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第46話 女神の雷
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「あのお願いがあるのですが」
抱き合う二人が僕を見た。
「チェミンさんが持っている短剣、女神の雷をちょっとだけ見せてもらってもいいですか?」
「そんな事ならいいわよ。はい」
「ありがとう」
チェミンさんは、何も警戒せずに渡してくれた。
まあ母親の命の恩人だと思っているのだから当然か。
「鑑定」
『女神の雷』武器ランク:B
女性が所持すると運が上昇する。
◆攻撃力:50
◆パラメータに運100を追加(女性限定)
◆契約魔法:女神の雷
魔法も同じ名前なんだね。さてと。
「マジックリカバリー」
――契約魔法『女神の雷』を取得しました。
よし。魔法も手に入れて、武器についていた契約魔法も消えた!
『よかった。上手く行ったな』
もうなんかへとへとだよ。で、女神の雷の詳細は?
【女神の雷】レベル11
魔素酔いしたモンスターの魔素を抜く。
◆消費MP:一体につき1消費
◆範囲:半径(自身の身長×11倍)の範囲
◆範囲内の魔素酔いしたモンスターの体内の魔素を魔素空間に転送する。
◆一時的に電撃でしびれさせて、モンスターの動きを止める。
『呪い』
◆魔法発動時、残りの全MP消失。
うわぁ。凄い魔法だね。確かにモンスター退治に適しているけど呪いがえぐい。これ一体に対して使っても全MP消費するって事だもんね。
『そうだな。でもマルリードの場合は、関係ないからな』
確かにこれだと、使いたいけど使いたくないかも。もし僕のMPが枯渇したら回復させるのが大変だからね。自然回復だけじゃ無理だし、マジックポーションなんて飲んで回復なんてさせてられないし。お金がいくらあっても足りなくなる。
『今の貴族達は、これを使いたいと思っているのか?』
貴族ではないけどね。こういう内容だとは知らないんじゃない。そもそもこれ、その人達が手に入れても役に立たないものだし。
『彼らの間でどのように噂が流れているのだろうな』
それよりさ。リンク先が、魔素空間なのはどうして? 作った時には、そんなものなかったよね。
『私にもわからん。そもそもリンク先は、魔素が多い一番近い場所が自動的に選ばれる様になっていた。だからその時々に、違う場所へ転送される様になっていたはずなのだが。まあ一番近いといえば、近いのかもな』
なるほど。魔素空間に送られるのなら問題はないけどね。
「あ、そうだ。ありがとう」
ふっと気が付くと、チェミンさんがジッと僕を見つめていた。たぶん僕が短剣を見つめたまま固まっていたからなんだと思うけど。
「うん。その何かあった?」
「え? ううん」
「本当にありがとうございました。後できちんと……」
バン!
「マルリードさん!」
「もうお父さん!」
娘のチェミンさんが睨みつけるもそのまま僕を見つけると、ダッシュで近づいてきた。一体なんだ? 手には何も持ってないようだけど。
「お願いだ! どうしても一つだけ手に入れられない。それがなくても何とかならないか?」
「あ、そっか。もう大丈夫ですよ」
「え?」
「あなた、心配いらないわ。彼のお陰で元気になったわ」
「ミ、ミリラ!」
僕の横で、チェミンさんのお父さんがミリラさんに抱き着いた。
さて、僕は帰るかな。
「それじゃ、用事もすんだことだし、僕は帰りますね」
「君は命の恩人だ!」
クルっと振り向いたチェミンさんのお父さんがそう言った。前にも聞いたセリフだ。
「あ、いえ。そうだ。もらった材料ですが、使わなかったので部屋に置いてあります」
「何!? 使わずにエリキシルを作ったのか!」
「あ、いえ。それではないんですが、オリジナルのを作りました」
「何? そんな事が出来るのか!?」
もしかして余計な事を言ったかも……。
『かもな。目がキランとなったぞ』
やばい。ずらかろう。
「では、ぼ、僕はこの辺で。親子水入らずでどうぞ。失礼します」
「まて、送らせる!」
「え? あ、そうですか。ではお願いします」
よく考えれば、歩いて帰るのには遠かった。
僕は、一人ぽつんと馬車に乗り村まで送ってもらったのだった。なんか怒濤の展開だったなぁ。
抱き合う二人が僕を見た。
「チェミンさんが持っている短剣、女神の雷をちょっとだけ見せてもらってもいいですか?」
「そんな事ならいいわよ。はい」
「ありがとう」
チェミンさんは、何も警戒せずに渡してくれた。
まあ母親の命の恩人だと思っているのだから当然か。
「鑑定」
『女神の雷』武器ランク:B
女性が所持すると運が上昇する。
◆攻撃力:50
◆パラメータに運100を追加(女性限定)
◆契約魔法:女神の雷
魔法も同じ名前なんだね。さてと。
「マジックリカバリー」
――契約魔法『女神の雷』を取得しました。
よし。魔法も手に入れて、武器についていた契約魔法も消えた!
