13 / 32
本編
13 ※証
しおりを挟む
エルに強引に馬車の椅子に座らされ、グイッと顔を近付けられた。
「クリス、どうして俺に内緒で他の男と二人きりでいたんだ」
「え? ああ、彼は学生時代の同級生で、久しぶりにお会いしたのでお茶でも飲もうと誘われたのです」
「……誘われたら、誰でもついて行くのか? あの男は君に気がある。そんなこともわからないのか?」
エルは不機嫌にギロリと私を睨みつけた。トムが私を好きなんて、そんなことはありえない。
「彼はただの友人です」
「友人と思っているのは君だけだ」
エルに不機嫌にそう言われて、私は腹が立った。元はといえばエルが彼女とイチャイチャしてたのではないか! 私は友人とお茶を飲んでいただけなのに、なぜこんなにも責められないといけないのか。
「ではお言葉ですが、あの女はどなたですか!? 自分の執務室に呼んでイチャイチャと……職場で密会なんていやらしいです!」
「なんの話だ?」
私は怒りを隠すこともせず、感情を露わにした。
「惚けないでください。不潔です! 私はあなたを見損ないました……他の女を囲うなら私と別れてからにしてくださいませ」
「女を囲うっ? 別れるって……ちょ、ちょっと待ってくれ」
エルは意味がわからないとでもいうように、私の手を握って気持ちを落ち着かせようとした。私はそれを払い、キッと睨みつけた。
「私は直接見たし……聞いたんですから! 黒髪で豊満な胸のセクシーなお姉さんがあなたと『愛し合っていた』って言っていたのを」
うっ……うっ……自分で言ってて辛い。よりにもよって、私より胸のある女を選ばなくてもいいではないか。酷すぎる。
「黒髪……もしかして君はバネッサのことを言っているのか? 誤解だ。彼女と俺は何の関係もない」
「嘘よ。だってあの人あなたの胸に手を当てて、至近距離で話してたもの!」
「バネッサは懇意にしてる酒場のお抱えの踊り子なんだ。騎士団は男所帯だから大きな任務の打ち上げに……その……女性のいる店も使うんだ。もちろん俺はやましいことなどしていないし、本当に飲んでるだけだよ!」
私は疑惑の目でジーッと睨みつける。
「あんな魅力的な女性を前に、飲むだけで済むのかしら? そのお店で彼女といい仲になられましたの?」
「違う! バネッサは職業柄、どんな男とも距離が近い。彼女は俺の部下と付き合っていたんだが、少し前に別れたんだ。彼はもう貴族の御令嬢と結婚したから……可哀想だが、諦めろと話していただけだ」
――え、じゃあ浮気じゃないってこと?
「そう……なのですか?」
「そうだ。俺がクリス以外を好きになるわけないだろ? しかも浮気なんて死んでもありえない」
「でも……あの方はお胸が……大きいし……すごい色気だし……セクシーだし……私が勝てるところないです」
私は自信がなくなってもじもじと、ボソボソと小声でそう言った。
「馬鹿なこと言うな! 俺は君以外は女に思えない。それに……俺にとってはクリスの方が色っぽい。胸も……信じられないくらい綺麗だし、その……大きさも俺の手に収まるクリスの方が好きだ!」
手に収まるというのは若干失礼だと思いながらも、はっきりそう言い切ったエルを見て、私は安心してポロリと涙が出てきた。
「ああ、泣かないでくれ。これからは絶対君以外の女性とあんな近距離で話したりしないと誓うから」
「……エルは私のことだけが好き? 私のことをだけ愛してる?」
「クリスだけを愛してる。この気持ちが変わることなどないよ」
彼に耳元で甘く囁かれてながら強く抱きしめられ、濃厚なキスをされた。
「可愛い」
ちゅっ、くちゅ……とキスをされ、唇ごと食べられるような激しい口付けが繰り返される。
「誤解は嫌だけど、クリスが妬いてくれたなんて嬉しい」
「ん、ごめんなさい。勝手に……んっ……怒って……子どもみたい」
「嬉しいよ。俺のこと好きだから怒ってくれたんだろ」
彼は目を細めて、愛おしそうにじっと私を見つめている。
「ふっ……うん」
「可愛くて堪らないな。でも、俺は反省してる。君に浮気を疑われるなんて……夫として俺の愛がまだまだ足りなかったんだなって」
それはどういう意味だろうか? 彼の愛は充分すぎるほど伝わっている。
「だから、帰ったらずーっと君に愛を伝える。俺以外の男とお茶してたお仕置きもあるし覚悟して?」
