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第一章 陰キャな僕とクラス1の美少女にもフラグは立つらしい
第13話 飯島海人の本音を聞き出しました
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マジか。よりによって僕に話しかけに来るか。
今の今まで、隣に座っていた飯島は僕に何かしてくることはなく、ポーカーフェイスでガン無視を決め込んでいた。
だから、僕も特に気にせずいたのだが――
どう反応していいか迷っていた矢先、どこか思い詰めたような表情だった飯島は、僕の方へ一歩踏み出し――
「昨日は、すまなかった!」
思わず身構える僕の前で、思いっきり頭を下げてきた。
「……え?」
「いきなり胸ぐらをつかみかかって、怒鳴り散らしたりして。本当に悪かった! どうか謝罪を受け入れて欲しい!」
そう言って、深々と頭を下げたまま動かない飯島。
一瞬拍子抜けしてしまった僕は、しかしその行動に別の理由から怒りを感じてしまった。
ただ、彼が僕に対して謝ってくれたことには、僕も謝るべきだろう。何せ、彼に先に突っかかったのは僕の方なのだから。
「僕の方こそ悪かった。昨日は、頭に血が上ってたから」
僕も頭を下げて謝罪する。
でも、同時にどうしても伝えなくてはいけないことがあった。
「謝罪は受け入れるよ。僕にも非があるわけだから。……けどさ、謝るなら僕じゃなく、そうすべき人が他にいるんじゃない?」
それが、怒りを感じてしまった理由。
ぶっちゃけ、胸ぐらを捕まれたことは気にしていない。そんなことよりも、梨子を罵倒されたことの方に腹が立っていた。なら、僕じゃなくて彼女に先に謝るべきなんじゃないか?
「ああ、そうだな。その通りだ」
飯島は顔を上げると、苦々しい表情で呟いた。
「少し、この場で昨日の件について弁解させてもらってもいいか? もっとも、お前には言い訳にしか聞こえないだろうけど」
そう言うと、飯島はとつとつと語り出した。
――理由を聞けば、しょうもない話だった。ここ最近、三枝蜜柑や畦上綾乃などの勝手に恋を応援する勢や、その他男子からの冷やかしが多く、ウンザリしていたのだと言う。
そして、昨日の矢田くんの冷やかしがトドメとなり、つい傷つけるような言葉を言ってしまったのだと言う。
「――もともと、梨子のことは可愛いなって思ってたよ。でも、周りが勝手に冷やかして、噂して、俺達の知らないところで好き勝手言われるのが、苦痛で仕方なかったんだ。だから、耐えられなかった。たぶん、最初は「いいな」って思った梨子《アイツ》のことも、いつの間にか疎ましく思っていたんだと思う。だから、俺は――」
そこまで言うと、飯島は口を閉ざした。
確かに、中高生はそういう他人の色恋沙汰話は好きだ。
誰かと誰かがよく一緒に話している、というだけでくだらない噂を広めたりする。そして――それが、芽生えかけた恋を阻害することだってある。
それは仕方のないことだ。でも、だからって。
「飯島の言い分はわかるよ。誰だって、自分の気持ちやプライベートを侵害されて、好き勝手言われるのは嫌だ。でもさ……それが、梨子さんに対して思ってもいない酷いことを言っていい理由にはならないよ」
自分でも、歯の浮くような理想論じみた正論だと思う。
だけど、彼が耐えきれなくなったせいで、朝比奈梨子の心に傷を付けたことには変わらないのだ。
「そうだな。お前の言う通りだよ……」
そこまで言うと、飯島は自嘲気味に力なく笑った。
「とにかくさ、僕なんかに謝らなくていいから、後でちゃんと梨子さんと話をしなよ。彼女も、そのためにここに来たんだから。梨子さんが覚悟を見せたんだから、君が逃げるのは許さないよ」
「ああ、わかってる。……それにしても、「僕なんかに謝らなくていいから」か。お前にも、相当酷いこと言ったはずなんだけどな」
「そうだっけ? あんまり覚えてないかも」
