18 / 35
本編
18 孤児院の訪問
しおりを挟む
今日はランディ様がお休みなので、いつもよりゆっくり眠ることになった。珍しく私の方が早く起きたので、彼の寝顔を堪能することにした。
寝ていても男らしくて凛々しいお顔。格好いいな。左目にある傷にそっと触れてみる。これはランディ様が騎士として戦って、国を守った証だ。私はその傷口にちゅっとキスをした。
「大好きです」
そう言った途端に恥ずかしくなって、私はぴょんとベッドからおりた。とりあえず顔を洗って心を落ち着かせよう。
「なんだあれ……!可愛すぎる……!!」
ランディ様は寝たふりをしていただけで、しばらくベッドの中で悶えていたらしい。そんなことを全く知らない呑気な私は顔を洗って戻ってきたところ……彼の大きな手が伸びてきてベッドの中に引き戻された。
「もう少し一緒に寝よう」
そんなことを言う割に、寝かせる気はないようで……二人でシーツに包まったまま蕩けるような熱いキスを繰り返した。ちゅっちゅ、というリップ音が部屋に響いて恥ずかしい。だけど気持ち良くてやめられそうもない。
「ヴィヴィがいるだけで最高の朝だ」
それからなんとかベッドから離れた。彼は「まだ二人で寝ていたい」と拗ねていたけれど、ここで流されては予定が狂ってしまうので心を鬼にした。
二人で仲良くブランチを食べて、孤児院へ向かうことにした。今日は街で小さい子向けの絵本と、少し大きい子向けの児童書を買ってから行く予定だ。
街に降り立つと、みんなの視線がこちらに集まる。ランディ様と一緒なのでこれは当然の反応だろう。書店へ寄るために、彼にエスコートを受けながら街を歩いて行く。
「奥様、今日はランドルフ様とご一緒なのですね」
「またこちらも寄ってくださいね」
「これ持っていってください。新作なんでお二人で食べてください」
すっかり顔馴染みになったみんなに、沢山話しかけられる。
「ふふ、今日は旦那様が休みなのでお出かけです」
「今度伺いますね」
「わあ、ありがとうございます。嬉しいです」
いつの間にか、私の両手には街の方のご好意で色んなものが乗せられていた。
「……ヴィヴィはすごいな」
「え?何がですか」
私は街を歩いているだけで、何もすごいことはない。むしろベルナール領の領民達が皆親切なのだ。
「人気者だな」
「ふふ、それはあなたの奥様という肩書きがあるからです。だからランディ様がすごいんですよ!」
「俺は皆からこんなに話しかけられない。だから君がすごいんだ」
屈強な騎士で、将来は自分たちの領主になるランディ様に気楽には話しかけられないだろう。私はなんというか、サイズ的にも年齢的にもみんな気安いのだと思う。
公爵家に嫁いだ身としては、気高さが足りないのではと不安になるが……仕方がない。私にはカリスマ性はないので、領民達からも親しみやすい奥様としてやっていくことを決めた。
書店に寄ると、店長さんが事前に頼んでいたんだ本を用意してくださっていた。
「この前は、どの本が良いか相談に乗っていただきありがとうございます」
「こちらこそ、いつもありがとうございます。ランドルフ様、本当に素敵な奥様でいらっしゃいますね。この街の皆はもうすっかり奥様のファンですよ」
そんな風にランディ様の前で褒めてもらえるのは嬉しいけれど、恥ずかしい。
「……ああ、俺には勿体ないほどの妻だ。これからも妻の相談に乗ってやってくれ。よろしく頼む」
ひゃあー!ランディ様まで、そんな有難いことを言ってくださるなんて。私は恥ずかしくて染まった頬を両手で隠した。
沢山の本をランディ様がひょいと簡単に持ってくださった。私なら五回くらいに分けないと持てないような量を彼は楽々と片手で持ってしまう。
「重たいのに申し訳ありません」
「これくらい重いうちに入らない」
空いている方の手を繋ぎ、二人で孤児院を目指した。気持ちが通じてから、ランディ様は外でも私に触れてくださるようになった。なんか幸せすぎて、困ってしまう。ついニマニマと頬が緩むのは許して欲しい。
「こんにちは」
私の声に気が付いて、孤児院の子ども達が一斉に駆け寄ってきた。
「ヴィヴィアンヌ様だ!」
「わーい、今日も遊んでくれるの?」
沢山の子どもたちが、私を見た後……後ろにいるランディ様に気が付いて柱の裏に隠れた。
「あー……」
ありゃりゃ。やっぱり大柄な男性って怖いのかしら?私は苦笑いをしながら、チラリとランディ様を見た。無表情なままだが、多分傷付いていらっしゃる。
「み、みんな慣れていないだけですわ!」
「いつもこうだから……気にしていない」
哀しそうな声で、ポツリと呟いたランディ様に胸が苦しくなる。子どもがお好きなのに!しかも彼はこんなに優しいのに!
