?」
「昔はあったよ、今はギルドに保護してもらってるから大丈夫」
「へぇ、そんな事になってんだ」
「ここのギルドマスターに相談したら、保護って名目にしてくれたの」
「マリアナさんか?」

あの人やさしいのか。

「そうだよ、知ってるの?」
「まぁ、ちょっとな、家買うのはどの辺なんだ?」
「商業ギルドだよ、あそこ」
「へぇ、こんな所にあるんだ」
「さぁ、入りましょう」

商業ギルドはトリカールの中心地にあった。
立派な建物だが、それほど大きくない。
中に入ると冒険者ギルドと違って、ごちゃごちゃした感じはなく、古い事務所のような感じだ。

「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件ですか?」
「家を買おうと思いまして、相談に来ました」
「かしこまりました、あちらの椅子でお待ち下さい」

応対は結衣に任せよう。
俺の希望はここに来る道中で伝えてある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから内覧を3件ほど行い、家を決めた。
葵と結納は高いだの、悪いだの言ってたが強引に決めた。
ここはマフィアのボスがいたあの屋敷だ。
元マフィアの屋敷なんて売れないだろう。
比較的安めだったので、責任とって俺が買う事にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それで魔力感知はどんな感じだ?」
「出来たよ」
「私も出来ました」
「俺より早いな、じゃあ次は操作だな、体内の魔力を自分の意思で動かす、そして性質が違う2つに分けるんだ」
「はい!」
「わかりました」
「それと身体強化はその状態でもう出来るから何かイメージして練習してみな」

二人の練習中に聞いてみる。

「そういえば今ギルドってどんな感じ?」
「そうでした!マリアナさんが辰樹さんを探してましたよ」
「やっぱりそうか(汗)」
「ギルド行かないの?」
「・・・・・じゃあ今から行ってくるよ、面倒事は早めに済まそう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「タツキですがマリアナさんいますか?」
「タツキさんですね、すぐ案内します」

受付に行くと話が早かった。
すぐにマリアナさんの部屋に通された。

何があるのかな?
超不安だ。
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