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鳥籠の小鳥 sideさくら
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私の名前はさくらといいます。
私は子供の頃からずっと孤児院で育ってきました。
優しい院長先生、楽しい職員さん達、たくさんの友達がいてくれたので寂しいと思った事はありません。
私には特別なお友達もいました。
色んな話を知っている少し変わった子だけど、とっても仲良かったのですよ。
10歳の時には獅子王颯矢君という新しいお友達もできました。
颯矢君は週に一度は必ず来て、私に「大好き」「大人になったら結婚しよう」と言うのです。
あまりにも堂々と言うので、皆に冷やかされてとても恥ずかしかったです。
恥ずかしさも颯矢君の気持ちに応える事ができなかった理由の一つでした。
そうそう、颯矢君に出会うずいぶん前から私のお友達は自分には前世の記憶があると言っていて、そこでプレイしていたという「おとめげーむ」の話をたくさんしてくれていました。
お友達は朝比奈志朗さんという人の本当の娘で、迎えに来てもらってから入った学園で本当の4人の男の子に愛されたり、あくやくれいじょうと呼ばれる女の子達に怖い事や痛い事をされたりするその話はとても興味深かったです。
怖くて眠れなくなる事もありましたが・・・。
お友達の話す男の子の一人が獅子王颯矢という名前だったので、颯矢君が自己紹介して下さった時には驚いて声も出ませんでした。
「前から言ってるじゃん!ここは本物のゲームの世界。あたしと颯矢は結ばれる運命なのよ。会いに来るのは当たり前なんだから!」
後で颯矢君の話をしたのですが、さくちゃんから物凄い剣幕で叱られてしまいました。
1年位経った頃、私はお友達に命じられて颯矢君の気持ちを受け入れました。
その頃には彼が「さくらが僕のものにならないなら死ぬ」なんて事を言うようになったからです。
お友達はその言葉を聞いて「どうせ学園に入学するまでだし、死なれるのは困るから仕方ない」と言われたのですが、颯矢君が私を大切にしてくれる姿を見る度に、お友達の機嫌が悪かくなって大変でした。
私達が14歳になった頃、朝比奈志朗様と美冬様という方が颯矢君と一緒に孤児院に来て、お友達に「君は私の娘だ」と仰いました。
「少し早いけど、颯矢がここによく来るから設定が変わったのかもね。ま、早くこんなところ出たかったからいいけど」と笑う姿を見て、私の大好きな場所をそんな風に言わないでと、初めて喧嘩をしました。
そのせいで、お友達は私に挨拶をする事もなく出て行ってしまいました。
★
「さくら、何を考えてるの?」
颯矢君が私を抱きしめながら聞きました。
「孤児院にいた頃の事を考えていたの」
そう言うと、颯矢君は「僕と一緒にいるのに?」と少し拗ねてしまいましたが、ギュッと抱きしめるとすぐに機嫌を直しました。彼は奈央君が言っていたチョロいと言われる人なのかもしれませんね。
「これでやっと公表できる」
颯矢君は、私の肩に頭を置いたまま言いました。
私はその頭を撫でながら「うん」と答えます。
「大変だったんだよ?学園でしかさくらと会えないのに素っ気ないし、皆の婚約者達は変なの揃いだしね」
そう愚痴を言った後で、颯矢君は断罪の方法を話してくれました。
気持ちに応えた頃に颯矢君が元婚約者から聞いたという話をしてくれたのですが、私がお友達から聞いた話と全く同じで驚いてしまいました。
私が颯矢君に「さくちゃんも同じげーむの話してくれましたよ」と言うと颯矢君はとても驚いていましたが、さくちゃんと雅さんとでは情報量がかなり違っていたので詳しく話してほしいとお願いされました。
私には日記をつける習慣があり、さくちゃんから聞いた話も「いつか笑い話になるかも」と思って全て日記に書き写していました。
少し恥ずかしかったですが、その日記を颯矢君に渡しました。
颯矢君は真剣な表情でそれを読み、深い笑みを浮かべました。
「さくらが日記を書いてくれていたおかげで、計画を詳しく練る事ができそうだ。あ、これだけは言っておくね。僕は永遠にさくらといるから他の女の子はいらないよ」
「颯矢君は本当に10歳なの?」と思わず聞いてしまった私はおかしくないですよね?
