彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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荒獅子と黒椿 11

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「ぇ…里くん…大丈夫?」

頭に包帯を巻いた里が奥から出て来て

「大丈夫、俺も朝食希望していい?」

と玖未に聞く。

「いい…怪我は里くんと?」
「俺。重傷」
「え…津川さんなの?」

二人とも早く上に行って玖未に大丈夫だと種明かししてやれ。大袈裟な包帯で玖未が固まってる。

「大袈裟なだけだ。飯、食わせてやれ」

こそっと玖未に囁くと

「ん…みんな汗だく…シャワーして来る?里くんは…うちの下でもいいけど…野沢さんの部屋があるか…」

と玖未が頭を動かし始めた。俺たちの部屋の上のバスルームは完全なプライベートだが、下は由佐も使ったりする。

「里に俺の着替え出してやれるか?」
「ん、わかった」
「じゃあ、上のことは玖未に任せた」
「ん」

朝食のために津川、里、灰谷兄妹と玖未がここを離れる。津川のおかげで残ったのは組員と目黒さん、目黒さんが連れてきた刑事たちと女だけだ。

「アルコール検出しました」
「免許未更新のため無免許確認」

目黒さんに次々と報告する刑事の声が、表に張られるシートの音と一緒に聞こえる。

「目黒さん」
「何だ?」
「そっちに渡しますけど…聞いてもらったように玖未の希望なんで」
「聞いた。で、こいつの暴言も聞いた」
「そういうことです。いいですか?」
「ああ。自分でやったと言える程度にしてくれよ?」
「了解です」
「20分後には女の警察官も来る。それまでだ。15分」
「ありがとうございます」
「皆、一旦出ろ」

目黒さんの声で刑事たちはシートの外へ出たが目黒さんはいる。女の最終的な状況を把握しておいて、俺たちの関与はないと言ってくれるのだ。幸いというか…女は酒気帯びということらしいからな。

「右京」
「ありがとうございます、若」

そう言って右京が女の正面に立った。
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