「ランディ様、かがんでくださいませ。たぶん大きいのが怖いのです」
私はぐいぐいとランディ様の腕を下に引っ張って、強引にしゃがませた。
「みんな!この方は私の大事な旦那様、ランドルフ様よ。実はみんなの本や服を買ってくれたのは、このランドルフ様なの。今日も沢山本を持ってきたわ」
ニコニコと笑ってそう伝えると、みんなぴょこぴょこと柱から顔を出した。
「ヴィヴィアンヌ様の……旦那様?」
小さなエミリーが近付いてきて、私とランディ様を交互に見た。
「ええ。しかも彼は、私やこの国を護ってくださる強い騎士なの!」
「騎士……このご本と一緒!?」
手に持っている絵本は、騎士とお姫様が結ばれる昔からの物語だ。
「そうよ!すごいでしょう?」
「すごーい!お姫様を護るためにこんなに大きいのね!」
エミリーが傍に来てくれたことで、みんなの警戒心が解けた。私とランディ様は一瞬でみんなに囲まれた。ランディ様の肩や腕には……子ども達が何人もまとわりついている。
ランディ様は最初は少し困惑していたが、すぐに嬉しそうな表情に変わった。男の子達には剣を教え、あっという間に「格好いい」と憧れられていた。
私は女の子達を中心に歌を歌ったり、本を読んだりしていた。
「ヴィヴィアンヌ様!僕、ランドルフ様みたいな強い騎士になる」
「まあ、素敵な夢だわ」
この子はボブ。少しやんちゃだが、下の子達の面倒見が良い男の子だ。私は彼の頭を撫でてあげる。
「だからね、ヴィヴィアンヌ様!大きくなったら僕のお嫁さんになって!」
まさかこんな可愛い子に求婚されてしまった。そういえば弟のアルも昔は『姉様と結婚する』なんて嬉しいことを言ってくれていたなぁ、なんて懐かしいことを思い出した。
さてどう答えようか?と考えているとツカツカと凄い勢いでランディ様が隣にやってきた。
「ボブ、それは無理だ。諦めろ」
「ええ!?どうして?」
「ヴィヴィは俺の愛する妻だ。だから俺だけのものだ。ボブはこれから違う大事な女性に出逢うだろう。その人と結婚しろ」
ランディ様が真顔で淡々とそう言った。私は真っ赤になりながら俯いた。
――ランディ様ったら子ども相手にそんなこと。
彼はボブに見せつけるように、私の肩を抱き寄せた。ちょっと恥ずかしい。
「ランドルフ様が一番で、僕は二番目でいいから!それでもだめ?」
なかなか斬新な提案だが残念ながら我が国では、一妻多夫制度は認められていない。
「だめだ!」
ランディ様は子どもでも譲る気は一切ないらしい。かなり大人げないが、ここまでくるといっそ清々しい。ボブはちぇっ、と唇を尖らせて拗ねていた。
「ボブ、気持ちは嬉しいわ。ありがとうね。でも……私はランディ様が好きだからごめんね」
そう言ってボブの頭を撫でていると、隣でランディ様が口を手でおさえながら真っ赤になっていた。
夕方までしっかりとみんなと遊んで、シスター達にもたっぷりとお礼を言われ家に帰ることになった。
子ども達が別れ際に「また来てね」とか「帰っちゃやだ」と泣いてくれたのが嬉しかった。
「楽しかったですね。ランディ様今日はついてきてくださって、ありがとうございました」
「いや、俺の方こそ礼を言う。あんなに街の人に話しかけられたり、子ども達と遊んだのは初めてだった。全部ヴィヴィがいてくれたからだ」
「私は何もしていませんよ」
本当に何もしていない。ランディ様は身体が大きくてぱっと見怖いだけで、とても心優しくて格好良いのだからみんなが知れば近寄ってくるに決まっている。
「何もしていない……か。ヴィヴィは自分のことを全然わかっていないな」
「え?」
「自分の凄さをわかっていない。君は自然とみんなに愛される力を持っている。改めて俺の奥さんは素敵な女性だとわかったよ」
ランディ様に褒められて、私は真っ赤になって俯いた。
寝ていても男らしくて凛々しいお顔。格好いいな。左目にある傷にそっと触れてみる。これはランディ様が騎士として戦って、国を守った証だ。私はその傷口にちゅっとキスをした。
「大好きです」
そう言った途端に恥ずかしくなって、私はぴょんとベッドからおりた。とりあえず顔を洗って心を落ち着かせよう。
