36 / 36
第二章 孤高のヤンキー先輩はチョロすぎる
第36話 手芸部、顧問が決まる
しおりを挟む
翌日。
朝のSHRの時間にて。
「えー。今日は五限に歯科検診が入るから、お前等静かに移動するんだぞー。くれぐれも、周りのクラスに迷惑かけんなよー。こないだ、A組の篠田先生に「B組うるせーぞ」って怒られたかんなー。私の学内評価をさげんじゃないぞガキどもー」
教卓に手を突いて、死んだ魚のような目をしている小柄の担任教師が話している。
このいかにも人生舐め腐ってそうな女性教師の名は、奈良坂くるみ。
服のシワも枝毛も気にせず、ろくに整えられていない見だしなみのだらしない人だが、生まれつきなのか肌はきめ細かく髪の艶はまだ十代と言われておかしくないくらい。
が、そんな本校の七不思議に数えられる教師の話も、あまり頭に入ってこない。
昨日、あんなことがあったのだから、仕方ない。
「つーわけで、ホームルームはここまでだ。お前らー、休み時間に入るからって、次の授業の準備忘れんなー。金曜一限は体育だろー」
「くるみちゃん、今日月曜日!」
「あと金曜一限は、化学で先生の担当っすよくるみちゃん!」
生徒の何人かがすかさずツッコんでいる。
「お? そーだったか、いやすまんな。毎日馬車馬のように働かされてるせいか、心と体が無意識に金曜日を求めていたらしい」
「微妙に反応しにくいから闇を出すのやめてください、くるみちゃん!」
「まあとにかくだ! 今日は残念なことに月曜日らしいから、お前等の最初の授業は……、……わからん。忘れたが、まあ各自準備しておくように!」
「「「「くるみちゃん……」」」」
ジト目を向ける生徒達に気付かず、くるみ先生は出席簿をまとめつつ、
「あ、そうだそうだ。危うく忘れるところだった。おい、境《さかい》」
「っ! は、はい!」
急に名前を呼ばれて、僕は思わず肩を振るわせる。
「お前、あとで職員室にこい。話がある」
「は、はぁ」
なんだ? ものぐさなくるみ先生が俺を名指しで職員室に呼ぶなんて珍しい。
基本的に、日直が出した日誌すら目を通さずに済ませる――というか、生徒に「今日日直なんで日誌ください」と毎日催促されるくらいの人だ。
どんな話をされることやら――
そんな風に思いつつ、朝のSHRの時間は終わりを告げ――僕は、くるみ先生の後を追って職員室に向かった。
――。
「あの、先生」
職員室の自分のデスクに向かっている先生を確認して、僕は先生へ声をかける。
「ん? あー、今日お前が日直か。頼む」
いえ違います。あと、先生が差し出してるそれ、日誌じゃなくて今日実施する小テストの問題用紙です。
まあ、いつものことなのでスルーする。
「日直は飯島海人くんですよ。それより、僕に話があるってなんですか?」
「……え?」
「え?」
あかん。この人もう忘れてる。
もうやだ。なんで僕の周りには頭おかしい人が多いんだろう。助けて、マトモ枠の飯島くん。
しばらく虚空を見つめていたくるみ先生は「おー」と手を叩く。
「そうだったな。お前、手芸愛好会の部長だろ? 形式上は」
「まあ、そうですね。形式上は」
実質、僕しか部員はいないからな。
まあ、先週梨子が入部して、僕が部長みたいな感じに落ち着いたが。
それがどうかしたのだろうか?
