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君の名は… 新しい妹はAssassin?
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「そろそろかな、ね、ミイヤ?」
「み?」
ソワソワして待っているメイヤとミイヤ。
その様子か何とも可愛らしいことで、見ていて思わず頭を撫ぜたくなる。
その日はサクラさんがその子を迎えに【施設】へ行ってくれた。
我が家に迎えると決まってから、既に半月ほど経過していた。
『メイヤが名前をつけるの!』
そう言っていたメイヤちゃんだけど、どんな名前を付けたのかは俺は知らない。
戸籍登録の為に、父さんは知っているがメイヤちゃんに固く口止めされているんだとか。
当然なから、メイデールさんとメイヤちゃんは【日本国籍】を保有している。
【日野 メイヤ】、【日野 ミイヤ】、そしてもう一人加わって【日野三姉妹】が完成するらしい?
キキキィーーッ!!
どうやらサクラさんが運転する軽トラが到着した様だ。
安全運転だったんだよね?
ちなみに、軽トラはヤマバァの息子さんに借りたらしい?
ヤマバァ、息子さんの嫁にサクラさんを狙っているとか浦島のジィちゃんが言っていた様な?
ん、あの人今年で四十ろ…いや、やめておこう。
きっと、三十前の三男さんの嫁に狙っているのかも知れないし?
てか、ヤマバァって幾つだよ?
ガラガラ~!
玄関の引き戸を勢いよく開け、
「ただいま帰りましたぁ!」
と、元気良く入ってきたサクラさん。
「いらっしゃっい、ようこそ!」
「…ん、…善き…に計ら…え~?」
…?
「あ、フランちゃん、いらっしゃっい!」
「アンタ、何でいるんだ?」
「何でも、NEW妹ちゃんの付き添いだそうですよ。
私と共同で数日前から【お洋服】のプロデュースもされてましたから、ソレに【義眼】も。」
「…いぇ~…い。」
そういえばそんな事言ってたっけ?
「あ、あの、」
「あ、ごめんなさいね、
はい、今日からココがアナタの【お家】デスよ!」
サクラさんの後ろに隠れていた、少女が顔を見せてくれた。
こういうのはなんというかよくわからないんだけど、
【セミロリ】と言うらしい?
フランさんの【厨二系ゴスロリ】に比べるとカジュアル寄りだそうだ?
おっきなお友達が着たら、コスプレ感が半端ないが、少女だから許される可愛らしい服だ。
しかもちゃんとお尻のところからは、長くて「ふさふさ」で「もふもふ」な可愛い尻尾が出ている。
さすがサクラさんのお手製だ!
ミイヤの細長い尻尾とは随分と感じが違うんだな?
施設にいた時は、ややモサっとしていた銀色の髪も綺麗に整われて、愛らしさが増していた。
耳も左にだけ可愛いリボンをあしらっているのは、耳先がギザギザに傷つけられているのを隠すためだろう。
眼帯だけが何故か黒革で海賊の親分とかがしている様なゴッついデザインのものだった、
フランさんと並ぶと、コチラが姉妹の様だ。
「…二人の…分も…あるよ?」
何が?
コスプレ衣装がかな?
「う~ん、メイヤたち良いかな?
さぁ、早くおウチに入ってよ!
お部屋でお父さんとお母さんが待ってあるからね!」
そう言って、少女の手を振って中に招き入れるメイヤ!
「は、はい。」
確か【施設】でもこんな感じだった気がする。
メイヤがこの世界に来て、最初に出来た友達が異世界人とは不思議だな?
そして今度はその後友達が義妹になるのだから…
「良く来たね、コレからココが君の家になる。
俺は君の父となる【ヒノ テツジ】だ。
よろしくな。」
「は、はい、 …お、お義父さん。」
「…無理しなくとも良いからね、呼び方なんてキミが呼びたい様に呼べばい…」
「お父さんって、呼びたいデス!
す、すいません、あの、その…。」
「メイデールです、なら私はお母さんって、呼んでくれますか?」
「はい、お母さん!」
…なら、俺は
「ア、アキトさん、お久しぶりデス。」
「えっ?」
何故に名前呼び?
「いいんだよ、舞野。
舞野はもう妹だから、【お兄ちゃん】って呼んでも。」
「は、はい、じゃあ…ア、アキトお兄ちゃん、こ、これからよろしくお願いします。」
「お、おう、任せとけ、マイヤ!」
…そういえば、【施設】では、
「お兄ちゃんはメイヤの、メイヤだけのお兄ちゃんなの!」
とか言っていた様な?
「み! ミイヤ!」
「ミイヤちゃんだね、よろしく。
仲良くしてね。」
「うみっ!」
「なぁ、【舞野】って、どういう意味なんだい?」
「あのね、マイヤはね、踊りがとっても上手なんだよ。」
「そうなの?」
「…上手なんかじゃないです。
アレは【葬いの舞い】だったんです。」
何でも、彼女は施設で夜になると、踊りの練習をしていたそうだ。
彼女の一族は【闘いの舞い】【鎮魂の舞い】など何かあると儀式の舞いを踊るそうだ。
「…アレは、コチラの世界に来る前に亡くなった【師匠】の為に舞ったんです。」
「…師匠と言うのは、その眼帯をくれた方だね。」
「はい。」
父さんの質問に素直に答えるマイヤ。
つまり、あの眼帯は師匠の【形見】と言うことか、何の師匠だろう?
「…一応、…このラブリーな…眼帯も用意…してあった…の、だけどその話しを…聞いたら、引っ込め…るしかなかった。」
何やらハート型の眼帯を取り出すフランさん!
色々怒られるかも知れないからやめてください。
「本当はね、広い原っぱで踊るんだって!
でも、施設の中だから、広いお部屋でしか、練習出来なかったんだって!」
「ソレで「野に舞う」で舞野かぁ、よく考えたな、メイヤちゃん?」
「あのね、お父さんに【漢字】を教わったの!
だって、【日本人】は名前に意味のある文字を使うんでしょ?」
「【日野 舞野】、いいお名前ですね!
ちんっ!」
サクラさんが感涙し過ぎて、鼻をかんでいる?
「あ、あの、これからよろしくお願いします!」
立ち上がり、皆んなにペコっとお辞儀をするマイヤ。
元の世界では色々有ったんだろうな、優しくしてあげないと。
「うん、よろしくな、マイヤちゃん。」
その後、メイデールさんと一緒にお風呂に入るマイヤちゃん、その間にサクラさんとメイヤちゃんが夕食の支度をする。
「…オジ様…。」
「うむ、そうだな。
アキト、後で話がある。」
ん、アレ?
コレって、まさか?
その晩、俺とサクラさんは父さんに呼ばれて、居間に居た。
何故かフランさんも一緒に?
「アキト、あの子の事をどう思う?」
「どうって、素直で良い子じゃないか。
あと、可愛い。」
「そうだな、では何故一年も【養い親】が見つからなかったと、思う?」
「…俺は気にしてないけど、…容姿とか、目とか耳とか?」
「身体にも古い、傷つけられた痕が幾つか有ったわ。」
一緒に入浴したメイデールさんが辛そうな表情でそう言った。
自分も辛い経験をしているから。
「たしかにソレも有る、だがソレだけではないんだ。」
「知っているなら、はっきり言ってくれよ!」
「この事は我孫子道さんを含め、【施設】のわずかな職員しか知らない事だ。
父さんの証言で確証を得たからこそ、今回我が家に迎えることになった。」
「遠回りはやめて、はっきり言ってくれよ!」
「あの子は【暗殺者】だ。
あの眼帯がその証とも言える。」
「えっ?」
「まだ殺生はしていないかもしれんが、間違いなく【殺人術】を学んでいる。」
「…なんで、そんな事を…」
「あの子の師匠を俺は知っているからだ。」
「まさか、アッチの世界での仲間だったのか?」
「当たらずとも、遠からずだな。」
ウチの父さんは勿体ぶった物言いをするのが好きだ。
「一度だけ共にギルドの依頼をこなした事がある。
次に会った時は、俺や仲間たちが護衛している貴族の命を狙っていて、ほぼ【命の取り合い】になった。
あの眼帯はその時からヤツが付けていたからな。」
…イノチノトリアイ?
父は高校時代に柔道の県大会で二年連続個人戦優勝した経歴を持っている。
だからって?
「次に会った時、子供の育て方を教えて欲しいと言われて、一時休戦したんだ。」
「なんかその人、、随分と惚けたヒトだな?」
「そういう一族の生き残りだそうだ。
そんな男が獣人の子供を助けたらしい?」
「ソレがマイヤなのか?」
「おそらくな、何か思うトコロが有っんだろうな。」
「つまり、あの子が殺し屋の英才教育を受けたから誰も引き取らないと?」
「いや、ソレでも引き受けたいと言う人もいたらしい。
しかし、有る事実でその話しが引っ込められた。」
「なんで?」
「あの子の目を潰したのは、【勇者召喚】された、コチラの世界の人間だからだ。」
「み?」
ソワソワして待っているメイヤとミイヤ。
その様子か何とも可愛らしいことで、見ていて思わず頭を撫ぜたくなる。
その日はサクラさんがその子を迎えに【施設】へ行ってくれた。
我が家に迎えると決まってから、既に半月ほど経過していた。
『メイヤが名前をつけるの!』
そう言っていたメイヤちゃんだけど、どんな名前を付けたのかは俺は知らない。
戸籍登録の為に、父さんは知っているがメイヤちゃんに固く口止めされているんだとか。
当然なから、メイデールさんとメイヤちゃんは【日本国籍】を保有している。
【日野 メイヤ】、【日野 ミイヤ】、そしてもう一人加わって【日野三姉妹】が完成するらしい?
キキキィーーッ!!
どうやらサクラさんが運転する軽トラが到着した様だ。
安全運転だったんだよね?
ちなみに、軽トラはヤマバァの息子さんに借りたらしい?
ヤマバァ、息子さんの嫁にサクラさんを狙っているとか浦島のジィちゃんが言っていた様な?
ん、あの人今年で四十ろ…いや、やめておこう。
きっと、三十前の三男さんの嫁に狙っているのかも知れないし?
てか、ヤマバァって幾つだよ?
ガラガラ~!
玄関の引き戸を勢いよく開け、
「ただいま帰りましたぁ!」
と、元気良く入ってきたサクラさん。
「いらっしゃっい、ようこそ!」
「…ん、…善き…に計ら…え~?」
…?
「あ、フランちゃん、いらっしゃっい!」
「アンタ、何でいるんだ?」
「何でも、NEW妹ちゃんの付き添いだそうですよ。
私と共同で数日前から【お洋服】のプロデュースもされてましたから、ソレに【義眼】も。」
「…いぇ~…い。」
そういえばそんな事言ってたっけ?
「あ、あの、」
「あ、ごめんなさいね、
はい、今日からココがアナタの【お家】デスよ!」
サクラさんの後ろに隠れていた、少女が顔を見せてくれた。
こういうのはなんというかよくわからないんだけど、
【セミロリ】と言うらしい?
フランさんの【厨二系ゴスロリ】に比べるとカジュアル寄りだそうだ?
おっきなお友達が着たら、コスプレ感が半端ないが、少女だから許される可愛らしい服だ。
しかもちゃんとお尻のところからは、長くて「ふさふさ」で「もふもふ」な可愛い尻尾が出ている。
さすがサクラさんのお手製だ!
ミイヤの細長い尻尾とは随分と感じが違うんだな?
施設にいた時は、ややモサっとしていた銀色の髪も綺麗に整われて、愛らしさが増していた。
耳も左にだけ可愛いリボンをあしらっているのは、耳先がギザギザに傷つけられているのを隠すためだろう。
眼帯だけが何故か黒革で海賊の親分とかがしている様なゴッついデザインのものだった、
フランさんと並ぶと、コチラが姉妹の様だ。
「…二人の…分も…あるよ?」
何が?
コスプレ衣装がかな?
「う~ん、メイヤたち良いかな?
さぁ、早くおウチに入ってよ!
お部屋でお父さんとお母さんが待ってあるからね!」
そう言って、少女の手を振って中に招き入れるメイヤ!
「は、はい。」
確か【施設】でもこんな感じだった気がする。
メイヤがこの世界に来て、最初に出来た友達が異世界人とは不思議だな?
そして今度はその後友達が義妹になるのだから…
「良く来たね、コレからココが君の家になる。
俺は君の父となる【ヒノ テツジ】だ。
よろしくな。」
「は、はい、 …お、お義父さん。」
「…無理しなくとも良いからね、呼び方なんてキミが呼びたい様に呼べばい…」
「お父さんって、呼びたいデス!
す、すいません、あの、その…。」
「メイデールです、なら私はお母さんって、呼んでくれますか?」
「はい、お母さん!」
…なら、俺は
「ア、アキトさん、お久しぶりデス。」
「えっ?」
何故に名前呼び?
「いいんだよ、舞野。
舞野はもう妹だから、【お兄ちゃん】って呼んでも。」
「は、はい、じゃあ…ア、アキトお兄ちゃん、こ、これからよろしくお願いします。」
「お、おう、任せとけ、マイヤ!」
…そういえば、【施設】では、
「お兄ちゃんはメイヤの、メイヤだけのお兄ちゃんなの!」
とか言っていた様な?
「み! ミイヤ!」
「ミイヤちゃんだね、よろしく。
仲良くしてね。」
「うみっ!」
「なぁ、【舞野】って、どういう意味なんだい?」
「あのね、マイヤはね、踊りがとっても上手なんだよ。」
「そうなの?」
「…上手なんかじゃないです。
アレは【葬いの舞い】だったんです。」
何でも、彼女は施設で夜になると、踊りの練習をしていたそうだ。
彼女の一族は【闘いの舞い】【鎮魂の舞い】など何かあると儀式の舞いを踊るそうだ。
「…アレは、コチラの世界に来る前に亡くなった【師匠】の為に舞ったんです。」
「…師匠と言うのは、その眼帯をくれた方だね。」
「はい。」
父さんの質問に素直に答えるマイヤ。
つまり、あの眼帯は師匠の【形見】と言うことか、何の師匠だろう?
「…一応、…このラブリーな…眼帯も用意…してあった…の、だけどその話しを…聞いたら、引っ込め…るしかなかった。」
何やらハート型の眼帯を取り出すフランさん!
色々怒られるかも知れないからやめてください。
「本当はね、広い原っぱで踊るんだって!
でも、施設の中だから、広いお部屋でしか、練習出来なかったんだって!」
「ソレで「野に舞う」で舞野かぁ、よく考えたな、メイヤちゃん?」
「あのね、お父さんに【漢字】を教わったの!
だって、【日本人】は名前に意味のある文字を使うんでしょ?」
「【日野 舞野】、いいお名前ですね!
ちんっ!」
サクラさんが感涙し過ぎて、鼻をかんでいる?
「あ、あの、これからよろしくお願いします!」
立ち上がり、皆んなにペコっとお辞儀をするマイヤ。
元の世界では色々有ったんだろうな、優しくしてあげないと。
「うん、よろしくな、マイヤちゃん。」
その後、メイデールさんと一緒にお風呂に入るマイヤちゃん、その間にサクラさんとメイヤちゃんが夕食の支度をする。
「…オジ様…。」
「うむ、そうだな。
アキト、後で話がある。」
ん、アレ?
コレって、まさか?
その晩、俺とサクラさんは父さんに呼ばれて、居間に居た。
何故かフランさんも一緒に?
「アキト、あの子の事をどう思う?」
「どうって、素直で良い子じゃないか。
あと、可愛い。」
「そうだな、では何故一年も【養い親】が見つからなかったと、思う?」
「…俺は気にしてないけど、…容姿とか、目とか耳とか?」
「身体にも古い、傷つけられた痕が幾つか有ったわ。」
一緒に入浴したメイデールさんが辛そうな表情でそう言った。
自分も辛い経験をしているから。
「たしかにソレも有る、だがソレだけではないんだ。」
「知っているなら、はっきり言ってくれよ!」
「この事は我孫子道さんを含め、【施設】のわずかな職員しか知らない事だ。
父さんの証言で確証を得たからこそ、今回我が家に迎えることになった。」
「遠回りはやめて、はっきり言ってくれよ!」
「あの子は【暗殺者】だ。
あの眼帯がその証とも言える。」
「えっ?」
「まだ殺生はしていないかもしれんが、間違いなく【殺人術】を学んでいる。」
「…なんで、そんな事を…」
「あの子の師匠を俺は知っているからだ。」
「まさか、アッチの世界での仲間だったのか?」
「当たらずとも、遠からずだな。」
ウチの父さんは勿体ぶった物言いをするのが好きだ。
「一度だけ共にギルドの依頼をこなした事がある。
次に会った時は、俺や仲間たちが護衛している貴族の命を狙っていて、ほぼ【命の取り合い】になった。
あの眼帯はその時からヤツが付けていたからな。」
…イノチノトリアイ?
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だからって?
「次に会った時、子供の育て方を教えて欲しいと言われて、一時休戦したんだ。」
「なんかその人、、随分と惚けたヒトだな?」
「そういう一族の生き残りだそうだ。
そんな男が獣人の子供を助けたらしい?」
「ソレがマイヤなのか?」
「おそらくな、何か思うトコロが有っんだろうな。」
「つまり、あの子が殺し屋の英才教育を受けたから誰も引き取らないと?」
「いや、ソレでも引き受けたいと言う人もいたらしい。
しかし、有る事実でその話しが引っ込められた。」
「なんで?」
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