「なんだあれ……!可愛すぎる……!!」
ランディ様は寝たふりをしていただけで、しばらくベッドの中で悶えていたらしい。そんなことを全く知らない呑気な私は顔を洗って戻ってきたところ……彼の大きな手が伸びてきてベッドの中に引き戻された。
「もう少し一緒に寝よう」
そんなことを言う割に、寝かせる気はないようで……二人でシーツに包まったまま蕩けるような熱いキスを繰り返した。ちゅっちゅ、というリップ音が部屋に響いて恥ずかしい。だけど気持ち良くてやめられそうもない。
「ヴィヴィがいるだけで最高の朝だ」
それからなんとかベッドから離れた。彼は「まだ二人で寝ていたい」と拗ねていたけれど、ここで流されては予定が狂ってしまうので心を鬼にした。
二人で仲良くブランチを食べて、孤児院へ向かうことにした。今日は街で小さい子向けの絵本と、少し大きい子向けの児童書を買ってから行く予定だ。
街に降り立つと、みんなの視線がこちらに集まる。ランディ様と一緒なのでこれは当然の反応だろう。書店へ寄るために、彼にエスコートを受けながら街を歩いて行く。
「奥様、今日はランドルフ様とご一緒なのですね」
「またこちらも寄ってくださいね」
「これ持っていってください。新作なんでお二人で食べてください」
すっかり顔馴染みになったみんなに、沢山話しかけられる。
「ふふ、今日は旦那様が休みなのでお出かけです」
「今度伺いますね」
「わあ、ありがとうございます。嬉しいです」
いつの間にか、私の両手には街の方のご好意で色んなものが乗せられていた。
「……ヴィヴィはすごいな」
「え?何がですか」
私は街を歩いているだけで、何もすごいことはない。むしろベルナール領の領民達が皆親切なのだ。
「人気者だな」
「ふふ、それはあなたの奥様という肩書きがあるからです。だからランディ様がすごいんですよ!」
「俺は皆からこんなに話しかけられない。だから君がすごいんだ」
屈強な騎士で、将来は自分たちの領主になるランディ様に気楽には話しかけられないだろう。私はなんというか、サイズ的にも年齢的にもみんな気安いのだと思う。
公爵家に嫁いだ身としては、気高さが足りないのではと不安になるが……仕方がない。私にはカリスマ性はないので、領民達からも親しみやすい奥様としてやっていくことを決めた。
書店に寄ると、店長さんが事前に頼んでいたんだ本を用意してくださっていた。
「この前は、どの本が良いか相談に乗っていただきありがとうございます」
「こちらこそ、いつもありがとうございます。ランドルフ様、本当に素敵な奥様でいらっしゃいますね。この街の皆はもうすっかり奥様のファンですよ」
そんな風にランディ様の前で褒めてもらえるのは嬉しいけれど、恥ずかしい。
「……ああ、俺には勿体ないほどの妻だ。これからも妻の相談に乗ってやってくれ。よろしく頼む」
ひゃあー!ランディ様まで、そんな有難いことを言ってくださるなんて。私は恥ずかしくて染まった頬を両手で隠した。
沢山の本をランディ様がひょいと簡単に持ってくださった。私なら五回くらいに分けないと持てないような量を彼は楽々と片手で持ってしまう。
「重たいのに申し訳ありません」
「これくらい重いうちに入らない」
空いている方の手を繋ぎ、二人で孤児院を目指した。気持ちが通じてから、ランディ様は外でも私に触れてくださるようになった。なんか幸せすぎて、困ってしまう。ついニマニマと頬が緩むのは許して欲しい。
「こんにちは」
私の声に気が付いて、孤児院の子ども達が一斉に駆け寄ってきた。
「ヴィヴィアンヌ様だ!」
「わーい、今日も遊んでくれるの?」
沢山の子どもたちが、私を見た後……後ろにいるランディ様に気が付いて柱の裏に隠れた。
「あー……」
ありゃりゃ。やっぱり大柄な男性って怖いのかしら?私は苦笑いをしながら、チラリとランディ様を見た。無表情なままだが、多分傷付いていらっしゃる。
「み、みんな慣れていないだけですわ!」
「いつもこうだから……気にしていない」
哀しそうな声で、ポツリと呟いたランディ様に胸が苦しくなる。子どもがお好きなのに!しかも彼はこんなに優しいのに!