颯矢君はこれが普通だそうですが、私は今でも会う度に顔を赤くしてしまいます///
───あ、颯矢君に聞きたい事があったんだった。
「颯矢君、智君から聞いたのだけど、さくちゃんは来週から編入なの?」
「その話は流れたよ。卒業まで自宅学習になったんだ。志朗さんが男と同じ学園になんか通わせないと言っていてね。智に美咲さんになりきってもらって編入させたのに無駄になったよ」
「そうなのね・・・楽しみにしてたから残念。あ、颯矢君はさくちゃんと会ってもよくなったのよね?また手紙書くから渡しに行ってもらってもいいかしら?」
「それはちょっと難しいかな。志朗さんが美咲さんを好きすぎて大変な事になっちゃうんだ」
「それは行き過ぎじゃないかしら?」
「僕はそれが当たり前だからおかしいと思った事もないけどね。ほら、さくら。言う事があるだろう?」
「颯矢君、たくさん頑張ってくれてありがとう!」
私の本当の名前は朝比奈咲良といいます。
父の名前は朝比奈一朗といいます。
志朗さんは朝比奈家の四男ですが、最近父の秘書をクビになってしまったそうです。
私とお友達のさくちゃんですが、たまたま同じベビー服を着ていたせいでどちらが私か分からなくて2人とも誘拐されたんだそうです。
途中で私が咲良だと分かったのでさくちゃんは孤児院の前に捨てられていたそうです。
そして、院長先生に櫻と名付けられました。
私の方は乳母から私を預かった母(───だと思っていた人)が私を手放せなくなって、私を連れて逃亡したそうです。
4歳の時に病気が発覚した母が故郷に帰りたい!と言い出してこっちへ戻ってきたのですが、その直後に母は亡くなりました。
そして、私は孤児院に入って同じ部屋で同じ名前のさくちゃんと仲良くなりました。
私達はよく後ろから見るとどちらか分からないと言われる程に、髪の色や髪質、背丈や体型まで似ていたのですが、従姉妹だったからなのです。
さくちゃんが志朗叔父様の家に迎え入れられた翌日、私もお父様の家──朝比奈本家へと迎えられました。
お父様が玄関のドアを開けると、家族が全員集まっていました。
曾祖母、祖父母、母、兄2人、姉3人・・・私は大家族の末っ子だったのです。
皆でたくさんたくさん泣きました。
「こんなに泣いたら目が溶けちゃうな」と、長男の桜也兄様が言うと、次女の萌香姉様が「今日は溶けてもOK!」と泣き笑いで返して、それがとても嬉しかったです。
仲の良い家族なのですが、父の兄弟達は仲が悪いそうです。
私はその後すぐに学園に編入しました。
妙な時期からの編入であるにも関わらず、皆さん優しくしてくださいました。
雅様が「顔が違うからヒロインじゃないだろうけど、一応距離置かないと」と独り言を仰っているのを聞いた時は安心しました。
あくやくれいじょうは怖い事をする存在なので恐ろしくて近付けません。
そして、馬鹿な私は雅様が颯矢君の婚約者だという事を知りませんでした・・・いえ、颯矢君から元婚約者という言葉は聞いた事はありました。
げーむの話の中の颯矢君にも婚約者がいましたが、現実で会う度に私を好きだと言ってくれる颯矢君に今も婚約者がいるなんて思いもしなかったのです。
その時ばかりは颯矢君を責めました。
そして、私から距離を置きたいと言ったのです。
私はその時、げーむの内容とさくちゃんの「どうせ学園に入学するまでだし」という言葉で頭がいっぱいになっていました。
「婚約者がいるのに私に好きだと言えるなんて最低」
「あなたとなんて出会いたくなかった」
「二度と私の前に現れないで」
「さくちゃんを好きになるくせに」
「颯矢君なんか大嫌い」
思いつく限りの酷い言葉を颯矢君に投げつけましたが、颯矢君は黙って聞いていました。
でも、その時に思ったのです。
私は颯矢君の事が好きなの?
さくちゃんに命令されたから受け入れただけなのに?
あの時の私には颯矢君に対する愛情はなかった筈なのに?
自分の気持ちが分かりません。
私が黙ってしまうと、颯矢君が口を開きました。
「婚約者がいるのは事実だから、その事は言い訳しない。でも、あの子を好きになるなら孤児院で会った時になってると思わない?僕が好きになったのはあの子じゃなく咲良だ。僕はあの子に話しかける事すらしなかったよ」
颯矢君は孤児院に来ると真っ先に私の所へ来て帰るまでずっと一緒。
さくちゃんから話し掛ける事はあったけれど、颯矢君はいつも「うん」「そうなんだ」「へぇ」としか返していませんでした。
「もう一つ聞いてほしいんだけど、僕は必ず婚約破棄する。その為に雅やあの子が言ってたげーむを利用するんだ。」
颯矢君が自身が立てた計画を全て話してくれましたが、私はほとんど聞いていませんでした。
私は流されるだけだった。
だから、考える時間がほしい。
でも、考えてる時間なんてあるの?
この人は待ってくれるの?
逃げたいと言えば逃がしてくれる?
