黎明の守護騎士

月代 雪花菜

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悪夢の始まり

12.鎮魂歌

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 片付けも終え、準備が整った頃。
 空の太陽は山の間に消えていこうとしていた。
 暗くなると見えづらいが、話し込んでいたので致し方ないと諦める。
 すると、主神オーディナルが目映い光球を幾つか出現させ、昼間と同じくらいの明るさを保ってくれた。
 こんなことが出来る主神オーディナルは、さすがと言えよう。
 ラハトが「すごいですね……」と言うが、こんなものは朝飯前だと笑って返されてしまった。
 主神オーディナルの朝飯前は、我々には無理難題であると実感するには十分な出来事だ。
 私を先頭に村の中へ入っていくと、まず目にしたのは灰の山。
 紫黒がずっと空間を区切って隔離していたのか、灰は風に飛ばされる事無く、その場に残っていた。
 焼けた遺体は灰となり、他には何も残っていない。

「遺体は全て焼いたのだな」
「はい……そうすれば、操られることもありません」
「太陽の光で焼き切ったか。そのおかげで浄化されたようで良かった」

 そうはいっても、ラハトに最後の別れをさせてやれなかったという後悔は残る。
 しかし、あんな姿を見せるわけにもいかないと判っていても、後悔は付きまとった。

「あとで、埋葬しようと思います」

 静かな声でそう言ったラハトには、哀しみの色が滲んでいた。
 誰もがかける言葉が見つからずに沈黙してしまう。

「判った。この空間は今暫く持続させておこう。それか、地面を掘って埋めておこうか?」
「いいえ、俺の手で……最後くらいは俺の手でやります」
「そうか……了解した」

 紫黒は主神オーディナルの肩からラハトを見て頷いた。

「何故あんな化け物が出てきたのか、俺たちはちゃんと解明しないとな」

 顔を上げたラハトの瞳は強い決意が表れており、私の背中を強い力でバンッと叩く。
 おかげで気合いが入った。
 そうだな……と返答をし、二手に分かれて一軒一軒しらみつぶしに確認していく。
 ノエルと紫黒がマテオさんたちのチームにつき、私とラハトと主神オーディナルが別行動をする形だ。
 変哲も無い小さな家に、かまどやテーブルや椅子。
 奥の部屋にはベッドとクローゼット。
 ありふれた間取りに、ありふれた家具。
 それでも見落としが無いか確認していく。

「次は、牛を飼っていた家か」
「ここに何も無ければ、村長の家しか思い当たるところは無いな」
「……嫌な感じがする」

 私の感覚に何か引っかかるモノがあった。
 それは、主神オーディナルも感じているようだ。

「この感覚は――【黄昏の紅華アディ・モネス】に似ている。だが……少し違うか?」

 微妙な反応をしながらも、その気配が感じる場所へ私も足を運ぶ。
 牛を飼っている牛舎の餌箱……そこに異様な感覚があった。

「餌を入れて保管しているところか? あ、オーディナル様、俺が開けます」

 ラハトが餌を保管しているという木箱を開けると、そこから黒い影があふれ出した。

「なっ」

 後方へ飛んだラハトは驚き過ぎて言葉になっていない。
 おそらく、今までは見えなかったのだろう。
 主神オーディナルから授けられた体になって、初めて見たのかも知れない。
 この世とは思えぬ、異様なモノを――

「何だ……アレ……」
「黒と紫の入り交じったモヤだな。よく見るモノだ」
「よく見るって……あんな不気味なモノをかっ!? 見ろ、俺の鳥肌を!」
「わざわざ見せるな、見たくも無い」

 言葉の応酬をしながらも、黒いモヤから視線を逸らさない。
 主神オーディナルも動くこと無く、眉をひそめるだけだ。

「私が行きます」
「大丈夫か?」
「主神オーディナルは下がっていてください。万が一ということもあります」
「すまんな……さすがにアレに対抗するには強い力を使う必要がある。ヘタをしたら紫黒の結界を崩しかねん」
「黒狼の主ハティに、主神オーディナルの居場所がバレると厄介ですからね」
「まあ、お前の側にいると考えているだろうから、間違いでは無いが……面倒ごとは遠慮したい」

 一歩、また一歩と近づく。
 唸るような音は、地の底から響くような不気味さを伴い、聖なる力を持つ者を排除する力に溢れていた。
 神力を食い尽くすモノか?
 箱の中には、干し草と細かい葉っぱのようなモノが混じっている。
 気をつけて手を差し入れ、それを手に取って確認すると、ジメッとしてグズグズに崩れた落ち葉のようにも見えた。
 いや……違う。
 これは――