「それでな。今までは、お前1人のソロ部活というか……ぶっちゃけ、好きにしろって感じだったんだがなー。先週、朝比奈のヤツが兼部申請出しただろ? 加えて、今朝早くに二年の南嶋が入部申請を出してきたんだよ」
「え、南嶋先輩がですか?」
正直驚いた。
そんな話、まったく聞かされてなかったし。
ていうか、あの人今まで部活入ってなかったのか。
「そうだ。それでなー、流石にお前含めて部員が3人となると、愛好会じゃなくてちゃんと部活として認める必要が出てきたわけだ」
「まじですか!」
思わず声が大きくなってしまう。
一人きりの楽しみが減ってしまう悲しさはあるが、それよりも期待や楽しみが勝っている自分に驚く。
僕、こんなに誰かと接することが好きだっただろうか。
なんだかんだ、梨子や南嶋先輩、海人と接するうちに変わっていっているのかもしれない。
「それでだなー。当然、部活には顧問が必要になる。というわけで……私がお前等手芸部の顧問だ。さっきじゃんけんで決まった」
「……え?」
不意に、くるみ先生がそんな爆弾を放った。
「なんだ? 不服かー?」
「いや、不服じゃないですけど……」
「ちなみに私は不服だ。サービス残業が増える」
「いっそ清々しいですね」
いつも通り歯に衣着せぬ物言いの担任教師に、頭を抱えるしかない。
「ていうか、じゃんけんて」
「仕方ないだろー。公正かつ正統に敗北した結果、私が貧乏くじを引いただけだ。よって、私は顧問をしなければいけない。仕事だからなー、何かあれば私を頼れ。可能な範囲で、できうる限り、たぶんきっとおそらく、最小限のフォローはしてやる……かもしれない」
ここまで頼りにならない「私を頼れ」も珍しいな。
「まあ、たまに部室に顔は出すから、そのときはお茶でも出してくれ」
「はい、わかりまし――え?」
「なんだ? 普段お世話になってる美人先生に、お茶を淹れるのは礼儀というものだろうー? 手芸部の部室は給湯室の隣だし」
「いやまあ、構いませんけど……本音は?」
「部活の監査という名目で仕事をサボれる」
そんなことだろうと思いましたよ。
僕は、こころの中で大きくため息をついた。
――この日、手芸愛好会は、多大なる犠牲を払って手芸部へと昇格した。
朝のSHRの時間にて。
「えー。今日は五限に歯科検診が入るから、お前等静かに移動するんだぞー。くれぐれも、周りのクラスに迷惑かけんなよー。こないだ、A組の篠田先生に「B組うるせーぞ」って怒られたかんなー。私の学内評価をさげんじゃないぞガキどもー」
教卓に手を突いて、死んだ魚のような目をしている小柄の担任教師が話している。
このいかにも人生舐め腐ってそうな女性教師の名は、奈良坂くるみ。
服のシワも枝毛も気にせず、ろくに整えられていない見だしなみのだらしない人だが、生まれつきなのか肌はきめ細かく髪の艶はまだ十代と言われておかしくないくらい。
が、そんな本校の七不思議に数えられる教師の話も、あまり頭に入ってこない。
昨日、あんなことがあったのだから、仕方ない。
「つーわけで、ホームルームはここまでだ。お前らー、休み時間に入るからって、次の授業の準備忘れんなー。金曜一限は体育だろー」
「くるみちゃん、今日月曜日!」
「あと金曜一限は、化学で先生の担当っすよくるみちゃん!」
生徒の何人かがすかさずツッコんでいる。
「お? そーだったか、いやすまんな。毎日馬車馬のように働かされてるせいか、心と体が無意識に金曜日を求めていたらしい」
「微妙に反応しにくいから闇を出すのやめてください、くるみちゃん!」
「まあとにかくだ! 今日は残念なことに月曜日らしいから、お前等の最初の授業は……、……わからん。忘れたが、まあ各自準備しておくように!」
「「「「くるみちゃん……」」」」
ジト目を向ける生徒達に気付かず、くるみ先生は出席簿をまとめつつ、