「ランディ様、かがんでくださいませ。たぶん大きいのが怖いのです」
私はぐいぐいとランディ様の腕を下に引っ張って、強引にしゃがませた。
「みんな!この方は私の大事な旦那様、ランドルフ様よ。実はみんなの本や服を買ってくれたのは、このランドルフ様なの。今日も沢山本を持ってきたわ」
ニコニコと笑ってそう伝えると、みんなぴょこぴょこと柱から顔を出した。
「ヴィヴィアンヌ様の……旦那様?」
小さなエミリーが近付いてきて、私とランディ様を交互に見た。
「ええ。しかも彼は、私やこの国を護ってくださる強い騎士なの!」
「騎士……このご本と一緒!?」
手に持っている絵本は、騎士とお姫様が結ばれる昔からの物語だ。
「そうよ!すごいでしょう?」
「すごーい!お姫様を護るためにこんなに大きいのね!」
エミリーが傍に来てくれたことで、みんなの警戒心が解けた。私とランディ様は一瞬でみんなに囲まれた。ランディ様の肩や腕には……子ども達が何人もまとわりついている。
ランディ様は最初は少し困惑していたが、すぐに嬉しそうな表情に変わった。男の子達には剣を教え、あっという間に「格好いい」と憧れられていた。
私は女の子達を中心に歌を歌ったり、本を読んだりしていた。
「ヴィヴィアンヌ様!僕、ランドルフ様みたいな強い騎士になる」
「まあ、素敵な夢だわ」
この子はボブ。少しやんちゃだが、下の子達の面倒見が良い男の子だ。私は彼の頭を撫でてあげる。
「だからね、ヴィヴィアンヌ様!大きくなったら僕のお嫁さんになって!」
まさかこんな可愛い子に求婚されてしまった。そういえば弟のアルも昔は『姉様と結婚する』なんて嬉しいことを言ってくれていたなぁ、なんて懐かしいことを思い出した。
さてどう答えようか?と考えているとツカツカと凄い勢いでランディ様が隣にやってきた。
「ボブ、それは無理だ。諦めろ」
「ええ!?どうして?」
「ヴィヴィは俺の愛する妻だ。だから俺だけのものだ。ボブはこれから違う大事な女性に出逢うだろう。その人と結婚しろ」
ランディ様が真顔で淡々とそう言った。私は真っ赤になりながら俯いた。
――ランディ様ったら子ども相手にそんなこと。
彼はボブに見せつけるように、私の肩を抱き寄せた。ちょっと恥ずかしい。
「ランドルフ様が一番で、僕は二番目でいいから!それでもだめ?」
なかなか斬新な提案だが残念ながら我が国では、一妻多夫制度は認められていない。
「だめだ!」
ランディ様は子どもでも譲る気は一切ないらしい。かなり大人げないが、ここまでくるといっそ清々しい。ボブはちぇっ、と唇を尖らせて拗ねていた。
「ボブ、気持ちは嬉しいわ。ありがとうね。でも……私はランディ様が好きだからごめんね」
そう言ってボブの頭を撫でていると、隣でランディ様が口を手でおさえながら真っ赤になっていた。
夕方までしっかりとみんなと遊んで、シスター達にもたっぷりとお礼を言われ家に帰ることになった。
子ども達が別れ際に「また来てね」とか「帰っちゃやだ」と泣いてくれたのが嬉しかった。
「楽しかったですね。ランディ様今日はついてきてくださって、ありがとうございました」
「いや、俺の方こそ礼を言う。あんなに街の人に話しかけられたり、子ども達と遊んだのは初めてだった。全部ヴィヴィがいてくれたからだ」
「私は何もしていませんよ」
本当に何もしていない。ランディ様は身体が大きくてぱっと見怖いだけで、とても心優しくて格好良いのだからみんなが知れば近寄ってくるに決まっている。
「何もしていない……か。ヴィヴィは自分のことを全然わかっていないな」
「え?」
「自分の凄さをわかっていない。君は自然とみんなに愛される力を持っている。改めて俺の奥さんは素敵な女性だとわかったよ」
ランディ様に褒められて、私は真っ赤になって俯いた。
269
あなたにおすすめの小説
【完結】何もできない妻が愛する隻眼騎士のためにできること
大森 樹
恋愛
辺境伯の娘であるナディアは、幼い頃ドラゴンに襲われているところを騎士エドムンドに助けられた。
それから十年が経過し、成長したナディアは国王陛下からあるお願いをされる。その願いとは『エドムンドとの結婚』だった。
幼い頃から憧れていたエドムンドとの結婚は、ナディアにとって願ってもいないことだったが、その結婚は妻というよりは『世話係』のようなものだった。
誰よりも強い騎士団長だったエドムンドは、ある事件で左目を失ってから騎士をやめ、酒を浴びるほど飲み、自堕落な生活を送っているため今はもう英雄とは思えない姿になっていた。
貴族令嬢らしいことは何もできない仮の妻が、愛する隻眼騎士のためにできることはあるのか?