『よかった。上手く行ったな』
もうなんかへとへとだよ。で、女神の雷の詳細は?
【女神の雷】レベル11
魔素酔いしたモンスターの魔素を抜く。
◆消費MP:一体につき1消費
◆範囲:半径(自身の身長×11倍)の範囲
◆範囲内の魔素酔いしたモンスターの体内の魔素を魔素空間に転送する。
◆一時的に電撃でしびれさせて、モンスターの動きを止める。
『呪い』
◆魔法発動時、残りの全MP消失。
うわぁ。凄い魔法だね。確かにモンスター退治に適しているけど呪いがえぐい。これ一体に対して使っても全MP消費するって事だもんね。
『そうだな。でもマルリードの場合は、関係ないからな』
確かにこれだと、使いたいけど使いたくないかも。もし僕のMPが枯渇したら回復させるのが大変だからね。自然回復だけじゃ無理だし、マジックポーションなんて飲んで回復なんてさせてられないし。お金がいくらあっても足りなくなる。
『今の貴族達は、これを使いたいと思っているのか?』
貴族ではないけどね。こういう内容だとは知らないんじゃない。そもそもこれ、その人達が手に入れても役に立たないものだし。
『彼らの間でどのように噂が流れているのだろうな』
それよりさ。リンク先が、魔素空間なのはどうして? 作った時には、そんなものなかったよね。
『私にもわからん。そもそもリンク先は、魔素が多い一番近い場所が自動的に選ばれる様になっていた。だからその時々に、違う場所へ転送される様になっていたはずなのだが。まあ一番近いといえば、近いのかもな』
なるほど。魔素空間に送られるのなら問題はないけどね。
「あ、そうだ。ありがとう」
ふっと気が付くと、チェミンさんがジッと僕を見つめていた。たぶん僕が短剣を見つめたまま固まっていたからなんだと思うけど。
「うん。その何かあった?」
「え? ううん」
「本当にありがとうございました。後できちんと……」
バン!
「マルリードさん!」
「もうお父さん!」
娘のチェミンさんが睨みつけるもそのまま僕を見つけると、ダッシュで近づいてきた。一体なんだ? 手には何も持ってないようだけど。
「お願いだ! どうしても一つだけ手に入れられない。それがなくても何とかならないか?」
「あ、そっか。もう大丈夫ですよ」
「え?」
「あなた、心配いらないわ。彼のお陰で元気になったわ」
「ミ、ミリラ!」
僕の横で、チェミンさんのお父さんがミリラさんに抱き着いた。
さて、僕は帰るかな。
「それじゃ、用事もすんだことだし、僕は帰りますね」
「君は命の恩人だ!」
クルっと振り向いたチェミンさんのお父さんがそう言った。前にも聞いたセリフだ。
「あ、いえ。そうだ。もらった材料ですが、使わなかったので部屋に置いてあります」
「何!? 使わずにエリキシルを作ったのか!」
「あ、いえ。それではないんですが、オリジナルのを作りました」
「何? そんな事が出来るのか!?」
もしかして余計な事を言ったかも……。
『かもな。目がキランとなったぞ』
やばい。ずらかろう。
「では、ぼ、僕はこの辺で。親子水入らずでどうぞ。失礼します」
「まて、送らせる!」
「え? あ、そうですか。ではお願いします」
よく考えれば、歩いて帰るのには遠かった。
僕は、一人ぽつんと馬車に乗り村まで送ってもらったのだった。なんか怒濤の展開だったなぁ。
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