使えないと思った僕のバフはパッシブでした。パーティーを追い出されたけど呪いの魔導士と内密にペアを組んでます

すみ 小桜(sumitan)

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第34話 僕のせいなんです

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 「確かにあのテントだ。まあ今までの流れからだと、言いづらいかもしれないが……」
 「しかし驚いたな。呪いは本当に大丈夫なのか?」

 ロメイトさんに聞かれ僕は頷いた。

 「あのまだ続きがあって、ここからが大事な話なんです」
 「あ、わかったわ! 子犬がそこに居たのね」
 「いやそれなら魔素酔いで死ぬだろう」
 「いえ、ミューリィさんの言う通りなんです」
 「なに!?」
 「犬コロのくせに凄い生命力だな」

 三人は、リルが洞窟内で発見されたと聞くと、すごく驚いた。

 「犬じゃなくて魔狼だったんです」
 「何!?」
 「まあ!」
 「はぁ?」
 「君は魔狼と犬の区別がつくのか?」

 ロメイトさんがそう聞いてきた。

 「あ、いえ。後付けで鑑定を取得していて、それで確認しました」
 「そういえば、そんな事を言っていたっけ」
 「リルは、呪詛魔法陣で縛られていたんです!」
 「呪詛? 魔法陣?」

 ロメイトさんは、目をぱちくりとしてつぶやく。

 「それってもしかして、あの魔素は人為的に作られたって事か?」

 リトラさんの問いに僕は頷いた。

 「それしかないと思います。問題は、リルに触れると呪詛が解かれ、呪いを掛けられるって事です。僕には効かなかったけど」
 「待って。それって本来、一緒に行ったダリリンスさん達がするかもしれない事じゃない?」

 ミューリィさんの言葉にそうだと頷く。

 「なるほどな。それで俺たちに言ってきたのか」
 「魔法陣の事を言おうと思ったら二人にあり得ないって言われちゃって……」
 「まあ俺も聞いても信じられないけどな。ただ本当だとしたら……」
 「いや、本当だろう。少しおかしいと思っていたんだ。魔素を通さない結界だっただろう? あの結界を張ったのは、その者の仕業かもしれないな。そんな効果はないはずだと言われたからな」
 「え!?」
 「言っていたわね」

 ロメイトさんが言うと、二人は頷いている。

 『なんとか信じてもらえそうだな。まあ消えた謎はこれで解明できたのだからな』
 「次からは、そんな変な魔法陣を見たならすぐに報告するように!」
 「はい! すみません」

 ロメイトさんに言われて僕は、もう一度謝った。

 「さてギルドマスターに報告に行くか」
 「だな。魔法陣や結界に長けたやつがいるって事か」
 「あの、冒険者って魔法陣や結界って扱える人いないんですか?」
 「魔法陣や洞窟に張るような結界は、マジックアイテムと同じで作られたものなんだ。知識があれば誰でもできる。ただ場所的に一般人が行く場所ではないがな」

 僕が聞くとロメイトさんが答えてくれた。

 『そうだな。発見された場所はそういうところだな。やはり冒険者の中に仲間がいると思って間違いではないだろう』

 でもついてきてもらったのかもよ?

 『そんなの怪しい依頼だろうが。しかもその冒険者に見られる可能性がある。そんなリスクを冒したのなら呪詛を張ったぐらいだ、その者を殺しているだろう』

 そ、そうかもね……。

 「しかし君には驚かされてばかりだ」

 と、ロメイトさん。

 「でも運がいいのか悪いのかわからないわね。その魔素空間をパーティーに居る時に使えたら今頃Aランクパーティーの仲間だったのよね」

 ってミューリィさんは言うけど、逆だと思う。追い出されたからチェミンさんに出会えたんだし。どこでどうなるかわからないよ。
 あれ? もしかして運がよくなってるのかな?

 『これが運がいいと捉えるかどうかはマルリード次第だろうな』

 確かに。違う捉え方をすれば、変な事に巻き込まれてるとも言える。

 「まあ元気だせって……」
 「あ、ごめんなさい。気にしていてのね」

 考え込んでいたせいかリトラさんに頭をくしゃっとされた。

 「いえ大丈夫です。ただミューリィさんが言った通り運がいいのか悪いのかどっちかなって思って……」

 僕は、髪を整えながら言うと、ロメイトさんまでもが僕の髪の上に手を置いて言う。

 「いいに決まっている。ダリリンスさん達の命を救ったのだからな」

 命を救っただなんて。救ったとまでは思っていなかったけど、呪いを受ける可能性は高かったはず。

 『よかったのではないか?』

 そうだね。魔素空間をあそこでって言ってくれたリレイスタルさんに感謝だね。

 『役に立っているだろう?』

 うんうん。ありがとう。
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