私、独立します〜妹には婚約者を取られ、馬鹿王子に追放され、殺されかけた宮廷調教師に国中の魔物と最強騎士がついてきた〜

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12、side王子、目覚める(王子ざまぁ)

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「ーーハッッッ??!!……ここは……」

「お目覚めですか殿下!!、中庭で倒れていましたが、一体どうしたのですか?」

「ーーーな、何でもない!!!!」

リフィル達が狼達に宮廷の中庭まで人知れず運ばせたのだ、しかしそんな事は知らないアンゼル王子。

(クソッッッッ、この俺があんな奴らに良いようにされるなんて………クソクソクソ!!!、けど、居場所はわかったんだ、いくらでもチャンスはある………そもそもあいつらが役立たずなのがいけないんだ、俺は悪くない!!)

リフィルに拒否され、ハルに気絶させられ、屈辱的な記憶が蘇る、とりあえずプラス思考で何とか前向きに考え、そして鮮やかな責任転嫁、そもそも騎士達は勝てないと言っていたのに、自分で無理矢理やらせておいてこの言種、自分勝手極まりない。

「おい、はどこにいる?」

「アレ?」

「アレだ、我が国、最強の一角の魔物一体だ!!」

「え??、そ、そんなことを聞いてどうするつもりです?」

「ーーッッッッ、な、なぜ貴様にそんなことを教えなければならん!!、とっとと教えろ!!」

「あ、あの、アレに用があるなら、まずは王に頼まなければいけないかと」

「ーーーチッッッッ、使えんやつめ、もういい去れ」

「し、失礼しました」

自身を心配してくれた使用人に無理難題を突きつけるアンゼル王子。

「使えん奴め………まぁ良い、アレさえ使えれば何とかなるだろう………ふふふ、生意気な口をきいたリフィルに思い知らせてやる、そのままハル・リエマの前で可愛がってやるのも一興だ……」

取らぬ狸の皮算用とはまさにこの事か、魔物を動かせる確証もないのに、下衆な妄想に浸るアンゼル王子………彼はまたミスを犯そうとしていた、その魔物が一体誰に手懐けられていたのか。

「ふふふ、まずは奴ら二人を蹴散らして、そのまま拘束、そして俺に二度と舐めた口を聞けないように、体に、心に解らせてやる………できる事なら新品な事を願うが、どうせ中古だろう、まぁ我慢するか」

しかしそんな事には全く気づかず、二人をどう弄ぶかに思考力を注ぐアンゼル王子。














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