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番外編:現世に転生したシモンとテオのお話
幼馴染みはイケメン ①
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『私ね…晴太くんの事が好きなんだ…。康介くん。晴太くんの好きな人って誰だか知ってる?』
遡る事6年前。
小学6年生の暑い夏…俺、下川康介は初めての失恋を経験する。
大好きだった愛子ちゃんは、恥ずかしそうに俺に晴太の事を聞いてきた。
晴太こと寺尾晴太は俺の幼馴染みだ。
保育園の年中の時に寺尾家族が隣に引っ越してきて、俺は何故か晴太の世話係に任命される。
母親がアメリカ人の晴太はハーフという事もあり可愛らしい外見でパッと見は女の子。
オドオドした態度が尚更女の子感を醸し出していた。
人見知りが激しいらしく今までマトモに友達もいなかった晴太は何故か俺にはすぐに懐いた。
俺の行く場所に必ず付いてきて、隣の家って事もあって常に一緒にいた。
晴太は俺がいないとすぐに「寂しい…」と泣いて抱きついてくる奴だった。
そんな晴太の面倒を仕方なく見ながら俺達は小学生になった。
小さくて可愛い晴太はどんどん大きくなり、小学校の高学年の時には、ただのイケメンになった。
常に女の子達に囲まれ毎日告白されてんじゃねーのか?ってくらいにモテてた。
チヤホヤされていた晴太だったが人見知りな事もあって本人は告白される度に浮かない顔をしていた。
「なぁ。晴太の好きな奴って誰なの?」
「へ?あ…いや…そのぉ…内緒!!」
「なんだよ~親友に内緒とか無しだろぉ~。教えろよなぁ~」
「親友……。そっか…そうだよね…。僕達は親友に戻ったんだよね…」
「ん?どうした?」
「なんでもないよ!僕の好きな人は康介だけだよぉ~!」
「はいはい。お前の好きは聞き飽きたから…」
晴太は時折訳の分からない事を言ってくる不思議ちゃんなところがある。
真面目な顔をしたかと思えば、その後はいつも「康介が好き」だのバカみたいな事を言ってくる。
中学、高校も晴太とは同じ学校に通った。
高校生になった頃には晴太はモデル並みのルックスになっていた…。
癖っ毛、真っ平らな顔の俺とは対照的なサラサラの栗色の髪の毛、目鼻立ちがはっきりしている端正な顔立ち…
隣に立つ俺は晴太のせいでチビが強調され、はっきり言って隣なんて歩きたくもない。
そして、俺の失恋記録も年々更新している。
俺に近づいてくる女子は大抵が晴太狙いだと分かっていても、可愛い女の子に優しくされるとすぐに惚れてしまう。
きっと今回は違う…本当に俺の事を好きなのかも!と、毎回思っては失恋している。
しかし、晴太はこんなにモテるのに彼女ができたと聞いた事はない。
放課後はいつも俺の家か晴太の家で漫画読んだりゲームをしたりして過ごしていた。
そして今日も俺の家でゲーム。
俺は最近はまっているRPGを一人で黙々と進めていた。
「ねぇ、康介は主人公の名前をシモンってよくつけてるけど…なんでシモンってつけるの?」
「んーなんとなくかなぁ…。晴太だって主人公の名前テオってつけるじゃん。なんで?」
「んー…僕もなんとなくかなぁ~」
晴太は自分で聞いておきながら適当な返事を返してくる。
「てか、お前さぁ~ヒロインとか相棒のモンスターとかに『シモン』ってつけるのやめろよな~。なんか俺がお前のモノみたいじゃん。」
「え~いいじゃんか!シモンは僕のモノなんだからね!」
「なんだよそれ…」
いつもの晴太の謎の天然発言に俺は苦笑いした。
楽しかった高校時代も終わり、俺達は大学生になる。
そして大学で初めて晴太と俺は離れてしまった。
晴太と一緒に受けた大学に落ちてしまい俺は滑り止めで合格していた大学へ…。
晴太がいないと少し寂しかったが、大学生活はとても充実していた。
友達もできたしサークルの先輩達も優しい。
後は…彼女を作って童貞卒業して楽しい大学生活を送るだけだ!
