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永遠に・・・。
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「――あれはっ、ソレイル・プリンセス!」
「姉さんっ、なんで……」
「やはり……待ってくれ2人とも、クレマ、君もだ」
「え、どうして……」
あたいらに気づかれず離れるように促したのはスオーロだった。
「ちょっとスオーロさん、どうして姉は……」
「薄々と感じてはいた、だがソレイルがここまでするとは思ってはなかったが」
「どういうことですかスオーロさん、訳を話して下さい」
「……魔界に閉じ込められたときから、ソレイルの様子が変わったのに気がついた。そしてホワイト・オーブを探す旅を続けていくうちに私は彼女がアヴエロに好意を持っていることに気づいた」
「あの、姉さんが……」
「おそらく、ネモネアの存在がソレイルの気持ちを大きく変えたのだ。ネモネアが入って、彼女のアヴエロに対する純粋な気持ちが、騎士ではなく女性ソレイルを目覚めさせたのだろう」
「それは、誰にも邪魔はできませんね」
「いや、おそらくは1人だけ……」
立ち止まる3人、スオーロはあたいを騎士であるソレイルが殺すはずはないと言って傍観するように説得し見守ることにした……。
夜中なのに剣と爪はが激しく響いている。
「ソレイルッ、あたいだってソレイルの様な女性に憧れてた。今でもそう、容姿端麗で強くて優しくていずれはこういう女性になりたいって……そんなソレイルでもここはゆずれない、ゆずるわけにはいかないのっ!」
「くうっ、強いっ……」
ソレイルを攻撃してるなんて、やっぱり辛くないわけがない。
「はぁ、はぁ、手加減してたのね、ネモネア」
「……集中出来なかっただけよ」
でも彼女の思いはわかる。そうやって自分の運命に逆らって生きてきたから。
好きになるって突然よね、ソレイル。
ソレイルと一緒に笑ったはずなのに戦って、辛いはずなのにアヴエロを思うと力が湧いてくる。それは彼女もきっとそうなんだ。
それが引けない愛ならば、戦い続けよう、決着がつくまで永遠に……。
「フフッ、ネモネア」
「ソレイル」
「ネモネアァァァッ!」
「ソレイルゥゥゥッ!」
「いかんっ、ソレイルッ、ネモネアァッ!」
お互いのゆずれない気持ちが頂点までのぼり、我を忘れたかのような渾身の一撃。スオーロは想いが強すぎて危険と感じた、ときだった。
「ハァ、ハァ、アヴエロ、あたいは」
「……アヴ、エロ」
「……なにをしているんですか、仲間同士ですよ」
剣と爪の間に入ったのがアヴエロと分かったときあたいとソレイルは渾身の一撃を止める……。
「せっかく魔王を倒したのに、仲間同士で喧嘩なんて穏やかではありませんよソレイル」
「……ごめん」
「ネモネア」
「……ごめん、なさい」
我に返った。と同時にいくら必死だったとはいえ、下手をすればソレイルを殺す勢いだった。それは彼女の気迫も同じで死んでいたかもしれないと、思う。
「ソレイル、ネモネア……」
がっかりしたような、疲れたような顔のアヴエロ。もしかしたら仲間と戦った事で嫌われてしまったかもしれない。そう思うと辛いけど、どうしようもなかった。
「……違うだアヴエロ、ネモネアを襲ったのは私なんだ」
「ソレイル!」
「……本当なのかい、ソレイル」
「うん、ネモネアは私に巻き込まれただけ……だからネモネアを責めないでほしい」
さっきまで戦ってたのにどうして庇うのソレイル。そんなの、卑怯よ。あたいに襲われたとか、ネモネアが悪いとか言ってくれたほうがまだ楽じゃないか。
「「ネモネア!」」
あたいは居ても立ってもいられなく、その場から走り去る。
「ネモネアッ、どこに行くんだっ」
「まってっ、アヴエロ」
「ソレイル、ネモネアが……どうしたんですか……」
「あなたに言っておきたいことが、あるの……」
崩壊した教会に必死に走って疲れた。本来ならここでアヴエロに……。
夜ってけっこう寒くてあの魔王の城を思い出す。寄りかかってどうしてこうなってしまったのだろうと、ぼんやりと夜空に見上げる。
「ハァ、ハァ……なにやってんだろ」
嫌われちゃったかな、でもソレイルから……いや言い訳かな、あたいがちゃんと説得すれば済んだかもしれない。いやソレイルのあの気持ちは本気だった……それともあたいに諦めろってことかな。それがソレイルの言うあたいの運命なのか……。
考えれば考えるほど、辛くなる。
ただ、あたいはあたいなりに必死に頑張ってきたつもりなのにそれじゃ駄目ってこと。
「ううっ……うっ」
その場で膝をついて崩れ落ちる。この関係を壊したくなかったのに、なんかもう元に戻れないような気がして。ただ戦ってしまったことを後悔した……。
しばらくすると足音が。
でもどうしよう、彼だったら。
嫌われちゃったら。
あたいが悪いけど嫌われたくない。
徐々に見えてきた、やっぱり彼。
「ハァ、ハァ、ネモネア……探したよ」
「……アヴ、エロ」
「……泣いて、たんですか」
「それは……ソレイルと戦っちゃって、彼女を傷つけて……」
「ネモネア」
「酷いことをして……ううっ……戦いたくなかった。ソレイルの事は大好きだし、辛かった」
「ネモネア、落ちついて」