「あ、そうだそうだ。危うく忘れるところだった。おい、境《さかい》」
「っ! は、はい!」
急に名前を呼ばれて、僕は思わず肩を振るわせる。
「お前、あとで職員室にこい。話がある」
「は、はぁ」
なんだ? ものぐさなくるみ先生が俺を名指しで職員室に呼ぶなんて珍しい。
基本的に、日直が出した日誌すら目を通さずに済ませる――というか、生徒に「今日日直なんで日誌ください」と毎日催促されるくらいの人だ。
どんな話をされることやら――
そんな風に思いつつ、朝のSHRの時間は終わりを告げ――僕は、くるみ先生の後を追って職員室に向かった。
――。
「あの、先生」
職員室の自分のデスクに向かっている先生を確認して、僕は先生へ声をかける。
「ん? あー、今日お前が日直か。頼む」
いえ違います。あと、先生が差し出してるそれ、日誌じゃなくて今日実施する小テストの問題用紙です。
まあ、いつものことなのでスルーする。
「日直は飯島海人くんですよ。それより、僕に話があるってなんですか?」
「……え?」
「え?」
あかん。この人もう忘れてる。
もうやだ。なんで僕の周りには頭おかしい人が多いんだろう。助けて、マトモ枠の飯島くん。
しばらく虚空を見つめていたくるみ先生は「おー」と手を叩く。
「そうだったな。お前、手芸愛好会の部長だろ? 形式上は」
「まあ、そうですね。形式上は」
実質、僕しか部員はいないからな。
まあ、先週梨子が入部して、僕が部長みたいな感じに落ち着いたが。
それがどうかしたのだろうか?
「それでな。今までは、お前1人のソロ部活というか……ぶっちゃけ、好きにしろって感じだったんだがなー。先週、朝比奈のヤツが兼部申請出しただろ? 加えて、今朝早くに二年の南嶋が入部申請を出してきたんだよ」
「え、南嶋先輩がですか?」
正直驚いた。
そんな話、まったく聞かされてなかったし。
ていうか、あの人今まで部活入ってなかったのか。
「そうだ。それでなー、流石にお前含めて部員が3人となると、愛好会じゃなくてちゃんと部活として認める必要が出てきたわけだ」
「まじですか!」
思わず声が大きくなってしまう。
一人きりの楽しみが減ってしまう悲しさはあるが、それよりも期待や楽しみが勝っている自分に驚く。
僕、こんなに誰かと接することが好きだっただろうか。
なんだかんだ、梨子や南嶋先輩、海人と接するうちに変わっていっているのかもしれない。
「それでだなー。当然、部活には顧問が必要になる。というわけで……私がお前等手芸部の顧問だ。さっきじゃんけんで決まった」
「……え?」
不意に、くるみ先生がそんな爆弾を放った。
「なんだ? 不服かー?」
「いや、不服じゃないですけど……」
「ちなみに私は不服だ。サービス残業が増える」
「いっそ清々しいですね」
いつも通り歯に衣着せぬ物言いの担任教師に、頭を抱えるしかない。
「ていうか、じゃんけんて」
「仕方ないだろー。公正かつ正統に敗北した結果、私が貧乏くじを引いただけだ。よって、私は顧問をしなければいけない。仕事だからなー、何かあれば私を頼れ。可能な範囲で、できうる限り、たぶんきっとおそらく、最小限のフォローはしてやる……かもしれない」
ここまで頼りにならない「私を頼れ」も珍しいな。
「まあ、たまに部室に顔は出すから、そのときはお茶でも出してくれ」
「はい、わかりまし――え?」
「なんだ? 普段お世話になってる美人先生に、お茶を淹れるのは礼儀というものだろうー? 手芸部の部室は給湯室の隣だし」
「いやまあ、構いませんけど……本音は?」
「部活の監査という名目で仕事をサボれる」
そんなことだろうと思いましたよ。
僕は、こころの中で大きくため息をついた。
――この日、手芸愛好会は、多大なる犠牲を払って手芸部へと昇格した。
24
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる