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第3話-1 【無自覚・寝ぼけ】理性が試される夜
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深夜2時。 高級マットレスの適度な沈み込みも、今の俺にはただの拷問台でしかなかった。
「……くそっ、寝れねぇ」
目を閉じれば、瞼の裏に焼き付いた映像が再生される。
数時間前。
リビングのソファで、俺の下で震えていた萌。
とろんとした瞳、上気した頬、そして俺の指が触れた柔らかい脇腹の感触。
(あんな顔させといて、普通に寝れるわけねぇだろ……)
下半身に集まった熱を持て余し、俺は何度目か分からない寝返りを打った。 その時だ。
ガチャリ。
静寂に包まれた寝室のドアが、音もなく開いた。
「……あ?」
身を起こして凝視すると、廊下の薄明かりを背に、ゆらりと小さな影が入ってくる。
萌だ。
てっきりトイレかと思ったが、様子がおかしい。
彼女はふらふらとした足取りで、迷うことなく俺のベッドに近づいてくる。
「おい、どうした? 何かあったのか……?」
声をかける間もなく、彼女はスッと掛け布団を持ち上げ――。
もぞり。
「――は!?」
あろうことか、俺の隣に滑り込んできた。
「ちょ、おま……っ!?」
思考が停止した。
俺の体温で温まっていたシーツの中に、少しひんやりとした彼女の体温と、甘いシャンプーの香りが充満する。
「んぅ……あったかい……」
萌は幸せそうに呟くと、まるで抱き枕でも見つけたかのように、俺の腕にしがみつき、胸元に頭をすり寄せてきた。
「おいっ、萌……!? 何してんだ!?」
俺は慌てて彼女の肩を掴み、ゆすった。
心臓が警鐘を鳴らすレベルで早鐘を打っている。
「起きろ! ここ俺のベッドだぞ!?」 「んー……むにゃ……蒼ぅ……?」
彼女はうっすらと目を開けたが、焦点が合っていない。
完全に夢の中だ。 とろりとした目で俺を見上げ、無防備にふにゃりと笑う。
「……なんかぁ、蒼の匂いするぅ……すき……」 「っ!!?」
破壊力抜群の寝言に、全身の血液が沸騰する音が聞こえた気がした。
「バカ! お前、自分が何言ってるか分かってんのか!?」
焦って引き剥がそうとするが、彼女は「やだぁ……」と駄々をこねて、さらに密着してくる。
その拍子に、彼女が着ていた少し大きめのパジャマの襟元が、大きくはだけた。
「――――ッ!」
月明かりに照らされた、白い鎖骨。
そこから続く、ふっくらとした胸の谷間のライン。
そして、無造作に放り出された生足が、俺の太ももに絡みついてくる。
(……無防備すぎるだろ、こいつ……!!)
さっきのリビングでの記憶が、鮮明に蘇る。
あの時、俺がどれだけの思いで寸止めしたと思っているんだ。
それなのに、わざわざ自分からライオンの檻に入ってくるなんて。
俺は彼女の腕を強めに掴み、耳元で低い唸り声を上げた。
「おい……いい加減に起きろ。襲うぞっ!?」
脅しではない。
今の俺は、理性という名の首輪が千切れかかっている飢えた獣だ。
しかし、俺の必死の警告も虚しく、萌は「んん……」と気持ちよさそうに鼻を鳴らし、あろうことか俺の胸に頬ずりをして、すぅすぅと寝息を立て始めた。
「……マジかよ」
腕の中には、完全に安心しきった愛しい女。
伝わってくる柔らかい感触と、規則正しい寝息。
俺は天井を仰ぎ、深く、深く絶望的なため息をついた。
(……神様。俺の前世の罪は一体何なんですか)
この夜、俺が一睡もできず、朝まで「男の本能」と戦い続ける地獄(天国?)を見ることになるとは、この時の萌は知る由もなかった。
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お読みいただきありがとうございます!
この回の男の本能と戦い続けた地獄変【R18版】をKindle(unlimited対象です)にて配信中です。
他にも本編では描けなかった濃厚なシーンや後日談が気になる方は、
プロフィールのリンク(lit.link)から詳細をチェックしてみてください。
「……くそっ、寝れねぇ」
目を閉じれば、瞼の裏に焼き付いた映像が再生される。
数時間前。
リビングのソファで、俺の下で震えていた萌。
とろんとした瞳、上気した頬、そして俺の指が触れた柔らかい脇腹の感触。
(あんな顔させといて、普通に寝れるわけねぇだろ……)
下半身に集まった熱を持て余し、俺は何度目か分からない寝返りを打った。 その時だ。
ガチャリ。
静寂に包まれた寝室のドアが、音もなく開いた。
「……あ?」
身を起こして凝視すると、廊下の薄明かりを背に、ゆらりと小さな影が入ってくる。
萌だ。
てっきりトイレかと思ったが、様子がおかしい。
彼女はふらふらとした足取りで、迷うことなく俺のベッドに近づいてくる。
「おい、どうした? 何かあったのか……?」
声をかける間もなく、彼女はスッと掛け布団を持ち上げ――。
もぞり。
「――は!?」
あろうことか、俺の隣に滑り込んできた。
「ちょ、おま……っ!?」
思考が停止した。
俺の体温で温まっていたシーツの中に、少しひんやりとした彼女の体温と、甘いシャンプーの香りが充満する。
「んぅ……あったかい……」
萌は幸せそうに呟くと、まるで抱き枕でも見つけたかのように、俺の腕にしがみつき、胸元に頭をすり寄せてきた。
「おいっ、萌……!? 何してんだ!?」
俺は慌てて彼女の肩を掴み、ゆすった。
心臓が警鐘を鳴らすレベルで早鐘を打っている。
「起きろ! ここ俺のベッドだぞ!?」 「んー……むにゃ……蒼ぅ……?」
彼女はうっすらと目を開けたが、焦点が合っていない。
完全に夢の中だ。 とろりとした目で俺を見上げ、無防備にふにゃりと笑う。
「……なんかぁ、蒼の匂いするぅ……すき……」 「っ!!?」
破壊力抜群の寝言に、全身の血液が沸騰する音が聞こえた気がした。
「バカ! お前、自分が何言ってるか分かってんのか!?」
焦って引き剥がそうとするが、彼女は「やだぁ……」と駄々をこねて、さらに密着してくる。
その拍子に、彼女が着ていた少し大きめのパジャマの襟元が、大きくはだけた。
「――――ッ!」
月明かりに照らされた、白い鎖骨。
そこから続く、ふっくらとした胸の谷間のライン。
そして、無造作に放り出された生足が、俺の太ももに絡みついてくる。
(……無防備すぎるだろ、こいつ……!!)
さっきのリビングでの記憶が、鮮明に蘇る。
あの時、俺がどれだけの思いで寸止めしたと思っているんだ。
それなのに、わざわざ自分からライオンの檻に入ってくるなんて。
俺は彼女の腕を強めに掴み、耳元で低い唸り声を上げた。
「おい……いい加減に起きろ。襲うぞっ!?」
脅しではない。
今の俺は、理性という名の首輪が千切れかかっている飢えた獣だ。
しかし、俺の必死の警告も虚しく、萌は「んん……」と気持ちよさそうに鼻を鳴らし、あろうことか俺の胸に頬ずりをして、すぅすぅと寝息を立て始めた。
「……マジかよ」
腕の中には、完全に安心しきった愛しい女。
伝わってくる柔らかい感触と、規則正しい寝息。
俺は天井を仰ぎ、深く、深く絶望的なため息をついた。
(……神様。俺の前世の罪は一体何なんですか)
この夜、俺が一睡もできず、朝まで「男の本能」と戦い続ける地獄(天国?)を見ることになるとは、この時の萌は知る由もなかった。
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