「コレは、餌に【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】を混ぜ込んだのか……」

 私の言葉にラハトが目を見開く。

「そんな馬鹿な! 売り物に手を付けていたってことかっ!?」

 私の手にある餌の一部を確認したラハトは「嘘だろ……」と、顔を歪ませる。

「絶対に手を付けるなって……そういう約束だったから、真相を知っても、そこだけは安心していたのに……」
「彼奴のことだ、それも踏まえて実験したのだろう」
「実験……」
「……【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】を食べさせたらどうなるか……それを知りたかったということですか」
「おそらくな……」

 ラハトがたまらずに両手で顔を覆う。
 全ては最初から仕組まれていた――騙されていたのだ。
 ラハトの警戒心を解き、村の信頼を得て、昔から居た親しい友人の顔をする。
 そうすれば、人が善い村人を騙すことなど簡単なことだろう。
 ずる賢いヤツのことだ。
 人心を掌握するなど簡単なことだと、腹の底であざ笑っていたはず――

「ハティ……絶対に……アイツだけは、絶対に俺の手で始末してやるっ!」
「落ち着けラハト。アイツは感情的になればなるほど厄介な相手となる。先ずは、冷静になれ」
「悔しくてしょうがねぇんだよ! 俺の無知な馬鹿さ加減がっ! それが皆を死へ追いやったんだ!」
「ラハト……」
「くそぉ……俺が……みんな……ごめんな……俺が愚かなばかりに……ごめんなぁ」

 むせび泣くラハトの肩を抱き、かける言葉は見つからない。
 私もルナティエラ嬢の事を知り、自分の愚かさを痛感して悔やんだ。
 彼女が死ななかったからこそ、致命的な傷として心に残ることは無かったが、ラハトは違う。
 平和な村に、自分が引き入れてしまったのだ。
 悔やんでも悔やみきれないだろう。
 わかっているからこそ、かけられる言葉など無い。
 だが――

「生きているから悔やめるのだ。悔やむだけ悔やむが良い。だが、忘れるな。お前は一人ではない。我々がいる。これからは共に、黒狼の主ハティを追い詰め……じっくりと後悔させてやろう」

 顔を覆って泣いていたラハトがピタリと動きを止めて、鼻をすすってから顔を上げる。
 そして、ぐしゃぐしゃの顔で私を見つめてから苦笑した。

「お前のほうが、よほど怖ぇよ……」
「ん? 何が怖いのだ?」
「ベオルフは僕の愛し子が絡むとな……まあ、慣れてしまえばどうということもない。コレはコレで面白いぞ」

 ラハトは袖口で乱暴に目元を拭い、苦笑を浮かべた。

「泣いている暇はねーよな……後悔は……ハティのヤツを倒してからにする」
「そうしてくれ。私も、そうする」
「アンタに後悔することなんてあるのかよ」
「私が……もっと判っていたら、彼女が必要以上に苦しむことは無かった。傷つけてしまった報いは必ず受ける」
「そんな必要……別にねーだろ。望んでねーと思うけどな」
「それを言うなら、お前もそうだ。村の人たちは、お前を恨んではいなかった」
「……お人好しな連中ばっかりだ」
「良い村ではないか」
「……ああ、だから……大好きだったんだ。少しでも豊かになって……何不自由なく暮らして欲しかった……」
「お前の気持ちは、きっと届いている」
「だと……いいな」

 唇を噛んでグッと堪えるラハトの肩を叩く。
 様々な感情が溢れていることだろう。
 それでも歯を食いしばり、前へ歩いて行くことが……どれほど厳しく、難しい事であるか私は知っている。
 一人では折れてしまう。
 だから、我々がいるのだ。

「お前が言ったのだ。一人にはしておけないと……同じだ」
「……ありがとう」
「お互い様だ」

 私たちのやり取りを、主神オーディナルは柔らかく微笑みながら黙って見守ってくれていた。
 苦しみも哀しみも、全てを背負って立ち上がる。
 どんなに痛く苦しみを伴っても、大切な人たちを守るためなら耐えられる……そうだろう?
 心の中でラハトに語りかけた。
 私には、ルナティエラ嬢が。
 お前には、フェリクスがいる。
 こんなところで立ち止まれないのだ。

「あー! ラハト、大丈夫ー? どうしたの? 平気ー?」

 ぴょーんと跳んで私たちの間に飛び込んできたノエルが、私たちに頬ずりをする。
 大丈夫だよ、平気だよと元気づけるために必死だ。
 そんなノエルの姿に、ラハトは笑顔を見せた。