そう思って友達が開いてくれた合コンに初めて参加した。
ドキドキしながら参加した合コンに…何故か晴太の姿があったのだ…。
遡る事6年前。
小学6年生の暑い夏…俺、下川康介は初めての失恋を経験する。
大好きだった愛子ちゃんは、恥ずかしそうに俺に晴太の事を聞いてきた。
晴太こと寺尾晴太は俺の幼馴染みだ。
保育園の年中の時に寺尾家族が隣に引っ越してきて、俺は何故か晴太の世話係に任命される。
母親がアメリカ人の晴太はハーフという事もあり可愛らしい外見でパッと見は女の子。
オドオドした態度が尚更女の子感を醸し出していた。
人見知りが激しいらしく今までマトモに友達もいなかった晴太は何故か俺にはすぐに懐いた。
俺の行く場所に必ず付いてきて、隣の家って事もあって常に一緒にいた。
晴太は俺がいないとすぐに「寂しい…」と泣いて抱きついてくる奴だった。
そんな晴太の面倒を仕方なく見ながら俺達は小学生になった。
小さくて可愛い晴太はどんどん大きくなり、小学校の高学年の時には、ただのイケメンになった。
常に女の子達に囲まれ毎日告白されてんじゃねーのか?ってくらいにモテてた。
チヤホヤされていた晴太だったが人見知りな事もあって本人は告白される度に浮かない顔をしていた。
「なぁ。晴太の好きな奴って誰なの?」
「へ?あ…いや…そのぉ…内緒!!」
「なんだよ~親友に内緒とか無しだろぉ~。教えろよなぁ~」
「親友……。そっか…そうだよね…。僕達は親友に戻ったんだよね…」
「ん?どうした?」
「なんでもないよ!僕の好きな人は康介だけだよぉ~!」
「はいはい。お前の好きは聞き飽きたから…」
晴太は時折訳の分からない事を言ってくる不思議ちゃんなところがある。
真面目な顔をしたかと思えば、その後はいつも「康介が好き」だのバカみたいな事を言ってくる。
中学、高校も晴太とは同じ学校に通った。
高校生になった頃には晴太はモデル並みのルックスになっていた…。
癖っ毛、真っ平らな顔の俺とは対照的なサラサラの栗色の髪の毛、目鼻立ちがはっきりしている端正な顔立ち…
隣に立つ俺は晴太のせいでチビが強調され、はっきり言って隣なんて歩きたくもない。
そして、俺の失恋記録も年々更新している。
俺に近づいてくる女子は大抵が晴太狙いだと分かっていても、可愛い女の子に優しくされるとすぐに惚れてしまう。
きっと今回は違う…本当に俺の事を好きなのかも!と、毎回思っては失恋している。
しかし、晴太はこんなにモテるのに彼女ができたと聞いた事はない。
放課後はいつも俺の家か晴太の家で漫画読んだりゲームをしたりして過ごしていた。
そして今日も俺の家でゲーム。
俺は最近はまっているRPGを一人で黙々と進めていた。
「ねぇ、康介は主人公の名前をシモンってよくつけてるけど…なんでシモンってつけるの?」
「んーなんとなくかなぁ…。晴太だって主人公の名前テオってつけるじゃん。なんで?」
「んー…僕もなんとなくかなぁ~」
晴太は自分で聞いておきながら適当な返事を返してくる。
「てか、お前さぁ~ヒロインとか相棒のモンスターとかに『シモン』ってつけるのやめろよな~。なんか俺がお前のモノみたいじゃん。」
「え~いいじゃんか!シモンは僕のモノなんだからね!」
「なんだよそれ…」
いつもの晴太の謎の天然発言に俺は苦笑いした。
楽しかった高校時代も終わり、俺達は大学生になる。
そして大学で初めて晴太と俺は離れてしまった。
晴太と一緒に受けた大学に落ちてしまい俺は滑り止めで合格していた大学へ…。
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友達もできたしサークルの先輩達も優しい。
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