そう答えると、飯島は「お前には敵わねぇな」などとわけのわからないことを呟いて、言葉を続けた。
「友達1人もいねぇカス陰キャ、とかな」
「ああ……それは別に悪口というより事実だし」
「おいやめろ本気で反応に困るヤツだぞそれ」
呆れたように言う飯島は、廊下の壁にもたれかかると、ぽつりと呟いた。
「あのとき思わず酷いこと言ったのは、お前に対して凄くムシャクシャしたのと同時に……凄く羨ましく思ったからなんだ」
「羨ましく思った?」
「ああ。俺は、梨子を庇うお前に対して、「そんなに必死になるってことは、テメェさては梨子のこと好きだな?」って聞いたろ。今にして思えば、四六時中梨子との関係を聞かれてウンザリしてた俺が、当てつけとしてお前に言ったことだ」
ああ、確かにそんなこと言ってたっけ。
「好きだのなんだのと噂を立てられることがどんだけ苦痛なのか、お前に耐えられるのかよ、俺と同じ目に遭わせてやるって、そんな風に思ってた。だから、お前が「好きに決まってる」って即答したとき、俺はお前が眩しく見えて……同時に自分がすごく惨めに思えちまった。お前は真正面から堂々と言い切ったのに、俺は逃げるばかりか梨子を傷つけちまったからな」
そこまで言うと、改めて飯島は僕の方を向いて、
「だから、俺はお前を尊敬するよ。正直、クラスの輪にいないお前が、こんなに芯の強いヤツだったなんて、思いもしなかったから。お前を見習って、ちゃんと梨子に謝罪する」
「そっか」
その決意を込めた瞳に、僕は毒気を抜かれて頷いた。
彼がしたことは酷いことだけど、許されないことじゃない。ちゃんと誠実に向き合えるなら、僕がこれ以上何か言う必要もあるまい。
「そういえば、梨子さんからの好意には気付いてたんだろ?」
「それは、まあ……あれだけわかりやすければ、な」
照れくさそうに頬を掻く飯島。
なるほど、つまりバレていないと思っていたのは梨子だけだったか。ここに梨子がいなくてよかったな、本当に。
「もし復縁できたら、今度は幸せにしてあげられるといいね」
「そりゃ無理だろ」
なぜか、飯島は苦笑して、
「復縁できたとしても、今更そんな図々しい展開にはもっていけねぇよ。それに……強力なライバルができちまったしな」
「? 梨子さんに、いつの間に好きな人ができたの?」
そう問い返すと、飯島は苦笑しつつ、
「まあ、お前はそれでいっか」
そんな風にわけのわからないことを言った。
――そんな感じで、僕と飯島の仲直りは終わったのだが、僕等は気付かなかった。
ここから死角となる、廊下の角で、朝比奈梨子が一部始終を聞いていたことを。
今の今まで、隣に座っていた飯島は僕に何かしてくることはなく、ポーカーフェイスでガン無視を決め込んでいた。
だから、僕も特に気にせずいたのだが――
どう反応していいか迷っていた矢先、どこか思い詰めたような表情だった飯島は、僕の方へ一歩踏み出し――
「昨日は、すまなかった!」
思わず身構える僕の前で、思いっきり頭を下げてきた。
「……え?」
「いきなり胸ぐらをつかみかかって、怒鳴り散らしたりして。本当に悪かった! どうか謝罪を受け入れて欲しい!」
そう言って、深々と頭を下げたまま動かない飯島。
一瞬拍子抜けしてしまった僕は、しかしその行動に別の理由から怒りを感じてしまった。
ただ、彼が僕に対して謝ってくれたことには、僕も謝るべきだろう。何せ、彼に先に突っかかったのは僕の方なのだから。
「僕の方こそ悪かった。昨日は、頭に血が上ってたから」
僕も頭を下げて謝罪する。
でも、同時にどうしても伝えなくてはいけないことがあった。
「謝罪は受け入れるよ。僕にも非があるわけだから。……けどさ、謝るなら僕じゃなく、そうすべき人が他にいるんじゃない?」
それが、怒りを感じてしまった理由。
ぶっちゃけ、胸ぐらを捕まれたことは気にしていない。そんなことよりも、梨子を罵倒されたことの方に腹が立っていた。なら、僕じゃなくて彼女に先に謝るべきなんじゃないか?