「えっ……」
私はサーっと青ざめた。お仕置きって何なんだろう。怖すぎる。
「安心してくれ。クリスを傷つけたりはしないから。ただ君は俺の物だって、心と身体に刻みつけるだけだよ」
ニッコリと微笑んだ彼の顔は、天使ではなく明らかに悪魔だった。
「い、いえ。遠慮します。あなたの愛はもういっぱいいただいていますから」
「クリス、愛してる。さあ、家に着いたよ」
彼は絶対に逃がさないつもりらしく、拒否する私をひょいとお姫様抱っこして家に帰りあっという間に夫婦の寝室のベッドにおろされた。そしてあっという間に押し倒された。
「クリス……君が浮気を疑う隙もないくらい、俺が狂おしい程君を好きなこと証明する」
「いや、もうわかったから大丈夫よ」
「いや! 君はまだ何もわかってない。じっくり……ゆーっくり伝えるから」
彼は宣言通りいつもより時間をかけて、頭から足の指先までキスを落としていった。しかし、絶妙に気持ちいいポイントをずらされて……とてももどかしい。普段ならすぐに快感を与えてくれるのに。
「エルっ……あの……」
つい甘えるような声が出てしまい、私は自分で恥ずかしくなった。
「ん? どうかした?」
エルは私の足にキスをしながら、色っぽくこちらを見つめた。
「あの……もっと……」
私がもじもじしていると、エルは私の頬を撫でてじっと真顔で見つめてきた。
「もっと何?」
素知らぬ顔で聞き返される。どうやら、今日の彼は意地悪らしい。だが、ゆるく熱をもった身体をそのままにするのはとても苦しい。
「もっと……して欲しい……の」
「だめだ。これは、俺以外の男と会っていたお仕置きでもあるからな」
そう言われて、胸の先端だけ外してねっとりと舐められた。焦らされ続けて、身体がおかしくなりそうだ。
「やあっ、お願い……身体が切ないの」
「……っ!」
「エルっ……お願い……もう……」
「はぁ……だめだ。可愛過ぎて、これじゃあお仕置きできないな」
その瞬間に、エルにちゅうっと胸の先端を強めに吸われた。
「んんっ!」
いきなりの強い刺激と快感に、私は大きな声をあげてしまった。
「焦らされた分、より気持ちがいいだろ」
「あっ……ああっ」
「ここも、いつもよりすごいな。俺ので……もっと感じて欲しい」
そのまま彼の熱を受け止めた。そしてその熱はなかなか冷めず、夜が明けるまで何度も求められた。
「クリス……愛してる」
「エルっ……わたしも……愛してる」
「他の男なんて見るな。君をこんなに愛せるのは俺だけだ」
どうやら彼もトムに妬いているらしい。彼はただの友達だ……妬く必要なんてないのに。
「私もあなたしか見てないわ」
「君は可愛いし良い女だ。結婚していても邪魔な虫が群がって来るから不安だ。でも……君は俺の物だ。絶対に誰にも渡さない」
彼はジュッと強めに胸元に吸い付いた。少しチクッとした後、彼は満足気に微笑んだ。これはキスマークというものだろうか。初めて付けられた。
「白い肌に映えるな」
「恥ずかし……です」
「俺のって証だ。愛してる」
そして私が意識を失うまで、彼は私にずっと愛を伝え続けた。
「クリス、どうして俺に内緒で他の男と二人きりでいたんだ」
「え? ああ、彼は学生時代の同級生で、久しぶりにお会いしたのでお茶でも飲もうと誘われたのです」
「……誘われたら、誰でもついて行くのか? あの男は君に気がある。そんなこともわからないのか?」
エルは不機嫌にギロリと私を睨みつけた。トムが私を好きなんて、そんなことはありえない。
「彼はただの友人です」
「友人と思っているのは君だけだ」
エルに不機嫌にそう言われて、私は腹が立った。元はといえばエルが彼女とイチャイチャしてたのではないか! 私は友人とお茶を飲んでいただけなのに、なぜこんなにも責められないといけないのか。
「ではお言葉ですが、あの女はどなたですか!? 自分の執務室に呼んでイチャイチャと……職場で密会なんていやらしいです!」
「なんの話だ?」
私は怒りを隠すこともせず、感情を露わにした。
「惚けないでください。不潔です! 私はあなたを見損ないました……他の女を囲うなら私と別れてからにしてくださいませ」
「女を囲うっ? 別れるって……ちょ、ちょっと待ってくれ」