私は既に囚われてる・・・。
そんな事ばかり考えていたので、颯矢君があの時どんな顔をしていたのかを私は知りません。
私は子供の頃からずっと孤児院で育ってきました。
優しい院長先生、楽しい職員さん達、たくさんの友達がいてくれたので寂しいと思った事はありません。
私には特別なお友達もいました。
色んな話を知っている少し変わった子だけど、とっても仲良かったのですよ。
10歳の時には獅子王颯矢君という新しいお友達もできました。
颯矢君は週に一度は必ず来て、私に「大好き」「大人になったら結婚しよう」と言うのです。
あまりにも堂々と言うので、皆に冷やかされてとても恥ずかしかったです。
恥ずかしさも颯矢君の気持ちに応える事ができなかった理由の一つでした。
そうそう、颯矢君に出会うずいぶん前から私のお友達は自分には前世の記憶があると言っていて、そこでプレイしていたという「おとめげーむ」の話をたくさんしてくれていました。
お友達は朝比奈志朗さんという人の本当の娘で、迎えに来てもらってから入った学園で本当の4人の男の子に愛されたり、あくやくれいじょうと呼ばれる女の子達に怖い事や痛い事をされたりするその話はとても興味深かったです。
怖くて眠れなくなる事もありましたが・・・。
お友達の話す男の子の一人が獅子王颯矢という名前だったので、颯矢君が自己紹介して下さった時には驚いて声も出ませんでした。
「前から言ってるじゃん!ここは本物のゲームの世界。あたしと颯矢は結ばれる運命なのよ。会いに来るのは当たり前なんだから!」
後で颯矢君の話をしたのですが、さくちゃんから物凄い剣幕で叱られてしまいました。
1年位経った頃、私はお友達に命じられて颯矢君の気持ちを受け入れました。
その頃には彼が「さくらが僕のものにならないなら死ぬ」なんて事を言うようになったからです。
お友達はその言葉を聞いて「どうせ学園に入学するまでだし、死なれるのは困るから仕方ない」と言われたのですが、颯矢君が私を大切にしてくれる姿を見る度に、お友達の機嫌が悪かくなって大変でした。
私達が14歳になった頃、朝比奈志朗様と美冬様という方が颯矢君と一緒に孤児院に来て、お友達に「君は私の娘だ」と仰いました。
「少し早いけど、颯矢がここによく来るから設定が変わったのかもね。ま、早くこんなところ出たかったからいいけど」と笑う姿を見て、私の大好きな場所をそんな風に言わないでと、初めて喧嘩をしました。
そのせいで、お友達は私に挨拶をする事もなく出て行ってしまいました。
★
「さくら、何を考えてるの?」
颯矢君が私を抱きしめながら聞きました。
「孤児院にいた頃の事を考えていたの」
そう言うと、颯矢君は「僕と一緒にいるのに?」と少し拗ねてしまいましたが、ギュッと抱きしめるとすぐに機嫌を直しました。彼は奈央君が言っていたチョロいと言われる人なのかもしれませんね。
「これでやっと公表できる」
颯矢君は、私の肩に頭を置いたまま言いました。
私はその頭を撫でながら「うん」と答えます。
「大変だったんだよ?学園でしかさくらと会えないのに素っ気ないし、皆の婚約者達は変なの揃いだしね」
そう愚痴を言った後で、颯矢君は断罪の方法を話してくれました。
気持ちに応えた頃に颯矢君が元婚約者から聞いたという話をしてくれたのですが、私がお友達から聞いた話と全く同じで驚いてしまいました。
私が颯矢君に「さくちゃんも同じげーむの話してくれましたよ」と言うと颯矢君はとても驚いていましたが、さくちゃんと雅さんとでは情報量がかなり違っていたので詳しく話してほしいとお願いされました。
私には日記をつける習慣があり、さくちゃんから聞いた話も「いつか笑い話になるかも」と思って全て日記に書き写していました。
少し恥ずかしかったですが、その日記を颯矢君に渡しました。
颯矢君は真剣な表情でそれを読み、深い笑みを浮かべました。
「さくらが日記を書いてくれていたおかげで、計画を詳しく練る事ができそうだ。あ、これだけは言っておくね。僕は永遠にさくらといるから他の女の子はいらないよ」
「颯矢君は本当に10歳なの?」と思わず聞いてしまった私はおかしくないですよね?
