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オタクの読書感想文
ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』 生きることへの感謝
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先日、テレビで映画『タイタニック』の再放送があり、夫と見ていた。
若かりし頃のレオナルド・ディカプリオ氏は溜息が出るほど美しい。
今更、説明不要の有名作品かもしれないが。
『タイタニック』あらすじ
1912年に当時最大級の豪華客船・タイタニック号が沈没して84年後から物語は始まる。
トレジャーハンターたちがタイタニックと共に沈んだとされる最高峰のダイアモンド『碧洋のハート』の在り処を探るべく海底調査を行っていた。
そして、金庫を発見し、歓喜に包まれる。
調査団は金庫をこじ開けたものの、ダイアはなく、中に入っていたのは裸体の女性の絵。
しかし、その裸体の女性の胸には『碧洋のハート』らしきダイアが描かれていた。
この1枚の絵画の発見はテレビで報じられ、その放送を見た老女は調査団に、その絵のモデルは自分だと告白する。
老女は沈没事故から生還した人間の一人であることを告げ、当時の思い出を語り始める。
老女は、上流階級の令嬢だったローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)。
ブケイター家は破産寸前で、ローズは母親から大金持ちであるキャルドン・ホックリーとの婚約を強制され、彼や母親たちとタイタニックに乗り込んだ。
しかし、彼女はこの結婚を望んでいなかった。
一方で、貧しい青年のジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)は、絵描きでニューヨークでの成功を夢見て、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、友人と共にタイタニックに乗船する。
政略結婚のためにアメリカに向かうローズは気持ちが晴れず、船から飛び降りて死のうかと考えていたところ、偶然ジャックに助けられる。
婚約者のキャルドンはローズに最高峰のダイアモンドである『碧洋のハート』をプレゼントする。
「何でも買ってあげるから君の心が欲しい」と言うほどキャルドンはローズのことが好きだが、ローズは身分や境遇を超えて貧しいジャックに惹かれていく。
絵画を見るのが好きなローズはジャックの絵に惹かれ、裸に碧洋のハートの首飾りを身に着けただけの自分の姿を描いてほしいと彼に言って服を脱ぐ。
彼は画家として彼女の望みを叶える。
老女になったローズにトレジャーハンターから「ジャックと一線を越えたのか?」という不躾な質問が飛ぶも、彼女は「私たちがやったかどうかってこと? がっかりさせてごめんなさいね。」と、彼があくまでも画家としてプロの態度をとったことを打ち明ける。
でも「私の心臓はずっとドキドキしていたわ。あれは人生で一番エロティックな瞬間だった」と彼が自分の裸の絵を描いている時間が一番エロティックだったと回想する。
タイタニックと言えば、ローズが腕を広げ、ジャックが後ろから彼女を抱きしめて船頭に立つシーンが一番有名ではないかと思うが、この絵を描くシーンもとても印象的。
レオナルド・ディカプリオの絵を描くときの真剣な目つきとケイト・ウィンスレットの裸体の美しさが何とも言えない。
ジャックとこっそり会っているローズの行動を知ったキャルドンは嫉妬を顕わにする。
「どこに行くんだ?」「あのドブネズミの娼婦になりにでも行くのか?」と怒る彼に、ローズは「あなたの妻になるくらいなら彼の娼婦になったほうがましよ」と言う。
4月14日午後11時40分、巨大な氷山を見つけるも衝突を回避することは出来ず、破損個所から浸水が進んで徐々に船体が沈み始め、船全体がパニックに陥る。
女子供の救助が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探して船に残り逃げ遅れてしまう。
船は大きく傾いた状態で沈み始め、甲板の先端に逃げ延びていたジャックたちはタイタニックと共に海中へ落ちていく。
何とか無事に生き延びたローズとジャックだったが、救援の姿は見えなかった。
ローズを瓦礫の上に乗せ、自分はそれに捕まり極寒の海中に浸かっていたジャックは、冷たい水に体力を奪われて力尽きてしまう。
死を前にジャックがローズに「何が起きても、どんなに希望がなくても、生きることを諦めないって約束してくれ」と言う。
泣ける……。
ジャックとの約束を守り生き残るべく、生きる気力を振り絞ってローズは警笛を鳴らして自分の居場所を知らせ、救援を経て一命をとりとめる。
助けられたローズは、婚約者のキャルドンから逃げ、「ローズ・ドーソン」とジャックの姓を名乗り、ジャックの名前と共に生きてきたことを明かす。
全てを語った老女のローズは、こっそりと隠し持っていた想い出の『碧洋のハート』を海に捨て、心の中でジャックとの再会を思い描きながら、静かに床に就く。
こんな悲しい物語。
トレジャーハンターたちはジャックの物に関して何も見つけられなかったというが、老女のローズは「彼は今私の記憶の中だけで生きているのよ」と言う。
この映画の中で、ジャックは「人生は贈り物だって分かったんだ。だからそれを無駄にするようなことはしないさ」と言う。
私もこんな心持ちで一日、一日を大切に生きていけたらいいなと思う。