エルは意味がわからないとでもいうように、私の手を握って気持ちを落ち着かせようとした。私はそれを払い、キッと睨みつけた。
「私は直接見たし……聞いたんですから! 黒髪で豊満な胸のセクシーなお姉さんがあなたと『愛し合っていた』って言っていたのを」
うっ……うっ……自分で言ってて辛い。よりにもよって、私より胸のある女を選ばなくてもいいではないか。酷すぎる。
「黒髪……もしかして君はバネッサのことを言っているのか? 誤解だ。彼女と俺は何の関係もない」
「嘘よ。だってあの人あなたの胸に手を当てて、至近距離で話してたもの!」
「バネッサは懇意にしてる酒場のお抱えの踊り子なんだ。騎士団は男所帯だから大きな任務の打ち上げに……その……女性のいる店も使うんだ。もちろん俺はやましいことなどしていないし、本当に飲んでるだけだよ!」
私は疑惑の目でジーッと睨みつける。
「あんな魅力的な女性を前に、飲むだけで済むのかしら? そのお店で彼女といい仲になられましたの?」
「違う! バネッサは職業柄、どんな男とも距離が近い。彼女は俺の部下と付き合っていたんだが、少し前に別れたんだ。彼はもう貴族の御令嬢と結婚したから……可哀想だが、諦めろと話していただけだ」
――え、じゃあ浮気じゃないってこと?
「そう……なのですか?」
「そうだ。俺がクリス以外を好きになるわけないだろ? しかも浮気なんて死んでもありえない」
「でも……あの方はお胸が……大きいし……すごい色気だし……セクシーだし……私が勝てるところないです」
私は自信がなくなってもじもじと、ボソボソと小声でそう言った。
「馬鹿なこと言うな! 俺は君以外は女に思えない。それに……俺にとってはクリスの方が色っぽい。胸も……信じられないくらい綺麗だし、その……大きさも俺の手に収まるクリスの方が好きだ!」
手に収まるというのは若干失礼だと思いながらも、はっきりそう言い切ったエルを見て、私は安心してポロリと涙が出てきた。
「ああ、泣かないでくれ。これからは絶対君以外の女性とあんな近距離で話したりしないと誓うから」
「……エルは私のことだけが好き? 私のことをだけ愛してる?」
「クリスだけを愛してる。この気持ちが変わることなどないよ」
彼に耳元で甘く囁かれてながら強く抱きしめられ、濃厚なキスをされた。
「可愛い」
ちゅっ、くちゅ……とキスをされ、唇ごと食べられるような激しい口付けが繰り返される。
「誤解は嫌だけど、クリスが妬いてくれたなんて嬉しい」
「ん、ごめんなさい。勝手に……んっ……怒って……子どもみたい」
「嬉しいよ。俺のこと好きだから怒ってくれたんだろ」
彼は目を細めて、愛おしそうにじっと私を見つめている。
「ふっ……うん」
「可愛くて堪らないな。でも、俺は反省してる。君に浮気を疑われるなんて……夫として俺の愛がまだまだ足りなかったんだなって」
それはどういう意味だろうか? 彼の愛は充分すぎるほど伝わっている。
「だから、帰ったらずーっと君に愛を伝える。俺以外の男とお茶してたお仕置きもあるし覚悟して?」
「えっ……」
私はサーっと青ざめた。お仕置きって何なんだろう。怖すぎる。
「安心してくれ。クリスを傷つけたりはしないから。ただ君は俺の物だって、心と身体に刻みつけるだけだよ」
ニッコリと微笑んだ彼の顔は、天使ではなく明らかに悪魔だった。
「い、いえ。遠慮します。あなたの愛はもういっぱいいただいていますから」
「クリス、愛してる。さあ、家に着いたよ」
彼は絶対に逃がさないつもりらしく、拒否する私をひょいとお姫様抱っこして家に帰りあっという間に夫婦の寝室のベッドにおろされた。そしてあっという間に押し倒された。
「クリス……君が浮気を疑う隙もないくらい、俺が狂おしい程君を好きなこと証明する」
「いや、もうわかったから大丈夫よ」
「いや! 君はまだ何もわかってない。じっくり……ゆーっくり伝えるから」
彼は宣言通りいつもより時間をかけて、頭から足の指先までキスを落としていった。しかし、絶妙に気持ちいいポイントをずらされて……とてももどかしい。普段ならすぐに快感を与えてくれるのに。
「エルっ……あの……」
つい甘えるような声が出てしまい、私は自分で恥ずかしくなった。
「ん? どうかした?」
エルは私の足にキスをしながら、色っぽくこちらを見つめた。
「あの……もっと……」
