私、独立します〜妹には婚約者を取られ、馬鹿王子に追放され、殺されかけた宮廷調教師に国中の魔物と最強騎士がついてきた〜

ターナー

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13、腰が抜ける

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「あ、焦った~」

アンゼル王子達を狼達が抱えて出発した瞬間、腰が抜けてしまう私………もしかしたら斬り殺されていたかも知れないと思ったら、足が言うことを聞かなくなる。

「あ、足が………」

「全く、後先考えて発言しろよ」

「だ、だって頭にきちゃったんだもん……」

「……少なくとも次からは俺の近くで言ってくれ」

「わかった」

ハルは呆れながらも尻餅をついている私の手を掴み、立ち上がらせてくれる。

「また……助けてくれたね」

「当たり前だ、俺はお前だけの騎士になるって言っただろうが、聞いてなかったのか?」

「そうだね、ありがと私の騎士様」

私の呟きに、さも当然と言わんばかりのように喋るハル、私は冗談めかして返答する。

「じゃあお昼の為に今日も森の中探索しよっか」

「ーーあ、だ、だから俺から離れるなって言ってるだろ!!!」

森の中へと歩いていく私の後を慌ててついてくるハル。


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