「ぐすっ、ごめん、なさい」
「ソレイルの事は僕も悪い、謝るよ、ごめん」
「え、どういうこと……」
「姉さんっ、なんで……」
「やはり……待ってくれ2人とも、クレマ、君もだ」
「え、どうして……」
あたいらに気づかれず離れるように促したのはスオーロだった。
「ちょっとスオーロさん、どうして姉は……」
「薄々と感じてはいた、だがソレイルがここまでするとは思ってはなかったが」
「どういうことですかスオーロさん、訳を話して下さい」
「……魔界に閉じ込められたときから、ソレイルの様子が変わったのに気がついた。そしてホワイト・オーブを探す旅を続けていくうちに私は彼女がアヴエロに好意を持っていることに気づいた」
「あの、姉さんが……」
「おそらく、ネモネアの存在がソレイルの気持ちを大きく変えたのだ。ネモネアが入って、彼女のアヴエロに対する純粋な気持ちが、騎士ではなく女性ソレイルを目覚めさせたのだろう」
「それは、誰にも邪魔はできませんね」
「いや、おそらくは1人だけ……」
立ち止まる3人、スオーロはあたいを騎士であるソレイルが殺すはずはないと言って傍観するように説得し見守ることにした……。
夜中なのに剣と爪はが激しく響いている。
「ソレイルッ、あたいだってソレイルの様な女性に憧れてた。今でもそう、容姿端麗で強くて優しくていずれはこういう女性になりたいって……そんなソレイルでもここはゆずれない、ゆずるわけにはいかないのっ!」
「くうっ、強いっ……」
ソレイルを攻撃してるなんて、やっぱり辛くないわけがない。
「はぁ、はぁ、手加減してたのね、ネモネア」
「……集中出来なかっただけよ」
でも彼女の思いはわかる。そうやって自分の運命に逆らって生きてきたから。
好きになるって突然よね、ソレイル。
ソレイルと一緒に笑ったはずなのに戦って、辛いはずなのにアヴエロを思うと力が湧いてくる。それは彼女もきっとそうなんだ。
それが引けない愛ならば、戦い続けよう、決着がつくまで永遠に……。
「フフッ、ネモネア」
「ソレイル」
「ネモネアァァァッ!」
「ソレイルゥゥゥッ!」
「いかんっ、ソレイルッ、ネモネアァッ!」
お互いのゆずれない気持ちが頂点までのぼり、我を忘れたかのような渾身の一撃。スオーロは想いが強すぎて危険と感じた、ときだった。
「ハァ、ハァ、アヴエロ、あたいは」
「……アヴ、エロ」
「……なにをしているんですか、仲間同士ですよ」
剣と爪の間に入ったのがアヴエロと分かったときあたいとソレイルは渾身の一撃を止める……。
「せっかく魔王を倒したのに、仲間同士で喧嘩なんて穏やかではありませんよソレイル」
「……ごめん」
「ネモネア」
「……ごめん、なさい」
我に返った。と同時にいくら必死だったとはいえ、下手をすればソレイルを殺す勢いだった。それは彼女の気迫も同じで死んでいたかもしれないと、思う。
「ソレイル、ネモネア……」
がっかりしたような、疲れたような顔のアヴエロ。もしかしたら仲間と戦った事で嫌われてしまったかもしれない。そう思うと辛いけど、どうしようもなかった。
「……違うだアヴエロ、ネモネアを襲ったのは私なんだ」
「ソレイル!」
「……本当なのかい、ソレイル」
「うん、ネモネアは私に巻き込まれただけ……だからネモネアを責めないでほしい」
さっきまで戦ってたのにどうして庇うのソレイル。そんなの、卑怯よ。あたいに襲われたとか、ネモネアが悪いとか言ってくれたほうがまだ楽じゃないか。
「「ネモネア!」」
あたいは居ても立ってもいられなく、その場から走り去る。
「ネモネアッ、どこに行くんだっ」
「まってっ、アヴエロ」
「ソレイル、ネモネアが……どうしたんですか……」
「あなたに言っておきたいことが、あるの……」
崩壊した教会に必死に走って疲れた。本来ならここでアヴエロに……。
夜ってけっこう寒くてあの魔王の城を思い出す。寄りかかってどうしてこうなってしまったのだろうと、ぼんやりと夜空に見上げる。
「ハァ、ハァ……なにやってんだろ」
嫌われちゃったかな、でもソレイルから……いや言い訳かな、あたいがちゃんと説得すれば済んだかもしれない。いやソレイルのあの気持ちは本気だった……それともあたいに諦めろってことかな。それがソレイルの言うあたいの運命なのか……。
考えれば考えるほど、辛くなる。
ただ、あたいはあたいなりに必死に頑張ってきたつもりなのにそれじゃ駄目ってこと。
「ううっ……うっ」
その場で膝をついて崩れ落ちる。この関係を壊したくなかったのに、なんかもう元に戻れないような気がして。ただ戦ってしまったことを後悔した……。
しばらくすると足音が。
でもどうしよう、彼だったら。
嫌われちゃったら。
あたいが悪いけど嫌われたくない。
徐々に見えてきた、やっぱり彼。
「ハァ、ハァ、ネモネア……探したよ」
「……アヴ、エロ」
「……泣いて、たんですか」
「それは……ソレイルと戦っちゃって、彼女を傷つけて……」
「ネモネア」
「酷いことをして……ううっ……戦いたくなかった。ソレイルの事は大好きだし、辛かった」
「ネモネア、落ちついて」
「ぐすっ、ごめん、なさい」
「ソレイルの事は僕も悪い、謝るよ、ごめん」
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