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驚愕の真実
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幻竜はあたいの右手に噛みつき同化すると腕、手、そして爪が変化した。まるで竜の鱗と竜の爪のように。
「ネモネア……どういうこと……」
「あたいたちは、こことは別の世界で特訓した……竜力をね」
このとき、一月の竜になる特訓の意味がわかった。
「いくよっ!」
「なによっ、魔界の斬撃っ!」
見える、飛んでくる刃がさっきよりも遅く避けやすい。
「ちいっ、なら魔王の鎌で殺すっ!」
振り下ろす鎌を竜の爪、竜爪で受け止めた。
「そんな、バカなっ!」
「……もうやめな、クレマ」
竜魔法によってあたいの身体の一部を竜に出来る。でもそれを使いこなすには竜としての動きを知ることが絶対に必要だと今すごく感じる。
「ふんっ!」
「キャアッ、どこから……尻尾!」
竜の尻尾も出せる。頬を叩かれ焦ったのか空に向かって上がっていくクレマ。
「ハァ、ハァ、竜みたい、なんなのよ、もうっ……うそっ……」
「逃さないよ、クレマァァッ!」
飛びたいと思ったとき背中が疼き翼が現れる。空を飛ぶのだって最初は苦戦したけど、今は平気。
「2人とも、竜魔法で早くアヴエロを」
「そうだった、いくよエメール!」
「ドラゴン・プリンセス……はっ、そうでした、急ぎましょう」
一刻も早くアヴエロを魔界からツオーゴに呼んで一緒に戦うんだ。
今度はモントが竜魔法で幻竜を出して後に付いていく。
「教会の崖の下か」
「勇者アヴエロに連絡を……うわっ!」
「うっ、なんだ、あたしが吹き飛ばされた?」
「お前等を思うようにはさせない……」
「シッ、シスター・ファスッ!」
「どういう事ですか、いったい……」
教会下の崖に向かおうとしたのを邪魔したのは、シスター・ファスのお婆さん。
「決まっているだろ、貴様等を通さないと言っている」
「あのラングネス最古のシスター・ファスなのか……」
「信じられません、こんなっ!」
動揺を隠しきれない2人、それはあたいも同じだった。
「え、シスター・ファスなの……ほんとに……」
「ネモネアァァッ!」
「うっ、くっ、クレマ、あれは本当にシスター・ファスなのか?」
「ウフフッ、そうよ、あの人は正真正銘のラングネス最古のシスター・ファス」
クレマを倒さなきゃいけないのに、気持ちが、頭が混乱してきた。苦戦してしまう中で一つの大きな不安が。
「ヴィゴーレは、シスターたちは大丈夫なのか……シスター・ファスッ!」
「フフッ、さあね……」
もし何かあったら、許せない。裏切りのシスター・ファス……。
「まずいぞエメール」
「わかってますよ、ネモネア・プリンセスがこちらも気にしていたら」
「ああ、ネモネアがクレマに殺される……」
「貴様等はここで死ぬ」
「「竜魔法」」
エメールたちも竜魔法を唱えたのを感じた。
「どうしたのよ、気になって戦いに集中出来ない? ネモネア」
「……ちょっとねっ」
エメールは剣に、モントは2本の剣に竜を纏わすと竜剣となり、身体もあたいと同じように変化した。
「いくぞっ、エメールッ」
「ええ、モント・プリンセス!」
「愚かな、ヘル・ファイアッ!」
大きな獄炎がシスター・ファスに向かって走る2人を飲み込んだ。
だが竜の鱗は炎への耐性が極めて高く、払い除けて。
「「はぁああっ!」」
シスター・ファスを斬り裂いた……。
「今のうちですっ、モント・プリンセス……ぐはっ」
後ろから掴まれた2人が投げ飛ばされた。羽音をたてて浮いている魔族の男。
「痛っ、なんなんだ今度は……それがあんたの正体か」
「ハァ、どうやらそのようですね」
「……調子に乗るなよ、貴様ら」
「あなたは何者ですか」
「エメールとか言ったな、私の名はデルニエール、
魔王シャンイレール様の配下」
「やっぱりまた配下か……だがそんな魔王の配下がなぜシスター・ファスに化けていたっ」
威嚇のように眉間にシワを寄せて浮いている魔王シャンイレールの配下デルニエールは腕を組み語り始める。
「フッ、私はその昔、本物のシスター・ファスだった女を殺し成りすましたのだ」
「シスター・ファスを殺しただと……」
「そうだがそこの女騎士、貴様は会ったことなどあるはずないぞ、もう100年以上前のことなんだからな」
「……なぜあなたは、当時に若かりしシスター・ファスを殺したのですか」
「魔王シャンイレール様の命令でこの世界のスパイとして潜り込むため」
という事はそれまでのシスター・ファスは全部デルニエールだったということ。
「なぜそのような事」
「全ては魔王シャンイレール様が魔王ルモールが滅んだときのための崇高なる作戦であり、このツオーゴを新しく創造するためだ」
話しがバカげていると思っても相手は魔王の配下なら信じざるおえない。
「フフッ、さらに貴様等に絶望をあたえてやろう。このツオーゴの神、女神フラデーアは魔王シャンイレール様が滅ぼした」
「……う、そでしょ……女神フラデーアが」
あたいは動揺が隠せなかった……。
――そんな事が明らかになっていくと同時刻のラングネスの教会の中では、頭に血を流し倒れているシスター・ヴィゴーレ。