ジェームズ・キャメロン監督、生きていることへの感謝の気持ちを湧きたたせてくれるような素晴らしい映画をありがとうございますm(__)m
若かりし頃のレオナルド・ディカプリオ氏は溜息が出るほど美しい。
今更、説明不要の有名作品かもしれないが。
『タイタニック』あらすじ
1912年に当時最大級の豪華客船・タイタニック号が沈没して84年後から物語は始まる。
トレジャーハンターたちがタイタニックと共に沈んだとされる最高峰のダイアモンド『碧洋のハート』の在り処を探るべく海底調査を行っていた。
そして、金庫を発見し、歓喜に包まれる。
調査団は金庫をこじ開けたものの、ダイアはなく、中に入っていたのは裸体の女性の絵。
しかし、その裸体の女性の胸には『碧洋のハート』らしきダイアが描かれていた。
この1枚の絵画の発見はテレビで報じられ、その放送を見た老女は調査団に、その絵のモデルは自分だと告白する。
老女は沈没事故から生還した人間の一人であることを告げ、当時の思い出を語り始める。
老女は、上流階級の令嬢だったローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)。
ブケイター家は破産寸前で、ローズは母親から大金持ちであるキャルドン・ホックリーとの婚約を強制され、彼や母親たちとタイタニックに乗り込んだ。
しかし、彼女はこの結婚を望んでいなかった。
一方で、貧しい青年のジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)は、絵描きでニューヨークでの成功を夢見て、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、友人と共にタイタニックに乗船する。
政略結婚のためにアメリカに向かうローズは気持ちが晴れず、船から飛び降りて死のうかと考えていたところ、偶然ジャックに助けられる。
婚約者のキャルドンはローズに最高峰のダイアモンドである『碧洋のハート』をプレゼントする。
「何でも買ってあげるから君の心が欲しい」と言うほどキャルドンはローズのことが好きだが、ローズは身分や境遇を超えて貧しいジャックに惹かれていく。
絵画を見るのが好きなローズはジャックの絵に惹かれ、裸に碧洋のハートの首飾りを身に着けただけの自分の姿を描いてほしいと彼に言って服を脱ぐ。
彼は画家として彼女の望みを叶える。
老女になったローズにトレジャーハンターから「ジャックと一線を越えたのか?」という不躾な質問が飛ぶも、彼女は「私たちがやったかどうかってこと? がっかりさせてごめんなさいね。」と、彼があくまでも画家としてプロの態度をとったことを打ち明ける。
でも「私の心臓はずっとドキドキしていたわ。あれは人生で一番エロティックな瞬間だった」と彼が自分の裸の絵を描いている時間が一番エロティックだったと回想する。
タイタニックと言えば、ローズが腕を広げ、ジャックが後ろから彼女を抱きしめて船頭に立つシーンが一番有名ではないかと思うが、この絵を描くシーンもとても印象的。
レオナルド・ディカプリオの絵を描くときの真剣な目つきとケイト・ウィンスレットの裸体の美しさが何とも言えない。
ジャックとこっそり会っているローズの行動を知ったキャルドンは嫉妬を顕わにする。
「どこに行くんだ?」「あのドブネズミの娼婦になりにでも行くのか?」と怒る彼に、ローズは「あなたの妻になるくらいなら彼の娼婦になったほうがましよ」と言う。
4月14日午後11時40分、巨大な氷山を見つけるも衝突を回避することは出来ず、破損個所から浸水が進んで徐々に船体が沈み始め、船全体がパニックに陥る。
女子供の救助が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探して船に残り逃げ遅れてしまう。
船は大きく傾いた状態で沈み始め、甲板の先端に逃げ延びていたジャックたちはタイタニックと共に海中へ落ちていく。
何とか無事に生き延びたローズとジャックだったが、救援の姿は見えなかった。
ローズを瓦礫の上に乗せ、自分はそれに捕まり極寒の海中に浸かっていたジャックは、冷たい水に体力を奪われて力尽きてしまう。
死を前にジャックがローズに「何が起きても、どんなに希望がなくても、生きることを諦めないって約束してくれ」と言う。
泣ける……。
ジャックとの約束を守り生き残るべく、生きる気力を振り絞ってローズは警笛を鳴らして自分の居場所を知らせ、救援を経て一命をとりとめる。
助けられたローズは、婚約者のキャルドンから逃げ、「ローズ・ドーソン」とジャックの姓を名乗り、ジャックの名前と共に生きてきたことを明かす。
全てを語った老女のローズは、こっそりと隠し持っていた想い出の『碧洋のハート』を海に捨て、心の中でジャックとの再会を思い描きながら、静かに床に就く。
こんな悲しい物語。
トレジャーハンターたちはジャックの物に関して何も見つけられなかったというが、老女のローズは「彼は今私の記憶の中だけで生きているのよ」と言う。
この映画の中で、ジャックは「人生は贈り物だって分かったんだ。だからそれを無駄にするようなことはしないさ」と言う。
私もこんな心持ちで一日、一日を大切に生きていけたらいいなと思う。
ジェームズ・キャメロン監督、生きていることへの感謝の気持ちを湧きたたせてくれるような素晴らしい映画をありがとうございますm(__)m
応援ありがとうございます!
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