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千景の知らない空白の時間 ④ 【✳︎R✳︎】〜苳也Side〜

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「おい千景……。それ本気で言ってんのか……?」
「本気っすよ~」
「一応確認しておくが、俺が直史じゃないってことは分かってるよな……?」
「うっす。おれの目の前にいるのは~とうや先輩です。もしかして……おれが触るのいやっすか……?」

千景は少しメソっとした顔で瞳を潤ませ俺を見上げてくる。そんな顔されて断れる訳などない。

「あぁ~もう分かったよ! お前の欲求に付き合ってやる! けど、ここからはお前が始めたことだからな。後悔しても知らな……んんっ!?」

千景は俺からの了承が得られたと分かれば飛びかかるように俺にキスをしてくる。
千景の小さな唇が重なり、ちゅっちゅっと可愛らしくキスをくれる。

「きしゅ……ぁ……きもち……」

千景……。お前は淫乱でキス魔なのかぁぁぁーー!

千景の酒癖の悪さを改めて実感しながら、千景とのキスを堪能してしまう。
最初は小鳥のような可愛らしいキスからガッつくようなキスへと変わり、時折歯がカチッと当たるがそこがいい。

「千景……キス初めてか?」
「ひゃい……」
「ん……そっか……」

千景のファーストキス……。
こんな状況だけれど、好きな奴の初めてが俺なのは嬉しい……。

「千景ぇ……舌入れていいか……?」
「したぁ……?」

キスに夢中な千景は蕩けた顔で首を傾げるので、それはもう了承したということにする。
互いのちんこ触り合うよりベロチューの方が難易度低いだろ。うん。

千景の頬に触れ優しく撫でながら唇を深く重ね、ゆっくりと舌を入れていく。最初は戸惑った様子の千景も、舌を入れるという意味を理解したのか自ら舌を絡ませてくる。

ちゅうちゅうと千景に舌を吸われればズクズクと下半身はさらに熱を持つ。
酎ハイの甘ったるい味を直接舌に擦り込まれ、混ざり合った唾液は口の中に収まり切らずに口角から垂れてしまう。

あぁ……やべ。キスだけでイケそうだわ……。

情けないことに我慢の限界が近づいてきた俺は千景の手を取ると自分の下半身へと誘導する。

「千景……触って……」
「はい……」

千景が触りやすいようにジーパンのチャックを開き、すでにはち切れそうな俺のモノを下着越しに触らせる。
初めて触るであろう他人のちんこに千景は少し戸惑いながらも、指先で触れ始める。

「せんぱいの……おれよりおっきぃ……」
「千景よりは体はデカいからな……。お前のは可愛らしいよ」
「むぅ……」

少し意地悪な事を言うと、千景は頬を膨らませるので「ごめんごめん」と謝りながらキスをする。

「ほら……千景、早く触ってくれよ」

直接俺のモノを千景に握らせれば、辿々しい手付きでゆっくりと上下に扱き始める。
千景が自分のモノに触れているだけでもヤバイのに、キスにハマっている千景は俺のモノを触りながらキスを求めてくる。

ぐちゅぐちゅとどっちの水音か分からないが部屋中に卑猥な音が響き渡る。
一生懸命慣れない手つきで俺のモノを愛撫してくれる姿に、キュンと胸が高鳴ると同時に射精感も高まってくる。

「千景……出していいか……」
「フフッ……。せんぱい早いですね……」

俺に自分のモノが可愛いなんて言われたのを根に持っているのか、千景は少し意地悪そうな表情を浮かべてそんな事を言ってくる。

「そりゃあ、可愛い可愛い千景が触ってくれてるんだから我慢なんてできないだろ」

そう言うと千景はポッと頬を赤くして俺から目を逸らす。

千景のそういう仕草がたまらなく可愛い……。

「ん……千景……出すぞ……」
「ふぇ……? あ、はい……」

俺のモノを握っていた千景の手に重ねるように手を置き、少し強めに扱き……俺は千景の腹めがけて射精してしまう。
直史のシャツは見事に俺の精液で汚れてしまい、これはゴミ箱行きだな……なんて射精後の余韻に浸りながら考えていると千景は俺の膝の上でモジモジしている。

「どうした千景……? ……もしかして、また勃ったのか?」
「勃ったけど……違うんす……」

違うけど勃ったのかよ……。
これはもう一回抜いてやらないといけないコースかと思っていると、千景はとんでもない事を言ってくる。

「せんぱい……俺……ずっとお尻が疼いてるんです……」
「……………はぁぁぁ!?」

その言葉に驚くと、千景はまたうるっと瞳を潤ませる。

「ちょ、ちょっと待て……尻が疼くって……どういう意味だよ……」
「どういうって……俺……オナニーする時、お尻もさわるから……ちんこだけじゃ……寂しいんす……」


コイツ……酔ったらどんだけド淫乱になるんだよ……。

千景の思いもよらないカミングアウトに俺の頭はクラクラしっぱなしだ……。
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