「うっ、あたし……生きてる……痛っ……ハァ、ハァ、ハァ……シスター・ファスが、魔王の配下だったなんて……ぐすっ」
「ネモネア……どういうこと……」
「あたいたちは、こことは別の世界で特訓した……竜力をね」
このとき、一月の竜になる特訓の意味がわかった。
「いくよっ!」
「なによっ、魔界の斬撃っ!」
見える、飛んでくる刃がさっきよりも遅く避けやすい。
「ちいっ、なら魔王の鎌で殺すっ!」
振り下ろす鎌を竜の爪、竜爪で受け止めた。
「そんな、バカなっ!」
「……もうやめな、クレマ」
竜魔法によってあたいの身体の一部を竜に出来る。でもそれを使いこなすには竜としての動きを知ることが絶対に必要だと今すごく感じる。
「ふんっ!」
「キャアッ、どこから……尻尾!」
竜の尻尾も出せる。頬を叩かれ焦ったのか空に向かって上がっていくクレマ。
「ハァ、ハァ、竜みたい、なんなのよ、もうっ……うそっ……」
「逃さないよ、クレマァァッ!」
飛びたいと思ったとき背中が疼き翼が現れる。空を飛ぶのだって最初は苦戦したけど、今は平気。
「2人とも、竜魔法で早くアヴエロを」
「そうだった、いくよエメール!」
「ドラゴン・プリンセス……はっ、そうでした、急ぎましょう」
一刻も早くアヴエロを魔界からツオーゴに呼んで一緒に戦うんだ。
今度はモントが竜魔法で幻竜を出して後に付いていく。
「教会の崖の下か」
「勇者アヴエロに連絡を……うわっ!」
「うっ、なんだ、あたしが吹き飛ばされた?」
「お前等を思うようにはさせない……」
「シッ、シスター・ファスッ!」
「どういう事ですか、いったい……」
教会下の崖に向かおうとしたのを邪魔したのは、シスター・ファスのお婆さん。
「決まっているだろ、貴様等を通さないと言っている」
「あのラングネス最古のシスター・ファスなのか……」
「信じられません、こんなっ!」
動揺を隠しきれない2人、それはあたいも同じだった。
「え、シスター・ファスなの……ほんとに……」
「ネモネアァァッ!」
「うっ、くっ、クレマ、あれは本当にシスター・ファスなのか?」
「ウフフッ、そうよ、あの人は正真正銘のラングネス最古のシスター・ファス」
クレマを倒さなきゃいけないのに、気持ちが、頭が混乱してきた。苦戦してしまう中で一つの大きな不安が。
「ヴィゴーレは、シスターたちは大丈夫なのか……シスター・ファスッ!」
「フフッ、さあね……」
もし何かあったら、許せない。裏切りのシスター・ファス……。
「まずいぞエメール」
「わかってますよ、ネモネア・プリンセスがこちらも気にしていたら」
「ああ、ネモネアがクレマに殺される……」
「貴様等はここで死ぬ」
「「竜魔法」」
エメールたちも竜魔法を唱えたのを感じた。
「どうしたのよ、気になって戦いに集中出来ない? ネモネア」
「……ちょっとねっ」
エメールは剣に、モントは2本の剣に竜を纏わすと竜剣となり、身体もあたいと同じように変化した。
「いくぞっ、エメールッ」
「ええ、モント・プリンセス!」
「愚かな、ヘル・ファイアッ!」
大きな獄炎がシスター・ファスに向かって走る2人を飲み込んだ。
だが竜の鱗は炎への耐性が極めて高く、払い除けて。
「「はぁああっ!」」
シスター・ファスを斬り裂いた……。
「今のうちですっ、モント・プリンセス……ぐはっ」
後ろから掴まれた2人が投げ飛ばされた。羽音をたてて浮いている魔族の男。
「痛っ、なんなんだ今度は……それがあんたの正体か」
「ハァ、どうやらそのようですね」
「……調子に乗るなよ、貴様ら」
「あなたは何者ですか」
「エメールとか言ったな、私の名はデルニエール、
魔王シャンイレール様の配下」
「やっぱりまた配下か……だがそんな魔王の配下がなぜシスター・ファスに化けていたっ」
威嚇のように眉間にシワを寄せて浮いている魔王シャンイレールの配下デルニエールは腕を組み語り始める。
「フッ、私はその昔、本物のシスター・ファスだった女を殺し成りすましたのだ」
「シスター・ファスを殺しただと……」
「そうだがそこの女騎士、貴様は会ったことなどあるはずないぞ、もう100年以上前のことなんだからな」
「……なぜあなたは、当時に若かりしシスター・ファスを殺したのですか」
「魔王シャンイレール様の命令でこの世界のスパイとして潜り込むため」
という事はそれまでのシスター・ファスは全部デルニエールだったということ。
「なぜそのような事」
「全ては魔王シャンイレール様が魔王ルモールが滅んだときのための崇高なる作戦であり、このツオーゴを新しく創造するためだ」
話しがバカげていると思っても相手は魔王の配下なら信じざるおえない。
「フフッ、さらに貴様等に絶望をあたえてやろう。このツオーゴの神、女神フラデーアは魔王シャンイレール様が滅ぼした」
「……う、そでしょ……女神フラデーアが」
あたいは動揺が隠せなかった……。
――そんな事が明らかになっていくと同時刻のラングネスの教会の中では、頭に血を流し倒れているシスター・ヴィゴーレ。
「うっ、あたし……生きてる……痛っ……ハァ、ハァ、ハァ……シスター・ファスが、魔王の配下だったなんて……ぐすっ」
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