「ああ、そうだな。その通りだ」
飯島は顔を上げると、苦々しい表情で呟いた。
「少し、この場で昨日の件について弁解させてもらってもいいか? もっとも、お前には言い訳にしか聞こえないだろうけど」
そう言うと、飯島はとつとつと語り出した。
――理由を聞けば、しょうもない話だった。ここ最近、三枝蜜柑や畦上綾乃などの勝手に恋を応援する勢や、その他男子からの冷やかしが多く、ウンザリしていたのだと言う。
そして、昨日の矢田くんの冷やかしがトドメとなり、つい傷つけるような言葉を言ってしまったのだと言う。
「――もともと、梨子のことは可愛いなって思ってたよ。でも、周りが勝手に冷やかして、噂して、俺達の知らないところで好き勝手言われるのが、苦痛で仕方なかったんだ。だから、耐えられなかった。たぶん、最初は「いいな」って思った梨子《アイツ》のことも、いつの間にか疎ましく思っていたんだと思う。だから、俺は――」
そこまで言うと、飯島は口を閉ざした。
確かに、中高生はそういう他人の色恋沙汰話は好きだ。
誰かと誰かがよく一緒に話している、というだけでくだらない噂を広めたりする。そして――それが、芽生えかけた恋を阻害することだってある。
それは仕方のないことだ。でも、だからって。
「飯島の言い分はわかるよ。誰だって、自分の気持ちやプライベートを侵害されて、好き勝手言われるのは嫌だ。でもさ……それが、梨子さんに対して思ってもいない酷いことを言っていい理由にはならないよ」
自分でも、歯の浮くような理想論じみた正論だと思う。
だけど、彼が耐えきれなくなったせいで、朝比奈梨子の心に傷を付けたことには変わらないのだ。
「そうだな。お前の言う通りだよ……」
そこまで言うと、飯島は自嘲気味に力なく笑った。
「とにかくさ、僕なんかに謝らなくていいから、後でちゃんと梨子さんと話をしなよ。彼女も、そのためにここに来たんだから。梨子さんが覚悟を見せたんだから、君が逃げるのは許さないよ」
「ああ、わかってる。……それにしても、「僕なんかに謝らなくていいから」か。お前にも、相当酷いこと言ったはずなんだけどな」
「そうだっけ? あんまり覚えてないかも」
そう答えると、飯島は「お前には敵わねぇな」などとわけのわからないことを呟いて、言葉を続けた。
「友達1人もいねぇカス陰キャ、とかな」
「ああ……それは別に悪口というより事実だし」
「おいやめろ本気で反応に困るヤツだぞそれ」
呆れたように言う飯島は、廊下の壁にもたれかかると、ぽつりと呟いた。
「あのとき思わず酷いこと言ったのは、お前に対して凄くムシャクシャしたのと同時に……凄く羨ましく思ったからなんだ」
「羨ましく思った?」
「ああ。俺は、梨子を庇うお前に対して、「そんなに必死になるってことは、テメェさては梨子のこと好きだな?」って聞いたろ。今にして思えば、四六時中梨子との関係を聞かれてウンザリしてた俺が、当てつけとしてお前に言ったことだ」
ああ、確かにそんなこと言ってたっけ。
「好きだのなんだのと噂を立てられることがどんだけ苦痛なのか、お前に耐えられるのかよ、俺と同じ目に遭わせてやるって、そんな風に思ってた。だから、お前が「好きに決まってる」って即答したとき、俺はお前が眩しく見えて……同時に自分がすごく惨めに思えちまった。お前は真正面から堂々と言い切ったのに、俺は逃げるばかりか梨子を傷つけちまったからな」
そこまで言うと、改めて飯島は僕の方を向いて、
「だから、俺はお前を尊敬するよ。正直、クラスの輪にいないお前が、こんなに芯の強いヤツだったなんて、思いもしなかったから。お前を見習って、ちゃんと梨子に謝罪する」
「そっか」
その決意を込めた瞳に、僕は毒気を抜かれて頷いた。
彼がしたことは酷いことだけど、許されないことじゃない。ちゃんと誠実に向き合えるなら、僕がこれ以上何か言う必要もあるまい。
「そういえば、梨子さんからの好意には気付いてたんだろ?」
「それは、まあ……あれだけわかりやすければ、な」
照れくさそうに頬を掻く飯島。
なるほど、つまりバレていないと思っていたのは梨子だけだったか。ここに梨子がいなくてよかったな、本当に。
「もし復縁できたら、今度は幸せにしてあげられるといいね」
「そりゃ無理だろ」
なぜか、飯島は苦笑して、
「復縁できたとしても、今更そんな図々しい展開にはもっていけねぇよ。それに……強力なライバルができちまったしな」
「? 梨子さんに、いつの間に好きな人ができたの?」
そう問い返すと、飯島は苦笑しつつ、
「まあ、お前はそれでいっか」
そんな風にわけのわからないことを言った。
――そんな感じで、僕と飯島の仲直りは終わったのだが、僕等は気付かなかった。
ここから死角となる、廊下の角で、朝比奈梨子が一部始終を聞いていたことを。
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