颯矢君はこれが普通だそうですが、私は今でも会う度に顔を赤くしてしまいます///
───あ、颯矢君に聞きたい事があったんだった。
「颯矢君、智君から聞いたのだけど、さくちゃんは来週から編入なの?」
「その話は流れたよ。卒業まで自宅学習になったんだ。志朗さんが男と同じ学園になんか通わせないと言っていてね。智に美咲さんになりきってもらって編入させたのに無駄になったよ」
「そうなのね・・・楽しみにしてたから残念。あ、颯矢君はさくちゃんと会ってもよくなったのよね?また手紙書くから渡しに行ってもらってもいいかしら?」
「それはちょっと難しいかな。志朗さんが美咲さんを好きすぎて大変な事になっちゃうんだ」
「それは行き過ぎじゃないかしら?」
「僕はそれが当たり前だからおかしいと思った事もないけどね。ほら、さくら。言う事があるだろう?」
「颯矢君、たくさん頑張ってくれてありがとう!」
私の本当の名前は朝比奈咲良といいます。
父の名前は朝比奈一朗といいます。
志朗さんは朝比奈家の四男ですが、最近父の秘書をクビになってしまったそうです。
私とお友達のさくちゃんですが、たまたま同じベビー服を着ていたせいでどちらが私か分からなくて2人とも誘拐されたんだそうです。
途中で私が咲良だと分かったのでさくちゃんは孤児院の前に捨てられていたそうです。
そして、院長先生に櫻と名付けられました。
私の方は乳母から私を預かった母(───だと思っていた人)が私を手放せなくなって、私を連れて逃亡したそうです。
4歳の時に病気が発覚した母が故郷に帰りたい!と言い出してこっちへ戻ってきたのですが、その直後に母は亡くなりました。
そして、私は孤児院に入って同じ部屋で同じ名前のさくちゃんと仲良くなりました。
私達はよく後ろから見るとどちらか分からないと言われる程に、髪の色や髪質、背丈や体型まで似ていたのですが、従姉妹だったからなのです。
さくちゃんが志朗叔父様の家に迎え入れられた翌日、私もお父様の家──朝比奈本家へと迎えられました。
お父様が玄関のドアを開けると、家族が全員集まっていました。
曾祖母、祖父母、母、兄2人、姉3人・・・私は大家族の末っ子だったのです。
皆でたくさんたくさん泣きました。
「こんなに泣いたら目が溶けちゃうな」と、長男の桜也兄様が言うと、次女の萌香姉様が「今日は溶けてもOK!」と泣き笑いで返して、それがとても嬉しかったです。
仲の良い家族なのですが、父の兄弟達は仲が悪いそうです。
私はその後すぐに学園に編入しました。
妙な時期からの編入であるにも関わらず、皆さん優しくしてくださいました。
雅様が「顔が違うからヒロインじゃないだろうけど、一応距離置かないと」と独り言を仰っているのを聞いた時は安心しました。
あくやくれいじょうは怖い事をする存在なので恐ろしくて近付けません。
そして、馬鹿な私は雅様が颯矢君の婚約者だという事を知りませんでした・・・いえ、颯矢君から元婚約者という言葉は聞いた事はありました。
げーむの話の中の颯矢君にも婚約者がいましたが、現実で会う度に私を好きだと言ってくれる颯矢君に今も婚約者がいるなんて思いもしなかったのです。
その時ばかりは颯矢君を責めました。
そして、私から距離を置きたいと言ったのです。
私はその時、げーむの内容とさくちゃんの「どうせ学園に入学するまでだし」という言葉で頭がいっぱいになっていました。
「婚約者がいるのに私に好きだと言えるなんて最低」
「あなたとなんて出会いたくなかった」
「二度と私の前に現れないで」
「さくちゃんを好きになるくせに」
「颯矢君なんか大嫌い」
思いつく限りの酷い言葉を颯矢君に投げつけましたが、颯矢君は黙って聞いていました。
でも、その時に思ったのです。
私は颯矢君の事が好きなの?
さくちゃんに命令されたから受け入れただけなのに?
あの時の私には颯矢君に対する愛情はなかった筈なのに?
自分の気持ちが分かりません。
私が黙ってしまうと、颯矢君が口を開きました。
「婚約者がいるのは事実だから、その事は言い訳しない。でも、あの子を好きになるなら孤児院で会った時になってると思わない?僕が好きになったのはあの子じゃなく咲良だ。僕はあの子に話しかける事すらしなかったよ」
颯矢君は孤児院に来ると真っ先に私の所へ来て帰るまでずっと一緒。
さくちゃんから話し掛ける事はあったけれど、颯矢君はいつも「うん」「そうなんだ」「へぇ」としか返していませんでした。
「もう一つ聞いてほしいんだけど、僕は必ず婚約破棄する。その為に雅やあの子が言ってたげーむを利用するんだ。」
颯矢君が自身が立てた計画を全て話してくれましたが、私はほとんど聞いていませんでした。
私は流されるだけだった。
だから、考える時間がほしい。
でも、考えてる時間なんてあるの?
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