私がもじもじしていると、エルは私の頬を撫でてじっと真顔で見つめてきた。
「もっと何?」
素知らぬ顔で聞き返される。どうやら、今日の彼は意地悪らしい。だが、ゆるく熱をもった身体をそのままにするのはとても苦しい。
「もっと……して欲しい……の」
「だめだ。これは、俺以外の男と会っていたお仕置きでもあるからな」
そう言われて、胸の先端だけ外してねっとりと舐められた。焦らされ続けて、身体がおかしくなりそうだ。
「やあっ、お願い……身体が切ないの」
「……っ!」
「エルっ……お願い……もう……」
「はぁ……だめだ。可愛過ぎて、これじゃあお仕置きできないな」
その瞬間に、エルにちゅうっと胸の先端を強めに吸われた。
「んんっ!」
いきなりの強い刺激と快感に、私は大きな声をあげてしまった。
「焦らされた分、より気持ちがいいだろ」
「あっ……ああっ」
「ここも、いつもよりすごいな。俺ので……もっと感じて欲しい」
そのまま彼の熱を受け止めた。そしてその熱はなかなか冷めず、夜が明けるまで何度も求められた。
「クリス……愛してる」
「エルっ……わたしも……愛してる」
「他の男なんて見るな。君をこんなに愛せるのは俺だけだ」
どうやら彼もトムに妬いているらしい。彼はただの友達だ……妬く必要なんてないのに。
「私もあなたしか見てないわ」
「君は可愛いし良い女だ。結婚していても邪魔な虫が群がって来るから不安だ。でも……君は俺の物だ。絶対に誰にも渡さない」
彼はジュッと強めに胸元に吸い付いた。少しチクッとした後、彼は満足気に微笑んだ。これはキスマークというものだろうか。初めて付けられた。
「白い肌に映えるな」
「恥ずかし……です」
「俺のって証だ。愛してる」
そして私が意識を失うまで、彼は私にずっと愛を伝え続けた。
168
あなたにおすすめの小説
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です
ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」
「では、契約結婚といたしましょう」
そうして今の夫と結婚したシドローネ。
夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。
彼には愛するひとがいる。
それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?
余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる
ラム猫
恋愛
王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています
※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。
【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】
勘違い令嬢の離縁大作戦!~旦那様、愛する人(♂)とどうかお幸せに~
藤 ゆみ子
恋愛
グラーツ公爵家に嫁いたティアは、夫のシオンとは白い結婚を貫いてきた。
それは、シオンには幼馴染で騎士団長であるクラウドという愛する人がいるから。
二人の尊い関係を眺めることが生きがいになっていたティアは、この結婚生活に満足していた。
けれど、シオンの父が亡くなり、公爵家を継いだことをきっかけに離縁することを決意する。
親に決められた好きでもない相手ではなく、愛する人と一緒になったほうがいいと。
だが、それはティアの大きな勘違いだった。
シオンは、ティアを溺愛していた。
溺愛するあまり、手を出すこともできず、距離があった。
そしてシオンもまた、勘違いをしていた。
ティアは、自分ではなくクラウドが好きなのだと。
絶対に振り向かせると決意しながらも、好きになってもらうまでは手を出さないと決めている。
紳士的に振舞おうとするあまり、ティアの勘違いを助長させていた。
そして、ティアの離縁大作戦によって、二人の関係は少しずつ変化していく。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる