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にじゅうさんわ
しおりを挟む「ねぇ、華ちゃん。キスしたことある?」
「ぶっ。」
放課後、香織ちゃんと行列ができるカフェでお茶をしていたら突然そんなことを言われ驚く。
思わず、口に含んだ紅茶を吐き出すぐらいに。
キス?
えっ、香織ちゃんにバレた?いやいや、バレるはずないじゃん。
「ちょっ、大丈夫?」
そう言っておしぼりを渡してくる香織ちゃんにお礼を言いながら考える。
「なっなんで、キス?」
「あのね!!見ちゃったの!!」
「なっなにを?」
まっまさか。
「今日ね、華ちゃんが委員長と昼休みどっか行った後にね!」
「うっうん。」
「クラスの山田さんと田中くんがね、キスしてたの!びっくりした~!まさか、付き合ってるとは思わなかった!」
「そっそうなんだね、私も知らなかった。」
待って、なんか疲れた。
「私、キスまだしたことないんだ~。華ちゃんは?」
「えっ、私?んー、したことないのかな?」
そっそうよ!あれは、キスなんかじゃない!
口と口がくっついただけ!
キスは想いあってる人達がするものだもん!
だから、違う!
でも、柔らかかったな。委員長の唇。
…って、何考えてるの?!
もう、委員長のせいなんだから!!
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