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荒獅子と黒椿 11
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「ぇ…里くん…大丈夫?」
頭に包帯を巻いた里が奥から出て来て
「大丈夫、俺も朝食希望していい?」
と玖未に聞く。
「いい…怪我は里くんと?」
「俺。重傷」
「え…津川さんなの?」
二人とも早く上に行って玖未に大丈夫だと種明かししてやれ。大袈裟な包帯で玖未が固まってる。
「大袈裟なだけだ。飯、食わせてやれ」
こそっと玖未に囁くと
「ん…みんな汗だく…シャワーして来る?里くんは…うちの下でもいいけど…野沢さんの部屋があるか…」
と玖未が頭を動かし始めた。俺たちの部屋の上のバスルームは完全なプライベートだが、下は由佐も使ったりする。
「里に俺の着替え出してやれるか?」
「ん、わかった」
「じゃあ、上のことは玖未に任せた」
「ん」
朝食のために津川、里、灰谷兄妹と玖未がここを離れる。津川のおかげで残ったのは組員と目黒さん、目黒さんが連れてきた刑事たちと女だけだ。
「アルコール検出しました」
「免許未更新のため無免許確認」
目黒さんに次々と報告する刑事の声が、表に張られるシートの音と一緒に聞こえる。
「目黒さん」
「何だ?」
「そっちに渡しますけど…聞いてもらったように玖未の希望なんで」
「聞いた。で、こいつの暴言も聞いた」
「そういうことです。いいですか?」
「ああ。自分でやったと言える程度にしてくれよ?」
「了解です」
「20分後には女の警察官も来る。それまでだ。15分」
「ありがとうございます」
「皆、一旦出ろ」
目黒さんの声で刑事たちはシートの外へ出たが目黒さんはいる。女の最終的な状況を把握しておいて、俺たちの関与はないと言ってくれるのだ。幸いというか…女は酒気帯びということらしいからな。
「右京」
「ありがとうございます、若」
そう言って右京が女の正面に立った。
頭に包帯を巻いた里が奥から出て来て
「大丈夫、俺も朝食希望していい?」
と玖未に聞く。
「いい…怪我は里くんと?」
「俺。重傷」
「え…津川さんなの?」
二人とも早く上に行って玖未に大丈夫だと種明かししてやれ。大袈裟な包帯で玖未が固まってる。
「大袈裟なだけだ。飯、食わせてやれ」
こそっと玖未に囁くと
「ん…みんな汗だく…シャワーして来る?里くんは…うちの下でもいいけど…野沢さんの部屋があるか…」
と玖未が頭を動かし始めた。俺たちの部屋の上のバスルームは完全なプライベートだが、下は由佐も使ったりする。
「里に俺の着替え出してやれるか?」
「ん、わかった」
「じゃあ、上のことは玖未に任せた」
「ん」
朝食のために津川、里、灰谷兄妹と玖未がここを離れる。津川のおかげで残ったのは組員と目黒さん、目黒さんが連れてきた刑事たちと女だけだ。
「アルコール検出しました」
「免許未更新のため無免許確認」
目黒さんに次々と報告する刑事の声が、表に張られるシートの音と一緒に聞こえる。
「目黒さん」
「何だ?」
「そっちに渡しますけど…聞いてもらったように玖未の希望なんで」
「聞いた。で、こいつの暴言も聞いた」
「そういうことです。いいですか?」
「ああ。自分でやったと言える程度にしてくれよ?」
「了解です」
「20分後には女の警察官も来る。それまでだ。15分」
「ありがとうございます」
「皆、一旦出ろ」
目黒さんの声で刑事たちはシートの外へ出たが目黒さんはいる。女の最終的な状況を把握しておいて、俺たちの関与はないと言ってくれるのだ。幸いというか…女は酒気帯びということらしいからな。
「右京」
「ありがとうございます、若」
そう言って右京が女の正面に立った。
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