「ありがとうございます。ノエル様」
「気にしないのー! もー、ボクがいないとダメなんだからー」

 ヨシヨシと尻尾を器用に使ってラハトの頭を撫でるノエルに、苦笑が漏れた。
 私の肩に飛んできた紫黒は、手にしていた牛の餌を見て羽毛を膨らませる。

「良くない物がココにも……」
「ココにも?」

 私の疑問はすぐに解決した。
 マテオさんの声に振り向くと、彼は「コレを……」と、ティーポットを前に差し出す。
 嫌な予感がしたが、中身を確認しないわけにはいかない。
 ティーポットの中は、予想通り【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】であった。

「つまり……【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】を村人は飲んでいたのだな」
「そのようです。愛飲していたのか、各家庭のキッチンにある戸棚から、それらしき物が出てきました」

 マテオさんに差し出された木製の小箱には、抽出前の【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】が入っている。
 しかし、その茶葉を見て私は疑問を覚えた。
 おかしい……茶葉の段階には何も感じない。
 ティーポットの中に入っている物も、そこまで強い違和感を覚えなかった。
 しかし……餌箱の物は明らかに異様だ。

「紫黒、茶葉になっている物と、抽出後の液体と茶葉、そして餌箱の茶葉の分析を頼む」
「……了解した」
「明らかに違うな」

 主神オーディナルも感じていたのだろう。
 口元を手で覆いながら、餌箱の中身を確認している。

「主神オーディナル、あまり近づかない方が良いです」
「うむ……しかし、気になる。何が違うというのか……」
「さすがにコレを分析するには時間がかかる。暫く待って欲しい」
「ああ、急かす必要は無いだろう。サンプルは確保したしな……」
「それも隔離保存しておく」

 紫黒に任せて私たちは合流をして、それぞれ違和感は無かったか意見を交わす。
 やはり、【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】は各家庭で飲まれていたようだということ。
 そして、何を思ったのか、牛の餌だけに抽出後の茶葉を餌として与えていたということ。
 それだけ確認することが出来た。

「鶏にも与えていないし……不思議なのよねぇ」
「牛だけに的を絞ったのか、それともたまたまなのか……」

 アーヤリシュカ第一王女殿下とナルジェス卿も、答えを見いだせずに首を捻るばかりだ。

「牛飼いのジョンスは、もしかしたら無断で与えていたのかもな。好奇心旺盛なヤツで、いろんな餌を試していたから……」

 ラハトの言葉が事実なら、黒狼の主ハティは当初、気づいていなかったのかも知れない。
 しかし、異変に気づき、止めること無く継続させた――
 単なる好奇心と偶然が、この不幸の発端になったのではないだろうか。
 ルナティエラ嬢に【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】を飲ませた事を考えてみても、その手段でどれほどの効果が現れるか調べていたのは間違い無い。

「今はまだ、【深紅の茶葉ガーネット・リーフ】の正確な情報を、奴等も手にしていないということか……? いや、手に入れたからこそ暴走させたとも考えられるな」

 残された情報が少なすぎるので、断定が出来ない。
 さすがにお手上げである。
 しかし、黒狼の主ハティが持つ情報と同じだけの物を入手することは可能だ。

「みんなが探索してくれたおかげで、どうにか後れを取らずに済みそうだ」
「しかし、本当に胸くその悪い連中よね」
「姫様、言葉が悪いですよ」
「そうですよ。お上品にするって言ってませんでした?」
「うるさいわね。私は怒ってるのよ!」

 ヤレヤレと溜め息をつく護衛達を横目で見ながら、私は近くにあったシャベルを手に取る。
 ラハトは既にそれを手に歩き出していた。
 あと、我々に出来るのは、彼らが平穏に眠ることが出来るよう、弔うことだけだ。
 太陽が沈み、月が顔を出し始める。
 主神オーディナルが照らしてくれる明かりの中、私とラハト、ナルジェス卿と護衛の二人は無言で土を掘った。

「あれ? 何か……聞こえない?」

 私たちの作業をノエルと眺めていたアーヤリシュカ第一王女殿下が声を上げる。
 間違い無く彼女の歌声……これは、鎮魂歌だ――

 目を閉じて感じるのは、彼女の哀しみに満ちた心。
 私に寄り添い立ち、登ってくる月に向かい歌う彼女の姿は、誰にも見えていないのだろう。
 その手を握り、私も低く音を乗せる。
 この鎮魂歌で、彼らの痛みが少しでも和らぎ、新たな世界へ旅立てるように祈りを捧げた。
 私たちの鎮魂歌は折り重なり、静かにどこまでも響き渡る。
 唯一、私たちが揃い立つ姿が見えているのだろう主神オーディナルは、優しく背後から包み込む。
 まるでそれは、何者からも私たちを守ろうとするかのようで――とても温かかった。

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