前向き一途な辺境伯令嬢×俺様で不器用な最強騎士の物語です。
※いつもお読みいただきありがとうございます。中途半端なところで長期間投稿止まってしまい申し訳ありません。2025年10月6日〜投稿再開しております。
このたび、あこがれ騎士さまの妻になりました。
若松だんご
恋愛
「リリー。アナタ、結婚なさい」
それは、ある日突然、おつかえする王妃さまからくだされた命令。
まるで、「そこの髪飾りと取って」とか、「窓を開けてちょうだい」みたいなノリで発せられた。
お相手は、王妃さまのかつての乳兄弟で護衛騎士、エディル・ロードリックさま。
わたしのあこがれの騎士さま。
だけど、ちょっと待って!! 結婚だなんて、いくらなんでもそれはイキナリすぎるっ!!
「アナタたちならお似合いだと思うんだけど?」
そう思うのは、王妃さまだけですよ、絶対。
「試しに、二人で暮らしなさい。これは命令です」
なーんて、王妃さまの命令で、エディルさまの妻(仮)になったわたし。
あこがれの騎士さまと一つ屋根の下だなんてっ!!
わたし、どうなっちゃうのっ!? 妻(仮)ライフ、ドキドキしすぎで心臓がもたないっ!!
【電子書籍化・1月末削除予定】余命一カ月の魔法使いは我儘に生きる
大森 樹
恋愛
【本編完結、番外編追加しています】
多くの方にお読みいただき感謝申し上げます。
感想たくさんいただき感謝致します。全て大切に読ませていただいております。
残念ですが、この度電子書籍化に伴い規約に基づき2026年1月末削除予定です。
よろしくお願いいたします。
-----------------------------------------------------------
大魔法使いエルヴィは、最大の敵である魔女を倒した。
「お前は死の恐怖に怯えながら、この一カ月無様に生きるといい」
死に際に魔女から呪いをかけられたエルヴィは、自分の余命が一カ月しかないことを知る。
国王陛下から命を賭して魔女討伐をした褒美に『どんな我儘でも叶える』と言われたが……エルヴィのお願いはとんでもないことだった!?
「ユリウス・ラハティ様と恋人になりたいです!」
エルヴィは二十歳近く年上の騎士団長ユリウスにまさかの公開告白をしたが、彼は亡き妻を想い独身を貫いていた。しかし、王命により二人は強制的に一緒に暮らすことになって……
常識が通じない真っ直ぐな魔法使いエルヴィ×常識的で大人な騎士団長のユリウスの期間限定(?)のラブストーリーです。
※どんな形であれハッピーエンドになります。
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
【完結】婚約者を譲れと言うなら譲ります。私が欲しいのはアナタの婚約者なので。
海野凛久
恋愛
【書籍絶賛発売中】
クラリンス侯爵家の長女・マリーアンネは、幼いころから王太子の婚約者と定められ、育てられてきた。
しかしそんなある日、とあるパーティーで、妹から婚約者の地位を譲るように迫られる。
失意に打ちひしがれるかと思われたマリーアンネだったが――
これは、初恋を実らせようと奮闘する、とある令嬢の物語――。
※第14回恋愛小説大賞で特別賞頂きました!応援くださった皆様、ありがとうございました!
※主人公の名前を『マリ』から『マリーアンネ』へ変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる